――――頭が、痛い…
酷い頭痛で目を覚ます。頭が鉛のように重く、瞳の奥がガンガンする。
(えぇと、昨日どうしたんだっけ?)
…そうだ、シスカ先輩が焼け酒して酔っぱらって自分も飲まされてそれで…
「目、覚めた?」
突然自分の目の前から聞き慣れた声が聞こえ、急に意識が覚醒する。
パートナーのキーアがコチラに向き合って同じベッドの上に寝ていた。
「き、キーア!?何でここに…?」
なんか、凄く嫌な予感がする。
「はぁ?アンタ覚えて無いの!?」
よく見れば(よく見なくても分かる)キーアは服を着ていない。まさか…
「酷いわ…昨日いやがる私を散々辱めておいて覚えてないなんてっ!!」
よよよよ、と泣き出すキーア。
(な、なんてこった!!)
嫌な予感が最悪な形で的中してしまう。
凄まじい罪悪感に酔いなど吹っ飛んでしまった。
「キーア…ゴメン僕は…」
「なーんてね」
「へ?」
突然ニカッと笑われてマヌケな声を出してしまった。