「ル、ルイーザ…んっ…デ、デュアン…とお話…す、するから…先に寝てて」
眉を歪め、何かに耐えるようにルルフェットはルイーザに告げた。
ルイーザは、顔が赤い、大丈夫?というように首を傾げたが、ルルフェの『大丈夫』と
いう返事に頷き、再び目蓋を閉じた。
「ん…あ…んん」
部屋を出て、隣のデュアンの部屋へと向かうルルフェットの唇から漏れる甘い吐息。
両脚を内股に、ルルフェットはデュアンの泊まる部屋のドアを開けた。
「やあ、よく来たね。ルルフェ」
「デ…デュア…はっ…ぬ、抜いて…か、鍵を…外し…」
「ははは、ダメダメ、まだ早いよ。」
「そ…そん…な…ふ、んんん」
壁を支えにルルフェはスカートの上から股間を押さえつけ、目をつむった。
「ルルフェ…さ、僕にスカートを捲ってその中を見せてくれる?」
「え…?で、でも…い、今は…その…」
ルルフェットの閉じられていた目が見開かれた。
「パンティ履いてないから?大丈夫だよ、森にいた頃は履いてなかったんでしょ?
あの頃を思い出せばいいよ。ね、ルルフェ?」
「で、でも―――」
「捲ってくれる?」
「デ…デュアン…わ。私は……」
「ルルフェは僕の事、嫌い?」
ルルフェットの心臓を射抜くようなデュアンの黒い眼光。ルルフェはビクッと震え
観念したようにスカートの裾を持ち、おずおずとめくり上げた。
あらわになる少女の幼い女性器。子供から大人へと成長しつつある胸、腰つき、太股、尻そして
髪の赤茶色の陰毛が僅かに茂り、その下の股間へと続く線。
が、その下腹部には皮で出来たバンドが装着されており、そのバンドの中心、つまり装着した折りに、
女性器にあたる部分に縫いつけられている円形のモノがルルフェットの女性器に突っ込まれていた。
デュアンの視線を感じたからか、その隙間から粘着質の液体がツツーと太股を伝い、垂れ落ちてきた。
「ははは、もうグショグショ。大洪水だねぇ…この事を森のみんなが知ったらどう思うかな?
パンティ履きもしない娘がバイブくわえて旅してるなんて知ったら」
「はぁ…デ、デュア…ン…わ、私…」
「はは、ねぇルルフェ、今朝から付けてて何回イッた?」
「はぁ…ふ…わ、わからな―――」
「聞こえないな?『何回』イった?」
デュアンの声が鋭く、そして重くなった。
「あ…わ、私……な…7回…馬に乗ってる時と…さっき店に行った時と
その…つ、ついさっき…じ、自分の部屋で…」
「へ〜ルルフェってそんなに感じやすいんだ。」
「デ、デュアン…も、もう…か…鍵…は、はずし」
ルルフェットは顔を伏せながら、消え入りそうな声で呟いた。
「そうだね〜じゃあさ、わかるよね?人にモノを頼むときのお願いの仕方をね。」
「あ…ん…あんな…こと…あ、んんん…ま、また…」
デュアンの言葉にルルフェットの顔が真っ赤に染まる。
「恥ずかしすぎて言えない?じゃあ、さよならだ。ここで別れようか。ルルフェも立派なレンジャーだし、
ルイーザがいるから、もう1人でも平気だよね。」
「や…やだ。わ…私は…デ…デュアンと…その…い、一緒に…一緒がいい」
「だったらその口で言ってくれるかな?ルルフェのどこに僕の何を欲しいのか。
ちゃんと声に出して。」
「……だ…だけど…そ、そんな…わ、私…」
「言ってくれるよね、ルルフェ?」
デュアンは凄味のある笑みをみせた。断ればその場で殺されるような深淵の笑みであった。
「デ…デュ…アンの……」
「僕の?」
「その…た、猛々…しい……チ…」
ルルフェは戸惑った。姿を見られているだけでも恥ずかしいのに、スカートの中を覗かれて
その淫具を見られた上、この言葉の音読……それでもルルフェはデュアンが全てだった。
「チン…ポ…で…う…ううめ…雌犬…ルルフェの…
オ……マン…コにせ…い…えきを…そ、注いで…」
「お願いします。は?」
「お、お願い…し、します…」
「よく言えたね。ハハッ、ルルフェ。」
デュアンは皮で出来た淫具を取り外すと
「それじゃ…こっちもね?」
笑顔で己の肉棒を取りだした。それは天を向き、180度の角度で反り返り、
熱い脈を打っていた。
デュアンはルルフェットの胸元をはだけさた。
上着から覗く二つの肉の膨らみ。
ブラジャーは城で貰ったはずだが胸元が苦しいのだろう、
ルルフェットはいつもノーブラだった。
その乳房の先端の突起は固く勃起し、ルルフェの戸惑いの吐息が漏れた。
「綺麗なピンク色……きれいなおっぱいだね」
「…み…見ないで」
ルルフェは咄嗟に胸を隠そうと腕を上げた。ぷると触れる乳房にデュアンは素早く吸い付いた。
