「く…良いぜ、つぐみの口の中。すげぇあったかくて…気持ち良い…」  
「んっ…あふ、ん、んむ…ふは…ふ、んん、ん、んんぅっ」  
 
 ピチャピチャと粘ついた水音を立てながら、  
つぐみは口内で俺への愛撫を繰り返す。  
 
 舌で丁寧に舐めあげ、きゅっと口をすぼめる様にして、  
頬の粘膜で俺の肉棒を優しく絞めつける。  
 
 切ない喘ぎに混じって時折漏れる熱っぽい息遣いが、  
絡みついて来る細くて冷たい指先が。  
 
 つぐみの一挙一動が、敏感になった俺の感覚を刺激する。  
 
(本当に…可愛いやっちゃなぁ…)  
 
 健気に俺に尽くしてくれるつぐみが溜まらなく愛しい。  
だが、つぐみにヤラレっぱなしと言うのも、何だか面白く無い気がする。  
 
 俺のそんな考えをも看越しているのだろうか?  
「このままイッちゃいなさい」とでも言わんばかりに、  
つぐみは口の動きをまた少し激しくして来た。  
 
 自分自身のモノが、彼女の口内で一層固さを増したのが分かる。  
 
「っくぁ――――ぅ…」  
「ん、んふっ…あ、はぁ…んっ、んむっ…」  
 
 俺が思わず洩らしてしまった喘ぎに気付いたのだろうか。  
 
 ピチャピチャと音を立てながら、  
咥えこんだ肉棒に奉仕するつぐみが嬉しそうな声をあげる。  
 
 確かにこのままじゃあ、あんまり長く持ちそうもない。  
 
 どうしたもんかと思い悩みながら、俺が視線を前に向けると、  
目の前にはつぐみの可愛いお尻が揺れていた。  
 
 そして、そのすぐ下には…  
溢れた愛液でトロトロに塗れたつぐみの秘裂が存在している。  
 
 俺に奉仕している事でも感じているのだろうか?  
 
 さっきまでの愛撫で少しだけ口を開いたつぐみの其処は、  
ピンク色の内側を微かに俺の目に曝け出しながら、  
今も新しい蜜を分泌し続けている。  
 
 唇が固くなった俺のモノを飲みこむ度に、  
つぐみの細い腰は俺の目の前で切な気にくねり、  
下の唇からまた新しい愛液を溢れさせている。  
 
 キラキラと光る女の部分の向こう側では、  
形のいいつぐみの双胸が、唇の動きに合わせてぷるぷると揺れていた。  
 
 その先端の可愛い果実が、  
今も可哀想なくらいに固く咎って震えている姿までよく見える。  
 
「つぐみ…可愛いぜ」  
「んっ?――――――ふあっ、きゃうッ!?」  
 
 つぐみにされるがままと言うのも何だか情けない。  
 
そう、うんうんと頷きながら俺は、  
赤くなったつぐみの二つの乳首を、親指と人差し指できゅっと摘んでやった。  
 
 突然の俺の反撃につぐみが可愛い悲鳴をあげる。  
 
「ちょ、ちょっと武…もうっ吃驚するじゃない」  
「ん?感じたんか?」  
「バカ……そういう訳じゃ…」  
 
 無い事も無いけど、とボソボソと小さく呟くつぐみの様子が愛らしくて、  
それに気を良くした俺は、本格的につぐみへの反撃を開始する事にした。  
 
 逃れられ無い様に両手でつぐみの腰を引き寄せ、  
僅かに上体を起こしキラキラと光るつぐみの其処に口付ける。  
 
「ひゃっ!?ダ、ダメ…そんなにしたら…あ、はぁ…っ」  
 
 舌を尖らせる様にして、つぐみの秘裂の中へとそっと差し入れる。  
 
 すぐに甘い蜜の味が味覚を刺激し、  
愛液で濡れた襞がヒクヒクと震えながら、俺の舌先を絞めつけてきてくれた。  
 そんな、俺を内部に引き入れようとするつぐみの動きに、  
俺はお尻をしっかりと引き寄せながら指で閉じられていた下の唇を押し開く。  
 
