[レンの決意]  
 
シスカと関係をもっちまった…最初はレンを保護するとか何とかでうさんくさい奴とか嫌な奴だと思っていた…が、一緒につるんでいるうちに悪友のような感じになって…  
いつしかお互いを意識しあうようになってしまった…そしてこの前…ついに肉体的関係を持った…、半ばレンの事を諦めていたときにシスカからの告白…揺らいだ結果こうなってしまった。  
「どうすっかなぁ…このままシスカと…ズルズルもやばいよなぁ…」  
「何してるの?クー」  
「うわぁ!」  
草むらに寝転がっているとレンの顔が目の前に来る、特別な関係になったシスカの事を考えている最中にいきなり来たので叫びにも似た声を出してしまった。  
「?」  
「れ、レンかぁ…」  
胸を抑えて息を荒げているクーを見てレンがクーの手を掴む。  
「ねぇ…クー…」  
「…どうしたんだ、レン?」  
「来て…」  
 
 
「おーい、クー、レンちゃーん!」  
「まったくクーさんとレンさんは何処に行ったんですか!」  
「早く出てこないと食べちゃうよー!」  
アークエイル三人組(二人と一人かな?)がいなくなったクーとレンを探していた、昼食の時間なのに二人がどこかに行ってしまったのだ。  
「先輩、僕もうお腹すいちゃいましたよ〜」  
「あーーー!あたしもう待てない!!」  
キーアが発狂し料理を手当たり次第に食い荒らす、こうなってしまっては止めようがない。  
「むーーー!」  
「どうしたんですか?先輩」  
シスカが口をツンとしている、怒りながらブツブツと何かを言っているのがローウェンには聞こえた。  
「クーさん、最近…あいて…してくれ…ブツブツ…」  
「クーがどうかしましたか?」  
いつまでたっても独りごとが終わりそうにないのでローウェンが話し掛けるとシスカはビクッ!と身体を震わせた。  
「げっ!き、聞いてたんですか!」  
「え、ええ、聞こうとしなくても耳に入ってくるような音量でしたから」  
 
「何処から聞いていたんですか…」  
シスカの銃がローウェンの口の中に突っ込まれる、ローウェンは顔が真っ青になり気絶しそうになっていた。  
「く、クーが、ほぉほかふぉおほか」  
口に銃が入っている為、ローウェンはうまく発音が出来ない、シスカの指が少し動く。  
「内容は…?」  
「ふぁ、ふぁかりまふぇんよぉ…ほこはひぃてまふぇん」  
「本当に…?」  
ローウェンが涙目でコクコク頷くとシスカは銃を彼の口から抜いて布で銃についた涎を拭き取った、ローウェンは目をかっぴらいて自分の後頭部に穴があいてないか確かめていた。  
「で、でもどうして怒るんですか?別にクーの事で怒る事なんて…何かあったんですか?」  
ローウェンの言葉でシスカの頭にあの夜の事が浮かぶ、裸でクーと抱き合い交わっていた、処女を捧げ…彼の精液を身体に受けた…クー…いまでは最愛の人。  
プスゥーーー!シスカの耳から蒸気が出る、顔は真っ赤で目は点になっている、シスカはそのままドテンと後ろに倒れてしまった。  
「わぁぁ!ど、どうしたんですか!先輩、先輩!?」  
ローウェンは冷却が効かないシスカを揺さぶりパニックになっている、それを見たキーアはにやにやと笑いながらも料理を食い散らかしていた。  
 
 
「何処まで行くんだ?」  
「もうちょっと…」  
レンに引っ張られながら歩いていくクー、深く森に入り皆がいるところから相当離れてしまった。  
「レン、こっちに行くと迷っちまう、もう戻ろう」  
「駄目…まだ…」  
クーの腕を掴む力が強くなる、足も早々となりドンドン奥地へと入っていくと水の流れる音が聞こえてくる。  
「ここに来たかったの…」  
レンの足が止まるとクーの目には開けた場所が映る、ちょうど真ん中を分断するように小川が流れている。  
「綺麗な場所だな」  
レンはクーの手を離すとゆっくりと小川に向かって歩く、靴を脱ぐと座り足を水の中に入れる。  
「クーは来ないの?」  
「あ、ああ…今行く…」  
クーはゆっくりと歩きレンと少し離れた位置に座った、レンの隣に行けない…恥ずかしいからじゃない…何か別の…申し訳ない気持ちになったからだ。  
「隣に来ないの?」  
「…ああ……なんか悪いなと思って…」  
自分にはシスカがいる…レンはエディルレイドだけどその前に女の子なんだ…それを考えると無意識のうちに彼女から距離を置いてしまう。  
「悪いって…別にクーは私に何もしてない…」  
「何も…してない…か…」  
確かにレンに対して悪い事なんかしていない…それに異性としてではなく友達感覚で隣にいれば何の問題も無い。  
 
「クー…」  
「な、なんだい…」  
クーが隣に座ろうとしたらレンの方からこっちに寄り添ってきた、見つめてくるレンの瞳…見ていると胸が締め付けられそうになる。  
「クーは…最近シスカと仲良くなったよね…」  
「…!」  
何をビクついているんだ…レンはただシスカと仲良くしてるよねって言っただけだろう…。  
「夜に…二人で何をしてたの…」  
「えっ!いや!それは…」  
見られていたのか!?…クーは迫ってくるレンから逃れるように後ずさりした、セックスしてる…、女の子に面と向かって言える言葉ではない。  
「どうして…離れるの…?」  
「あ、いや…レンが近づいてくるから…べ、別に近くにいなくたって話くらいは出来るだろ?」  
「私が嫌なの…エディルレイドだから…」  
レンが暗い表情になる…そんな顔しないでくれ…別にレンには関係ない話じゃないか…。  
「ち、違う!前にも言ったけど!レンがエディルレイドだからじゃない!」  
「なら…何故前みたいに私を構ってくれないの…?」  
レンの目に涙が浮かぶ、泣かないと拒んでいるのか顔が強張っている。  
「…俺はいつも通りにレンと接してると思うんだけど…」  
「戦いのときはそうかもしれない…でも…旅をしている時とかは違う…私を避けているよう…」  
「避けてるって…そんな事ない…よ」  
 
