IBFにて  
 
「武!鼻血が出てる!」  
「な、何?」  
「ちょっと、大丈夫?」  
「べ、別にエッチな事を考えてた訳じゃないぞ!」  
そう言うと、つぐみは妖しい笑みを浮かべながら、俺の顔を覗き込んできた。  
「へぇ〜・・・ホント?」  
「ああ」  
「なんだ・・・残念」  
へ?なんですと?  
「クヴァレでの事、思い出してくれてるかと思ったのにな」  
つぐみが俺から離れ、肩を落とす。その頬は、赤く染まっていた。  
これは・・・お誘いと考えてよろしいか。よろしいな、うん。  
 
「つぐみぃ!」  
「あん」  
俺はつぐみに飛びかかり、白いうなじに吸い付いた。  
胸元のリボンを解き、ゆっくりと服を脱がせていく。露わになった白い肌に、満遍なくキスをする。  
「あ、あん。武ぃ・・・」  
うおー!可愛い声で喘ぐじゃねーか!もう我慢できん!  
つぐみの唇を奪い、柔らかい舌をクチュクチュ弄ぶ。  
「ん・・・ハァッ。んん!」  
その隙にジーンズを下ろし、戦闘態勢に入る!  
「つぐみ!いくぞ?」  
「ハァハァ・・・うん、きてぇ」  
とろーんとした目で俺を見つめてくる。  
よっしゃ行くぜ!  
 
つぐみと俺は一つになった。  
暖かいつぐみの中に迎え入れられる。人生最高の、至福の瞬間!  
と、次の瞬間。  
「ガハァ!」  
突然、目の前が真っ赤に染まった。  
「武!?イヤアァァ!!」  
つぐみの泣き叫ぶ声がキコエル・・・  
あ、俺・・・吐血したのか・・・  
「だ、誰か・・・優、優ー!!」  
つぐみは俺の下で、必死に助けを呼んでいる。俺がのし掛かっているせいで、助けを呼びに行けないのだ。  
 
柔らかい肌。泣き叫ぶ声。そして、俺とつぐみが繋がっている、暖かい部分。  
それが、俺が最後に・・・・・・。  
 
BADEND〜腹上死〜  
 

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