 それから、トロリと溢れた愛液を舐め取る様にして、  
蕩けそうに熱いつぐみの内側を舌で探索して行った。  
 
 つぐみの其処は、指先で入り口を開かれた事によって、  
より奥深い所までの侵入を俺に許してしまう…  
 
「あ…ッ!はぁ…はぁ…んんッ!…」  
 
 自然と漏れ出る高い声を、  
唇を噛み締めることによって押し殺しているのだろう。  
 
 切な気な息遣いに混じって紡がれるつぐみの艶やかな声。  
その声をもっともっと引き出してしまいたい……。  
 
 上気して薄紅に染まったお尻にむしゃぶり付く様にして、  
俺は彼女の敏感になった部分を弄り始めた。  
 
―――ピチャっ、ピチャ…ヌル…チュ、ヌチュッ…ヌププッ…  
 
 わざと水音を立てながら、舌で奥の方を掻き回してやる。  
上の方でビクンビクンと充血した真珠を突ついてやると、  
つぐみの体は可哀想なくらいに大きく痙攣した。  
 
 何とか快感から逃れようと腰を浮かせようとするが、  
俺の掌は彼女の白いお尻が赤くなるくらいに、  
強く其処を掴み引き寄せて決して離してはやらない…  
 
「ひっ――や、やぁ…あ!あぁ…ッ!ダ、ダメ…ぇ」  
「そんなに強く握るなって……ちょっと、痛い」  
「だ、だって…だって武が…ッ。ん、んんっ…んふ…」  
 
 ぬめぬめと体内で舌を蠢かす度に、つぐみは細い喘ぎを洩らし、  
何かに耐えるように、俺のモノを握っている腕に力を込めた。  
 
 勿論、つぐみもさっきの様に力任せに握ることはないので、  
痛みと同じ位の心地よさが込み上げてくるのも確かではあるのだが……  
余り強く握られてしまうと、そのまま軽く達してしまいそうだった。  
 
 男としてそれだけは、何とか避けたいと思う訳で。  
 
 俺が告げると、つぐみは一瞬不服そうな言葉を洩らしたものの、  
すぐに指先に篭もっていた力を抜いて、  
変わりにおざなりになってしまっていたお口での愛撫を再開してくれた。  
 
 ぬめぬめと絡みついて来る舌と口内の感触。  
 
「んっ、ふっ、ふぁッ…ん…!ん、んんぅっ!  
 ―――ひゃ、ふ、ううっ…んむ…」  
「…は…っ、イイ…」  
 
 分身を直に唇に含まれる事によって、  
俺の動作に敏感に反応してくれるつぐみの動きが、  
押し殺された嬌声の響きが、さっきよりもはっきりと伝わって来る。  
 
 ひょっとしたらつぐみは、込み上げてくる心地よさに耐える為にも、  
俺への奉仕に集中しようとしているのかもしれない。  
   
 ピチャピチャと互いの愛撫が奏でる水音を耳にしながら、  
俺は彼女の淫唇を開かせるように何度も舐め、奥の方までかき回してやった。  
 
 その度に俺の上でつぐみの体はビクビクと震え、  
全身を包んでいるだろう快感に流されるまいと、  
ますます口での奉仕に熱を込めて行く。  
 
「つぐみ、そろそろ…」  
「――ふぁ…?んっ、あ…、うん…」  
 
 ちりちりと背筋を焦がすような快感に  
お互いに限界が近い事を悟った俺は、つぐみの行為を制して彼女を促した。  
 
 つぐみの口の中に全部出すと言うのも多少そそられる物があるが、  
どうせならやっぱり…彼女の内側に入りこんで、一つになってしまいたい。  
 
「あ…ね、た、武…」  
「ん?」  
「久しぶりだから…あ、あんまり激しく…しないで…」  
「ああ、オーケーオーケー。…まぁ、任せとけって」  
「――――もう」  
 
 俺は再び、苦笑するつぐみの体を下にする様にして組み敷くと、  
白い太腿を割る様にしてその間に自分の体を滑りこませた。  
 
 そのまま、両膝を立てさせるようにして、つぐみの脚を開かせる。  
 
 もう、すっかり覚悟を決めてしまっているのだろうか。  
俺が少し力をこめると、つぐみは一瞬恥かしそうに表情を歪めたものの、  
すぐに素直に俺の動作に従ってくれた。  
 
