【蒼】『闇に沈む太陽』  
 
 
「お、お前!?」  
「あれ〜偶然だね♪」  
それは何という最悪の偶然なのだろうか、そこで出会った男は私が一番出会いたくない奴だった。  
「アシェアも祭りの見物かい?僕もなんだ〜」  
「ジィンは渡さないからな!」  
腰の剣の柄を持ち身構える私、相手は一人…他の二人は今は居ない、だが私も立場は同じだ。  
仲間は誰も居ない…今の私は一人この街を見回っていたからだ。  
 
その街に立ち寄ったのはたまたまだった、戦車の燃料と食料の調達をする為に目的地への移動ルートを少し変更し、  
この豊かそうな街に寄ったのだが、その日はちょうど街の祭りの日だったらしい。  
賑やかな街並みを眺めながら、今日はここで宿をとり一泊する事にし、  
旅の疲れをとる為にも皆で羽を伸ばす事にしたんだ。  
だが私は一人この祭りの街並みを見回っていたのだけども、その時…  
私達の敵であるコイツとバッタリ出会ってしまったんだ。  
 
「ちょっと待った、こんな場所で一戦やり合うつもりかい?」  
「うっ…」  
そうだ、ここは賑やかな繁華街地区、人通りも多い…こんな場所で戦ったら周りに被害がでる。  
「別に僕はいいんだよ、そういうの気にしないし…」  
「くっ!」  
私は渋々に剣から手を離す、何より冷静に思えば生身の私がコイツにかなう術は今のとこ無いんだ。  
それは以前に戦った時の経験で、十分に頭では理解していた筈だった。  
「安心しなよ、僕も今日はそんな気分じゃないし、ここへもいわゆるプライベートで訪れたわけだからね」  
確かに敵意は感じられないが…なんせどこまで本気かわからない、コイツはそういう奴だった。  
外見は子供のように見えるが、いや子供のような無邪気さが逆に恐ろしい…  
冷酷な笑みさえ見せ超人的な身体能力を見せた、この男の傍に居るだけでも本能が危険を知らせてくる…  
このエディルレイド審理捕護協会ジークフォーゲルの使者、ウィルトは。  
「そうだ、デートしようかアシェア」  
「は?」  
唐突のウィルトの発言に私は思わず唖然となる、デートって…何で!  
だけどもそんな私とは裏腹に、ウィルトは無邪気な表情で私に迫ってくるなり、  
下から私の顔を覗きこみながら、この剣を離したばかりの私の手を握り引っ張り駆け出したんだ。  
「ちょっ!」  
「折角だしさ、一緒に見て回ろうよお祭りをさ」  
「何で私がお前なんかと!」  
強い力で引っ張られて、私は抵抗できないままにウィルトの進むままに駆けるしかなかった。  
「まぁまぁ、おごるからさ…それとも血を見たいの?周りの関係ない人達のさ」  
「くっ!」  
 
眼が以前に見た冷酷な視線となり私を貫く…本気だ、私が拒めば本当に回りを巻き込むつもりなんだ。  
「わかった…付き合う」  
「くすっ、じゃあ…腕組んで歩こうよ恋人みたいにさ」  
「だ、誰が恋人…!」  
 