思い出す…一緒に歩いている時…俺はシスカの隣を歩いている事が多くなった…レンを避けてるわけじゃない…シスカと話すのが楽しいから夢中になってしまうのだ。  
「私…人間が嫌いだった…自分勝手で…エディルレイドを道具としか見ない人間を…でもクーは違う…エディルレイドを…私をちゃんと人として見てくれた…」  
「…………」  
クーはレンの言葉を黙って聞いていた、何が言いたいんだろう…そう思いながらもレンの話はつづく。  
「クーが身分証明書が無くて国内に入れなかったとき…初めて気づいた…クーがいないと寂しいって…嫌な気分になった…」  
「俺がいなくてもシスカやローウェン…キーアがいたじゃないか」  
「それでも寂しかった…クーがいないだけで…不安になった…」  
レンの声がだんだん霞んでくる…聞いているのが辛かった。  
「それで…気づいたの…私…クーの事が…」  
「言うな!!」  
それ以上の言葉が聞きたくなかった、せっかくシスカに収まった気持ちがまた揺らぎそうだったから。  
「クー…?」  
「止めろ…それ以上聞きたくない!」  
自分に対して一度も見せたことのない激昂したクーの態度にレンは怯えた。  
「怖い、クー…どうしてそんなに怒るの…?」  
重いものに耐えていた糸が切れたようにレンの目から涙が零れ落ちる。  
「!…悪い…」  
クーはその場所から逃げ出すように走り去った、レンに対して怒り居辛いからじゃない…このままだとレンに心を占領されてしまうかもしれない恐怖があったからだ。  
「クー!」  
レンは何故怒ったのか聞きたかった…自分の気持ちを伝えるのに何故怒られなければならないのか…やはり自分とクーが違う存在だから…でもクーは違うと言った、別の何かがある…それが引っかかっていた。  
レンは靴を履いて後ろを振り向いたが既にクーの姿は無かった。  
 
 
「おかえりー!あれ?クー、1人?」  
キーアが食い散らかしわずかに残った料理を食べているローウェンがゆっくり歩いてくるクーに向かって喋りかけた。  
「ああ…」  
「どうしたんだい?元気ないけどさ?」  
「別に…俺ちょっと横になるわ…」  
「レンちゃんは?」  
「知らない…どっかにいるんじゃないか…」  
昼食もせずにそのまま向こう側に行って横になるクーにローウェンは心配した。  
「どうしたのかな…本当に大丈夫かな?」  
クーが横になると同時に冷却されたシスカがむっくり起き上がり周りをキョロキョロしている。  
「あ、あら?私どうしてたのかしら?」  
「あっ!先輩気がついたんですか」  
シスカが起きるとローウェンは食べるのを止めシスカの近くに行く、シスカは何があったのかローウェンに尋ねた。  
「えーとですね、先輩が僕に銃を突きつけて、尋問したらクーがどうとかこうとかで耳から蒸気出して倒れたんです」  
 
「そ、そうでしたか…(あまりの破廉恥な思い出に恥ずかしくなったのですね…)」  
また顔を紅潮させて手で顔を抑えるシスカ、それを見たローウェンは先輩も体調が悪いのかなと思うとさっき帰ってきたクーを思い出した。  
「あ、そうそう先輩、さっきクーが帰ってきたんですけどね」  
「く、クーさんが!」  
紅潮から真っ赤に変わるシスカ、またあの破廉恥な思い出が蘇ってきたらしい。  
「え、ええ、なんか元気なさそうに帰ってきて向こうの草陰に寝転んじゃいました」  
それを聞いたシスカは顔が見る見るうちに普通に戻っていき普段のシスカに戻る。  
「ではレンさんも帰ってきたのですね?」  
シスカがそう言うとローウェンは首を横に振り帰って来てないと伝えた。  
「それとおかしいんですよ、僕がクーにレンちゃんは?って聞いたら、「知らない」とか言って」  
「知らないって…どういうことです」  
「僕にも分かりませんよ、本当ならすっ飛んで探しに行くのに」  
クーが普通じゃない事が伺える、レンの事になると周りが見えなくなるクーなのに一緒じゃないのと言ったらそっけなく知らない…と言ったのだ。  
「ただいま…」  
二人がクーの事を黙々と話しているとクーと同じ方角からレンがトボトボと歩いて帰ってきた。  
「あっ、レンちゃんお帰り〜、ご飯まだ少しだけ残ってるよ〜、食べる?」  
レンの事情を知らずキーアが食い散らかして自分が食べていたご飯を指差すローウェン。  
「いらない…」  
「レンさん、クーさんと一緒じゃなかったんですか?」  
シスカがレンに対して質問したがレンは聞いていないかのように木に寄りかかって俯いてしまった。  
 
「レンさん?」  
クーの態度、レンの態度…たぶん一緒にいたのだろう、そして何か二人の間にあったに違いないとシスカは思った。  
「どうしたんでしょうね?」  
「わかりません…これはクーさんに直接聞くしかないですね…」  
「あ、でも今は寝てますよ、聞くなら今夜じっくりと聞かせてもらいましょう」  
「いえ、聞くのは私一人で結構です、あなたが突っ込むとなにかと火に油を注ぐような感じになりますから」  
「で、でもレンちゃんとクーが仲違いしてたらこれから大変になるんですよ?それなら僕も」  
「私一人で、といいましたよね…」  
シスカの目が冷たく鋭く光る、それを見たローウェンはただ縦に首を振るしかなかった。  
「ん〜、おもしろそうじゃない?ロー」  
満腹になって寝ていたキーアが起きてきてローウェンに絡みつくように話し掛けた。  
「何が?」  
鈍感なローウェンにはどうやらわかってないようだ、魔のトライアングル…これから始まる愛憎の戦い。  
「そうねぇ…こんなこととか…」  
キーアがローウェンに耳打ちした瞬間、今度はローウェンがシスカと同じ状況になり倒れこむ。  
「ど、どうしたんですか!ローウェン!?」  
「あら〜、シスカも聞きたい?」  
 
キーアがご機嫌な為、シスカとクーの初夜を覗いていた事を話す。  
「凄かったわ〜、シスカったら、クーのおちんちん咥えている時…いつもと違ってクーに従順になっちゃって〜」  
「なっ!」  
「クーさぁん…気持ちいいですかぁ〜?教えてください、気持ちいいですか〜…とか言っちゃってさぁ」  
シスカがぶるぶる震えて顔を恥ずかしさのあまりに隠している。  
「クーなんか困った顔して可哀想だったわよ〜、犬みたいにクゥ〜ンとか鳴いてたシスカを見て」  
「わ、わかりました!それ以上いわないでください!」  
キーアの顔がどんどん悪どくなっていく、シスカは恐怖に押しつぶされそうになった。  
「そんなに揉まないでぇ〜、大きくなっちゃう。とか言って胸を弄ばれて。ありえないありえない!それ以上大きくならないわよ!」  
「人の気にしていることをずかずかと…」  
「処女を貫かれた時も可愛く震えちゃって、クーさん、抱きしめてください…怖い怖いんです…。だってさぁ!あははは!」  
「あ、あわわわわ!」  
「クーが射精したあともグスグス泣いてクーの後始末してたしね、もしかして…ツンデレ?」  
悲鳴をあげながらキーアを止めようと揺さぶるシスカ、だがキーアのとんでもない話は止まらない。  
 
「あ、それとこのことリィリアとラサティも知ってるから〜」  
「ど、どういうことですか!?」  
「だって〜、一緒に覗いていたんだからさ知ってるに決まってるでしょう〜ラサティなんかリィリアのことなんか忘れて夢中になってたし〜リィリアはシスカにクー寝取られたからって殺意を抱いてたみたいだし〜」  
そういえばあの夜以降、妙にラサティが避けてたり、リィリアの視線が冷たかったり…。  
「さ、最悪ですわ…もう生きていけない…」  
普段とギャップがありすぎるシスカを思い出すとキーアがけらけら笑った、シスカは三角座りになりただ顔を抑えて震えているしかなかった。  
 
