「あれ…ベッド、こんなに広かったっけ?」  
その部屋で目覚めたレンは、起きてすぐその違和感に気づいた。  
天蓋付きの広いベッドと部屋、飾られた美しい調度品。  
どうも自分が眠った時のあの部屋では無いようだと理解した時、背後から聞こえたのは男の声だった。  
「よお。お目覚めかい?」  
「…………?」  
振り向くと、そこには見知らぬ男が椅子に座っていた。  
大柄な肉体と、ギラギラと輝く瞳は獰猛な肉食獣のようで、レンはその風体に僅かに眉を顰めた。  
「こうして見ていると、普通の娘だが」  
その男ビーゾンは、エディルレイドたるレンを攫い、我が物にしようとした者であった。  
大きな武器となり、また高価に値のつくエディルレイドは、裏の世界ならば誰もが欲しがる上物の商品だ。  
 
だが、下の町の住民と取引をし手に入れた彼女―――レンを、まずは真にエディルレイドか確かめる必要がある。  
偽物など掴ませれば自分達がどうなるか分かっていようから、そんな事は無いだろうと思いつつも、  
ビーゾンは未だベッドの上で状況を把握できずにいるレンにゆっくりと近づいていった。  
一応の確認というだけではない。それは、楽しみの一つでもあったからだ。  
 
まだ警戒の構えも取らず半ばぼんやりしているレンの脇に腰掛ける。  
そして電光石火の動きで彼女の腕を引き、態勢を崩した彼女の首筋に、隠し持っていた針を突き立てた。  
「痛っ………!?」  
鋭い痛みに短く悲鳴を上げるレン。身をひねり、その手から逃れようとする。  
だが、どうもこの男は自分に危害を加えるようだと分かった時には、すでに遅すぎたのだった。  
 
「くっ……?」  
ぐらりと、レンの視界が歪む。今しがたの痛みのせいだろうか?  
「へへ、かかったみてえだな。コイツは、エディルレイド専用の必殺の武器ってわけよ」  
ビーゾンが歪な笑みを浮かべる。  
「エディルレイドってえのは、身体の造りが人間様と違うらしくてな。こいつに塗ってある媚薬成分でイチコロなのよ」  
得意げに話す男の声が遠くに聞こえる。息が荒く、顔が、いや身体全体が熱くなる。  
今までのどんな痛みとも違う未知の感覚に、レンは翻弄されるしかない。  
「はぁ、はぁ、はぁ…」  
黒いドレスに身を包む神秘的な少女が、初めての性感に身を震わせる姿は男を魅了してやまない。  
ビーゾンは薄笑いとともに、自らの肩を抱き俯くレンの顎を持ち自分の方を向かせてやる。  
そして、頬を赤らめ潤んだ瞳を上目遣いにする少女の唇を強引に奪った。  
「んんっ……!?」  
 
突然の事に目を見開くレンに構わず、ビーゾンは彼女の口内に自分の舌を侵入させようとする。  
そのピンクの表面をなぞり、それから閉じた唇を割って入っていく。  
激しい動きにおずおずと開かれたレンの口の中にずるりと入り込み、内部の蹂躙をも始める。  
歯の一本一本から、歯茎の裏まで味わい尽くさんと、男の舌が中で縦横無尽に蠢く。  
蛇のように動くビーゾンの舌は、少女の震える舌を絡め取り刺激する。  
少女の口腔で作られる液体は彼に奪われ、代わりとでも言うように男のそれが注がれてくる。  
がっちりと身体も顔も固定され、男の舌から次々と運ばれてくる唾液を、レンは飲んでいくしかない。  
(なに、これ……?あつい……)  
策略によって無理矢理に性を目覚めさせられたレンに、男とのディープキスは刺激的すぎた。  
唇を塞がれる度、口内を嘗められる度、男の暖かな唾液を一飲みする度に身体が甘い痺れに包まれる。  
抵抗をするはずだったレンの体はいつしか力を失い、男に任せられるようになっていた。  
 
ビーゾンは少女の唇に吸い付きながら、右手をその乳房の上に乗せる。  
漆黒の布を持ち上げる柔らかな膨らみを、ぐにぐにと玩びはじめる。  
下着を着けていなかったレンの胸は、服越しに確かな質感を男の掌に伝えてしまう。  
「あう……んっ、ちゅ、んぅ」  
舌先を吸われながら、掬い上げるようにその柔肉を持ち上げられる。  
決して大きくは無いものの、形の良い瑞々しい乳房は男の意思で好きに形を変えた。  
 