「あら?仲がいい姉さんと弟さんね〜」  
「……」  
「……」  
それは通りがかった屋店のおばさんが私達を見ての一言でした。  
「やっぱり、腕組は止めようか…」  
「くすっ」  
あきらかにショックを受けているウィルトに、おかしくなり私は思わず笑ってしまう。  
「むっ!……ふぅ〜ん、その笑顔も可愛いじゃんアシェア」  
「なっ!」  
今度はこっちが表情を変える番でした、ウィルトのその言葉に顔が一気に熱くなっていく。  
「その恥らう表情も可愛いよ」  
「い、言うな!」  
敵に恥ずかしいとこを見られカッとまた顔を熱くする私、だがその動揺のせいで私は気付きませんでした、  
その時のウィルトの表情に…怪しい企みを思いついた顔に。  
「ねぇ、ちょっとこっちに来てよアシェア」  
「え?何処に連れていくのよ!」  
また強い力で引っ張られ無理やりに着いて行かされる、だけどその方向は祭りで賑わう通りじゃなかった。  
いえ通りの近くには違いないけど、その裏通り…そして  
「ここがいいかな?」  
「なっ?」  
とある建物の中へと連れ込んだの、階段を登らされてから廊下を抜け、扉を開ける…すると見えました、  
その何も無い一室の窓から、外の賑やかな表通りから祭りの会場となる広場までが。  
ここは空家だったみたい、それで三階からだからよく下が見渡せたの。  
でも、どうしてここに?まさか一緒に祭りの景色見学をしようというわけでも無いと思うけど。  
「う〜ん、ちょうどいい場所だね〜ほらこっちのベランダから下の様子がよく見えるよ」  
「……まさか本当にただ見物の為にここに来たわけ?」  
もしそうなら本当に呆気になるけど…でもやはりそんなわけなかった。  
「ここなら見渡しいいからね…ちょうどいいのさ、アシェア」  
「え?……んっ!んん〜〜!!」  
それはと突然の出来事でした、私がウィルトの居るベランダに出ると彼の顔が目前に迫ってきたのよ、  
そして触れた…唇同士が!私…あろうことかキスしてる…この敵である男と!  
「んっ!んんっ!!」  
その上、手に力を込め押し離そうとするけど強い力で離せずにいて、奴の成すがままに、  
口を重ねたままその内で、侵入してきたの…ウィルトの舌が私の口の中に!  
そして掻き回されていく…口内で暴れ内側を嬲られていくの。  
 
その今までに感じた事のない感触に、私はただ驚きと嫌悪を感じながら内を舐められる触感に耐えていく。  
ウィルトがその口を離すまで、ただ耐えてた…気色悪い…柔らかな温かな軟体が伸びてきて、  
舌先に絡みつき…そして頬内や歯の裏側まで好きに舐められてるの、気持ち悪いとしか思えない。  
さらに汚らしい唾液まで流し込んできて、最悪だった…  
「んっ…んっ…んあぁ…」  
最悪で気持ち悪い…筈、筈なんだ…こんな恥ずかしい感触、だけどなんでこんなに…  
熱くなっていく?胸がドキドキしてくるんだ??ウィルトと唇を触れさせ内で奴を感じてる中…  
私の身体は理解不能な反応を見せていたのよ。  
「はぁ…あぁ…な、何を!?」  
「んっ…中々に良かったよ、アシェアの唇…温かで柔らかくて、いい感触だったな」  
「なっ!」  
また顔が熱くなっていくのがわかった、耳まで熱くなって…多分私は赤くなってるのだと思う。  
「そうそう、その恥らう表情を見たかったんだ、祭りよりもこっちの方が興味あったからね」  
クスッと微笑むウィルトの今の顔、それはまるで小悪魔かのように私には見えていた。  
「アシェアの口の感触も温かくて、唾液も美味しかったよ…僕のもちゃんと味わってくれたかな?」  
「そ、そんなの…美味しいわけない!」  
痴態を見られ激昂する私だった、だがそんな私の姿こそ奴には楽しませる事だったの。  
「ふぅ〜ん、まぁいいや…ならこれはどうかな?」  
 
トンッ…  
 
「あ…」  
 
ドサァッ!  
 
ウィルトの軽い突き押しによって、ベランダの地面に尻餅をつかされた、  
それに少し驚くと、その間にウィルトは私に覆い被さるように身体を乗せてきたのです。  
「お前、何を!」  
「何をというと…気持ちいい事かな?」  
「なっ…あっ!」  
唐突に全身に異なる衝撃が走った、それはまるで弱い電流のような衝撃だった…  
何が…??瞬時には私には理解できない不明な感覚、だがそれが奴の…ウィルトの手が、  
私の胸元を擦って感じさせられてる事が解かったの。  
「アシェアって…可哀想なくらい貧乳なんだね、見かけ通りに」  
「なっ!わ、悪かったな!というか…触るな、そんなとこ!!」  
だけど奴は私の叫びに応じず、胸を触るのを止めない…その手でなんとか僅かな膨らみの形をなぞり、  
揉むように弄っていくのだ…当然に私は感じてた、さっきよりも明確に!  
「あっ…やめっ!あぁ…やめて…!」  
「おや?今まで聞いたことの無いアシェアの声色だ、ちゃんと感じるんだね〜これでも」  
「当たり前…あっ!あぁ…」  
 