「終わったと思ったらさ、そのちっちゃなお尻でクーの意外とでかいおちんちん挟んじゃって2回も射精させてたのもしっかりと焼きついてるわ〜、背中に浴びて悶絶してたときのシスカの顔、可愛いかったわ〜  
リィリアなんてラサティとリアクトしそうだったしね〜もう最高!」  
「ううう…」  
精神が崩壊しそうなシスカを知ってか知らずかまだまだ終わらないキーア。  
「精液のついたちんちん顔に擦り付けられて「クーさんの〜」とか言って悦んでたなんて知らないから安心して〜リィリアが爆発して強制的にリアクトしてた事も知らないわよ」  
「はぐっ!」  
「そうそう、シスカのパンツ!使ってもらってるかな〜なんて心配しなくても大丈夫よ!クーは使ってるわ、しっかりと!くぅ、シスカ!シスカ!柔らかいよー!とか叫んで、あれならもうシスカにゾッコンよね〜」  
「あぐぅ…嬉しいような…悲しいような…」  
「今の話し聞いて洗わないで返してほしいな〜なんて思ってないよね〜ツンデレだけど変態じゃないものねぇ〜?あっ!パンツ渡してる時点で変態か、ごめんごめん!」  
「ギクッ!」  
シスカのぺったん胸にキーアの言葉の矢がぐさっぐさっと音を立てながら突き刺さっていく。  
「ひとつ質問したいんだけど〜今なら15万Gとクーとの愛ある性生活、どっちがいいかしら?」  
「あ、愛ある…ではなくて!15万Gに決まってますわ!」  
頭が混乱している…つい本音が出てしまうシスカ。  
 
「クルスに報告しちゃおうっかな〜、空賊と淫猥な関係を持ち!もっと休暇がほしいそうです!って。  
そうすればいつまでもクーとねちねちできるでしょう?」  
「もう嫌ぁ…あんまりです…」  
その後もキーアの笑い声とシスカの泣き声は夕方まで響き渡った。  
 
 
夜になり、クーが向こう側の茂みからあくびをして戻ってきた。  
「ふぁ〜、よく寝た…どうしたんだ皆?」  
ローウェンはまだ倒れこんでいて、シスカは泣きじゃくっている、キーアは焚き火をしながら夕飯を食べていた。  
「な、何があったんだ?」  
「あら、お目覚めのようね、何があったか説明してほしい?」  
キーアはクーに言いたいみたいに焦れている、クーは一応聞くことにした、説明を聞いてから5分…  
「…そんな…覗かれてたなんて…しかもあの二人も一緒かよ…次の日ラサティに殴られたのはそのせいか…」  
「リィリアなんてクーに気があったみたいで、いつもは大人しいけど覗いてる最中は妙なオーラ出してたしね、もてる男は辛いね〜」  
クーはそれを聞くとうなだれた。  
「はぁ…悩みの種がひとつ増えた…」  
「何か言った?」  
クーは「いや、別に」と言いながら焚き火のほうに近寄り腰をおろした。  
 
「そういえば…レンは?」  
「レンさんならそこで寝てます」  
クーは後ろから聞こえた声の方に顔を向けると、泣き終わって顔がひどく崩れているシスカが目に飛び込んできた。  
「はは、酷い顔だな…」  
屈辱と恥辱の嵐を抜けてきた顔だ…そうとうの仕打ちをキーアから受けたのだろうとクーは思った。  
「そんなことはどうでもいいです!それよりクーさん、ちょっとこっちにきてください!」  
「な、何だよ!」  
シスカはクーの手を引っ張るとさっきクーの寝ていた茂みの方に連れて行った。  
「いきなりなんだよ」  
「クーさん、聞きたいことがあるんです」  
「聞きたいことって?」  
「レンさんの事です」  
シスカの顔がキッと引き締まる、クーはレンのことといわれた時シスカから目を逸らした。  
「何があったんですか?レンさん帰ってきたときすごい悲しそうな顔してましたよ」  
「それが…俺と何の関係があるんだよ…」  
クーの喋りがぎこちない、それにレンの事をどうでもいいように思っている態度にシスカは確信した、原因はクーにあるのだと。  
「とぼけても無駄です」  
「俺は何もしてない!」  
 
クーが即答する、シスカが見つめる先には手を握り締めて唇をかみ締めている彼がいた、やがて自分の唇を噛み切り彼の顎を伝って血がたれる。  
「クーさん…」  
「シスカ…俺どうすればいい…俺…どうしたらいい?」  
「一体何があったんですか…」  
クーは少しの沈黙の後、口を開きシスカに昼間に起きたことを話し始めた。  
「レンが俺に…」  
「好き、って言ったんですか?」  
「いや、言わせなかった…言わせないように怒鳴ったんだ…怖くて聞けなかったから…」  
だんだんクーの声が小さくなっていく、シスカは聞き漏らさないようにクーに抱きつき顔を寄せた  
「なぜ怖かったんですか?」  
「俺…やっとシスカにって心が落ち着いたのに…心がレンに占領されちまうと思った…」  
「だから…言わせなかった…」  
無言でクーが頷く、目をつぶり苦痛の表情を浮かべているクー…見ているのが辛かった、クーとレンはプレジャーとエディルレイドの関係…その関係は恋人ともいわれる…。  
「このまま…エディルガーデンまで行けるのか…俺は…?」  
互いの想いを抑えながら死ぬまで付き合わなくてはならない二人…当然シンクロも崩れる…そんなところを狙われたら確実にクーさんは死んでしまう…  
いや今の彼なら死んで契約を破棄したほうがマシかもと思っているかもしれない…  
死ぬ?クーさんが…いなくなる…私自身もそれは嫌…なら…。  
「一つだけいい解決方法があります…」  
「解決…する方法…?」  
 
「クーさんがレンさんを受け入れればいいんじゃないですか?」  
「…な、何言ってる…んだ」  
もうこれしかなかった、解決方法を聞いたクーは驚いて声を途切れ途切れに出している。  
「クーさんが受け止めてあげれば、レンさんもあなたも苦しまずに済みます、それなら万事OKじゃないですか!」  
「シスカ…本気で言ってるのか…」  
クーの顔が強張っている、シスカはそれを見ても平静を保ち話し続ける。  
「いいですか、貴方達はプレジャーとエディルレイド!その力は心を通わせることで発揮しますのは知ってるでしょう?…  
つまり今の貴方は狙われたら殺してください同然なんですよ!」  
「だからって!シスカを裏切ってまで!」  
「裏切る?何でですか?」  
シスカはムッとした顔でクーに尋ねる、クーは困った顔で返答した。  
「だってさ…俺がレンを受け入れたら…シスカは…うぐぅ!」  
シスカはクーの顎についている血痕を舐め取りながらクーの唇の傷を触れるかのようにキスをした。  
クーが落ち着くとシスカは自分から唇を離す…そしてクーに向かって喋った。  
「でも、クーさんはレンさんを受け入れてからも私を愛してくれるんでしょう?」  
「シスカ…」  
「二人愛してるから何ですか?一人しか愛しては駄目なんですか?私はクーさんが好き…レンさんもクーさんが好き…」  
クーの胸に顔をうずめて話すシスカ、表情は見えないが胸が冷たい…泣いてる…。  
 