「ん…」
「あ…はぁ…や、やめて…く…れ…」
ジンっと熱を感じる乳房にルルフェットは眼をつむる。
「いつも思うんだけどルルフェって森にいた時、オナニーよくしてたでしょ?」
「お…おなにぃ…?」
そう言いながらちゅ、ちゅと軽く吸い、乳首をしゃぶり、
くわえるデュアンにルルフェットは頭を抱え、甘く喚いた。
「や…やだ…す、吸わないああ」
「わからない?一人で胸やオマンコを弄ることだよ。ん、ちゅ」
感極まったようにデュアンはルルフェットの胸を吸い、
その手で弧を描くように淡い乳房を揉みしだく。その度に胸はプルッと逃げ惑うように揺れた。
「は…あ…はあ…あ」
ルルフェットの甘い悲鳴と共に幼い身体が硬直し、ふるふると震えた。
爪先までピンとのばし、途端にくたぁと脱力し、床に膝をつくルルフェット。
「ふう…ん…とってもおいし…ね、ルルフェット…今度は僕に…ね?」
その姿に満足したのか、涙と汗に濡れたルルフェットの額に軽く口づけするデュアン。
「あ…ん…デュアン?」
「僕のチンポ舐めて」
その悪魔のような囁きにルルフェットは視線をそらしながら微かに頷いた。
「あ…ん、レロぴちゃんちゅちゅんん」
デュアンはベッドに腰掛け、足下に踞るルルフェットの頭を抑えながら、天を仰ぐ。
「はは、あのルルフェがフェラチオだって…。」
「はふ…デュアン、んん…デュアン…」
しかし、その眼は笑ってはいなかった。
「ルルフェ、口を開けて」
「えっ!?」
咄嗟の事に反応ができず、なすがままにされるルルフェット。
そしてその口に射精寸前の肉棒がたたき込まれた。
「んぶっ!?んむううううううっ!」
「ルルフェのフェラ…下手すぎ。だから仕方ないよね?」
そしてデュアンはルルフェットの頭を掴み、激しく前後させる。
当然デュアンの肉棒はルルフェットの小さな口に収まるはずもなく、
ルルフェットは眼に涙を浮かべながら必死に口を開け、空気を吸おうとする。
そこに叩き込まれる肉棒。
「むぐっふぅんっはっ!んぐっ!むううっううっ!」
あまり強烈な突きにルルフェットはたまらずカリッと歯を立てた。
「……っ!」
それが引き金をなったのか、デュアンはルルフェットの頭を掴み込み、腰をかがめた。
次の瞬間、ルルフェットの口内でデュアンの肉棒が爆発した。
ぶびっ!どばどばどぼぶびゅるるるっどぶ…どぴゅ……どぴゅるる……
「んぐ…んん…げふ!う…げふっうええ!えっげふっ!おええ!」
デュアンの射精がおさまり、頭を掴む手がゆるんだ途端ルルフェットは口を手で覆い、
白濁液を口から吐瀉した。精子特有の臭いがルルフェットの舌を麻痺させ、喉に絡まり激しく咳き込む。
「あーあ…汚い。まぁいいか…ルルフェ…こっちにお尻を向けて四つん這いになって」
「げふッ…ケホ…ケホ…も、もう…デュアン…やめ…」
「僕はお願いなんてしてないよ?それともこう言おうか『四つん這いになれ、雌犬』」
「―――っ!?」
デュアンの恐ろしいまでの双眼にルルフェットは小さな悲鳴を上げた。
「さ、四つん這いになって、ルルフェ。」
「………」
ルルフェットはギュッと眼をつむり、四つん這いになった。
犬の性交の様に後ろに尻を突き出す羞恥極まりない屈辱的な体位である。
「やっぱりさ、森で暮らしてた君にはその格好がお似合いだよ。そう思わない?」
「………」
恥ずかしすぎて何も言えないルルフェットをデュアンは気にするわけでもなく、
デュアンはズボンから己の肉棒をさらし、背後からルルフェットに覆い被さった。
激しくルルフェットの上着を剥き、白い背中を露出させると小振りな乳房がぷるんと零れ落ちてきた。
「さて、いい声で鳴いてね…ん、うう…」
デュアンは反り返った肉棒をぶちゅうううとルルフェットの幼い膣に突っ込んだ。
「あっあ…い、痛い…痛いよデュアン!」
「んっ…ぼ、僕は気持ちいいよ…ルルフェ…もっと鳴いてよ、ほら、ほら、ほら」
ぷりんと柔らかい尻肉を掴みこみ、デュアンは腰を叩きつける。
半裸のルルフェットは床に四つん這いの格好で、バックから突かれる度に苦悶の声を上げた。
その光景はまるで野良犬の性交。
雄犬の獣じみた情欲を貪り尽くす、荒々しい性交であった。
パンパンパンと背後から力強く、腰を突き出すデュアン。
それに呼応しぷるんっと震えるルルフェットの尻肉。
そして張りのいい乳房がぷるんっと跳ねまわる。
「さすが…ん、狭いだけあっていいねルルフェ…ん」
「あっ…いっ…痛…デュ…アン…や、優し…して」
