私の大好きなひとが、私の大好きな姉と結婚した。
すごくうれしかったけど、すごく悲しかった。
複雑な気持ちを抱えながらも、好きな人達と一緒に暮らせるのはやっぱり嬉しかった。
あの時までは…
夜中までレポートを書いてトイレに行こうと部屋を出たとき、お姉ちゃんの部屋からアノ声が聞こえた。
「…あっ…あっ…良介さんっ――…イッ…イクッ…」
「朝子…まだまだっ……」
「あぁ、もう…もうだめぇ……ああぁぁっっ――」
気付かれないように出来るだけ早くドアを閉め、ベッドに潜り込んだ。
二人がそーゆー事をするのは分かってた。頭では分かってるつもりだった。
でも実際、現実に直面してしまうとやりきれなかった。
次の日は二人と顔を合せたくなくて朝ごはんを食べずにそっと家を出た。
大学にいる間はなんとか元気も出たけど、やっぱり家には帰りたくなくて…
【東のエデン】のみんなを飲みに誘ったけど、みんなレポートで忙しくて結局付き合ってくれたのは大杉君だけだった。
もともとお酒が強くない私は2杯飲んだだけで酔っぱらってしまって、それでも飲むのを止められなかった。
だから、その日の、その時の記憶が曖昧で…
「咲ちゃん、飲みすぎだよ。大丈夫?ほら、送って行くからつかまって!」
「……たくない…」
「何?どうしたの?」
「帰りたくない。」
「えっ?!」
帰りたくない?帰りたくないって咲ちゃん言った?!
それってそーゆー事だよな。うん、そーだ!きっとそーだ!絶対そーだ!!
てゆーかこれ以上女の子に恥をかかせちゃ駄目だよな。
「わかったよ。少し休んで行こう?」
あくまでスマートに、にやけそうになる顔を引き締めながら彼女をエスコートする。
は、はじめてラブホに入るけど、こんな事もあろうかとネットで調べてたし、
もう二人とも20歳超えてるし、大丈夫だ。
ふう、咲ちゃんをベッドに寝かせ、いろいろ確認する。
ゴムはここにあるし、照明は暗くしたほうがいいかな?
あっ、シャワー浴びてきた方がいいかな?どうしよう…
チラッと咲ちゃんを見ると、酔って上気した顔と、スカートが捲れあがっていて白くてやわらかそうな太ももが目に入った。
やばいよ、もう勃ってきちゃった。シャワーなんかいいや。
咲ちゃんに覆いかぶさりそのまま抱きしめる。
小さくて、柔らかくて、気持ちイイ。
そっとキスをする。
「んっ…」
よかった。拒まれなかった。ちゃんと意識もあるみたいだし。
いいよね。最後までやっちゃっても。
何度もキスをしながら手を下に這わせる。
太ももに触ると思った以上にやわらかくて、肌が手に吸いついてくるみたいだ。
そのまま手を上に持っていき、スカートの中に侵入する。
レースの付いた下着かな?ひらひらしたものが手に当たる。
ふっくらとしたお尻を触ると
「…あっ…」
咲ちゃんから声が漏れた、もっと揉みしだく。
「はぁ…あっ…」
首筋にキスをしながら手を服の中に入れ、目的地まで一心に這わせる。
ブラジャー越しでもわかる張りのある肌、でもやわらかくて、思わず力が入ってしまいそうになるのを抑えてやさしく揉む。
ブラジャーってどうやって外すんだっけ?もういいや、考えられない。
下からずり上げて直接胸に触る。さっきの何倍も気持ちイイ。
「はぁ…あっ…あぁ、んんっ」
すでに硬くなっていた頂を摘むと咲ちゃんの声が一層高くなった。
服を捲ってもう片方の頂を口に含む。
「あぁ…んんっ…あっ…」
舌でコロコロと転がすと、咲ちゃんは喘ぎながら身をよじる。
咲ちゃんのすべてが見たくて急いで服を脱がせ、自分も服を脱ぎ捨てた。
裸で抱き合うと、それだけで気持ちよくてもう爆発寸前だった。
胸に顔を埋め吸いつく、白い肌に紅い跡が散り、自分の行為の証拠が残る。
紅い跡の残る胸を揉みながら再び頂を口に含みきつく吸い上げる。
息を弾ませながら身をよじり、足を擦り合わせるのを確認すると、そっと茂みに手をのばした。