「レンさんが私も愛していいと言ったらそれでいいじゃないですか…一人しか駄目なんて所詮人間が決めたことですし…」  
「…駄目って言った時は?」  
「その時はレンさんを受け入れて私を…」  
言えない、言いたくない…クーさんと一緒にいたい…そんな想いがシスカの言葉を遮る。  
「嫌だ!俺は絶対嫌だ!シスカを裏切るなんて出来ない!」  
クーが怒った、ギュッと体を強く抱きしめてくる。  
「シスカは自分勝手だ!俺の気持ちも考えないで!確かに俺は悩んでいる…でもシスカを裏切ってまでレンを受け入れようとは思わない!」  
「クーさん…」  
「絶対に裏切らない…裏切ってたまるか!」  
今度はクーからシスカの唇にキスをした、シスカは涙があふれた、こんなにも想ってもらえる、愛してもらえてる…。  
「クーさん、ありがとう…もう行ってあげてください」  
「シスカ…」  
「クーさんの気持ちは充分に伝わりました、クーさんなら私を裏切らないってことも…」  
シスカは満足だった、改めてクーの気持ちを知ってもうこれ以上何もいらないと思うくらい。  
「分かった…行って来るよ!」  
「はい、あ、でも今度たっぷり!相手してもらいますね?」  
「えっ!?」  
クーの顔が徐々に引きつっていく、この前だって腰がおかしくなるほどされた、たっぷりという所が強調されたのが更にやるということを物語っている。  
 
「あら、私を裏切らないって言いましたよね?」  
「そ、それとこれとは違う意味だろ!」  
「そうですか、なら得意のあれを使いますよ…」  
あ、あれ…得意のアレってもしかして…クーがぶるぶる震える。  
「武・力・行・使、うふふ」  
羽織っている服からミサイルがガチャガチャと現れる、こんな至近距離で食らったら確実に死ぬ。  
「わ、わかりました!たっぷりとするから!それ閉まってくれ!」  
「それじゃあ、よろしくお願いします、クーさん」  
クーはガクガクブルブル状態で向こうのレンがいる木の根元に走っていった、それを見ながら笑みを浮かべるシスカは「本当にありがとう、クーさん」と呟いた。  
「つまんなーい!」  
「くぅぅぅ!先輩!感動しました!クーもなんて男らしいんだ!僕も見習わなくちゃ!」  
「げっ!キーア!ローウェン!いつからいたんですか!」  
キーアがブスッとした顔で、ローウェンはハンカチで鼻をチーンしながら茂みから顔をのぞかせいた。  
「最初からいたわよ、もう、せっかく生々しい惨劇が始まるのかと思ってたのにぃー」  
「泣いてる先輩可愛かったなぁ、クーさん…ありがとう…とか言ってるときなんか乙女って感じだったよね?キーア」  
 
「もっと乙女らしくなるときがあるわよ、例えば」  
また卑猥な事をローウェンの耳に呟くとローウェンはやっぱり…。  
「そ、そんな!せんふぁいがぁ…クーとそんな事してたなんてぇ…ブーーーー!」  
動脈を切ったかのごとくローウェンの鼻から血がほとばしる、どうやらすごいことを叩き込まれたみたいだ。  
「ローったら可愛いわね、これだから面白いのよね」  
「あなたは鬼ですか…」  
あきれ返った顔をしているシスカにキーアが標的を変える、不敵な笑みを浮かべながら。  
「そういえばどんな事をするのかしら〜、クーは怯えてたみたいだけど〜」  
「うっ!そこも聞いてたんですか…」  
「あったりまえじゃな〜い!面白いことをみすみす逃すほど落ちぶれてないわよ〜やっぱりぃ〜洗ってない遺伝子たっぷりのパンツを返してもらって〜  
それを嗅ぎながらクーの前で発情した犬みたいにオナニー?」  
「だ、誰がそんなはしたないことしますか!」  
「犬みたいに…オナニー…ぶっ!せ、先輩…刺激強すぎ…!」  
今にも出血多量で死にそうなローウェンが妄想して更に死に近づく、顔は蒼白だが頬は真っ赤だった。  
「ローウェン!死にたいのですか…」  
シスカからさっきしまったばかりのミサイルが出てきた、照準は全てローウェンに向いている。  
「まぁまぁ、シスカ、そんなの撃たなくてもこのまま放置しておけば死んじゃうよ」  
「それもそうですわね」  
「それより〜今度はクーにどういう風に犯されたいの〜?いま密かに考えてるでしょう?」  
シスカは図星をつかれてビクついた、キーアはそれを逃さない。  
「白状しちゃいなさいよ〜、私はシスカの味方」  
シスカは顔を真っ赤にさせながら渋々とキーアに耳打ちをした、キーアはふむふむと頷くと。  
 
「凄い事させようとしてるわね…」  
「言わないでください…」  
「シスカって普段はあんなに暴れて痛めつけるのが好きなのに、クーの前ではドMね…」  
さすがのキーアもシスカがさせようとしてることを聞いて呆れている。  
「クーさんと2人っきりの時だけです!それ以外はいつもの私です」  
「ド…ドMって何?キーア…」  
かろうじて息のあるローウェンが質問をする、キーアはこのオナニー覚えたての青年に詳しく説明することにした。  
「えーと、例えば…クーがご主人様でシスカがペットだとする」  
「ペット…ペットって何ですか!」  
「先輩…がペット?どういう意味?」  
やはり覚えたての青年は愛玩具という意味も知らないか…とキーアは率直に教えることにした。  
「今からクーとシスカを一人で演じるからちゃんと見ておきなさい、坊や」  
もはや坊や扱いのローウェン、そんなことはどうでもいいと興味津々の彼に対し、シスカは泣きそうな顔になっている。  
「それじゃあ、いくよ」  
 