いつからだろうか、こんな関係を続けているのは。
初めてキスした辺りからデュアンは変わり始めた気がする。
いつも距離を置いていたデュアンが急に自分に近くなった。
いや、デュアンから積極的に声を掛けられるようになった。
どこかよそよそしい喋り方から、身近な
…例えて言うなら恋人と話す様な喋り方になった。
はじめはとても嬉しかった。デュアンがアニエスよりも自分を選んでくれたと
思い、何においても勝てないアニエスに初めて勝利した余韻に酔っていた自分。
そしてデュアンに言われるまま処女を捧げ、毎晩のようにセックスをして
段々と過激になっていく性交に微かな違和感を感じ始めた頃にはもう遅かった。
「ね、ルルフェ…もっと喘いでくれないと楽しくないんだけど?」
「あ…うん…ごめ…デュア…ン…あ、あは…い…」
始めから自分など愛されていない。アニエスに勝ったなどと浮かれていた自分…
実際は始めからアニエスと同じ土俵にすら上がれなかったのだ。
『アニエスの代用品』
としてしかデュアンは自分を見ていない。
またアニエスにできないような過激な性交をルルフェットという『女』で試し、遊んでいるだけだ。
アニエスが戻ってくれば自分は捨てられるかもしれない。いや、確実に捨てられる。
自分は代用品、デュアンの性欲を満たすだけの『穴』の価値しかない。
それでもルルフェットはデュアンを愛していた。叶えられない恋でもこの瞬間だけは、恋人の営み
を疑似体験できる。本物でなくてもいい、例えそれが偽物でもよかった………そう、最初は思っていた。
「アニエスならもっと喘いでくれるのにさ…しらけちゃうんだよね、ねェ聞いてる?」
『ウ…ザ、ザボザエラウ…』
【あ…ふ、ふざけないで…】
「ルルフェ?」
『アチイハウアインオエナノ、ダデヨウイヒンデウナイオンウネ!』
【私はあんな女の代用品じゃない!】
ルルフェットの目つきが変わり、涙を浮かべながら一気にまくし立てるように
喋りだした。
この言葉は―――――。
デュアンは思い当たる節があった。
『アチイアチデラウテクレヨウルエオグラタカ、ゲコハジカカバロコダウシテンネトル!』
【私は私で愛してくれると思ったからこんな恥ずかしい事だってしているんだ!】!」
ルルフェットが喋っている言葉は、森の中で妖精達が囁いていた言葉に似ている。
ひどいなまりだが言葉の端々の意味は理解できた。
『ジランケヤデアンバトツイイヤツテジアニエスアニエスタカ!」
【だけどデュアンは何時だってアニエスアニエスって!】
デュアンは泣き喚きながら言い放つルルフェットの言葉に耳を傾けた。
『コゲラドエグセラデケナ…アチイハウヨチキノノラハチハ!?アチイハウヨチキノノラハチハ
カケガヘヨグロゼカムサワガキガナヌナ!?』
【こんないやらしいことばかり毎日毎日…私の気持ちは!?私の気持ちは考えてくれた事はあるの!?】
ルルフェットの本心にデュアンはこみ上げてくる怜悧な殺気を抑えながら耳を傾けていた。
『デアンツテダカテチヤヤウイネガロナ?エナ!アチイテアラトケンハナミ――――』
【デュアンだってわかってるんでしょ?ねぇ!私の事、ちゃんと見――――】
我慢の限界だった。デュアンはルルフェットの口に手を当てその眼を睨み付けながら言った。
「調子に乗るなよ、お前がアニエスの代わりだと?いいか、よく聞けウジ虫。
彼女は何物にも代え難い僕にとって神聖な女性なんだ。お前みたいな肥溜めで生まれたウジ虫とは
神とミジンコほどの差があるんだよ。そんな事も理解できないクソが代用品だと?」
デュアンはルルフェットを思い切り突き上げた。
「かはっ!!」
「身の程を弁えさせてやるよ、よがり狂えクソが」
デュアンはルルフェットにある魔法を掛けた。
「あは、あん、ああっ…デュアン…いい…いいよ…ああ…い、…いや…出して、私のオマンコに出してぇ!」
デュアンの力強い突きに限界を感じたルルフェットが卑猥な言葉でいなないた。
「はは、ルルフェ…ルルフェのエッチな言葉可愛いよ。ははははっ!」
パンパンパンパンッデュアンはこれ以上ないくらい激しく腰をルルフェットの尻に叩きつけ、言った。
「いいのっ!デュアン、デュアンンンン!!ルルフェのルルフェをデュアンのザーメンで
妊娠させてえええんん、妊娠、妊娠んおおおっ!」
「で、出る…出る出るよ…ア、アニエス!!」
デュアンの呻き声と共に叩きつけた腰がビクンビクンと痙攣した。
ぶりゅっ、びゅるるるるっぼどぼどぼどぼどぼどぼどぼっ!
