―――ドクッ!ドクッドクンッ!ドクっ…びゅく、びゅくっ…!  
「んっ!んふっ…!ん、きゃん…や、あんッ…んうぅぅッ!」  
「つぐみ……ほら、飲んでくれよ」  
「や…ん、んん――ん、んふ…んっ」  
 
 彼女の可愛い口内を、俺の白濁した液体が一杯に満たして行く。  
喉の奥を打ち付ける雫に、つぐみは俺の手を振り払って  
思わず顔を離してしまうが…今度は顔に放たれた精の熱さに驚いたんだろう。  
子供みたいな小さな悲鳴を上げると、またすぐに脱力してしまった。  
 
 俺はそんなつぐみの顔をもう一度引き寄せて…彼女の口内に肉体を咥えさせてやる。  
すると、今度は観念した様に、その舌で肉棒に残った欲望の残滓を丁寧に舐め取ってくれた。  
こくん、こくんと小さな音を立てて喉が鳴り、俺が放った白い液体を飲み干してくれる。  
 
「ふぅ…ははっ。ちょっとだけ…悪乗りしちまったかな?」  
「んっ――ハァ…も、もう。ちょっとだけじゃないじゃない!」  
 
 そうして注ぎ込まれた俺の欲望を飲み干し、  
白い液体に汚れた顔を上げながら、つぐみがジロリと恨みがましい瞳で睨みつけてくる。  
 
顔に掛かった雫が気持ち悪いんだろうか?こしこしと掌で頬の辺りを擦っている。  
まぁ、最後までつぐみの好きにされっ放しと云うのも悔しい訳で…男としてのささやかな反撃と云った所だ。  
 
「ほんとに…信じられないわよ、口の中に出すなんて…武のバカ…」  
「うむ。まぁ、最初はそんなつもりは無かったのだが…その、なんだ」  
「―――なによ?」  
「つぐみが、あんまり可愛く俺に奉仕してくれるからさ…  
 つい、出したくなっちまったんだよ。その可愛らしい口の中にさ、ほれ」  
「え……?あ、あん…やだ、もう…」  
 
 ぷくっと僅かに膨れたほっぺたについた精液を指先で拭い取って、そっとつぐみの前に出してやる。  
つぐみは一瞬だけ訳が分からない、と言った不思議そうな表情を浮かべたが、  
すぐに俺の意図していることを察してくれた。  
 
―――くちゅっ…ぴちゃ、ぴちゃ  
 
 舌でそっと指先についた液体を拭い舐め取ってくれる。  
そうして彼女の顔に飛んだ俺の欲望をつぐみに差し出してやると、  
つぐみは何度か恨みがましい表情を浮かべたものの、大人しくソレを呑み込んでくれた。  
 
「本当に…可愛いやっちゃな…」  
 
 僅かに瞳を伏せる様にして恥ずかしそうな表情を浮かべたつぐみに、自然にそんな言葉が口をつく。  
するとつぐみは、嬉しそうに俺の目を見つめ…やがて、そっとその瞼を閉じた。  
 
「…………」  
「…………………」  
「………………………………」  
 
 そのまま、沈黙が周囲を支配する。  
 
「…………武?」  
「う、うむ」  
 
 瞳を閉じて僅かに頬を染めながら…俺のキスを待っているのだろうつぐみ。  
彼女の意図している事は分かる。いや、その分かっているし、出来れば俺もそれに応えてやりたい。  
むしろ、可愛い唇にむしゃぶりついてしまいたいくらいではある。だが……  
 
(何と言うか…自分の出したモノと間接キスって云うのもどうかって気がするんだが…)  
 
 イマイチ踏ん切りを付けられない俺に業を煮やしたつぐみがその瞳を開き、  
不安げな光を浮かべて此方を見詰めて来た。  
……ったく、そんなふうに見つめられて来たら、イヤだなんて云える筈が無いだろうが。  
 
