エルーは、いつもと同じ時間帯に、いつもと同じように目を覚ました。キリと離すことのできない手を、大事に繋げながら。
「おはようございます……って、まだ寝ていますね。
それじゃ、今のうちに寝癖整えないと」
目が覚めてから嬉しくてしょうがなかった。彼と両想いになれたし、身体も繋げるという女の喜びの一つを知った、何よりもキリの命の心配をしなくていいのだ。
毒に犯された身体が完治するのはいつになるのか分からないし、しばらくはこの町で足止めだ。
でも、トロイ根絶の希望である彼が生きているのだから、希望の輝きは消えていないと安心できる。
寝癖を確かめるために鏡に顔を映すと、頬についているキスマークが目に入り、下半身が熱くなった。
昨日のことは、やはり夢ではない。衣服も丸められてドアの方へと落ちていて、手を伸ばしても届かなかった。
昨日、自分達は世界で一番幸せな日だったのだろう。その幸運がこれからも続きますように、と両手を合わせてお祈りした。
楽しくて仕方がない。人生が輝いて見える。目に入るものの全てが昨日までとまるで違う。
これから先の旅にどんな苦難があるかも分からないが、二人なら切り抜けられるだろうと、根拠もなしに思った。
手を繋いだまま寝ていた彼が、身体の芯まで冷たくなっていることに気付くまでは。
「……え」
真っ先に出たのは、感情もつかない弱い声だった。
何も考えられなくなり、頭の中が急に静かになった。
訳の分からない汗が流れた。
肩や指先が震えた。
「あ、何で泣いているんだろ?
き……着るものがないので、キリさんの服を借りますよ」
「わぁ、男物って大きいんですね。手が隠れてる」
「キリさんは食欲ありますか? 差し入れを貰っているから、軽食にはなると思います。
まだ身体の調子が戻ってこないと思いますから、栄養をつけないと駄目ですよ」
何度呼びかけても声が返ってこない。彼は置物のようにそこにあるだけだった。
「そんなのは三日間ずっと」とエルーの頭の中に、残酷なる予想からの逃げ道が生まれた。
「キリさん、私を一人にしないって言ってましたよね? 男の人なんだから約束守ってくださいよ。
せっかく思いを伝えたんですし、一日だけの恋人なんて嫌、嫌です!」
「ね、返事をしてください……私、わたし……キリさんが居ないと」
声をかけ続けていればいつかは目が覚めてくれる。手を握っていれば握り返してくれる。
一度目を覚ましているのだから、声をかけ続けていればすぐに起きる、もしかしたら眠っているふりをして、からかっている?
そんな淡く切ない希望を、現実は虫けらのように踏み潰した。
彼の体を揺すって目を覚まそうとしたとき、支える力なく、身体が落ちた。床に頭をぶつけても一切の反応を見せない。
落下の痛みを感じる素振りも、曇った声を出すことも、息苦しさを示すことも無い。
呼吸すらしていなかった。
「……だ……大丈夫……ですか?」
エルーが彼の体を起こそうとして、彼に触れた。
脈が、無かった。心臓も停止していた。体の冷たい理由に確信を持ってしまった。
記憶にある昨日の彼の姿が、音を立てて崩れていく。
泣き叫ぶ声が我慢できない。言葉を成さず、声が雨のように……彼女の心を乱した。
「エルーさん、キリさんはよく頑張りました。普通の人なら一日も持たないのに、昨日まで耐えていたんですから。
彼の命は消えてしまいましたけど、せめて今まで貴方を支えてくれた彼に感謝の言葉を」
医者がキリの死を告げても、エルーは信じられなかった。信じるという心の余裕もなく、呆然としていた。
義務的に、医者の言葉に頭を下げて頷いた。
豪雨が去っても、雨は止まない。シトシトと滴るような雨が町を包み込んでいる。
地面を跳ねる音が、指揮者も無しに音を奏でて演奏していた。作曲者も曲名もない、けれど悲しい音を。
エルーはキリの亡骸と手を繋いでいた。離したらトロイで消える、そんなことは関係ない。彼女はただ、自分の想い人と単純に離れたくないだけだ。
トロイに蝕まれている自分の事など、どうでもいい事のように頭から消えうせていた。
幸せそうに永遠の眠りについた彼の顔を、ただじっと眺めた。
昨日、初めての性交に脅えていた自分を安心させてくれた口は、もう何も喋らない。呼吸をすることさえもしない。
辛い時でも自分を信じてくれる彼の瞳は、輝きはそのままでも何も捉えない。ただ映るだけ。
命が吹き込まれていない身体は、本当に冷たくて、力が入っていない。
最後まで椅子に座ったまま死なせるために、わざわざ杭で椅子に打ち付けたという談話を聞いたことがある。死体とは、赤子以上に他人の手をわずらわせる存在のようだ。
そして、この世のどんな映画や小説よりも、人を悲しませてしまうようだ。
「キリ……さん」
何度泣いても、涙は枯れなかった。外の雨とは混ざらない声を出し、悲しみに染まった。
「エルーさん、エルーさん!」
医者の声が悲しみを引き裂いてきた。
