「あっ、武。雪が降ってる。」  
「お、本当だ。ホワイトクリスマスだな。」  
つぐみと初めて迎えるクリスマスイブ。出逢って17年も経つのに、妙なもんだ。  
ささやかなパーティーの後、沙羅とホクトを寝かしつけ、寝室の窓で、何となく外をみていた。  
住宅街なので豪勢なイルミネーションもないが、月明かりと、そこから降り注ぐ銀色の結晶に照らされたつぐみの横顔は、何よりも美しかった。  
・・・更に言うと、さっきのパーティーの名残で、つぐみの服装は非常にそそられるものになっていた。  
 
「なあサンタさん。俺にもプレゼントをくれないか?」  
「え?」  
「沙羅とホクトにはあげて俺には無しっていうのは酷い!」  
つぐみは困ったように首を捻る。  
「もういい大人なんだから我慢しなさい。大体、プレゼントは品切れよ。」  
「い〜やあるぜ?ここに」  
「・・・っ!」  
とっさにつぐみの唇を塞ぐ。そして抱きしめ、ベッドに押し倒す。  
「一年間いい子にしてたんだし、な?」  
「もう・・・バカ」  
そしてまた、キスをした。  
 

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