病は気からと言うが果たしてそうなのか…それは誰にも判らない
エディルガーデンを目指す途中でクーが風邪を引いてしまい宿で足止めを喰らう事に……
「ずひ・・参ったなぁ、だるくてまともに体が動かせない」
熱は38.5℃、頭痛は激しく、目眩は止まない
ズキズキズキズキズキズキ
頭痛の音と同時に何か聞こえた気がする、何かを叩くような音・・・?
ガチャ、という音がした重い頭を動かし扉を見るとそこには見知った顔が二つ
「クーさん、大丈夫ですか?」
「クー…元気だして」
「シスカ…レン?」
扉の隙間からひょっこりと顔を出していたシスカとレン
「看病しに来ました」
人懐っこく擦り寄ってきたシスカと、心配そうにこちらを見ながら部屋に入って来たレン
「駄目だ・・風邪、移るから?」
二人が見舞いに来てくれた事は嬉しいのだが、二人に風邪を移してしまうのは望ましくない
「大丈夫ですよ、仮に風が移ってもクーさんが看病してくれるでしょう?」
「風邪引いたの…元はといえば私達のせいなんだし・・」
レンとシスカが起こしたいざこざにクーは巻き込まれて今にいたる…
「シスカ…レン…まで、仕方ない・・じゃあ頼むよ」
どうやら彼女たちに何を言っても仕方ないらしい、
ならば後の事は覚悟して今はこの幸せを満喫しようと思う
「随分熱あるみたいですね、汗かいていますか?」
「そうだな?少し熱い・・かな」
そう言ってシャツをはためかせて体に風を送る
シャツが張り付いた感触で随分汗をかいている事が分かった
「クーさん、服替えたほうがいいですよ」
そう言いながらシスカはクーの体を起こし、両手で支えた
「レンさん、服とってあげてください?それとタオルもお願いします」
言うが早いかシスカはクーのシャツをめくり、肌を露にさせる
「ちょ・・シスカ!?」
突然の事に慌てるクーに対してレンは何の動揺も見せずに
受け取ったタオルでクーの体を拭いていく
「ちょっと待て!、これくらい自分で出来るって!」
「だめですよ、体だって良く動かないんでしょう?」
「クー恥ずかしがらないで…私達…恋人同士なんだから」
上目遣いでそんな事言われたら嫌だなんていえるわけも無い
その後着替えまで手伝ってもらってしまって、
クーとしては恥ずかしすぎて熱が上がったのでないかという位だったのだけれど
「うん、どうやらちょっとずつ熱も下がってきていますね」
「本当?良かった」
クーから受け取った体温計を見て二人は安堵の息を漏らした
どうやら本当に体調は回復に向かっているらしく、体の感覚もほぼ正常になっていた
「あ、そうだ・・これ飲んで見ますか?」
そう言ってシスカが取り出したのは黒い瓶に入った錠剤のような物だった
「栄養剤の一種らしいですよ、クルス補佐官が前飲んでたから勝手に持って来てしまいました」
えへへ、と悪戯っ子のように笑うその笑顔は余りにも可愛らしい
「栄養剤か・・貰おうかな、効き目ありそうだし」
何よりもシスカの気持ちが嬉しいし、という言葉は心の中でだけ言って受け取った薬を口に含んだ
「ん・・なんか、眠くなってきたな・・」
あまりにも急激に襲い掛かってきた眠気に少し不安を覚えながらも、
意識が沈むのを止めることは出来なかった
「ごめ・・二人とも、少し・・眠る・・から」
「はい、おやすみクーさん」
「クー、おやすみ」
二人の声を最後に、俺の意識は完全に闇に落ちた
「ん・・ふぁぁ・・」
呆とした頭を振り、目を擦る
窓の外はすでに真っ暗になっており、自分が随分寝ていたんだということが分かった
「シスカと・・レンは?」
辺りを見回してみるが二人の影は無い
もう部屋から出て行ってしまったのだろうか、はぁ、とため息を吐いて体を軽く起こす
少し目眩はするものの調子は良好だ
空腹を感じたのでローウェンに何か作って貰おうとベットから降りようとすると扉が開いた
「あれ?クーさん目が覚めたんですか」
「あ、おはようクー」
開いた扉には二人の姿、それを見ただけでとんでもなく
