「お兄ちゃん、まだ凹んでるんだ……」  
 部屋に入ってきた沙羅は開口一番にそう呟いた。  
 僕は毛布から手を出してあっち行けと促す。  
 ストンとベットが振動する。  
「沙羅悪いけど出ていってくれない?」  
 仕方なしに起き上がって、僕のベットに腰掛けた沙羅をにらんだ。  
「はぁー……なっきゅ先輩に男が出来た位でここまで凹むでござるか……」  
 沙羅の一言がグサリと何かを突き刺した。  
 立ち直れない程の衝撃。僕はペタンとあお向け倒れこんだ。  
 三日前のことだ、僕と沙羅は田中先生の家で優に彼氏を紹介された。田中先生のゼミに所属する優の先輩。精悍な顔付きの・・・ズバリ言ってしまうとパパによく似た人だった。  
 結局の所、僕は優に男として見てもらえなかったらしい。  
 
「で、現在に至ると。別にお兄ちゃんだって未練たらしく、ゆう〜とかって思ってる訳じゃないんでしょ?」  
「そうだけど、それとこれとは別だよ」  
 僕は毛布をつかんで目深に被る。  
「ならさ……」  
 沙羅の手が伸びてきて僕は毛布を剥ぎ取られた。  
「ホクト、私と付き合う?」  
 覆い被さるように沙羅は体を倒した。  
 真近に沙羅を感じる。  
 以前ヤミオニをしたときの状況と同じだ。合わせ鏡の様に沙羅が僕の上にいる。  
「沙羅なに言ってるんだよ?」  
 一緒に暮らしてきて沙羅を意識したことが無いと言えば嘘になる。  
 しかし、ココまでハッキリと迫られたのは初めてだった。  
「ねえ、お兄ちゃんは別世界でなっきゅ先輩と付き合う未来があるって言ってたけど。私と一緒になる未来もあったんでしょ」  
 沙羅は僕をまっすぐに見つめてそうつぶやいた。  
 僕は思わず息を呑む。あった……沙羅のいう未来、手と手を取り合いライプリヒから逃げる二人。  
「ココから聞いたんだ。でね……あのあと私達は……」  
 僕は指を突き出して沙羅の口を塞いだ。皆まで聞く必要はない。  
「私、お兄ちゃんのこと好き、一番好きだよ。お兄ちゃんはどうなの? 結局、私は妹でしかないの?」  
 沙羅の目じりに薄らと光るものが浮かんでいた。  
「僕は……」  
 僕はどうなんだろう。沙羅と一緒になる世界。こうして、一家揃って暮らす幸せを手に入れてなお彼女が求めてやまない世界。  
 そして、僕は……僕にとっても……。  
 それは本当に衝動的な、心じゃなくて体が求めた行動だった。  
 眼前にある沙羅の唇に僕は口付けていた。  
 
「ああ……お、お兄ちゃん」  
 沙羅は、バッとその場から身を起こす。頬は紅潮し、顔中が朱に染まっている。  
「ごっ、ごめん……つい。でも、いい加減な気持ちじゃないから」  
 そうだ、妹だからとか関係ない。沙羅が好きだ。僕だって一人の女の子として沙羅を求めてる。  
「僕も沙羅が好きだよ」  
「本当なの?」  
「うん」  
 ごく自然に僕達は抱き合っていた。  
 もう一度、キスする。  
 沙羅の体温を直に感じてのキス。それだけで、どうにかなって仕舞いそうなほど心臓が高鳴っている。  
 柔らかい唇の感触。その感触を求めて沙羅の唇を吸う。  
「ぷはー……キスって気持ちいいいねお兄ちゃん」  
「沙羅だからだよ」  
 沙羅の笑顔がいとおしくてギュッと彼女の身体を抱きしめる。  
「ねえ、お兄ちゃん。エッチしようか?」  
「えっ!」  
 僕の中で少なからず動揺が走った。正直言って完全に虚をつかれた衝撃だった。  
「私、お兄ちゃんならいいよ。それに私達兄弟じゃない」  
 沙羅は僕の動揺などお構い無しで体を寄せてくる。  
 でも、彼女の言いたいことはわかった。僕達は双子の兄弟。幼い頃を共に過ごし、別離の時間は長かったけど今も一緒に暮らしてる。互  
 