キーアの公演が始まる、激しいやり取りがローウェンの寿命を縮める。  
シスカ役「いいです、いいです!ご主人様!もっと虐めてください!ああん!そこはお尻の…ひぃあ!」  
クード役「こんなにお漏らしして!いけない娘だ!(あれ?クーってこんな性格してたっけ?)」  
「ぶーーーーー!も、もういいよ、キーア、これ以上されたら僕…本当に死んでしまうよ…」  
ローウェンを囲うように血の海が広がっている、彼はもう白目をむいてピクピクしていた。  
「やりすぎたかも…ん?…どうしたのシスカ?」  
もう助からないローウェンを放置してシスカの方に詰め寄ると、彼女は息を荒げうるうるした目で虚空を見つめていた。  
「いいかも…それいいかもしれないですわ…クーさんに弄ばれるの…ありがとうございます!キーア!」  
立ち上がりキーアの手を掴むとブンブンと勢いよく振るシスカ、キーアは肩が抜けそうな勢いの握手の最中こう思った。  
「(私、もしかして余計なことしちゃった?ごめんね、クー…)」  
もう止められないシスカを相手にしながらへこたれる二人だった。  
 
 
「レン?レン?」  
クーはレンを探していた、さっきまでいた木の根元に行ったが既にいなかった。  
「どこ行ったんだ?焚き火の所にもいなかったし…まさか…」  
目を離していた隙に連れて行かれた…嫌な感じが背中を掠める。  
「くそ!変なこと考えるな!きっとどこかにいる!レーーン!どこにいる!出てきてくれ!」  
夢中で探した、レンがいなくなる…胸が縛り付けられる…レンも俺に怒鳴られて置いていった時、こんな想いだったのだろうか?  
「はぁはぁ…畜生…レン…」  
走って探していると昼間に来た…レンが告白しようとしたあの小川に来ていた。  
「レン…なのか…」  
小川にただ一人、足を浸かっている人がいた、月明かりで光るように輝いている薄い紫の髪、横顔から伺えるマラカイト色の目  
そしてエレメンタルジェレイドを隠すリボン…紛れもなくレンだった。  
「レン…レーーン!」  
「!…クー…なの…」  
一直線にレンのいる場所に走っていく、全速力で…夢中で探して息が切れていることも忘れて。  
「レン…連れて行かれちまったと思ったじゃないか!」  
レンを失いたくないと思う気持ちからか、クーはレンを無意識のうちに抱きしめていた。  
「どうしたの、クー?い、痛い…」  
「あ、わ、悪ぃ…」  
力強く抱きついていたことを知ったクーは慌てて離れた。  
「別に…離れなくても…いいのに…」  
「何か言ったか?…」  
「なんでもない…」  
レンの目が赤い、鼻のあたりも赤くなっていた、白い肌がそれを余計に強調される。  
 
「泣いて…いたのか…」  
「泣いてない…」  
どうみても泣いていたのに強情張って泣いていないと主張するレン、赤く膨れているレンを見てクーは笑ってしまった。  
「どうして笑うの…」  
「だって!レンの顔、可愛いなと思って」  
今度は照れているのか真っ赤な顔して口を尖らせている。  
「クーの馬鹿…」  
「悪ぃ…はははは」  
クーがまた笑うとレンも笑顔を見せてくれた、昼間の重たい空気はなく、いつもの何一つ変わらない会話が続いた。  
「…レン…昼間はごめん、怒鳴ったりして…俺…本当に反省してる」  
「…理由を聞かせてくれたら許してあげる…」  
クーはレンに自分の状況を話した、シスカと愛し合ってること…それが原因でレンから告白を聞きたくなかったこと、そしてシスカにレンを受け入れてほしいといわれたこと。  
「それだけ?」  
「それだけって…レン…どういうことか分かってるのか?」  
「だってシスカはいいって言ったんでしょう?なら問題ないわ…」  
予想外の返答にクーが溜息をつく、俺は二股かけるんだぞ…普通怒るだろ…。  
「私、クーと一緒にいられるなら…それくらい別にいい…それにシスカなら気にしないから…」  
「なんか調子狂うなぁ〜、まぁいいか…」  
頭をぼりぼり掻くクー、笑っていたレンはキリッとした顔になってクーに喋りかけた。  
「クー、私の気持ち聞いてくれる?」  
 
「あ、ああ…もちろん」  
レンの背中の方から月明かりが照らされ彼女が美しく見える、クーは自分の心臓が早まってることに気づく。  
「私、クーの事が…」  
「うん、その先を聞かせてくれよ」  
「好き…人間だけど…好き…ひゃぁ!」  
クーはレンが告白した瞬間、彼女を草の上に押し倒した。  
「もう駄目だ…レンが可愛すぎて自分を抑えられねぇや…」  
「クー…いいよ…クーの好きなようにして…」  
クーの行動に吃驚したのか、レンの目には薄っすらと涙が浮かぶ、怖がらせないようにクーはレンを宥めた。  
「ああ、そうさせてもらうよ、怖くないように頑張るから」  
「うん…」  
彼女の了承を得ると纏っていた黒い服に手をかける、背中の止め具を外すと肩からゆっくりと服を下ろしていく。  
「綺麗だな…レンの身体って…」  
ブラジャーはつけておらずポロンと形が良い白い胸が曝け出される、明らかに柔らかいと分かる白い胸にクーの情欲が募っていく。  
「シスカとどっちが綺麗…?」  
「え、えーと、レンの方が白くてスベスベしてて(シスカも胸はスベスベだけど…)スタイルいいからレンかな…」  
 
シスカに聞かれたら確実に殺される台詞だ、童顔で発育不足…さらにM…愛くるしいんだが…なんかなぁ…シスカの前では絶対に言えないだろう。  
「服、全部脱がすよ?」  
無言でレンが頷く、腰の位置で止まっていた服を全部脱がすと純白のパンツがクーの目に映る、パンツだけの姿で草を握り締めて顔をそらしているレンがクーにはたまらなく早く触りたい衝動に駆られた。  
「リボンは…外しちまおう」  
「えっ!待って!」  
レンの静止も聞かずリボンを解いていく、見えてくる核石(エレメンタルジェレイド)…月の光で輝いている。  
クーは核石を舌でゆっくりと舐めまわす、唾液をわざとつけるように。  
「あ…あぅぅ…クー、駄目ぇ…」  
クーはドロドロになるまで核石を舐めまわすと唇を離し、今度はレンの薄いピンク色の唇に自分の舌を這わせながら口膣に進入し蹂躙するようにレンの唇と口膣を貪っていく。  
「ん、んんー!ぷはぁ…クーの…唇…熱い…」  
「レンの口の中は美味しいな…俺の大好物になりそうだ…」  
一言いうとまた口を蹂躙する、レンは蕩けそうな意識の中、クーの責めを懸命に受け止めている。  
「もういいかな…そろそろこの可愛い胸も頂くけど?」  
クーの舌技で意識が朦朧としているレンはただコクコクと頷くしかない、クーは苦笑すると右胸のくびれを舌で弾くように舐めて左胸は揉みあげるようにこね回す。  
「ふぅん!はぁ、ああん!あ、あ!」  
「レンって胸結構感じるんだ、核石舐めてる時よりもよがっちゃってさ」  
「だって…クーが上手に弄るから…んんぅー!」  
レンが喋っている途中、クーは小さなピンク色の乳首を前歯で甘噛みした、左のほうもこねるのを止めてきゅっ!と指で優しく摘む。  
「…片方は乳首噛まれて、もう片方は摘まれて…耐えてる顔も可愛いな」  
「…私がいやらしいみたいに言わないで…」  
「素直なことを言ったまでだよ」  
甘噛みしながら舌は乳首の先端を舐めたり突付いたりする、左も指をトントンしながら乳首を突く。  
「ふぁ…ああ…んーーー!」  
突然レンが身体を反らす、クーは驚いた。  
「もしかして…ちょっとごめん」  
「クー!そ、そこは…ん!あ、んふぅ…」  
クーは空いていた右手をレンのパンツの中に突っ込む、フワッとしたレンの茂みに触れると同時に暖かくネバっとした粘液質の液に触れた。  
「やっぱり…イッちまったのかぁ…」  
「イッちゃった…って何?」  
「どう説明すればいいかな…例えばさっき俺に胸触られてたとき気持ちよかっただろ?」  
「うん…とても…」  
「それでさ、ずっと続けられてたら今俺が触ってる場所が熱くなってきたろ?」  
クーは割れ目に挿入った第一間接指をクイクイと動かす、レンも反応して身体を震わせる。  
「それで気持ちよすぎて意識が飛ぶような感じになったよな?」  
「うん、それが…イッちゃうって事?」  
「うーん、まあやってれば分かるさ、百聞は一見にしかずだしな!」  
クーは説明し終わるとレンのパンツの中から手を出す、人差し指と中指…そして親指にびっしりとレンの愛液がこびりついていた。  
「これがレンのイッた証拠だ」  
その愛液をレンの目の前でこねる、指同士を離すと愛液が一時的な糸の橋を作る。  
「やぁ…見せないで…」  
「それにほら、レンの…」  
その指についた愛液をクーは自分の口に運びテイスティングをするように口で味わう。  
「暖かくって美味しいな、こっちの方が大好物になっちまうかなぁ?」  
「やめて…」  
羞恥に耐えられなくなったのかレンが悲しそうな顔をする。  
 