嬉しく感じてしまう自分の単純さが今日は少し誇らしかった
「二人とも、まだ居てくれたんだね」
そう言うと二人は俺に向けて笑顔を見せてくれた
「当たり前じゃないですか、クーさん一人を放っておくなんて出来ませんよ」
「クーの様子を見るのは私達の役目」
「二人とも・・ありがとう」
笑顔で二人に向かってお礼を言う
二人は照れているようで、少し顔を赤くしている
「もうっ!それよりはい、コレ」
そう言ってシスカが差し出した食器の上にはお粥と卵酒が乗っていた
「二人が作ってくれたの?」
「はい、私とレンさんで心を込めて作りました」
「クーが早く良くなりますように、って」
二人して照れ笑いを向けてくる、やばい・・とんでもなく可愛い
「あれ、ローウェンやキーアは?」
「あれ?聞いてないんですか?」
首を傾げながらシスカが聞いてくる、俺には何の事だか分からないんだけれど
「え、何を?」
「ローウェンとキーアは、アークエイル支部に所用で出かけています」
「えぇ!?」
「そ、そうなのか・・?そういえばそんな事行ってたような気も・・」
記憶が曖昧になっているのか、よく思い出せない
「うん、だからローウェン達には『クーは私達に任せて下さい』って言っておいたから」
「そうなんだ・・ありがとう二人とも」
「気にしなくていいですよ、それより・・はい、あ〜んしてください」
そう言うとシスカはお粥をスプーンにとってクーに近づけてくる
「だ、大丈夫だから・・自分で食べるから」
「あ〜ん」
「大丈夫だって・・」
「あ〜ん」
「いや、だから・・」
「あ〜ん」
「・・・頂きます」
観念して口を開いた、程よく温まったお粥が喉を通ると体が温まるのが感じられた
まぁ恥ずかしさで顔は熱くて仕方なかったけれど
「あ、羨ましい…シスカ…私もしたい…」
隣でそんな事を言うレン、非常に嫌な予感がする・・
「私も、あ〜ん・・」
「や、やっぱり〜〜」
激しく恥ずかしい食事を終え、壁に寄りかかる
「はぁ・・恥ずかしかった」
「そんなに恥ずかしかったんですか?」
シスカが問いかけてくる
その隣ではレンが食器を片付けている
「ああ、顔から火が出るかと思った」
アハハ、と笑いながら話をしていると、ふと時計が目に入った
「あ、もうこんな時間か・・」
時計の短針は9を指し長針は6を指している。つまり9時半だ
「本当ですね・・全然気付きませんでした」
「うん、それじゃ・・」
二人とも残念そうな顔をしながら立ち上がる
でもそれよりも残念なのは俺のほうだ
「じゃあね、クーさん」
「また・・ねクー」
背を向け立ち去ろうとする二人
二人の背中を見たとき俺の心臓がドクンと跳ねた
「っ―――あ」
逃がしたくない、手に入れたい、大好きな二人の全てを奪い取りたい
「は・・ぁ」
際限なく湧き上がるどす黒い感情はとどまる事を知らず、クーを染めてゆく
止める事が出来ない。いや・・止めたくないのかもしれない
「きゃ!!」
「わぁっ!!」
二人の小さな悲鳴。その悲鳴を発した二人はクーの腕の中に納まっていた
「ク、クーさん?」
「どうしたの・・?」
上目遣いでクーに問いかけてくる二人。声が僅かに震えている
小動物のような可愛らしい二人の様子を見て、クーの男としての本能は抑えようが無いものになった
「このまま・・帰したく・・無いんだ」
そう小さく呟くと腕に収めていた二人を乱暴にベットに押し付けた
始めてみた乱暴なクーに驚いているのか、怯えているのか
二人はすがる様な弱々しい瞳でクーを見つめている
「―――」
シスカが何かを口にしようとする前に、自分の唇でその口を塞ぐ
「「!?」」
シスカは驚愕に目を見開き、レンは隣で息を呑んだのが分かった
でも・・こうしてシスカの唇を感じるのは2度目だ、
前は突然の事でその感触を楽しむ余裕などなかったが、今は違う
「ん・・むぅっ!?」
シスカの唇を無理やりこじ開け舌を注入する、その舌で口内の輪郭をなぞり、シスカ自身を味わう