 Mの字の形に開かれた脚の間から、  
うっすらと開いたつぐみの女の部分が見える。  
 
 散々愛撫されてほぐされた其処は、  
お尻の方までヌルヌルになって、卑猥な光を放っていた。  
 
 ヒクヒクと小刻みに蠢く襞が恥かしそうに顔を覗かせ、  
そのすぐ上の蕾は真っ赤になって小刻みに震えている。  
 
「あ…んっ、ひゃうっ!んっ、んぁ…あっ!あぁ…あ、あぁぁ…っ!」  
「…感じるか、つぐみ?」  
「んっ、バカ…う、んン…あ、熱い――…あ…あ!あっ、あぁっ…!?」  
 
 これだけ濡れているのなら、それ程抵抗もなく入ってしまうかもしれない。  
 だが、如何せん17年ぶりの行為な訳だし…  
一気に入れてしまうと、負担も大きいかもしれないし。  
 
 俺は、もう少し滑りを良くする為にも、  
固くなった肉棒の先端を、つぐみの秘裂でゆっくりと往復させた。  
 
―――ヌチュ…ヌル、ヌルっ…  
 
 焦らす様に入り口の辺りをなぞってやると、  
ぬめぬめとしたつぐみの愛液がソレに絡んで来て微かに水音を立てた。  
 
時折、勢いをつけた先端がつぐみの内部に包みこまれそうになるのを、  
腹部に力を入れてぐっと堪えながら、  
小刻みに震えるつぐみの体に自分自身を馴染ませていく…。  
 
「あ…あ、はぁ…た、武…たけし…あぁっ!わ、私…もう…ッ!」  
 
 ヌルヌルと往復を繰り返す動きに、つぐみが焦れた様な声を上げた。  
涙に濡れた瞳に切なげな光を宿し、訴える様にして此方を見つめてくる。  
 
 俺の分身も、つぐみの中から溢れ出した熱い蜜に塗れて、  
早く温かな彼女の中に入りたいと俺を急かしていた。  
 
「…良いか?つぐみ」  
「……うん。ね…武…」  
「ん?」  
 
 耳元に囁く様にして俺がつぐみを促すと、  
つぐみは熱を含んだ声で、しっとりと俺の名前を呼んだ。  
 
 ……誰よりも近い距離で澄んだ瞳を覗き込む。  
 
 すると其処には…他の誰でもない、俺自身の姿が宿されていた。  
つぐみは真っ直ぐに、俺だけを見つめてくれている。  
 
 その事が嬉しくて、俺は優しくつぐみの唇に俺の唇を重ねた。  
そっと触れ合うだけの口付け。  
 
 けれど…其処からも、しっかりとつぐみの温もりが伝わって来るのが分かる。  
 
 俺が唇を離すと、つぐみはにっこりと微笑んでくれた。  
出会った頃からは想像もつかない、本当に嬉しそうなつぐみの笑顔。  
 
 初めて目にしたのは何時だったんだろう。  
 
 だけど、その時から…俺は、こいつのこんな笑顔を  
守ってやりたいと思う様になっていたのかもしれない。  
 
 俺の視線に気付いたのだろうか。  
つぐみは一瞬だけ恥かしそうに瞳を伏せる。  
 
 けれど、すぐに穏やかな視線を俺へと向けて、小さな唇で言葉を続けた。  
 
「――――お帰りなさい、武」  
「…ただいま、つぐみ。待たせちまったな」  
 
 ………その唇から紡ぎ出された言葉に、  
胸の辺りにじんわりと温かな感情が広がって行く。  
 
 身体だけでも心だけでもなく、つぐみが愛しい。  
つぐみと一つになってしまいたい。  
 
 この時俺はようやく「戻って来たんだ」と実感する事が出来た。  
…俺が帰るべき場所へと。俺が、戻りたいと願う場所へと。  
 
「―――挿れるぞ」  
「うん…来て、武。私…ずっと…」  
「つぐみ…っ」  
「ずっと―――武が戻って来てくれるのを、信じて待っていたんだから…」  
 
 耳元に響くつぐみの言葉。  
きゅうっと背中に回され、しがみついて来るつぐみの両腕。  
 
 その全てに誘われる様に…  
俺は俺自身を彼女の一番奥深い部分へと侵入させて行っていた。  
 

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