いのことも、長所も欠点も少なからず知ってるんだろう。  
 
 なら、これ以上互いを理解するなら、より深く繋がるしかない。  
 それに、沙羅の提案は男である僕にとって抗いがたい魅力を持っていた。  
「うん、わかった。もっと、理解し合おう」  
 僕は沙羅と三度目のキスをする。  
 三度目のキスで僕は下を伸ばし、ツルツルとした前歯をノックした。互いに舌を絡ませあう激しいディープキス。  
 僕は衝動のままに胸のふくらみに手を伸ばした。沙羅の胸は小ぶりだけどフカフカで柔らかかった。僕は時を忘れその感動に酔いしれる。  
「んっ……」  
 沙羅が小さくうめきをもらす。  
「沙羅、感じてるの?」  
「わかんない……でも、なんか変な感じがするの」  
 今度はスカートの中に手を入れて軽く指を走らせた。  
「あ……ああ……」  
 沙羅は声をあげながら僕にしがみついて来る。  
 僕のイチモツはズボンのなかで痛いほどに膨れ上がっていた。  
「服、脱がすね」  
 返事待たずに胸元のリボンに手をかける。青いリボンがシュルリと落ちた。  
 ベストを脱がせ、ブラウスをはだけさせると、目の冷めるような白い肩とブラジャーが目に飛び込んでくる。  
「うう……不覚でござる。こうなるならもっといい下着を着けてきたのに……」  
「気にしないで、とっても可愛いよ」  
 
「ホントお兄ちゃん?」  
「嘘じゃないって」  
 キスで沙羅の唇を塞ぐ。    
 ブラは水色でレース地の無いシンプルなデザインだったけど、沙羅のイメージにピッタリで可愛らしい。それ以上に、そんなことにこだわる沙羅が可愛くて仕方ない。  
 少してこずったもののブラのホックも見事に外れる。  
 小ぶりだけどハッキリとその膨らみを主張する白い胸。その中央で乳首がプクンと浮き上がっている。  
 はじめてみる女の子の胸に頭がくらくらしてくる。  
 触ってみると柔らかいだけでない、すべすべとした感触を確実に伝えてくれる。  
「お兄ちゃん……触り…方が……エッチ……だよ……あ…んんっ……」  
「だって、イヤラシイことしてるんだ  
もん。吸ってみてもいいよね」  
 僕の提案に息も絶え絶えながらコクンとうなずいてくれた。  
「あああ……んんっ……あんっ……あんっ……」  
 乳首を吸うと、沙羅は一際高い声で鳴いた。  
「胸、気持ちいいんだ」   
「うん、お兄ちゃんに触られてると思うとドキドキするの」  
 
 衝動のままに手をスカートの中へ、パンツの中へと差し込んでいく。  
 柔らかい茂みを掻き分け指が沙羅の割れ目を蹂躙していく。丸みを帯びた何かが僕の指に触れた。  
「ひゃ!」  
 一際大きな声が室内に響き渡る。  
 ……そうか、これが沙羅のクリトリス……。  
 僕は柔らかいお豆ちゃんを集中的に弄り倒す。  
「……ん…んんっ……お……おにい…ちゃ…ん」  
 沙羅は強い衝動に耐えるように、強く僕に抱きついてくる。  
「……我慢しないで声出して――ね」  
 僕は攻めを一時中断し、沙羅の息遣いが整ったところでお豆をツマム。  
「ああ……ああああ!」  
 沙羅の体が力を失い、クタリとシナダレかかってくる。  
「……いっちゃったでござる」  
「その……どうだった?」  
「気持ちよかった、自分でするよりずっと良かったし」  
 互いに見つめあう……言葉は途切れていたが互いに求めていることは一つ。  
「沙羅、入れるよ」  
「……うん」  
 沙羅がスカートとパンツを脱ぐ間に、僕も身につけていた衣服の全てを脱ぎ捨てた。  
 生まれたままの姿の沙羅、まるで殻をむいたゆで卵みたいな白くて艶々した肌がある。  
 