クスクスと笑いながら、胸を弄り続けるウィルト…私のこの恥ずかしい反応を眺め、  
微笑みながら細かな手つきで弄り方を変化させていく、すると感じる激しさも段々と増してきてたんだ。  
「あっ!あぁ…ちょ…なっ!」  
「クスクス…敏感だね、そしてわかってきたよ…君の弱いとこがね」  
「そんな…あっ!あぁ…」  
最初はこの胸隠しの上から触られてきたのだけども、今は直に胸の素肌を触り摩られてました。  
もちろん見られる私の胸…だけどそれに恥らう所じゃ無かった、それ程にこのウィルトが私に与える衝撃は激しかったの。  
こんな痴態を見られるなんて…屈辱感も感じてた、だけど止めれない…この奴の手を!  
「ねぇ、解かってる?ほら…君の褐色の肌の胸の膨らみにあるピンクの突起、もう硬くなって起ってるんだよ」  
「あ…あぁ…言うなあぁ…あぁ!」  
「クスッ、可愛らしいここも思いっきり弄ってあげるからね」  
「やめっ…あぁ〜〜っ!!!」  
全身を反らし思いっきり口を広げさせられる衝撃が全身に駆けた、それは…その硬くなった突起を摩られたからなんだ。  
ウィルトの指先がそこを摘み、そして指腹で転がすように摩り、しかも上に引っ張り上げもしてる、  
私のそこは完全に奴の玩具と化してたんだ…  
「やめ…あぁ…そこ駄目」  
「駄目と言われるともっと弄りたくなるな〜アシェアの乳首、小さくて可愛らしいし…キスもしてあげるよ」  
 
チュッ!チュゥゥ…  
 
「ひゃぁぁ!!馬鹿…吸うなぁぁ!!あぁ…あはぁっ!!」  
ウィルトの口に触れたと思うとその内に銜えられ吸われてしまい、また大きく反応する私…しかも  
そいつは舌でも舐め触れてきていたんだ、柔らかく温かなのに触れられ全身に大きく電流が駆けていく…  
「あ…あぁ…やめてぇ…これ以上に私を辱めるなぁ!」  
「しょうがないよ、だってアシェア…可愛いからね」  
「あっ!ああぁぁ───────!!」  
高まる衝撃…同時に私の頭はまともに思考できなくなってきてる、それどころか視界が白く霞んできてた。  
そして…突然にそれは訪れる、まるで頭で何か破裂したようになって…一気に全ての思考が麻痺していく、  
白くなってた…不思議な感覚、全身を痙攣させながらに私は感じてました。  
「おや?イっちゃたのアシェア?」  
「はぁはぁ…あぁ…イっちゃう?」  
ボーっとなる頭の中、ウィルトはまた唇が触れそうな程に顔を近づけ観察するように私の顔を見てた。  
「もう、勝手に先にイかないでよ〜仕方ないなぁ、イクならイクって言ってもらわなきゃ」  
「イク?な、なんだ…それは??」  
「おや、知らなかったのか?今のアシェアのように気持ち良過ぎて、その感覚が頂点に達する事だよ」  
「き、気持ちいいって…」  
そんなわけない、気持ち悪いとは思っても気持ち良くなる筈が無い!  
でも…この今の全身の感じは、確かにそんな…悪い感じじゃなかった、むしろ…嘘っ!  
「そんなわけ…ない、敵であるお前なんかにそんな感情が…」  
「認めたくないかい?でもさ…身体は正直だよ、ほら」  
 