涙を袖で拭き取り、厚着をするように平静を装った。ごわごわで、誰にでもバレバレな装いだった。
「何でしょうか? キリさんへの感謝はこれからしますけど」
「悲しんでいた時に来て、申し訳ありません。なにやら貴方にお電話があったので」
「私にですか?」
医者はコードを引っ張り、彼女のところまで受話器を持ってきた。
首長族の首のように通常より伸ばされたものには、落ち着かない印象を持った。
『シスター・エルレイン?? こんにちは、旅の調子はどう?』
電話の声は、聞き覚えのある声だった。親代わりにエルーを育て上げたシスターの一人、マーサ・ラグナ、その人だった。
キリを同行してシスター教会の本部へ連れてくるように言った人物で、彼女の指示には従うのは義務のようなものだった。
「ど、どうしてこの場所が!? シスターの誰にも場所を告げていないのに」
『当たるまで町という町を片っ端から電話したわ。あ〜面倒! 何十回間違い電話で誤魔化したかしら!?』
「けっこう大雑把なんですね……。
あの、シスター・マーサ……旅のことですが……申し訳ありません」
『え? どうかしたの? 昨日の嵐で道が途切れたりしたのかしら?』
エルーの清廉な声が静まり、一瞬の空白が生まれた。それは、エルーが伝えようとしていることの言葉を選んでいたための時間だった。
「いいえ、そうではなくて、キリさんのことを連れて行くことが……その、不可能になってしまいました」
「何故?」
「なぜ」僅か二文字の言葉に、エルーの口は鍵をかけられたように閉じた。言葉が紡げない。
自分でも信じたくない、残酷な事実を誰かに伝えるということは、話し手がその事実を認めた上で話すことになる。
キリの死を認めることに対する抵抗は、身内のそれよりも強い。育ての親マーサであっても、すぐに言える言葉ではなかった。
いずれ、そのように辛い現実というのと向き合わなければいけないときが必ず来る、それは明白だった。
「心の準備を整える間だけでいいんです……どうか、今は言わせないでください」
『そう、できないのならしょうがないわね』
声から彼女の心情を察し、マーサはすんなりと詮索をやめた。その切り替えの早さにエルーは内心救われ、心の中で感謝をした。
『それじゃあ、これからどうするのかが決まったら教えて。皆に旅は中止するって言っておくから、その点安心しなさいね。
ただし、貴方がどうするかに関して、シスター教会は相談を受け付けません。
例えどんな理由があろうと、希望の旅をやめたことによる責任は持たなきゃいけませんからね』
幼少の頃から聞いてきたマーサの声は、父親のように厳しく、
『でも何をするにしてもファイトよ!』
母親のように優しかった。
一方的に電話を切られても、エルーは嫌な顔一つしなかった。
「……私がしたいこと……私の夢は…………トロイを消すこと。でも」
トロイの根絶――シスターの一人に過ぎない自分では、決してできない夢だった。
生まれ育った土地の人のほぼ全てがトロイで消えてしまったという過去が、世に数多とある夢の中からこの夢を選ばせた。
キリが亡き今、もう叶うことのない夢だと思うが、そう簡単に諦めきれるような、一朝一夕の夢ではない。
何とか夢の続投ができないかと思い込む。そのためだったら、自分は身の裂けるような痛みをも問わない、吐き気以上の苦しみでも耐えてみせる。
「やめることは自由。でも、誰も望んでいない」
そう悟ると、決意は彼女の熱意となり、美しく灯った。
夢に向かう意気込みが、悲しみに曇っていた彼女の心に、暗雲を切り裂く光のように差し込んだ。
強い意志は、いつかキリの死の悲しみを弾いてくれると自分に言い聞かせて。
その夜、キリと一緒の最後の夜を迎えた。
もう目を開けることも、口を開くこともない彼の体は、自然体で、絵に描かれた風景のように美しかった。
死を迎えた彼の体は、命が抜けてもなお笑顔を絶やさないままで、優しい笑みを眺めるとエルーの気持ちも落ち着き、頑張ろうという気持ちが湧いてくる。
「聞いてください。私、トロイの撲滅を諦めることはどうしてもできないみたいです。
キリさんが眠ったままになってから、ずっと悩んだんですけど。
今の私の責任として、浮かんでくるのは病気の捌け口としてのシスターではなくて、トロイの恐怖がなくなった世界を目指すことなんです。
夢が見せる悪い幻想かもしれませんけど、掴めないものでも追い続けます。そうでないと、キリさんに申し訳が立ちません」
深々とお辞儀をした。悲しみを堪えて、今後のことを語る彼女の姿は日の入のように輝いていた。
彼女には、キリの身体は不相応に重くて、一緒に行動するのもままならない。第一、死体と共に行動するなど道徳的にできるわけがない。かといって身体を離せば自分が消えてしまう。
一縷の望みをかけて、彼に関連するもので、トロイの発作を抑制するものが無いかと荷物を探っていると、エルーは見覚えの無い二つ折りの紙を見つけた。
