EREMENTAR GERAD -蒼空の戦旗-
ウィルト×アシェア
【盗まれた姫のココロ】
「――――ん……!?」
「ここは…どこだ?」
無駄に広いベッドでアシェアは目覚めた。
手にはしっかりと手錠がされており、鎖で繋がれていた。
カチャッという音がすると
「起きてたんだ」
「丁度良かった」
アシェアが声の方に目をやると、黒衣を身に纏った少年が笑みを浮かべてそこに立っていた。
気を失う前にアシェアが刀を向けた相手だ。
「貴様ッ何のつもりだ!!こんな事をしてっ…」
荒々しく叫んだアシェアをきょとんとした目で見てから少年は言葉を始めた
「まぁそう焦らないでね。怖いのは判るけど…」
「とりあえずボクの事はウィルトって呼んでね」
「…大丈夫だよ。大人しくしててくれたら殺さないで帰してあげるから」
ウィルトはまた笑みを浮かべて続けた
「七煌宝樹も無事だから安心して」
そう言うなりアシェアのいるベッドへと足を進めた
「!?何をする気だ!?」
ウィルトは耳を傾けずにアシェアの服を強引に脱がしていく
「止め…っ」
叫びをあげようとしたそおの刹那、アシェアの唇にウィルトの唇が重なった。
そのままアシェアの口内に舌を滑りこませる
「!?んっ…ふ」
初めての経験に戸惑うアシェアを嘲笑いながらウィルトはアシェアの胸に手を這わせた
「!!」
アシェアの体がビクンと動いたのを見てまた笑い、口を離した。
そしてアシェアの褐色の首筋に朱のキスマークを付けた。
次に口を離さずに胸をいやらしい仕草で舐めた。
たまにウィルトが乳首を噛んで刺激すると、アシェアは頬を朱らめた。
「っお前…こんな事をしてどうするつもりだ…!?」
アシェアの質問にウィルトは
「え―――――特には…」
「ちょっとボクの欲望を満たすために君を連れて来たんだけど…」
そう言うとウィルトはアシェアの足に手をのばした。
「ひゃっ」
内股を撫でられる感覚に驚いてアシェアは声をあげた。
そのままウィルトはアシェアの下着に指をしのばせる
「やっ…め」
「止めて欲しい?じゃあ…なんでココ…濡れてるのかなぁ?」
クスクスと笑いながらあしらうようにウィルトは言った
「それ…はっ」
ぴちゃっと音がしたのと同時にウィルトの姿がアシェアの視界から消えた。
何があったのかはすぐに判った
「ひゃあぁっ」
ウィルトがアシェアの性器を舐め始め、アシェアは刺激に耐えられずビクビクと体を揺らした
「凄いや…こんなに感じてるなんてさ」
これ以上が無い程に濡れたアシェアのアソコを指でなぞりながらウィルトは笑って言った
「…もうそろそろ入れようか」
またもウィルトは笑って自分のベルトを緩めていく
「止めっ…」
「少し痛いけど我慢してね」
クスッと笑い、アシェアの中にソレを入れた
「うあぁぁぁぁっ」
痛みと快感で喉の奥から絞り出す様な声をあげたアシェアを笑いウィルトは激しく腰を揺すった
「っ―――――」
痛いのと気持ち良いのとで声に成らない叫びをあげたアシェアを見てウィルトはイッた。
アシェアも入れられた時にイッたらしく赤面させて力無く泣いていた。
そしてそのまま意識が薄れていった………
「アシェアっ」
「アシェア起きなさいっ」
「姫様ー!!」
聞き慣れた声でアシェアは目覚めた
「う…ここは?」
まだ意識が朦朧とする中、アシェアは自分がどこで何を誰にされていたのかを思い出していた
「ここはレイスの中ですよ。アシェア様」
優しいジィンの声を聞き、ハッとしてアシェアは身を起こした
「アイツ等はどこだ!?」
いきなり叫んだアシェアを驚きの目で見ながらメルが不思議そうに
「アイツ等って…あの真っ黒けのチビガキ?だったら…今朝あんたとジィンを連れて来たけど…」
「なんかあったの?あんた達をサクッと返して行ったから驚きはしたけど…」
メルの返答にアシェアはきょとんとしてジィンの方を見た
「ジィン…お前は何かされたか?」
「いえ…私が起きると都合が悪くなると察されたのか…先程まで眠らされていました」
「…そうか」
アシェアはホッとするような、なぜ私だけ?とゆうような複雑な気持ちになった
「で、あんたはどうだったのよ?」
どんとめるがまた質問した
「いや…何も」
アシェアは少し驚いた。
何もされなかったわけではないのに、なぜか勝手に口がそう言ったのだ
それを考えるのを遮る様にメルが
「あそー…じゃあ今日はもう寝よ。こーんな遅いんだから」
レイスの扉を開けて納得させた
「そ…そうでありますね」
「お二人共きっと疲れているはずでありますし…」
そう言って三人共寝る支度を始めた
アシェアはふぅ…とため息をつき、レイスの外へ出て行った
「………」
アシェアは昨日あった事が忘れられなかった。
昨日あった事が頭の中でずっと繰り返されている
まるで催眠術にかかっている様に…
「ふっ…」
「…!?」
気が付くとアシェアは昨日ウィルトが触れた所をなぞっていた
まるでウィルトの事を愛おしむように
「あ…っ」
アシェアは昨日の事を思い出しながら一人でイッてしまった
その行動全てをウィルトに見られていたとも知らずに…―――――――――――
【END】