夜の闇は人を狂わせる…それは遥か昔から人の本能を解放するからか…  
夜の闇に紛れて一人の少女が自慰に明け暮れる  
もう、我慢できない。  
濡れたそこに指を滑らせると、快感が体を駆け抜ける。  
「・・・っ」  
隣の部屋にいるだろうクーに声を聞かれないよう押し殺す。  
(あ、ああ、クー)  
自分のことを一人の女として見てくれないクーを求めて、体の熱は増す。  
動き出した手は止まることはなく、水音を響かせる。  
(っはあ、気持ちいい)  
ズボンとパンツを膝まで下げ、パジャマを肌蹴て私はは悶える。  
溢れ出した蜜はベッドのシーツを濡らしてしみを作る。  
(クー、クー、クー)  
まだ膨らみの小さい胸の頂を空いた手で弄る。  
私は後ろめたさを感じつつもこの行為に飲み込まれてしまう  
(ああん、は、クー)  
 この手がクーだったら・・・  
「・・っ」  
極まった快感に身を震わせて、私はベッドに身を投げ出した。  
私は何度となくこの行為を繰り返していた。  
ある晩ノックの音に、私は慌てて身なりを整えた。  
「な、何?」  
先ほどまで行為に耽っていたため、声が変に震える。  
私の動揺を知っているのかいないのか、クーはいつもと同じ顔で部屋に入ってきた。  
クーを招き入れた私は、ベッドに戻り縁に座る。  
先ほどまでの行為を考えると、この部屋にクーがいることがものすごく恥ずかしい。  
私はクーと視線を合わせないようにして足をぶらぶらさせた。  
「何か用?クー」  
私の問いには答えずに、クーは私の隣に腰を下ろした。    
安宿のベッドはギシっと音を立てる。  
 
「クー?」  
黙っているクーに、落ち着かなくて私は顔を上げた。  
そして、硬直した。  
クーの顔はいつものように優しい。  
でも、何かが違う。  
「ク、クー――ッ!?」  
一瞬で視界は反転して、私はクーに覆い被さられた。  
「レン」  
低い声で私の名を呼ぶクーはみたことのない顔をしていた。  
見つめる黒い瞳が意地悪な輝きを持つ。  
「いけない子だなレンは。一人でこんなにして」  
「あっ!」  
つんと立った胸の頂をパジャマ越しにつんとつつかれる。  
「レンは感じやすいな」  
「ク、クー」  
「一人で弄ってたんだろ?」  
その言葉に私は恥ずかしさに頭が真っ白になる。  
クーに、知られていた。  
「きゃっ!」  
しかし、肌に触れる冷たい空気に私は意識を戻す。  
あっさりとパジャマをはがれ、ズボンをパンツごと抜き取られる。  
抵抗する私をものともせずに、クーはあたしの足を広げて持つ。  
「こんなに濡らして」  
「やっ」  
まじまじと、見つめられて羞恥に涙が溢れてくる。  
「ん、見られて感じているのかなレンは? ここ、ひくひくしてるぜ」  
クーは意地悪く言うと、私の足を離した。  
私はベッドの端に逃げて、腕で体を隠す。  
「レン」  
「クー、やっ、やだ」  
クーの力強い腕が私を引き戻す。  
「ほら、レン、見せてくれよ」  
 
クーは私の手を濡れた泉に導く。  
「レンはいっつも一人でやってたろう?ほら」  
「あ、いやぁ」  
体を駆け抜ける、いつも以上の快感に私は打ち震える。  
クーはそんな私を黒い瞳で見ている。  
「あぅ、や、はあ」  
「ほら、見せてレン」  
クーは私の足を広げさせると、私が自身で弄るのをじっと見つめる。  
「や、見ない、でぇ、クー」  
「レンはホントにやらしいな」  
「ふ、う」  
やめないと、クーに見られている。  
私はは羞恥でぐちゃぐちゃになった思考の中、そう思いながらも止まらない。  
クーが見ている・・・そう思うと私の体はいつもよりも熱くなる。  
「あ、あ、あああああっ!」  
イってしまい、荒い息を整える私の耳に、クーの嘲笑が届く。  
「レンは悪い子だな。 一人でこんなにして」  
羞恥に頭が沸騰しそう。  
「お仕置きだ」  
視界がクーの髪に覆われると同時に、体に痛みが走る。  
「い、いたいいぃ!いや、いやぁ、クー」  
私の指なんか比べ物にならないほど太くて硬いものが私を引き裂く。  
クーは容赦なく、私の中を暴れまわる。  
「やあ、いたいよぉ。クー、やめてぇ」  
逃れようとする私の腰を押さえて何度も打ち付けられる。  
その度に痛みの波が押し寄せる。  
「いやああぁ」  
「くぅ」  
クーの低いうめきと共に、温かいものが奥にたたきつけられる。  
息をつく間もなく、体を返され今度は後ろから貫かれる。  
「あひいぃっ」  
 