ジュブ…  
 
「はぁんっ!あ…な…」  
 
全身にまた激しい電流が駆けた、そしてそれは今度は下…股からもたされたの。  
何時の間にかウィルトはその手で私の股間を摩っていたんだ、酷く敏感に感じるそこを!  
熱くなってる…疼いてる…今の私の股間はそんな感じになってた、そこを触れられて益々その感じは高まってるし、  
何なんだこの感覚は…ただまずい状況なのは理解してた、頭がもっと変になっていく。  
何だか私がもっと壊されていく感覚だった…そういえば股のとこが湿ってきてるような気がするのだけども。  
「この中…思いっきり濡れてるよ」  
「濡れてるって…ひゃぁ!」  
「女はね、気持ちいいと、ここが濡れてくるものなんだ」  
そうなのか?という事は私…馬鹿な、そんな事が!  
「まだ認めたくないかい?じゃ…」  
 
ズルッ…  
 
「なっ!何を…きゃっ!!」  
ウィルトは私の下半身に履いてるのを脱がせていく、その下の…大事な場所を覆い隠す下着も!  
「おや凄いね、ほら見てごらん…糸を引いてるよアシェアのここ」  
「や…あぁ…」  
下着も脱がされるとその生地と私の恥部の間に粘液の糸が引いて垂れていた…  
濡れてる…私の恥部は確かにその内から染み出てきてる粘液で濡れてたんだ!  
「嘘だ…そんなわけない!違うこんなの!!」  
「認めなよアシェア、確実に濡れてるよ、しかもこんなにぐっしょりとさ」  
認めたくない…敵に気持ちよさを感じるような恥れ者なんかになりたくない!  
私は太陽の王国ファジールの王なんだ、こんな…こんな奴の好きにされ淫らな姿を晒すわけには…  
 
ジュブゥ…  
 
「ひあぁ!!」  
だがその心の誇りを崩す刺激がまた全身に響く、ウィルトの指がこの剥き出しになった恥部の  
その私の女性器の内に入り込んでいたから!  
「やめ…あぁ!!」  
「どう?感じるだろ…快感を、素直に気持ち良くなろうよ、全てを忘れ快感に狂いなよ」  
やだ!忘れたくない…こいつらへの怒りも恨みも忘れ卑しい感情に浸りたくない…  
淫らな快楽なんかに負けたくない!なのに…私の身体は…  
「あはぁ!あぁ…中を…掻き回すな…あぁ!!」  
快楽に染まっていく…この性器の中を弄られてまた気持ち良くさせられていく、  
快感を感じていくんだ!私の意志とは逆に…卑しい感情に浸っていく。  
犯される…心が…嫌だ!だけど…このままじゃ!!  
「あはぁ…あぁ…あんっ!」  
「凄い乱れようだね、アシェア…ここも洪水になってきてるよ」  
「そんな…あぁ…わけ…」  
「褐色の肌色に性器の鮮やかな桃色が目立って、すごくいやらしい…写真に撮って君にも見せてあげたいなぁ」  
嬲ってる…肉体だけでなく、私の心まで嬲られていく、そのウィルトの一言一言が私の尊厳を傷つけていた。  
「充血して真っ赤だ…火照ってる褐色肌もいい感じになってるし、もちろんアシェア…君の今の表情も淫らなモノだよ」  
「う…うわぁ!あぁ…」  
 
翻弄されてた、指で性器を掻き回され快楽を与えられ、言葉で私の心を被虐され…全てを歪められていく。  
このままじゃ私…またイク…そして壊れてしまう、やだ…でも、もう!  
「おや?あれ…アシェアの仲間じゃないかな?」  
「えっ?」  
私は、身体を起こし下の通りを見る…居る!あそこに…私の仲間が!ジィンが…プーが…メルも!  
「ここでもう少し大きく声を出すと気が付いてもらえるんじゃないかな?助かるよアシェア」  
そうだ、助かる…いくらこいつが強敵でも、一人で私の仲間が揃えば…  
「そして見られるんだ、その今の…淫らに乱れた姿をね」  
「!?」  
そ、そうだった…今の私の姿…ほぼ裸身で、恥部をやらしい液体で汚した身体、  
こんな姿を皆に見られたくない!こんな…恥ずかしい姿を晒したくない!  
「ほらアシェア、この向こうに君達の仲間が居るよ、いいのかな?助けを呼ばなくて…」  
「んんっ!んん〜〜!!」  
呼べるわけない、こんな今の淫らな姿…晒せるわけないだろ!  
ウィルトはわかって言っているのだ、悪魔…私には今こいつに対しそう見えてた。  
「そんなに睨まなくてもいいじゃないか…へへ、そうやってうろたえるアシェアも可愛いね」  
 
