背後から荒い息/同年代の少女の大多数より発達した乳房を掴む手/臀部に押し付けられた固い棒のようなものの感触。
特甲児童――少子高齢化による人材不足と、凶悪犯罪やテロの増加に対応するため機械の体を与えられた中でも選ばれた「優秀」な子供達。
その素質を認められ、少女は警察の専門職コースで訓練中。
長く伸ばした炎の川のような赤髪/冷たい灰の瞳/大人びた子供の顔/訓練用の味気ないジャージの上からも見て取れる発育した体のライン。
陽炎・サビーネ・クルツリンガー。
訓練教官の――本来なら、人として=大人として庇護するべき立場の人間からのセクハラにも少女は顔色一つ変えない。
エスカレートする行為=自分の娘のような歳の少女に猥褻な言葉を投げかけ、体をまさぐる男の手が衣服の下にもぐりこもうとする――訓練終了の時報。
舌打ちしながら離れる男に彼女は、無表情に一枚の紙切れを渡す。
そこに書かれた文字――時刻と部屋の番号――を確認。
男は、あっけにとられた表情を浮かべ――嫌らしい笑みを浮かべる。
紙切れを大切にしまい、スキップでもしそうな風情で帰路につく。
それを見送る彼女の顔は、まるでロボットのように無機的。
約束の時間=約束の場所。
男をまっていたのは、お姫様の様に着飾ってベッドに仰向けに体を横たわらせるイバラ姫。
男はズボンをおろす手間も惜しんでベッドに駆け寄る。
男は、荒々しい手つきで少女の上着を捲り上げる。
白い肌/艶かしい臍/大きさだけは大人と変わらないほどに膨らんだ乳房/不釣合いなピンク色の子供の乳首。
「餓鬼がぁ! 餓鬼の癖にっ! でかい乳しやがって!!」
まるで親の仇の様に大人の力で揉みしだかれた乳房が、パン生地のように形を変える。
大きさこそ大人並みとはいえ成長期の若い膨らみは、触られるだけで痛みをともなうはずだが、少女は苦痛にわずかに顔をしかめるだけでされるがまま。
気遣うべき大人は、自分の欲望を乳房にぶつけることしか頭に無い。
新しい玩具を与えられた幼児のようにひたすら、若く張りのある乳房を思う存分に触れ/撫で/弄り/揉み/吸い/噛み/ひっぱり/摘む。
男が満足して乳房から離れる頃には、彼女の美しかった乳房は涎と噛み後と痣で無残な姿になっていた。
つかの間、取り戻した理性が男に罪悪感を抱かせる=責任転嫁――自分が汚した少女を罵る。
「お前が、いけないんだぞっ! 大人を誘いやがって、なんて餓鬼だ。陽炎」
自らの名を呼ばれた少女/陽炎が物憂げな目。
後でこの部分の音声を消しておかなければと思いつつ陽炎は、男に手を差し伸べ言葉をつむぐ。
「○○って呼んで、父様」
それは、男の娘の名前。
凍りついた男の前で彼女/陽炎の股間から液体が溢れ出し、衣服とシーツに染みが広がる。。
「ああ、オシッコしちゃったわ。お父様、何時もの様に綺麗にして頂戴」
当然のような顔で、平然と要求する陽炎=男は娘の――今、目の前にいる少女ではなく実の――名前を叫び/彼女の下半身に飛びつき/濡れて張り付いた衣服を剥ぎ取り/赤い産毛が生えた場所に顔を押し付け/
舌を割れ目の中に差し込む。
漏れでた陽炎の尿を舐め取る男=部屋に響く水音。
すぐに尿の味はしなくなり、代わりとでもいうように別の液体があふれ出す。
それを夢中ですすりながら、ズボンを脱ぎ/下着を脱ぎ/先走る汁で汚れて反り返った一物をあらわにする。
「パパのもっ! パパのも綺麗にしておくれっ!」
娘と同じ年頃の少女に懇願――陽炎は犬のように舌を出して答え、飛び散った汚液が幼さののこる顔を汚す。
陽炎は、上目遣いで男の顔を見ながら、清らかな顔を使って対極に位置するようないきり立った男性器に頬擦り。
「父様は、ずっと私に――まだ○歳の娘にこうしたかったのね? いいのよ、だって○○は父様の娘だから、父様が作り出したモノなんだから、お口もお尻もマンコもお胸もみんな、父様のものよ」
囁かれる言葉は、呪いの様に男に染み入り、彼女の姿を教官という立場を利用してセクハラしている少女ではなく、目に入れても痛くないほど可愛い、最愛の娘へと変えていく。
「パパと、パパと呼んでおくれ!」
それまで一方的に欲望を叩きつけていた男の中で、少女が、愛すべき存在、愛されたい存在へと変わっていく。
「パパ、○○を全部パパで染めて、○○の体をパパ専用にお手入れしてねっ」
陽炎の媚びた声に、男の理性(元々あるかどうか疑わしかったが)は完全にノックダウン。
母親に甘える幼児のように、中年男が幼さの残る少女の体に溺れる。
自らが傷つけた乳房の噛み後を労わるように舐め、やさしく愛撫しつつ、すでに十分濡れている入り口へとゆっくりと挿入。
幼い少女の膣は、本来その歳の子供に入るはずが無い異物をすんなりと受け止める。
「父様っ、父様っ!」
偽りの娘が、父親との記憶を追憶して涙し、
偽りの父が、秘められた欲望の成就に歓喜する。
互いが互いをとおして今、ここにいない相手を想いながら、腰を振り、声を上げ、快楽を貪りあった。
ベッドでの交わりが終わったあとも、トイレで、風呂場でと繰り広げられた性宴も終わり。
欲望を出し切った男はそそくさと退出する。
陽炎は、つかれきった体で、汚れたままのベッドに横たわりたいという思いを押し殺して部屋の隅、数箇所に設置された撮影機材を回収。
PCを立ち上げ編集=自らの名が呼ばれた部分の音声をカット/自分の顔が映らぬよう加工。
男の人生に1分間の黙祷。
その後ためらいなく、男の家族及び児童福祉局にデータを送信。
男は彼女の人生から抹消された。