 窮地に追い込まれた俺の瞳に、ふと夕食の時に口にしていたビールの缶が映った。  
確かあの中には、まだ僅かに呑み残したアルコール飲料が入っていた筈だ。  
 
「ふっふっふっふ」  
「な…な、何よ、その嬉しそうな顔は…」  
 
 不意に頭に浮かんだその考えに、俺は思わず不敵な笑みを浮かべていた。  
どうやら殺しきれずに声も漏らしてしまっていたらしい。  
少しだけ警戒した様子でつぐみはそっとその身を離そうとする。だが、今度は俺がそれを許してやらない。  
 
「つぐみ…ほら、じっとしてろよ」  
「んっ…?ん、ふぁ…んっ、んくっ」  
 
 俺は逃れられない様、腕の中につぐみを抱きしめると、  
そのまま口内に含んだビールを口移しでつぐみに呑ませてやった。  
突然の事に抵抗する暇も無いまま、つぐみは注ぎ込まれた…俺の唾液交じりのビールを嚥下してしまう。  
 
―――こくん…こく、こく…こくん…  
 
 小さなつぐみの口の中で…俺の唾液と、俺の飲み残しのビールと、  
俺が出したばかりの精液が混ざり合って、彼女の腹の中へと送り込まれていく。  
 
 二度…三度、四度。  
何度かそうしてアルコールで精を体内へと流し込んでやると、  
つぐみは切なげな泣き声を上げながら俺にしがみついて来た。  
 
「んっ――ふ、んふ…ふぁ…」  
「―――ふぅ」  
「あ…武…たけし、たけしぃ…」  
 
 アルコールの影響なんだろうか。  
少しだけ舌足らずな口調で俺の名前を呼びながら、つぐみは子猫の様にその体を摺り寄せてくる。  
元々つぐみはアルコールにそんなに強い方じゃない。  
いや、むしろ弱いって云ってしまって良いくらいだと思う。  
 
 そのせいなんだろうか?  
俺の口移しでビールを注ぎ込まれ、  
それを拒む事も出来なかったつぐみは…ますます潤んだ瞳で俺を見つめてきた。  
普段の3割増くらいの積極的な仕草で俺に口付けを求めて来てくれる。  
 
「ん……たけし…ね…お願い…キスして…」  
「――ほれ」  
「ぁ…ん、んちゅ…ん、んふ…ふぁ…あぁ、んっ、んちゅ…」  
 
 俺の体に乗っかる様にして唇を寄せてくるつぐみの体を  
抱き寄せて、物欲しげに開いた唇に熱いキスを返してやる。  
 
 ちゅるりと進入した舌先を嬉しそうに迎え入れてくれるつぐみの口腔。  
其処に僅かに残るアルコールの香を消し去ろうとでもするかの様に、  
俺の舌は彼女の口内をぬめぬめと這い回っていった。  
 
―――ちゅっ、ちゅるっ…くちゅくちゅ、ぬりゅッ  
「ん、ふぁ、ん、んふ…やん…あぁ、ハァ…」  
 
 俺の舌に素直に口腔を捧げながら、つぐみは僅かに鼻にかかった甘い泣き声を漏らす。  
ぎゅっと押し付けられてくる火照った体が愛しい。  
 
 固くなった先端がコリコリと胸板を押し返す感触に  
欲望を刺激された俺は、半裸の体にゆっくりと掌を這わせて行った。  
僅かに残る傷痕を指で慈しむ様になぞり…彼女の汗ばんだ肌を愛撫していく。  
 
「はぁ…あぁ、たけし、武ぃ…ダメ、私もう…」  
「欲しいか…つぐみ…」  
 
 全身を這い回る指先と掌の感触に、つぐみも昂ぶって来ているんだろう。  
透明な唾液の糸を引きながら離れた唇から、何処か切羽詰った様な声を漏らす。  
俺が彼女の髪の毛を掻き分ける様にして耳元に囁いてやると、びくり、細い体が跳ね上がった。  
 
「うん…私、武が欲しい…武に食べられたい…」  
「ああ。俺も…さっきからさ。こいつがつぐみを食べちまいたいって、うるさくて困ってる訳だ」  
「やっ…あ、ああん…」  
 