チャプゥ…ジュブゥ…  
 
「あっ!あぁ…そんなの嬉しく…あっ…無い…んっ!!」  
ウィルトの指が奥まで挿し込んでいく…くっ、感じる…また激しく感じてる!  
私を淫らに感じさせていく!声が…出ちゃう。  
「ふわぁ…あぁんっ!」  
「ほら、行っちゃたよ…残念だったね、それとも…もっと僕とこうしていたいから呼ばなかったのかな?」  
「そんなわけ…あぁっ!あぁん…ない…あぁ!」  
仲間が行ってしまった事に安堵する私…だが本当に安堵するものでは無かったんだ。  
まだこうして辱められ続けるのは変わらないのだから。  
「おや?今度は僕の仲間だ…ふふ、呼んであげようか?」  
「なっ!やめろ…あぁ!」  
また下を見ると…居る、ウィルトの仲間の二人が!  
駄目だ…今ここで揃われると、それこそ最悪の事態になってしまう!  
「そう?僕としてはレグも呼んで3Pしたいけど〜アシェアのアナルも苛めたいし」  
「だめ…やめて…あぁ…」  
そして辱められてしまうから…3Pて何だと思ったけど、あえて聞かずにいた方が良さそうだ。  
下手にこいつにまた企みをされては困るのだから。  
「ならさ、こうお願いしてよ〜」  
でも、実はすでに最悪の企みをウィルトは考えついてた。  
するとウィルトは私に耳打ちしてくる…って、なっ!  
「そ、そんな事…言えるわけ!」  
あまりの内容に絶句する、それは私の思ってる以上の悪魔的発想だったからだ。  
「嫌ならいいよ、レグ達呼ぶからさ〜」  
だけどそれを受け入れないとならなかった…どっちに転んでも私には地獄だったのだから。  
逃げ場のない王手…私はすでにその立場だった。  
「くっ…わかった」  
 
私の中で何か崩れていく…誇りが、すでにボロボロだったけども何とか守ってる最後の柱が  
崩されようとしてる…今この私の発言によって。  
「お、お願いします…この太陽の王国フアジャールの王女アシェアの…うう…み、淫らな処女のオ…オ…」  
「どうしたの〜ちゃんと言わないと」  
「アシェアの淫らな処女のオマンコを…貴方の立派な肉棒で貫いて下さい…」  
恥ずかしい言葉…それを口にし、私はそれを言ってしまう。  
今までの辱めは表面的な代物だった、しかし…今度は違う、交わるんだ…その身を、肉体関係を結んでしまう。  
この敵と生涯初めての性的関係を結んでしまう。  
「それで?貫いてどうされたいのかな?」  
「そして貴方の子種を注いで下さい…この私の持つ太陽の血を次の世代に残させる為に…」  
更には子を残す約束までさせられた…嫌だった、だけど避けれない…  
なんとしても生きなければならない私は、その大儀の為にも尊厳を捨ててまで敵に身体を捧げようとしてた。  
あるいは…快楽に負けた卑しい雌ゆえの選択だったかもしれない。  
「よく言えたね〜協力するよ」  
「う…うう…」  
頬に涙が伝わってくる…泣いてる、悔しくてたまらずに…弱々しく泣きたくなかったけど、止めれなかった。  
「もう、こんなに濡れていたら、前戯は必要なさそうだけども…念の為、ん…」  
 
