「凄かったね・・・・パパとママの。」  
「・・・・うん。」  
 そう言った沙羅の顔は真っ赤だった。そして、僕もそうなんだろう。   
「ねえ、お兄ちゃん。私たちもしよっか?」  
「―――――え?」  
 何気ない言葉に僕は思わず聞き返した。  
「ほら〜。LeMUで私を押し倒したでしょ?その、続きだよ。」  
「あ、あの時は・・その、偶然だし・・それにまだ兄妹だって知らなくて・・・」  
 
「私は・・いいよ。」  
「で、でも・・・・・・僕。」  
 僕はどうしていいか分らずに立ちすくんでしまっている。  
 だって、僕は・・・  
「お兄ちゃん?じゃあ、私がしてあげるよ。じっとしててね。」  
 沙羅の手が僕のパジャマにかかる。   
「あ?沙羅?! もしかして・・・経験、あるの?」  
    
 
 

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