ホクト「優……僕、伝えておかないといけないことがあるんだ」  
優秋 「え……ど、どうしたのよ一体、神妙な顔しちゃって……」  
ホクト「こんなこと、僕の口から蒸し返す話じゃないってわかってるんだけど……  
    でも、それでも一度はっきり言っておかないといけない気がするんだ」  
優秋 「う、うん……(ドキドキ)」  
ホクト「僕……大事なのは今だと思うんだ。  
    過去に何があっても、優は優だ、僕の大好きな優は今ここにいる……  
    だから、優にどんな過去があっても、気にしたりしないよ」  
優秋 「過去?」  
ホクト「だから、たとえ優が昔は都内でも最凶と言われた関東愚連会苦麗無威爆走連合第七代目総長だったとしても……  
    僕は気にしないから! きっと、ずっと今までどおりだから!  
    そ、それだけ言いたかったんだ。それじゃ……!(脱兎)」  
優秋 「……………………へ?」  
 
 
沙羅「抜きあーし、差し足〜……」  
優秋「……くぉーらぁ、マ〜ヨ〜……?」  
沙羅「ヒィ!? や、やるでござるななっきゅ殿、拙者の忍び足をいとも簡単に看破するとは!」  
優秋「覚悟は、できてるんでしょうねぇ……?」  
沙羅「あれ、弁解の余地も無し? 待って、ほんの冗談のつもりだったんです!   
   まさかあの時はお兄ちゃんとっていうかあの頼りない少年となっきゅ先輩がくっつくだなんて夢にも」  
優秋「ホクトに……よりにもよってあんな……私だって女の子……(ブツブツ)」  
沙羅「やめて、ブツブツ言いながら背後に回りこむの禁止です――  
   ていうかこの体勢は何ですか、いくらなっきゅ先輩とは言えどバックドロップなんて荒業……!」  
優秋「奥義パロ・スペシャルを含めた48の必殺技、全てはお母さん直伝よ!  
   往ー生ォーせいやァ――――ッッ!!」  
沙羅「のぁ――――!?」  
 
 

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