チャプゥ…チュパァ…  
 
「ひゃぁぁ!!」  
また大きな快感に全身が震える!やだ…膣に何か触れてる!温かなヌメッとした感じ…  
それは舌だ…私の口…乳首…そしてついに恥部にまで舐められてる!  
「そこ汚い!あぁ…あふぅ…」  
「そう?でも美味しいよ…アシェアの愛液、こんなに美味だからね」  
恥ずかしい言葉を囁きつつ、心を揺さぶり…もっと奥まで膣内をしゃぶり舐めまわしていく。  
そして感じる快楽の衝撃…それは頭を狂わせていく甘美な響きだった。  
「んっ…こんなものか、じゃぁ…そろそろ入れてあげるよ」  
「い、入れる?」  
「そう…これをね」  
「!?」  
ウィルトは下半身からそれを取り出し見せ付ける…なんだこれは!?  
股間から起たせる肉の塊の棒…これは私が口にさせられた肉棒というものなのか?  
つまり男の性器…  
「どう、僕のおちんちん…初めて見るって顔だね、これが今から入るんだよ」  
「どこに…オマンコ?」  
誓いを思い出しそれを口にした、それってまさか…ここなのか!  
「ピンポーン!このぐっしょりした膣内に入れてあげる…ふふ」  
「や…あぁ!!」  
 
ジュブゥゥゥ!ズブゥゥゥ!  
 
「ひゃぁぁぁ〜〜!!!!」  
お腹の中が何か大きいのによって持ち上げられていく、そして感じるのよ…熱く硬いのが入ってくるのを!  
 
ズブゥ…ヌブゥゥ…  
 
「あっ!あぁ…あぁ…」  
 
今までに感じた事の無い感触だった…息苦しくなるけど心地良くなる感触でもある、  
入ってると少し痛みをあって抵抗もあったけども、滑らかに奥まで入り込んできた。  
「あ…あふぅ…あうぅ…」  
「はぁはぁ…気持ちいいや、アシェアの膣内…でも初めてなんだよね」  
「あ、当たり前だ…こんなのした事あるわけない…あぁ!」  
「そう?ふぅん…んっ…少し残念だけど活発的だものねアシェアは、膜は自然に破けてる派なんだ」  
「え?あ…あぁぁん!!」  
「まぁ、いいか…僕がアシェアの初めての人なのは確定だし、邪魔のが無くてアシェアを気持ち良くさせられるよ」  
膜とか言ってる意味が私には理解できなかったけど、ウィルトが私の初めての相手というのは  
心に重く深く刻み付けられた…そう敵に捧げてしまったの貞操を…  
 
ジュブゥ…ジュブゥ…  
 
「あっ!あぁ…奥に…当たって…あぁ!」  
お腹の中で何か硬いのが当たってる感覚を感じると、それが余計に私を狂わせていき、変にさせてる感覚を生み出してた、  
気持ち良すぎな感触…もっと当ててほしいと不覚に思ってしまう程の感覚を。  
「僕の先が子宮口に当たってるみたいだね、コツコツって…んっ」  
「あ…あぁ…子宮?」  
「そうだよ、赤ちゃんを作る器官さ…うっ…こうして腰を動かして僕のおちんちんを奥にぶつけると感じるのさ…はぁ」  
「あぁ!や…あぁ…ひぅ!!」  
卑しい音を鳴らし奥に入っていくウィルトの性器…私の性器と繋がってるんだ。  
そして…子を宿す器官にまで蹂躙されてる…  
「あぁ…あぁ…んっ!も…あぁ…っと…」  
「おや?もしかして催促した?もっとて…僕のを欲しいって」  
「!?ち…違う…そんなわけ…あぁ!」  
私…何を言ったんだ?まさか本当に…そんなわけない…ないよね?  
「そう?んんっ…でもこっちはそう言ってるよ、アシェアの膣…僕のを離したくないのか、ギュッギュッて締めてきて離さないし」  
「そんな…あぁ!!違う…違う…あぁ!!」  
私はただ口で否定し続けるしかなかった…例え心の奥深くで、そうかもと…自分の言葉の逆を思っても。  
「じゃぁ、そろそろ出すよアシェア」  
「え!?」  
出すという言葉に私は激しく反応した、それは私にとって絶望的な言葉のように聞こえたからだ。  
「何を?何を出す気だ!」  
「精液だよ、精子…僕の子種がたっぷり篭った粘液を注いであげるよ」  
「っ!?」  
その正体を知り愕然となる…そして恐怖した。  
「ふふ…国を滅ぼし親の仇の仲間である僕の子を身篭った時…アシェア、君はどんな顔をするのかな?」  
その最悪の事態に…  
「や…やめて…頼む!やっぱりそれは嫌ぁぁ!!」  
仇の男の子を宿すなんて…耐えられる代物では無い、確かにそう誓わされたけど、  
こんなのはやはり嫌だ…避けないといけない!  
「困ったな、約束が違うじゃないか?そうだ…それなら今度はこれを言ったら考えてあげるよ」  
「あっ…」  
 