「ご、ごめんな、俺調子乗ってた…」  
「ううん…いいの…私もクーが優しくしてくれてる事知ってるから…だから今度は私がクーを気持ちよくさせるね…」  
「ああ、それじゃあ頼むよ」  
レンはクーのズボンに手を伸ばす、クーのズボンを脱がしている最中、彼の股間が膨らんでいる事に気づいた。  
「どうして…膨らんでいるの?」  
「えっ!もしかして知らないのか?」  
「うん、だって私…男の人の裸見たことないから…」  
「そうかぁ…何で膨らんでいるかって…それはレンの俺だけに見せてくれた可愛い姿を見たからここが興奮して苦しいよぉって叫んでいるんだ(嘘だけど…)」  
説明を聞きながらトランクスを下ろすレン、すーっと下ろして膨らんでいた股間を見るとレンは固まり言葉を失った。  
「………」  
男にこんなグロテクスミートスティックがついてるなんて知らないだろうなぁ…クーは指で自分の頬をカリカリ掻いた。  
無言でクーのペニスを両手で握り摩る、クーはぎこちない快感に少しよがりながらレンに質問した。  
 
「レン?俺の怖い?」  
「へっ?う、ううん!ちょっと吃驚しただけ…だって両手に収まらないくらい大きいから…」  
喋り掛けてから少し経って気がついたレン、遺伝子に刻み込まれたメスの本能がレンをクーのペニスに集中させていたのかもしれない。  
「どうやればいいの…?」  
「そうだな、まずはそのまま摩ってくれ」  
コスコスと両手で優しくペニスを扱くレン、目は亀頭に集中して離れてない。その亀頭が扱いている反動でレンの唇に当たりそうになる  
柔らかい唇…あれにペニスをチュッチュされたら俺どうなっちまうかな?  
「れ、レン!舐めてくれるかな?」  
「こ、これを?」  
「い、嫌ならいいけどさ…」  
しょんぼりしたクーを見て困ったような笑顔で頷くレン。  
「クーがしてほしいなら…私…」  
レンは両手をペニスの根元に添えるとそそり立ったクーの亀頭を唇でキスをした後、その口からちいさな舌をだしてちろちろと舐める。  
「う!いい…すごく気持ちいいよレン!」  
「ん、ぺロ…ふぁ、ピチャ…あ、ふぅ…」  
亀頭を舐めながら根元に添えてある両手で竿を扱く、クーはマシュマロのような唇と繊細な指のコラボレーションに打ちのめされそうになる。  
「く、咥えてくれ!その唇で!」  
「!…大きい…」  
レンはクーの言うとおりにペニスを咥えたが亀頭を咥えて口で扱くのが精一杯だった、それでも一生懸命クーに奉仕するレン。  
 
「…クーの匂いがする…」  
レンは口から一度クーのペニスを離すと息をついてもう一度奥まで咥え込む。  
「で、射精そう…!レン!射精ちまいそうだ!」  
「じゅぷ、ぴちゃ、ぺちゃ、ぷちゅ」  
もうフェラチオに夢中になっているレンには言葉が届かない、クーは仕方ないこのまま射精そうと思った。  
「レン!いくぞ!飲んでくれよ!」  
ビュクビュクとレンの口膣にクーの精液が飛び散る、レンはいきなりの射精に目を大きく開いてペニスから口を離してしまう。  
「!クー何するの!きゃっ!」  
だがクーはレンの後頭部を左手で支えて右手で自分のペニスを扱きながらレンの美しい顔に自分の精液を浴びせ掛けた。  
「はぁ、はぁ、ケフッ!ケフ…クー…何…ネバネバして…熱い…それに苦くて…変な味…」  
蕩けそうで淫猥なレンの顔にクーの精液がドロドロとついている、口の周りはもちろん  
美しい薄い紫の髪、エレメンタルジェレイドにもその輝きを汚すように白い精液が垂れている…レンが口を開くたびに唾液と精液が混ざって泡立っていた。  
「それは精液って言って…ああ!もう説明するのが面倒だ!男がイッた時に出る体液だよ!」  
「…それを私の顔に…かけたの?」  
「うっ!悪い…レンが一生懸命してくれたから、つい…」  
「別にいいの…クーが私の為に射精してくれたと思うと嬉しいから…」  
レンはクーの精液で穢れた指を丹念に舐める。  
 
「苦!」  
「甘いのも駄目だし苦いのも駄目なのか…レンは…」  
「でもクーのは好き…クーの味がするから…」  
顔や核石についている精液も口に運び飲んでいく、クーはそれを見ているとまたペニスが反り勃起した。  
「(あんなの見せられたから股間がまた反応しちまったよ…)」  
ピクピクしているクーのペニス…レンは上目遣いでクーの苦しそうな表情を見つめてきた。  
「クー…苦しいの?」  
「あ、いや…そういうわけじゃないんだけど…どうかしたのか?」  
「…ここが変な感じ…」  
内股で股間を抑えているレン、もう秘所はぐちょぐちょだろう…クーはレンの腰に手を当てて立ち上がらせた。  
「あ、クー…」  
「立ってられるか?脱がすからな…」  
「うん…」  
腰に引っかかっているパンツに手を伸ばしゆっくりと下ろす、秘所の部分とパンツが密着していたところに粘り気のある愛液が糸を引いていた。  
「もうこんなになってるのか…」  
指を割れ目にツーっと這わせる、トロトロと愛液が太ももを垂れ敏感になったレンがビクビクと動く…。  
「レン、何するか分かるか?」  
「なんとなくだけど…」  
「最初は血が出て痛いらしいんだ…どうする…止めようか?」  
レンが激しく首を横に振る、このまま続けようという意味だ…レンの決意を受け止めるとクーは座り込みレンをこっちに来るように手で招いた。  
 