 そっと、下からつぐみの濡れた秘唇へと肉体を擦り合わせて行く。  
ヒクヒクと小刻みな痙攣を繰り返している彼女の女の部分が、  
自分の内に入り込もうとしている男を感じてきゅっと切なく収縮したのが分かった。  
 
「あ…はぁ、ね、ねぇ武…お、お願い…来て…」  
「つぐみ…」  
「挿れて…全部、私の中に…私、武と…ん、あ、あぁ…」  
「俺も、お前と一つになりたい」  
「――アッ…あ、ん………ああぁあぁぁあああぁぁぁッ!!」  
 
 ぐっしょりと濡れた下の唇が、何とか俺を咥え込もうとして雫を滴らせながら肉棒の上でぬらぬらと蠢く。  
何とも云えない…扇情的なその仕草と、  
今にも泣き出しそうな表情を浮かべて俺におねだりして来るつぐみの言葉。  
 
 その両方に誘われる様にして俺は両手で可愛いお尻を引き寄せ、  
そのまま彼女の中へと猛った肉体を押し入れた。  
 
―――ズブッ!ズブブブッ!!  
「ひゃ…あ、ふぁッ…あ、あん…あ――あ、あぁぁぁッ!」  
「つぐみ…く、良い…」  
 
 一気に根元まで埋められた肉棒に、つぐみの襞がぬめぬめと絡み付いて来る。  
はぁはぁと荒げられた呼吸に応じて、切ない収縮を繰り返す胎内の動き。  
熱く火照った彼女の体が、力を失って俺の上に倒れこんでくる。  
 
「や…は、はぁ…たけし…武ぃ…」  
「ああ…つぐみの中、あったかいぞ…」  
「あ、や、も…もぅ…ッ、は、はぁぁ…あん…武…」  
 
 力を失った体を優しく抱き寄せる様にして耳元に囁いてやる。  
囁きながら、そっとつぐみの中を肉体でゆっくりとかき回すと、  
彼女の体は小さく震えながらまたきゅっとキツク俺のモノを締め上げてきた。  
 
―――ぬぷ、ヌプッ、クチュ、グチュっ  
「あ――あ、あぁ、あんッ!あぁ…、んぁ、ああぁぁんっ」   
 
 俺が胎内に埋められた肉体で彼女の濡れた蜜壷をかき回すと、  
その度につぐみの体はびくびくと大きな痙攣を繰り返す。  
ぬめりを帯びた水音を紡ぎならきゅうきゅうと収縮を繰り返す襞の感触。  
 
 甘い感覚に逆らえないんだろうか。  
乱れた衣服から覗くつぐみの肉体は、少しだけ上気して薄紅色に染まっていた。  
 
―――ヌプッ!ズブ、ズププッ!  
「んぁッ!ん、あ、あぁ――…あ、あぁん、あぁ…っ!」  
 
―――ズブブッ!くちゅっ、グッチュグッチュ、チュッ、ズブブッ  
「ああっ、あああぁぁんッ!ふ、んぅ…や、だ、ダメ…!あぁあ、たけし…ぃッ!」  
 
 下からかき回す様に、俺の肉棒が彼女の細い体を突き上げていく。  
その度につぐみは泣き出しそうな泣き声を上げた。  
ぷるぷると震える柔らかな膨らみも、朱色に染まりながら俺の動きに応じて上下を繰り返す。  
 
「ははッ、可愛いぜつぐみ。すげえ俺を感じてくれてさ…此処も…こんなに締め付けて来てるぞ」  
「や…ッ、い、云わないでよ…ふぁっ!やん…た、武のバカぁ…ッ!」  
   
 キツク肉体を締め付けるつぐみの狭い胎内が、次第に俺の形に馴染んで行くのが分かる。  
入り込んだ肉体に押し広げられた其処から漏れるぐちゅぐちゅと云う水音…。  
その音にますます欲情を掻き立てられた俺は、下から腰を使って深く深くつぐみの細い体を突き上げ続けた。  
 