「でも、大丈夫かな?」  
 覆いかぶさり割れ目に手を当てて感じたのは、いちどイッタにも関わらず大して濡れてない。湿り気は帯びていたが、漫画や小説に出てくるようなトロトロの状態には程遠い感じだ。  
「でも、これ以上は無理じゃないかな? いいよ、お兄ちゃん来て、初めては痛いもんだっていうし」  
 強い決意を感じさせる双眸に見つめられて僕も覚悟を決める。  
 普段の何倍にもなった僕のものを持ってワレメへとあてがう。  
「ん!」  
 本当に入るのか? そう思わずにはいられない。  
 沙羅の膣はとても狭くて入れようとしても全然思うようにならない。先っぽを入れるだけでもすごく強引に押し込む必要に迫られた。  
 苦痛に歪む沙羅の顔を見ながらの行為は正直辛い。  
「は……入ったの?」  
 沙羅が聞き返してくる。きっと僕の想像も及ばないほどに痛いんだろう、瞳から止め処なく流れる雫がそれを物語っている。  
「……その、先っぽが入っただけ」  
 言いづらいけど事実だ仕方がない。  
「その、悪いとは思うけど頑張って」  
「うん……頑張る…私もちゃんとしてほしいし……」  
 はにかみを含んだ表情で答える。うーん、かわいい。  
 僕は少しでも痛みが和らげばと思い、左右の胸をもみ、乳首を刺激してやる  
「あんっ……んん……」  
「沙羅、背中に爪立てていいから」  
 沙羅は僕の言葉に従うように背中に腕を回してくる。  
 
「はぁ、はぁ…お兄ちゃん……お兄ちゃん……お兄ちゃん……」  
 僕はイチモツをユックリ、少しづつ少しづつ沙羅の中に埋め込んでいく。    
 小柄な体格なだけに膣の作りも小さいんだろうか……沙羅の中は膣中はとても狭くて容赦なく痛いくらいに締め付けてくる。  
 それだけじゃない、ヌルヌルとして暖かい感触は腰が抜けそうなほどの快楽を運んでくる。  
 時間をかけユックリとすすめていった行為だったけど、最後の壁をプツンと突き破り。僕のイチモツは沙羅の一番深いところまで到達した。  
「ははは……は、はいったよ沙羅」  
「ホント?」  
「うん、根元まで入ってる。僕達、一つになったんだよ」  
 僕は感動をかみ締めるように唇を求めた。  
「お兄ちゃん、痛いからしばらくこのまま……ゴメンネ」  
「気にしないで」  
 そのまま動かずに沙羅と抱き合う。  
 強い締め付けがあってただ入れてるだけで、そのまま射精してしまいそうなほど気持ちいい。  
 どのくらいそうしていただろうか。  
 
「沙羅……ちょっとだけ」  
 僕は堪えきれなくなって小さく動き始める。沙羅に負担をかけないくらいの小さな動き。  
「あん…お…おにいちゃん」  
 さっきっぽが子宮口をノックすると沙羅はくごもったうめき声を上げる。  
 不意に劣情がこみ上げてきて、僕は沙羅の中で全てを解き放っていた。  
「………………」  
 情けない……先にいってしまった。  
 沙羅も不意を衝かれた表情で呆然としている。  
「あの、ゴメン……先にいっちゃって。それに膣中に出しちゃったし」  
「ううん、わたし嬉しかったよ。それに赤ちゃん出来てもいいかな……そしたら、お兄ちゃんは永遠に私のものになるじゃない」  
 いつものイタズラっぽい顔で笑いかけてくれた。  
 僕は沙羅の身体を抱きしめキスする。  
「沙羅、ずっと一緒にいようね」  
 

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