そして再び耳打ちするウィルト、当然にその内容は酷な代物だった…だが  
「わかった…なる、私アシェアはジークフォーゲルのリーダ…ウィルトの雌奴隷になります!絶対服従を誓います!だから…あ…」  
私はその内容を理解するより先に口にし誓わされた、当然に後にその内容の意味に気付き蒼白の顔色になってた。  
「あはは、本当に言ったね〜でもね…」  
 
ドクゥ!  
 
「えっ?あ…あぁ…」  
「少し考えたけどさ、やっぱり駄目だな…膣内射精決定〜」  
「そんな…あぁぁ!!」  
絶望の響きは次の瞬間…全身に響いていくのでした。  
 
ドクゥゥ!ドクドクドクゥゥゥ!!  
 
ウィルトの精液が私の膣内に…胎内に注がれていく感触を…  
子種が注がれていく、私の子を宿す場所に…憎む相手の子種が…  
だが私はそれを気にする前に意識を爆ぜていた、イク…イっちゃてたの!  
膣に射精される甘い衝撃に、絶頂をまた迎えてました。  
だから本当に絶望するのは、その全てを内に宿した後だったの。  
 
「う…うぅ…父様…私…私は!」  
「その悲しみにくれるアシェアの表情も、そそられるなぁ…」  
悲しみに暮れる私を見ながら、微笑むウィルト…そして私の膣には、まだ入ってたままだったの。  
するとその熱いので満たされた内で、何か…硬く膨らんでいく事に気付きます。  
「え?まさか…また!」  
「お陰で元気になっちゃた、また相手してねアシェア」  
「嘘…」  
だけどまたウィルトは腰を動かし、その肉棒を私の膣内に蠢きさせていく…また私を嬲っていくの。  
「あぁ──────!!!あ…あぁぁ!!」  
そして快楽に浸される…肉体も心も狂わされていく…  
「また…たっぷり注いであげるね」  
「あっ!あぁぁぁんっ!!!イク…またイかされちゃう!!」  
そして…また注ぐの子種を、そして染めていく…私を白く汚して…心まで全部。  
つまり太陽を闇に堕としていくのでした。  
 
そして数刻後…  
「いやぁ〜さすがに7回連続は僕でもしんどかったよ」  
「あ…あぁ…」  
産まれた姿を外気に晒し、その女性器の内を敵の子種で満たし溢れさせたまま、  
祭りの喧騒を聞きながら頭を真っ白にさせ呼吸を整えて横になる私がいました。  
 
胎内の隅々にまで満たされた精液の温かさを感じながらに、快楽の余韻に浸っていたの。  
最後に果てた時…全てを忘れ私はただ快楽のままに流されてた…  
そう素直に気持ち良さを感じて満足してたの…最高の気分でした。  
「あらら、完全にのびてるね、しかたないか…つい愛しさと体の相性が良くて本気で可愛がってあげたし」  
何よりウィルトの責めが激しくて…完全に理性を壊されてたの、女としての私を露出されてた。  
そう、ほんの少し前までは…  
「大丈夫?壊れてなんかいないよね?」  
その私の顔を覗き見た瞬間までは!  
 
シャキィィィン!!  
 