「あああっ、デュアンッデュアンううううう!」
少し遅れてルルフェットが背を反らせ、甘い声をあげ、身体を痙攣させた。
「うっ…うっ…うう…」
「あひあっあああっイク、デュアン……イクウウウウッ!」
最後に大きくルルフェは喘ぐとぐったりと床に倒れた。
デュアンは短い呻き声を漏らしながら、ルルフェットの背にのし掛かり「うっ…う…」と
短い呻きを漏らしながら射精を続けている。
そしてルルフェットをさんざんに犯し尽くしたデュアンはズボンを履き、
未だ床に倒れているルルフェットに声を掛けた。
「あんまりこの魔法掛けすぎると、ルルフェが使い物にならなくなるからね…これくらいで
いいと思うけど…そろそろ効果が切れてるだろ、起きてよルルフェ」
顔に、髪に、身体に、まき散らされた白濁液。
ルルフェットの秘部と尻からは未だに精液がドロリと付着し、時折ルルフェットの
身体が震える度にぶりゅぶびゅっと逆流した精液が吐き出されている。
「あ…かは…はあ…ん…う」
荒い息をつき、放心状態だったルルフェットが床に手をつき、身体を起こした
「すごいヨガリ具合だったよ、ルルフェ。気分はどう?」
「…………」
デュアンの言葉に顔を背けるルルフェット。
「つれないなぁ…でも可愛かったよ、ルルフェ。やっぱり君じゃないとダメだ」
「………?」
「僕って何てバカだったんだろ…ね、ルルフェがこんなに近くにいるのに」
「……デュアン?」
ルルフェットの瞳に光が宿り始めた。
まさか、デュアンの今の言葉って…とルルフェットは思った。
毎晩毎晩デュアンと肌を重ねて、身体の中に熱い精を受け続けてきたけど
それが功を成したのか?
信じられないといった表情でルルフェットはデュアンの言葉を待った。
「確かにアニエスは僕にとって神聖な存在だよ。でも僕にはルルフェが―――」
「デュアン……」
ルルフェットは思わず呟いた。
「いつでもシテくれる無料の娼婦がいるんだって事に。」
「え……?」
「だってそうだろ、いくら中出ししてもルルフェって妊娠しないよね。たぶん妖精がたくさんいる森で
暮らしてきたから、その影響があるんじゃないかって思って…子供が出来たら捨てるつもりだったけど、
それがないんなら捨てる必要はない、いつまでも飼い続けてあげる。嬉しいでしょルルフェ。」
「…………」
ルルフェットの瞳から光が消えた。
唯一の灯火が消え、残ったモノは空っぽの心だけだ。
雌犬…身体を差し出すだけの女の身体を持った自分。
森から出た世界はこんなにも残酷で壊れた世界なのか…とルルフェットは思った。
「そうだ。ルルフェ、君にこれあげるよ。」
デュアンが差し出したのは皮のチョーカーと小さな箱。
「こっちは首輪みたいにデザインされたヤツで君にぴったりだろ?君は僕の犬だし、それでこっちは
金属のピアスなんだ。耳につけるより、ルルフェには乳首に付けて欲しいな。これをつけたルルフェは
誰よりも綺麗になると思うんだ。」
デュアンは屈託なく笑った。
ルルフェットは最期の思考でこう答えた。
「……そうかな?」
END