「クー…ちゃんと押さえていて…」  
「おう、まかせとけ…」  
クーはレンの腰に手を添える、対面するようにレンが膝をつくと割れ目にクーのペニスをあてがった。  
「ゆっくり降りてくれば大丈夫だから…」  
「クー、あ、あああ…怖い…」  
ズニュッと亀頭が割れ目に挿入る…まだ処女幕にはいたってない…怖がっていたシスカ…彼女の処女を貫いた時を思い出す、彼女の場合クーが上になって下に貫くように挿入た、レンの場合は反対だ…下から貫くように挿入るのだから。  
「そのまま、そのまま、よし、ここからはレンの意志でな」  
「で、でも…」  
不安でいっぱいのレンに白い歯をだして笑顔を見せるクー、レンは勇気付けられた、怖くない…だって私を守ってくれた、私が選んだプレジャー、クーが相手だから、怖いはずがない…と心に覚悟を決めた。  
メリメリとクーのペニスがレンの身体に刻まれていく、クーは挿入って行く場所ではなくレンの顔をずっと見ていた。  
「い、痛い!あ、あああ!」  
「レン!」  
貫いた…処女の純血が流れ落ちていく、苦痛の顔で耐えるレン、クーはレンを抱きしめた。  
「クー…クー…」  
レンはクーの名前しか言わない、クーは応えるように更にギュッと抱きしめる、痛!背中に何か痛みが走る…相当の痛さなのか、クーの背中にレンの爪が食い込んでいた…これくらい…レンの痛みに比べれば…クーも痛みに耐えながらレンを励ました。  
 
「もう痛くないか?」  
「大丈夫…気持ちよくなってきたから…」  
さっきまで苦痛の表情を浮かべていたレンは和らいだ顔になっている。  
「動いていいかな?」  
「いいよ…あ、でも…最初はゆっくりだからね…」  
「OK!なら行くよ」  
クーの腰が上に跳ねる、同時にズブッとペニスがレンの割れ目に突き立てる、少しペニスを引くとレンは物惜しそうに喘ぐ。  
「もう少し早くしてもいいよ…」  
クーの両肩に両手を置くレン、クーは腰をスピードアップし上下にペニスをピストンさせてレンの膣を堪能する、柔らかくてキツめの膣肉がうねって快感をクーの脳髄に与えてくれる。  
「う、うう!柔らかいな!レンのお腹の膣(なか)」  
「く、クーのも…私の膣を…一杯…うああん!」  
いつもと違うレン、喘ぎ快楽によがっているレン、クーは妙に嬉しかった、レンのもう一つの顔を見れたことが。  
「ちょっと抜くからな」  
「嫌ぁ、そのままにしてて…」  
クーはレンの割れ目から愛液と処女の血で濡れたペニスを抜いた、そしてレンの身体をお姫様抱っこで持ち上げると近くにある小川の岩のところまで連れて行った。  
「ここに手をついて」  
「…こんな格好でするの?」  
四つん這い…レンは割れ目とお尻の穴が見える状態になった、クーはその白いお尻に手をついた。  
「一気にいくからな」  
クーは右手でペニスの根元を掴み、そのまま割れ目にあてがった。  
 
「クー…お願い…」  
「ああ、激しいかもしれないけど我慢してくれ」  
腰を後ろに引くと一気に前に突き出す、クーのペニスはレンの膣を掻き分けるようにして奥まで届く。  
「!!!」  
レンが背中を仰け反らせる、あまりの快感に声を出せずにイッてしまったのだ。  
「れ、レン!?」  
「ごめんなさい…イッちゃったの…」  
足が震えて立っていることもやっとのレン、クーは身体を後ろから密着させて胸を揉みながら支えた。  
「こうすれば問題ないよな」  
「ふぁ…クーそんな…」  
「やっぱり胸が弱いんだな」  
両方の乳首を摘みながら腰を動かす、両手にムニュムニュとした感触、挿入る度に鳴るペニスと膣が奏でるいやらしい粘液質の音、レンの弱気な顔、密着している柔らかい彼女の背中がクーの興奮を高ぶらせていった。  
「ふぅ、あ、あん、はぁ、ふあ、あああ、擦れて…気持ちいい…もっと…クー!」  
「う、うう、凄ぇ、この格好になってついた瞬間いきなりきつくなった…」  
 
ズチュズチュとレンを壊すかのように挿入るペニス、下の小川にはポタポタと愛液で波紋が広がる。  
「くぅ、うあ、レンちょっとタンマ…」  
締め付ける力が強くなってクーに射精感が襲うようになる。  
「まだ…?」  
「ん?…もう射精ちまうかも…それでもいい?」  
「うん…だから動いて…」  
レンが振り向いて喋ると、唇が震えていたのでクーはキスをした。  
「むぅ、ふぅぁ、ぁぁ…んっ…」  
今度はレンがクーの口を蹂躙する、舌の表面を手前から奥にかけて伸ばすように舐める。  
「ちょ、レン!うぅぅ、ぷはぁ…」  
レンはクーの困った顔を見て子悪魔のような笑みを見せる、見たことのない可愛らしい笑顔を、クーもお返しと腰と胸を掴む手の速度を速める、亀頭と竿に集まるレンの暖かい膣肉に射精をする時が近づく。  
「あ、あぅ、もう射精る、射精るから!」  
クーは腰を引いてペニスを抜こうとした、が自分の腰はレンの白くて小さな手がしっかりと捉えていた。  
 
「れ、レン!?」  
「このまま、このままでいいから…」  
キュウ〜と締まるレンの割れ目…無意識にクーは腰を打ち付けている、頭では何も考えることもできず本能のままに膣に射精そうとクーは思った。  
「う、うぁ、あ!」  
ビュウ!ドピュ!ピュ!ドク…4回にわたりレンの子宮にクーの欲望の種を発射する。  
「ああん!クーの、クーのが奥にぃー!そんなに駄目ぇー!」  
レンは歓喜の声を上げながら白く美しい身体を痙攣させている、いつものレンではなくだらしなく涎を垂らし女の悦びを知った顔になっていた。  
「へへっ…いい顔してるな…レン…」  
くたくたのクーは息を立てながらレンの力尽きた顔を見てそういった。  
 