「ん・・ふぅ」
十分にその感覚を味わった後唇を離す、シスカは熱病に犯されたかのように蕩けた目をしていた
「さて・・と」
一呼吸付いてから隣でクーとシスカのキスを見ていたレンに向き直る
レンは顔を赤く染めながらクーを見ていたが、クーが身を近づけると身を引いて逃げようとした
しかし今のクーはそれを許すほど甘くは無い
「あっ・・!」
逃げようとしたレンの手を掴み、力任せに引き寄せる
レンはあっさりとクーの方へとひっぱられた。
「やだ・・離してクー・・」
「どうして逃げるのレン?」
少し優しい声で聞いてみる、いつものクーを演じて
「だってクー・・少し変、いつものクーじゃないみたいな・・」
どうやらクーの演技はあっさりと見破られてしまっていたみたいだ
「そんな事無いよ・・俺は二人が大好きな俺のままだよ」
にこり、と笑顔を作ってレンに近づく。そう、俺は何もおかしくない
ただ今日は少しだけ大胆でいじわるで欲張りなだけなんだよ、
何でこんな気分になっているのか俺でも分からないけれど・・
「でも・・んっ!」
これ以上話を続けてても仕方ない、そう思って僕はレンの唇も奪った
彼女の唇もシスカと同じで瑞々しくぷっくりと膨れていて、とても柔らかかった
しかしただ唇を重ね合うだけなんて野暮はしない、彼女の口内にも俺の舌を差し込む
何よりシスカと同じようにレン自身の味を知りたいからだ
「ぅんっ!・・ん、ふちゅ・・ん」
驚いた、少し口内を弄っていただけなのに彼女の舌は俺の舌に絡み付いてくる
「ん・・」
「くちゅ・・ちゅぁぁ・・」
互いに首に手を回し互いが互いを貪りあう
お互い同士のためにする口付けは、柔らかく、優しく、そして甘美だった
「ぷ・・は・・」
名残惜しいけれど口を離す
俺とレンを繋ぐ水の糸が音もなく垂れた
「自分から唇を絡めてくるなんて、レンはエッチだな」
「あ、ちが・・そんな事無い・・」
これ以上ないほどに顔を真っ赤にしているレン
やばい、そんな顔を見せられたらもっと苛めたくなっちゃうじゃないか・・!
「違くないよ、レンはエッチな子だ・・だって・・」
そう言ってレンをベットに寝させ、服の上から彼女の胸を愛撫する
「きゃ・・!!?」
「ココ、こんなに固くなっちゃってる・・興奮しちゃったんだね?」
優しく撫でるようにレンの胸に手を這わす。服の上からでもレンの胸の状況は分かった
「や・・だ、クーの・・えっち」
やだ、なんて言葉に全く説得力が感じられない、
むしろこれから起こる事を期待しているかのようだ
でも今日の俺は少しいじわるだから、もっとレンを可愛がってあげる
「エッチなのはどっちだろうね、キスして少し体弄られたくらいでこんなに感じちゃうレン?」
「あ・・や、やめ・・」
「やめてなんてあげないよ、レンはエッチな子だ・・認めなよ」
「ちが・・違う、私・・」
あくまで否定を続けるレン、彼女には言葉よりも直接的な攻撃の方が通用するみたいだ
「・・?、ひぃんっ!!」
俺の愛撫に合わせてレンの体が跳ねる。先程まで手で撫でていた胸を舌で舐める
固くそそり立った乳首から線を描くようにレンの体を滑らせていく
「あ・・は、ひ・・うぅん」
舐める位置によって強弱をつけ、刺激を与える
滑る下は何かに阻まれる事なくレンの茂みに辿り着いた
「やぁ・・だめ、そこ・・はだめぇ・・」
確かに快楽を浴びているのだろう、声には艶が宿り、息は荒いでいる。拒絶の声にも最早力は無い
「じゃあ認めてよ、レンはエッチな子だって」
「そ、それは・・」
「ね、レンは俺に触れられて感じちゃうようなエッチな子です、って…レンの声で俺に聞かせて?」
「わ・・私は・・」
まだ戸惑いが見えるレンの茂みに指を差し込む
「あひぃっ!!」
指先を差し込んだだけで激しく体を震わせるレン
もう彼女の壁はもうほとんど崩れている、あとはとどめを刺すだけ
「なぁ、レン・・聞かせて?」