やがて服の上からも自己主張を始めた彼女の先端部を、男が発見し摘み上げる。  
「きゃぅっ……!?」  
敏感な乳首を突如責められ、レンの身体がびくっと震える。  
「へっへ、こんなに硬くしやがって。そんなに良かったのか?」  
ビーゾンは邪悪に笑い、本格的に少女の突起を弄びだす。  
指の腹でこりこりと扱き、服の上からそこにむしゃぶりつく。  
「ふあ、あう、ん、や……!」  
感度の良い先端をたっぷりと苛められ、少女は甘い声を上げるしかない。  
乳首を二本の指で挟まれながら、柔らかい乳房を激しく揉みしだかれていく。  
レンの唇が寂しそうにしているのを見逃さず、ビーゾンは自分の唾液を定期的に少女に流し込むのも忘れない。  
(キス……おっぱいも、気持ち、いい……)  
異性へ恋するという感情すら知らなかったレンが、男の強引な性行為に身を溶かしていく。  
薬によって強制的に高められた性感は少女の正常な思考能力を奪っていく。  
くったりと弛緩した彼女を見たビーゾンは立ち上がり、次のステップに進もうと自分のズボンに手をかける。  
それを脱ぎ去ると、怒張した自分自身をレンの目の前に曝した。  
 
「きゃ……!?」  
短く悲鳴を上げるレン。  
(これ、男の人の……?)  
初めて目の当たりにした男性器が、眼前でびく、びくと脈打っている。  
その卑猥なカタチから、レンは目が離せなくなってしまう。  
潤んだ瞳で見つめてくる少女の頭をビーゾンは掴み、自分の股間の前に寄せる。  
レンは、目の前に突きつけられた男性の肉棒から立ち昇る濃密な臭いを鼻腔一杯に吸い込んでしまう。  
(すごい、におい……)  
そのむわっとした性臭が、レンの脳髄を痺れさせていく。  
強い牡の香りの前に、少女の理性が屈服していく。  
口でしろ、という男の命令にもはや逆らう事も出来ず、顔をそれに寄せたのだった。  
 
柔らかい桃色の口唇が、隷属の証明というように肉棒の先端にキスをする。  
男の前に跪き、初めての男性への奉仕を行うのだ。  
亀頭へ何度かの接吻を行った後、短い舌を出しぺろぺろとその表面を這わせる。  
「ちゅ……。んっ、ぺろ、んう、ん」  
先ほど男の唾液を頂く為に使った舌を、今度は男性器への奉仕のために用いる。  
やがて舌だけでは味わうに足りないというように、レンは口を開き全体で男を歓ばせようとする。  
ビーゾンの太く大きなモノはレンの小さな口にはとても入りきらない。  
それでも少女は懸命に顔を動かし、男の射精を促そうとしていく。それは媚薬による催淫効果のせいだけではなく、  
所有者に仕えようとするエディルレイドの、女としての本能だったかもしれない。  
 
「んっ、んっ、んうっ、んっ」  
時折苦しそうにしながらも、レンは動くのを止めようとはしない。  
その知識を知りもしないのに、女性の生理が早く精液を出してほしいという行動をしてしまうのだろう。  
ビーゾンはレンの頭を撫でさすりながら、うめき声を上げる。  
蒼く流れる髪の、極上の美少女が自分の股間に吸い付き愛しそうにペニスをしゃぶっているのだから、  
男として燃え上がらないはずもなかった。  
湧き上がる射精感を我慢しようともせず、ビーゾンはレンの口の中で果てる。  
びゅく、びゅくと、男の先端から猛烈な勢いで精液が噴き出していく。  
「んっ―――!」  
初めての射精に驚くレンに構わず、ビーゾンはその全てを少女に飲ませようとする。  
次々と放たれてくる精液を、レンは少しずつ嚥下していくしかない。  
「んくっ、んっ、ごく、ん、こくっ…」  
男性の精子が喉奥を通る度に、処女の子宮が甘い疼きを訴える。  
早く自分の中にも注いで欲しいと、レンの身体を愛欲に堕としていく。  
やがてビーゾンが満足し肉棒を彼女の口から引き抜く頃、レンは静かに生まれて初めての絶頂を迎えた。  
「っ〜〜〜……!!」  
口元からつつー、と白い液体を零しながら少女は肩を震わせる。  
たくさんの精子を飲まされ、頭が真っ白になるような快楽がレンを襲ったのだ。  
薬物の効果で熱に浮かされた肉体にとって、牡の暖かな精汁は甘美な麻薬だった。  
「へへ…なんだ、俺様のを飲んだだけでイっちまったのか?」  
未知の快楽を享受するレンの姿に、ビーゾンもまた熱く奮い立っていく。  
彼女を完全に自分の物にするべく、男はまだ絶頂の余韻から冷めやらぬレンの身体に手をかけていった。  
 