 
「はぁ、はぁ、クー…起こして…」  
もう立つ気力さえも奪われたレンはクーに弱弱しくお願いをする、クーもへとへとだがレンの身体を抱き起こすと小川に全身がつかるように支えた。  
「クー…?どうしたの…?」  
「いや、レンを洗ってあげないと…こんなに射精しちまったから…」  
レンの割れ目からはクーの精液が小川の流れに乗るようにトロ〜と溢れ出し下流に向かって流れる。  
「で、でも…」  
「…やっぱり嫌か?」  
「違う…嫌じゃないけど…恥ずかしい…」  
「ならこうしよう、俺はレンの…レンは俺の…でどうかな…」  
レンの表情が和らぐ、答えはイエスのようだ、二人はその蒼い月の下、愛で穢れた身体を清らかな水で清めた、二人は服を着ると皆が待つ焚き火の場所へと向かう…  
「クー…」  
帰る途中…レンが立ち止まり寂しそうな瞳でクーを見つめてくる、クーは笑顔を見せると腕をレンの肩に回した。  
「レン…俺…レンがエディルガーデンに行っても一緒にいていいかな…」  
「うん…ずっと一緒にいて…絶対に私を放さないで…ずっとずっとだからね…」  
クーは小さく頷く、レンは嬉しそうにクーの胸に顔を当てる、クーは腕をレンの肩に回して抱いたまま…二人はゆっくりと月明かりの照らす道を歩き始めた。  
 
 
二人はそのまま分かれて眠りについた。朝になってクーが起きるとすでに皆は起きていた。  
「どうだった?どうだったのよ〜」  
皆が集まっている場所に帰ると突然キーアがまいう棒ゴーヤ味を貪りながら興味津々な瞳で二人に詰め寄ってきた、キーアの執拗さにクーは顔を引きつらせながら笑みを浮かべた。  
「どうだったって…何?な、何のことだよ…」  
「とぼけちゃって〜この色男、シスカの時みたいにヒィヒィ言わせてたんでしょう?」  
クーの胸に肘をぐりぐりと押し付ける、薄ら笑みでキーアは絶対に探ろうと舐め回す様な目で二人を観察していた、顔が少し紅いレン…汗がたら〜んと垂れるクー…間違いないわ!  
二人はプレジャーとエディルレイドの壁を越えて男と女の愛の営みをしたに違いないわ!と一人浮かれている。  
「先ほどは随分とお楽しみでしたかぁ〜?」  
「き、気持ち悪いなぁ…別に何もなかったよ…」  
「私はクーじゃなくてレンに聞いてるのよ!どうだったの?」  
「………」  
レンの顔が沸騰したように真っ赤に染まっていく、目はキョロキョロ、口に手を当て内股でもじもじする仕草が凄かったという事を物語らせている。  
「も〜う!隠す必要なんてないのよ!レーダー反応しまくってたから」  
「そうですわ!クーさん!隠す必要なんてないんです!私たちの愛はすでに暴露されてるんです!」  
瞳に星を作ってクーの前まで爆走してきたシスカ、息は荒くクーを食べるかのように食って掛かる。  
「うふふふふ!ク、ゥ、さん!私…次の街でこんなことしてみたいです〜」  
クーの耳をやさしく引っ張りボソボソと耳打ちをするシスカ、真っ赤になったと思ったら何故かだんだんとクーは顔面蒼白になっていき、最後にはビクビク震えていた。  
「ああああ、あのさ、シスカ、おおお、俺、シスカにそそそ、そんなこと出来ないよ!」  
「愛とお金があればそれくらい容易い事です!さぁ、クーさん…私たちの新たな一歩を〜」  
 
「クー…私は…?」  
「へっ?」  
「私は…仲間はずれ?」  
クーの服の裾をちょんちょんと引っ張るレン、その顔はやっぱり寂しそうな顔だった…クーはこれに弱く、見た瞬間首をぶんぶんと横に振って否定した。  
「レンを仲間外れにするはずないじゃないか!」  
「本当?…私にもしてくれる?」  
「ああ!もちろん!」  
「あの〜盛り上がっているところ悪いんですけど…私は?」  
自分を差し置き二人の惚気を見せられて少々ご立腹のシスカは曇った声でクーに尋ねる。  
「えーと…」  
「エレ・ブランカ…」  
「分かった!分かったよ!」  
因縁の言葉…エレ・ブランカ、クーの弱みの一つである、これを出されたらもうお終いなのだ。  
「それじゃあ!次の街にゴー!」  
遠足気分のシスカにクーは溜息をつきながら、キーアも何か忘れていると思いながらついていく。  
「そういえば、次の街ってサンちゃんが長期任務でいる場所よね…ということはシャルロもいるのね…」  
「ん?なんか嫌な事でもあるのか?」  
シャルロ…サンウェルド先輩のパートナーであってキーアラヴのエディルレイドの少女のことである。  
 
外見は人形のように可愛らしいが、アクの強い個性的な性格であって「おねえさま」と好かれているキーアの悩みの種である。  
「そんなに気を落とさないでください!私だって仕方なく!任務で!行くのですから」  
「嘘おっしゃい…本当はクーと早くねちねちしたくて仕方ないんでしょう…」  
「何かいいましたか?」  
「べっつにぃ〜」  
知らんぷりをして誤魔化すキーア、シスカは大して気にもせず歩き始める。  
「ねぇ…クー…手…繋いでいい?」  
「あ…ああ」  
「あーー!レンさんずるいです!私も!」  
照れながら手を繋ぐ二人、シスカはそれに気づいたのか力の限りクーの手を握り締める、当然痛がってクーは離してしまう、そんなほほえましい光景を見てキーアが笑い声を上げながら何かを思う。  
「…やっぱり、何か忘れてる…」  
 
 
「おーい…先輩…キーア…クー…レンちゃん…」  
さきほどまで滞在していた森の中で呻き声が聞こえる。  
「僕を…置いて行かないで…がくっ」  
鼻出血多量で倒れていたローウェンだ…助けの声を出すが聞こえていない。  
そんな彼に気づいたのは夕方に街道で後ろから襲ってきた化け物(ロー)をシスカが銃のグリップで殴ったときに気絶したローを見てからだったとさ…。  
 
 
 
次回予告…街についた一行は早速宿に行こうとするもののアークエイルの支部からきた使者によりシスカ、ローウェン、キーアは連れていかれシスカの始末書の嵐に見舞われる!  
クーとレン、二人だけになってしまい宿をとり待つもののレンは昨日の疲労が残っていたのかすぐに寝てしまう!暇になったクーは散歩に出かけるとばったりあの人に会ってしまう…あのほんわかサンウェルド先輩に!  
「やぁ、クード君〜ちょっとお話があるんだけど〜」  
暇だったクーはそのお話を聞くことにしたのだが、そこにはサンちゃんの衝撃的な告白が!  
次回!第?話!サンちゃんと釣り馬鹿日誌!(クー×シャルロメインだからね…あと自分の都合により変更の恐れあり。)  
 
 
 

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