言いながらレンのクリトリスを軽くつまむ。それだけで彼女には凄まじい快感が与えられている
「っあ!…言う、言うからぁ…やめて…クー」
「うん、聞かせて?」
笑顔でつまむ力に少し力を加えながら言う
「わ、私は・・レンはぁ・・」
恥ずかしさで死にそうなのだろう、レンは瞳にうっすらと涙を浮かべながら言う
「クーに・・色んな所を触られて・・その・・」
「いろんな所って?はっきり言わなきゃね」
訂正、今日の俺は『少し』じゃなくて『とても』いじわるみたいだ
「クーにぃ・・胸とか・・お、おまんことか触られてぇ・・」
恥ずかしがりながらも言葉を紡ぐ彼女、その姿が愛らしくてつまむ指に力を加える
「ひっ!気持ちイイの!クーに触ってもらえて気持ちイイのぉ!!」
「良く・・言えたね、ご褒美だよ・・!」
言ってクリトリスを摘む力を強める、今度は高める為ではなく、絶頂へと導くために
「ひ・・ぃあぁあああ、イクぅぅぅぅ!!!!!」
これまでよりも更に大きく体を震わせレンは絶頂した
そして同時にレンの秘部からは音をたてて水が流れ出した
「良すぎて失禁しちゃったんだな、可愛いよレン」
くたり、と力なく倒れているレンの顔に優しく口付けをし、ベットに横たわらせる
「ゴメンね、待たせちゃったかな?」
レンの真逆に向き直り声を掛ける
そこには息を荒げ、太ももの辺りを必死に擦り合わせているシスカがいた。
「我慢しきれなかった?」
無抵抗なシスカを抱きしめ首筋にキスをする。それだけでシスカは体を震わせた
「クーさん・・私・・」
震える声で僕を呼ぶシスカ
これからされる事に不安を覚えながらも、体の昂ぶりを抑えきれないでいるようだ
「大丈夫、怖がらなくてもいいよ」
言うのと同時にシスカの腹部を撫でる
そしてその指をゆっくりと下に進め、足を開かせる
「あ・・ぁ」
「ぅわ・・ここもうこんなにドロドロだね」
開いた太ももの間から見える秘部は濡れ、生暖かい空気を発していた
「これなら前戯は必要ないね・・シスカいいか?」
「は・・い、お願いします・・クーさん」
言いながらも震えは隠しきれていない、当然だろう、怖いのだ
「シスカ、レンも聞いてくれ……
きっかけは無理やりみたいになっちゃったけど俺はシスカもレンも好きなんだ」
隣でレンが体を起こして俺を見つめているのが分かった、
俺は二人を真っ直ぐに見詰めて続きを言う。
「だから二人の全てが欲しい、二人の全てが見たい、二人を・・抱きたい」
いつもの俺ならとても言えないような台詞が簡単に出てきてくれる、
理由は分からないけど今はありがたい
「はい・・私たちも・・」
「私たちも・・クーの事が・・」
「「大好き!私たちを・・クー(さん)だけのモノにして!!」」
二人揃って俺に想いを告げてくれる
あぁ・・今なら断言できる、俺は世界で一番の幸せものだと
「まずは・・行くよ、シスカ」
「うん、きて・・クーさんっ!」
一息で固くそそり立った自分の分身をシスカの秘部に突き立てる
「あぐぅ―――!!」
シスカの口から漏れる苦痛の声、必死で堪えようとしてくれているのだろうが、
それでも抑え切れていない、それ程の痛みを与えてしまっている事に対する
罪悪感を感じながらもその真逆である快感が俺に襲い掛かってきた
「シスカ大丈夫か?」
「は・・い、平気・・です?」
うそつき、泣きながら平気なんて言ったって信じられない
いくら気持ち良くてもシスカが痛いままなんて嫌だ、でもどうすれば・・
「・・シスカ?」
「・・・え?」
隣のレンに視線を移す、レンは何も言わずにシスカの手を握っていた
「・・・・」
心で通じ合う、とでも言うのだろうか
まるでレンが痛みを癒しているかのようにシスカの震えは止まった
「シスカ・・?」
「もう大丈夫です、ありがとうレンさん・・」
シスカの言葉にレンはまた何も言わずに小さく首を振った
「クーさん、私はもう平気です・・動いてください?」
「・・・ああ、分かった」
そう言ってゆっくりと腰を動かし初める