茂みの中に手を入れ割れ目をなぞるとぬるっとした感覚があった。
そのまま指を往復させるとクチクチと音が漏れる。
「あぁっ…えっ…?」
潤んだ瞳で何か問いかけるようにこっちを見つめてくる。
「感じてくれたのかな?濡れてるよ、うれしい。」
僕がそう言うと咲ちゃんの顔が真っ赤に染まり、硬く目を瞑った。
しっかりと濡らした指を上に這わせ、ぷっくりとした蕾を触る。
上から押すように撫でると
「あぁっっ…」
小さな躰がびくんと跳ね、抑えきれない声が上がる。
「ぃやあっ…んっ…あぁっ…なん、か…へんっ」
執拗に蕾を撫で、押しつぶして攻めると喘ぐ声に余裕がなくなっていくのがわかる。
「あぁっ…だめっ…おねがぃっ…や、やめっ―――…ああああぁぁぁぁっ…」
叫びにも似た喘ぎ声とともに躰が震え、ぐったりとベッドに沈み込んだ。
この隙にゴムを素早く着け、ぐっしょりとベッドまで濡らしている秘所に手をあてる。
ゆっくりと指を挿れてみると、濡れているおかげで割とすんなり入った。
もう一本…ちょっとキツイな。
中を掻き回して少しでも広げてみる。
「はぁっ…あんっ…」
ぐったりしていた咲ちゃんから再び甘い声があがる。
そろそろいいかな、指を抜き自分の物をあてがう。
こっちを見てる咲ちゃんの目はどこか虚ろでこれから何が起こるかなんてまるで分かってないみたいだった。
「ごめんね…」
小さく呟いて咲ちゃんの中に押し入れる。
「い、いたぁい…痛いよぉ…やめて。」
両手で精一杯僕を押してくる。
でも所詮女の子の力なんて男には敵わないんだよ。
逆らう手に構わず奥まで埋める。
「もう全部入ったよ。」
そう言うと咲ちゃんは諦めたように手の力をぬいた。
あったかくてぎゅっと絡みついてきて気持ち良すぎて変になりそう。
咲ちゃんを見ると歯を食いしばり、目を堅く閉じて苦痛に耐えている。
そんな姿にさえ興奮する僕はもう変なのかもしれない。
「うっ…うぅ…」
ゆっくりとした動きに合わせて咲ちゃんから苦悶の声が漏れる。
できるだけやさしくしようと思ってたけど、初めての僕にはやっぱり無理だった。
自分の欲望を吐き出すべく激しく打ちつける。
「うっ…ふぅっ…あっ…はぁ…あぁっ…」
咲ちゃんの声にだんだん艶が戻ってきた。
「あぁ…うっ…あぁっ…」
咲ちゃんが僕の腕にしがみついてくる。
「もう、イキそうだよ…」
咲ちゃんにキスをして抱きしめる、最後の力を振り絞って躰を打ちつけた。
「あっ…あっ…あぁっ…ああぁっ…」
「イっ…イクっ…イクよっ!」
『あああぁぁぁっっっ――――』
二人の声が重なって果てた後、僕は死んだように眠り込んだ。
「うぅ…」
頭が痛い。躰も痛い。
ここはどこ?何で私裸なの?!
「きゃぁ!」
隣に大杉君が裸で寝てる!!
しちゃったのかな?たぶん、そーなんだろうな…
はぁ、とりあえずシャワー浴びて来よう。
けだるい躰を引きずってシャワーを浴びる。
床に散らかった服を着ると、大杉君も目を覚ました。
「あ、咲ちゃん。おはよう、あの…」
「大杉君!あのね…」
大杉君の言葉を遮る。
「あの…、みんなには内緒にしてくれないかな?だって…その…なんだか恥ずかしいじゃない?
それに、みんなに変に気を使われるのも嫌ってゆーか、サークルの雰囲気が壊れるのも嫌だし…
あっ、別に大杉君が嫌ってわけじゃないよ!でも、なんてゆーか…」
「……うん、わかったよ。」
「よかった。じゃあ、私先行くね。」
「うん…」
なるべく大杉君の顔を見ないように立ち去った。
みんなの前では前と変わらずに大杉君と接したけど、やっぱり二人きりにはなりたくなくて。
さりげなく二人きりになるのを避けてたけど、そのせいか大杉君からのメールと電話が増えていった。
正直ちょっとうんざりするけど、邪険にはできないんだよね、約束守ってくれてるし。
卒業までの我慢かな、あと2年かぁ。がんばろう。