びしょびしょに濡れた下着を脱がせ、じっくりと服の中を覗き込む。  
暗がりの中、誰にも見せたことの無かったレンの秘部が確認される。  
そこはぴったりと閉じた一本のラインがあるのみで、見るだけでも生娘である事が分かってしまう。  
その美しいスリットに満足したビーゾンは、ますます下卑た欲望に身を焦がす。  
汚れの無い少女に自分の証をたっぷりと刻み付けようと、ビーゾンはレンを抱き上げた。  
レンの手が男の背中に、細い足はその腰に巻きつけられる。  
ぐぐっとビーゾンは腰を押し出し、レンのとろとろに溶けた秘部へと押し当てた。  
躊躇しようともせず、その肉棒はレンの内部へと侵入し、一息に奥まで差し込まれていった。  
「ふああっ…………!!」  
行われる破瓜。レンの処女膜が、出会ったばかりの男に捧げられる。  
本来ならば叫びだすのも無理はない激痛も、少女の全身に隅々まで行き渡った媚薬は、それを甘美な刺激に変えていく。  
純真なレンの内部が、初めての男性を喜ぶように蠢く。  
その歓迎を受けながら、ビーゾンの硬い肉茎は少女の膣を進み、そうして一番奥まで到達する。  
レンの体内にぎっちりと埋められた男のペニスが、存在を主張するように熱く脈打つ。  
そして最高の射精を行おうと、ビーゾンの腰が激しく動き出していく。  
 
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら、剛棒は往復運動を始める。  
「んっ、きゃぅ、あううっ……!」  
狭く愛くるしいレンの膣が、男の雄々しい形を覚えこまされていく。  
逞しい肉棒に一突きされるごとに、レンは高く抜ける嬌声で応えてしまう。  
男を悦ばせるためにあるその器官を好きに使われ、少女は男性の所有物になっていく。  
「おらっ、どうだ……気持ちイイだろ!?」  
レンの淫裂に夢中になりながら、声を荒げるビーゾン。  
長く太い肉棒を小さなレンの奥底まで突き刺してはまた抜き、それを繰り返す。  
「きもちいい……きもちいいのっ……!」  
涙を流し、男の背中にぎゅっとしがみつきながら答えるレン。  
その瞳はもう、男性に所有される歓びに満ちていた。  
今まで生きてきた何よりも強いこの快楽に、少女はもう虜になるしかなかった。  
 
「おらっ……そろそろ、出すぞ……!」  
幼い少女のぎゅうぎゅうに締め付けてくる膣に耐え切れなくなり、男も最後の攻勢をかける。  
「ふあっ、んっ、いっ、いいのっ、ん、う……!」  
快楽に蕩けたレンの声に導かれるように、ビーゾンはずぶりと、少女の最奥までペニスを突き刺した。  
「ひんっ……!」  
外に出す事などは考えない。  
この美少女の子宮に、自分の子種をたっぷりと植え付ける事だけを考え、精を解き放った。  
「やああっ!あああーっ!」  
子宮口をこじ開け、どくんどくんと、男の遺伝子がレンの子宮に注がれていく。  
射精は長く長く続き、最後の一滴までも彼女に刻印しようというふうだ。  
レンの胎内になみなみと牡のミルクが注入される。  
少女が受胎するのは、もはや間違いないと思える量だった。  
レンもまた、一番奥で熱い射精を行われ、二度目の絶頂を迎えていく。  
子宮に暖かな液体が運ばれてくるのを感じ、レンは男の広い背中に手を回しながら気を失っていった。  
 
 
やがて目覚めたレンに再び口で奉仕させながら、ビーゾンは戦闘準備を整えていた。  
このエディルレイドを取り戻そうと、その仲間達が砦に侵入してきたらしい。  
だが、もう遅い。  
そいつらに、俺の所有物となったこいつを見せたらどんな顔をするだろうかと想像し、  
ビーゾンは邪悪に顔を歪めた。  
 

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