「あ・・あぅ・・あふぅ」
それに合わせてシスカの口からは先程とは確かに違う声が漏れ始めた
俺とシスカの接合部からグチュグチュと卑猥な水音が響き始める
「あんっ・・いい、いいです、クーさん!」
「シスカの中も・・凄い」
俺のモノを押し潰さんとするかのように締め付けてくるシスカちゃんの胎内
気を抜くと直ぐにでもこの快感に流されてしまいそうだ
「ふぁぁ・・熱い・・熱いで・・す!!」
「くぁ・・まず・・い」
気が付けば俺は全力で腰を打ち付けていた、もう自分で自分を抑えることすら出来ない
腰から下半分は完全に快楽の奴隷になってしまっている
「だめ・・ひもちいぃ、クーさん・・わたし・・いっちゃ・・」
「いいよ、シスカ・・イッて」
言うのと同時に一際強く腰を打ち付ける
俺の分身がシスカの最奥を強く叩いたのと同時に彼女は登りつめた
「ひああぁぁぁぁぁあん!!」
体を弓なりに仰け反らせ絶叫する彼女、
彼女の絶頂と同時に胎内は更にきつく締まり、俺の分身を限界へと引き上げた
「うあっ!」
限界を超えた快感に俺は抵抗すら出来ず、シスカの胎内に自らの精を打ち放った
「はぁ、はぁ・・」
精魂込めたとはいえここで力尽きてしまうわけにはいかない、
俺にはまだやらなきゃいけないことがある、意識を失ったシスカを優しく撫でてレンを見つめる
「レン・・」
「クー・・」
互いに見つめ合う、そして俺は礼儀的にこう言う
「いい・・か?」
「うん・・して・・クー」
一言ずつ言って口付け合う、深く、甘く、熱く、溶け合うようにして
口付けをしながら指はレンの秘部へ向かう
秘部はレンの時と同じようにすでに湿りきっていた
「んっ・・それじゃ、いくよ・・レン」
唇を離し呟くように告げる、だがレンの言葉がそれを遮った
「待って・・クー」
止められ、レンを見ると何か言いにくい事でもあるかのように目を泳がせていた
「どうしたの?やっぱり・・怖い?」
「ん・・でも違うの、その・・お願いがあるの」
いつもと違ってしおらしくはっきりしないレンを出来る限り刺激しないように優しく聞いてみる
「ん?何だい・・?」
「あの・・ね、私の事を抱いているとき・・その時だけは」
泳がせていた目を止め、一瞬目を伏せた後、意を決したかのように言った
「私の事だけ・・考えて?」
「レン・・」
「お願い・・今だけでいいの、この時だけは・・」
レンの真剣な瞳、俺に断る事なんて出来ない
「ああ…分かった、でも俺はいつも二人の事を同じくらい愛してる、
どっちが上なんて事は絶対無い、それだけは覚えておいてほしい」
これも俺の本心だ、俺は決して二人に優劣を付けたりしていないんだから
「うん・・ありがとうクー・・来て」
そう言うとレンは俺を受け入れるように両手を伸ばした
俺はその手に導かれるように体を進めた
「ん・・んくぅ・・」
音をたてて少しずつレンの胎内に飲み込まれていく俺自身
固くそそり立った俺の分身がレンの純潔の証に当たる
「レン、力抜いて?」
「う・・ん」
答える声も震えている、いつも明るく元気一杯なレンでも怖いみたいだ
でもそうすればいいんだろう、俺がレンの恐怖を拭うために出来る事は・・
「・・・・あ」
そうか、一つだけある
「あ・・クー・・?」
「・・・・」
何も言わない、俺は何も言わずにレンの手を握った、さっきレンがシスカにしたように
「・・・ありがとうクー、もう大丈夫、クーが手を握っていてくれるから怖くない」
そう言ってレンは笑顔を俺に向ける、握った手からも震えは感じない
僕はレンの笑顔に軽く口付けをし、彼女の壁を突き破った
「っ・・ぐぅっ!!」
レンの口からも悲痛の声が漏れ、秘部からは白い液に赤色が混じっていた
だというのにやはり俺の分身はレンの胎内から浴びせられる快楽に押し流されそうになっていた
「レ、レン・・!」
それに必死で耐えながらレンの様子を伺う
「クー・・大丈夫、思っていたより・・痛くない」