「…あっぶな〜い、でも流石だねアシェア」  
「くっ!」  
実は呆けた頭で必死に手を伸ばし探り、私の剣をその手に掴んでいたの。  
そして、奴が油断してると思えた刹那、ふいをついたと思った私の剣撃を、ウィルトは簡単に素手で防ぎました。  
「良かった、一番のお気に入りのその獣のような獰猛な君が消えてなくて安心したよ」  
本当は消えてた、だけども戻ってきてたの…仇に対する殺意が!  
「お陰でもっとアシェア…君を好きになれるね、でも罰は与えないと」  
「くっ!んっ!!」  
その瞬間…奴の姿が消えたと思うと私の目前に現れた、また犯される!?  
そう思った時…  
 
チュッ  
 
私の唇に暖かく柔らかな感触が伝わってきた…え?  
「これが罰だよ、僕の愛しの雌奴隷アシェア」  
キスでした…しかも今度は触れるだけのキス、でもその衝撃は今までで最大だったかも。  
「ば、馬鹿!誰がお前の…」  
「さっき自分で明言したくせに、もう取り消せないからね〜」  
そしてもう一つ衝撃的だったのが、奴隷という言葉…あれは単に言わされただけの誓いだったのに。  
ウィルトの奴隷と呼ばれた瞬間、確かに胸が高鳴ったの…どうして?  
「じゃあね、今度会う時はまた敵同士…あの七煌宝樹もろとも捕護してあげるよ」  
いつものように無邪気な笑顔で、私をこの場に残し…そいつは歩き去っていく。  
「でも…もし、今度も偶然にプライベートで再会したら、また可愛がってあげるよアシェア」  
「なっ!」  
最後に私の心に楔を打ち込んで…いやもう囚われていたかもしれない。  
私は…ウィルトに捕護されていたのかもしれなかった、それを私自身が自覚するのは、もう少し後だったけども…  
 
 
 
「まったく、せっかく久しぶりにちゃんとしたベッドで寝れると思ったのに、このわがまま姫は!」  
「うるさい!先を急ぐ身なんだ…寄り道は控えるべきだろ」  
 
 
 
あれから皆に合流した私は、反論するメルを無視し早々にここから立ち去る事を皆に告げてたんだ。  
「少し外の空気を吸ってくる…」  
そして戦車が動くと一人外に出てたの。  
「はぁ…」  
まだお腹に何か入ってる感じがする、熱いような感じも…本当に残ってるかも、奴の…ウィルトの出したのが。  
もちろんあれからすぐに洗ったけど、あれだけ奥まで注がれたのが全て洗い取れるとは思えない。  
最悪の結果…本当に奴の…  
 
ジュンッ…  
 
「って、なんでここで疼くんだ…しかも違うだろ身体の反応の仕方が!」  
そうだ悔し悲しみ怒るべきなんだ、あれだけ辱められといて…  
なのにどうして私の身体は逆に胸が熱くなって股が…アソコが疼くの?顔も火照ってるし…  
あの時の事を…ウィルトの事を思うと…こんなに疼く。  
 
ジュブ…ジュブゥ…  
 
「あ…あぁ…」  
私はそんな自分自身に戸惑いながら、この疼きを止めれず…その自らの手を疼く箇所に乗せて、  
卑しくも弄り慰めてたの…皆にバレないように淫らな声を小声で漏らしながらに。  
 
その痴態を遠くから見られてる事にも気付かずに…  
 
「くすっ、やっぱ七煌宝樹より先に、完全にアシェアの調教を完了させちゃおうかな〜」  
そう、この心に刻まれてしまった少年が怪しく微笑み見てる事に…私は気付かない。  
知らずのまま喜ばす行為を私は続けてたの…満悦の淫らな表情をしながらに。  
憎い筈の彼の事を思いながらに…  
 
【 おわり 】  
 
 
 
 
「ところでさ…レグ、その壷と大量の怪しげなアクセサリーはどうしたのさ」  
「先の町で、これを買うと幸運になると薦められたのだが」  
「……あっそ」  
 

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