―――ズブッ!ズブッズブブッ、ズン、ズンッ!くちゅ…グチュッグチュッ  
「ひゃ…あ、あぁぁッ!ん、はぁっ…だ、ダメ…!んあぁぁっ!!やっ、イヤ…あぁぁッ!!」  
「ダメでもイヤでもないだろーが。ほら…気持ち良いんだろ、つぐみ?」  
「やっ…!バ、バカ…あ、あぁッ…あ、あぁ…あんっ!んぅ、やぁあん…」  
 
 込み上げてくる快感に流されまいと、つぐみは眉根を寄せ苦しげな表情を浮かべたまま抗いの声を漏らす。  
ふるふると小さく頭を振ると、その度長い黒髪がふぅわりと宙に舞う。  
そして、その黒髪からは洗い立ての髪の毛特有の甘い匂いが広がって、俺の鼻腔を微かに擽った。  
   
「…ハァ…本当に、可愛いやっちゃな…」  
「あッあん!…はぁ、はぁ…し、知らない…あ――あ、あぁぁッ!」  
 
 俺の体が彼女の中を掻き混ぜる度に、それに応じてつぐみの腰もぶるぶると震えながら動いてくれる。  
ヌルヌルとした液を滴らせながら上下に、そして円を描く様に。  
俺が下から彼女の体を突き上げ、つぐみが上から俺の肉体を呑み込んでいく。  
その度に脳を焼き尽くす様な激しい一体感が全身を駆け、益々俺を溜まらない気持ちにして行った。  
恥ずかしそうな表情を浮かべながら、淫らな動きで俺に応じてくれるつぐみが愛しい。  
そして、そんなつぐみへの愛しさを自覚する度に、俺の行為も激しさを増して行く。  
 
「アッ、あぁ…たけ、武…!んっ、あぁッ!あぁ…あ、あんっ!あぁ…んああぁぁぁッ!!」  
「気持ち良いか…つぐみ…ははっ、俺に合わせてさ。お前の体も動いちゃってるぞい、ほら」  
「きゃうッ!?あ…あん、あぁぁあッ!!」  
 
―――ヌププッ!ぐっちゅ、ぐちゅぐちゅ…ジュブブブッ  
 
 俺がまたかき回す様に腰で円を描くと、  
つぐみはその動きを少しでも強く感じようと、腰を下ろして根元まで肉体を咥え込んで来た。  
けれど、同時にそんな自分自身の動作が恥ずかしくもあるんだろう。  
つぐみは泣き出しそうな表情を浮かべて俺の事を見つめてくる。  
 
(こう、何と言うか。そんな表情で見つめられると…逆に苛めてみたくなると言うか…)  
 
 切ない瞳ですがる様に俺を見つめてくるつぐみ。  
普段は気の強い彼女のこうした一面を見ると、途端に何処か加虐的な感情が込み上げてきてしまう。  
何と言うか…好きな女の子を苛めて困らせてやりたい男の心理ってヤツかもしれない。  
 
 俺は不意に浮かんだ自分自身の考えに少し苦笑しながらも、激しく動かしていた腰の動きを一端止めた。  
与え続けられていた快感から解放されて、つぐみはほう…っと一度大きな吐息を漏らす。  
だが、やがて…俺のモノを埋められたままの腰を、焦れた様に小さく蠢かせ始めた。  
 
「つぐみ…どうしたんだよ。そんな泣き出しそうな顔してさ」  
「ね…お願い…あ、あぁ…武…ッ」  
「ん?なんじゃい?」  
「アッ…あ、はぁ…ッ、バカ…ぁっ…!い…意地悪、しないでよ…バカ…ッ!あ―…あぁ…」  
 
 余程辛いんだろうか?  
つぐみはきゅっと噛み締めた唇から、堪えきれずに泣き出しそうな声を漏らした。  
その間も弱々しい動きで細い腰がふるふると小さく震える。  
俺のものを咥え込んだ下のお口が、断たれた快感をねだる様にきゅっきゅっと切ない収縮を繰り返す。  
 
 

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