レンの顔には少し痛そうではあるもののそれほど辛そうな様子ではなかった
「良かった・・奥まで入れるよ、レン」
ぐい、と腰を押し進めてレンの最まで俺の分身を押し込む
「あ・・ん」
「く・・こうして繋がってるだけで・・凄い気持ちいい」
レンの胎内は俺の分身に隙間無く絡みつき、俺から精を貪り取ろうとしているかのようだ
なら俺はレンの体からのリクエストに全力で答えてあげればいいだけだ
「ふあ・・あんっ!」
俺が大きく腰を動かすのに合わせてレンが大きく声を上げる
そしてレンの胎内も俺の分身をギュウギュウと締め付けてくる
「ふああっ、あふ・・あひぃっ・・クーッ!!」
ついに箍が外れたのか、レンは狂ったように俺を求めてくる
自らの動きにレンの腰使いも加わり、俺は脆くも限界を迎えようとしていた
「クー、クーッ!!」
「く・・レン、俺もう・・!!」
「ああ、きて・・クーを全部私に頂戴!!」
レンの言葉を聞き、俺は息もつかずに全力で腰を打ち続ける
俺とレンの肌がぶつかり合う音が響く中、俺達は同時に限界を迎えた
「クー、大好きっ!!」
「レンっ!!!」
ドクドクと俺の分身がレンの胎内で脈打つ。結合部からは俺の精がドロドロ溢れ出た
「は・・ぁ、はぁ」
荒く息を吐きながらレンを見る
レンは絶頂と共に気を失ったようでシスカの隣で横になっていた
「はぁ・・はぁ・・」
二人の様子を見た後、俺にも強烈な疲労感が襲い掛かってきた
「く・・」
最後の力を振り絞って揃って横になっている
二人に布団を掛けたのと同時に俺の意識も完全に沈んだ
「ん・・」
目が覚めると窓からは光が差し込んでいた
時計を見ると8時過ぎ
寝ぼけ眼を擦っていると隣の二人がモゾモゾと動き出した
「んぅ・・」
「ふあぁ・・」
目を覚ました二人がゆっくりと身を起こす
「おはよう、二人とも」
「あ、クー・・」
「おはよう・・クーさん」
二人して体を上げようとするとピクリと動きを止めた
「「痛たたたたたたたたた!」」
「え!ちょ、大丈夫か!?」
急に二人同時に叫び始める。驚くと同時に心配になる
着衣を整えてあげた後、再びベットに寝かせる
「え〜と、その・・ゴメン」
「「クー(さん)のえっち」」
と、二人共声を揃えて言う、ぐぅの音もでないとはこの事か
「それにクーさんいつもと違って少し怖かったです・・」
「クーじゃなかったみたい・・」
「いや・・面目ない、自分でも何であんな風になったのか良く分からなくて・・」
恥ずかしさと情けなさで二人を直視する事が出来ない。二人の視線が痛い・・
「・・でも」
「うん、でも気持ちよかった・・」
二人の言葉に顔を上げると二人は顔を赤らめていた
そして俺も・・
「そ、そういえばクーさんもう風邪は大丈夫なんですか?」
無理やりに話題を変えようとシスカが僕に問いかけてくる
「あ、うん、どうやら貰った栄養剤が効いたみた・・」
ん?栄養剤・・あれを飲んでから確か意識が飛んで・・・
「「「あ」」」
二人も同時に気付いたようで声が揃ってしまった
「「「・・・・・・・・・・」」」
沈黙
「あ、でもね・・あーゆう激しいなクーさんもいいかなって・・」
「シスカも?実は私も…少しいいと思った」
「・・・・・・・」
だからそういう事はあんまり言わないでって、スイッチ入っちゃうから・・
「ゴメン二人共!」
「え・・クーさん!?」
「クー・・!?」
呆気に取られている二人の上に伸し掛かる、俺は再び暴走を開始していた
「ちょ、クーさん!」
「私たちまだ腰が・・」
「大丈夫!優しくするから!!」
もう止まらない、止められない
どうやらあまりあの栄養剤は関係なかったみたいだ、暴走の原因は俺自身にあるのか・・
でも今のところはまだ栄養剤が残っているという事にしておこう
「「わ〜ん、クー(さん)のケダモノぉ〜〜〜〜!!」」
その頃…キーアとローウェンはアークエイル支部での仕事を追えて………
ローウェン×キーアの酔いどれ編に続く↓