何度も貫かれるうちに、痛みは快感にかき消されていく。  
「ふあ、あぅ、あっああぁ」  
「レンはやっぱりいやらしいな」  
「んぁ、ああ、」  
私はクーに与えられる快楽に溺れていく。  
自分から揺れる腰を止められない。  
「ああ、あ、い、いくぅ、いっちゃううぅ、クー、いっちゃぅぅ」  
「ほら、いけよ!レン!」  
「ひああああん」  
より奥に打ち付けられ、私は今夜何度目かわからない絶頂を迎えた。  
ベッドの上、身体を大きく仰け反らせて悲鳴とも嬌声ともつかない声を上げる。  
その身に初めて男を受け入れた体はぐったりと力なく崩れ落ちた。  
「う、うう」  
その太ももには男の残滓と赤い鮮血がつたい、頬には涙が流れる。  
「ふうっ、うう」  
漏れるのはすすり泣く声。  
「レン」  
そんなレンの身体をクーは探る。手で、唇で、舌で――。  
いつしかすすり泣く声に艶やかな響きが混じる。  
「あう、はあ、な・・で、どしてクー?」  
レンの疑問には答えずに、その唇を塞ぎ舌で蹂躙する。  
窓の外には満月が輝き、白くその部屋を照らす。  
何の気なしに訪れたレンの部屋。  
そこで今夜何が起こるなど、レンには考えることすら無かった。  
白く細い両腕は縛められ、ベッドの縁につながれている。  
「っああ!やあん、んん、ぁっはあ」  
足の間に顔を埋めたクーの舌がレンのぷっくりと膨らんだ花芽を弄ると、一際大きな声があがる。  
逃れようと身を捩るレンの体はクーの左腕一本でやすやすと押さえつけられ、秘唇に指が滑り込む。  
「うあ、ああ・・ふああ、ああんやああぁ」  
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて奥の奥までかき回される。  
レンの体が跳ね、つながれたベッドがギシと音を立てる。  
 
「ああ、やだぁあ、ひ、あ、あ、だめぇっ!!」  
身体を震わせて果てるレン。  
クーはそんなレンをうつ伏せにして腰を高く持ち上げると、一気に挿入していく。  
「ひあああ!!」  
二度目でもレンは痛みに背をそらす。  
クーはそんなレンの中を押し広げ、激しく奥まで叩きつける。  
精一杯の抵抗はあっさりと封じられその身を暴かれた。  
びくともしないその体に、否応無しに男女の違いを突きつけられる。  
「レン、レン、レン」  
「ひあああ、あう、あ、あああああぁ!!」  
何度目か、もうすでに解からぬ絶頂にレンはその身を焦がす。  
そして胎内に幾度目かの精を受け飲み干す。  
だらしなく足を開いたまま陶然とした瞳のレン。  
その腕の縛めはいつからか解かれて、手首に赤い後を残すだけである。  
しかしレンはもう逃げ出すことはない。  
クーは満足気にその様子を眺め、いまだヒクつくレンの花弁を再び蹂躙する。  
「あああん、やっ、やだぁ」  
入り口浅くに挿入され、レンは首を振る。  
 
「何が嫌なんだレン?」  
優しく恐ろしいほどに優しく問い掛けるクーの声に、レンは潤んだ瞳をむける。  
「あ、あ、やあ、・・・お、くまで・・奥までクーの欲しい!」  
「ああ」  
懇願するレンにクーは妖しく笑みを浮かべると、腰を叩きつける。  
「ああんっ、」  
「どうだ?欲しかったんだろう?」  
「ひあ、あ、あんあん、い・いいのぉっ・・もっと、もっとぉ」  
クーの動きに合わせてレンが腰を振る。  
みだらに喘ぐ声と、濡れた肉の絡む音、肌のぶつかり合う音  
不意に部屋に差し込んだ月光とは違うまぶしさに、レンの動きが止まる。  
「あひいっ!」  
そんなレンにお仕置きとばかりにクーは敏感な肉芽を摘み上げる。  
そして、レンの感じる場所をぐいぐいと突き上げる。  
「ふああ、ああん、」  
狂ったように快楽を求めるレン。  
「もっと俺を感じて…レン」  
夜明けの日差しもクーには何の意味も持たない。  
レンの子宮はクーの精液に満たされていく……  
 
 

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