糊付けもされずに二つ折りされ、上を向いている面にキリの字で「エルーへ」と書かれていた。
エルーは、訳の分からない震えが来た。心の底がかぁーっと熱くなり、嬉しいかどうか分からない
二つ折を広げるだけの作業が、途方も無い難しさに思えた。
ちらっと見ると、それほど長い文章ではなかった。冒頭は、遺言書のように丁寧な文字が並べられている。
見る前から涙を流して、潤んだ瞳で手紙を読み始めた。
『エルーへ。
これを書いている今は、この町に着いて4日目になろうかって時間だけど、それまで持たないと思う。自分の体のことはなんとなく分かってる。
何とかしたかったけど、やっぱりオレは死ぬみたいだ。それでも眠ったままゆっくり死ぬか、しゃべれるけど早く死ぬかのどちらかって選択肢があってさ。
独断で早く死ぬことにしちまった。エルーに相談しなかったことを怒るかもしれないけど、眠ったままあんたと分かれるのは嫌だった。
少しでもしゃべっていたかった。話している間、身体を繋げている間は、オレも死ぬってことを忘れることができた。
思い出した時間もちょっとだけあったけど、話しているうちに死ぬのが怖くなくなったんだ。
オレは後悔していない。むしろ、ありがとうって言いたい。死ぬときを震えないで迎えられるのはあんたのお陰だよ。
毒を吸い出さなかったなんて、そんなことは気にしなくていい。あんたがそうやって悲しむ方がずっと困るんだ。』
キリの文章は真っ直ぐに事情を伝えていた。かっこいい形容詞も無くお洒落な文体でもない。
どこまでも優しいキリの心が、手紙から伝わってくる。
『シスター協会の偉い人から、ずっと手を握りなさいって言われた時、絶対に離さないって言ったけど、ごめん。オレはこれまでだ。
これ以上一緒に居ることはできなくなったけど、時々オレのことを思い出して、花のひとつでも添えてくれれば嬉しい。
父ちゃんと母ちゃんには、何も言わずこの手紙を渡してほしい。多分、伝わるし、二人揃えばオレよりしっかりしているから大丈夫。
エルーのことだって応援してくれると思う。ノリがいいし、気さくだし、いい親だから。』
文面の後ろに行くほど、字が震えていた。黄金長方形のように統制の取れた文字だったが、走り書きしたように柔らかくなっていた。
苦しみの中で書かれていたのか、力を込めて書かれていたと思しき箇所もある。
文面は、もう少しだけ続いていた。終わってほしくはなかったけど、どんなものも終わりが来る。
自分とキリの最後の接点であろうこの手紙を、エルーは咽び泣きながら見つめた。
『もう一つ、エルーに伝えておく。最後の最後に、オレはエルーから一つ返してもらったものがある。
時計の中に返却の証明証みたいなものを置いておくよ。 キリ・ルチル 』
「とけい?」
泣き叫びたい気持ちを抑えて、エルーは手紙を胸に時計の方を向いた。
気付かなかったが、今日は時計の鐘が一度も鳴っていない。それどころか短針の動く音さえしなかった。
どんなときもずっと聞こえていた音なのに、凍りついたように突然動かなくなっていた。
この部屋にある時計は、ゼンマイを巻く種類の柱時計だけで、構造はよく分からない。
でも、エルーはすぐにその品を見つけた。
ゼンマイを巻く部分に、メモ帳を切り取ったような大きさの紙にくるくると丸められ、押し込まれていた。
丸まっている紙を引っ張って抜き、元の形に伸ばした。
「あ……」
エルーは、目を奪われた。そこに書かれているのは自分――写真と見紛うばかりに、繊細に書かれた自分の寝顔だった。
飾ったような美しさではなく、本質を描くようなキリの絵のタッチには、手料理のように心がこもっていた。
メモ帳という小さな紙に描かれた彼女の顔は、世界で一番幸せだった夜の、幸福の表情だった。
いつか自分を書いてほしいと言ったが、本当に書いてくれた。
『絵描きとしてのオレの腕を返してもらったから』
似顔絵の裏に書かれていた一文は、酷く震えている字だった。おそらく、キリがこの世で書いた最後の文章だろう。
命の終わりを予期していたキリが最後に残してくれた思わぬプレゼント。
これまで何度も辛い涙を堪えたエルーだったが、嬉しい涙は堪えなかった。
「…………ありが……っ……ありがとうございます……」
それまで心に満ちていた悲しみが幸せへと変わっていき、エルーは嬉しさの涙を流した。
キリのプレゼントはこれだけではなかった。もう一つ、人生を変えるほどの大きなプレゼントがあった。
第二のプレゼントに気付いたのは、この時ではない。キリと死に別れ、トロイ根絶の方法を模索して一人の旅を続けていたころだ。
キリと手が繋がっていないというのにも関わらず、その間彼女の身体に異変が起きないことに、自分自身驚いていた。
手は常人と同じように温かく、身体もキリと手を繋げていた頃のように軽い。羽が付いているような、不思議な身の軽さだ。
ひょっとしたらキリを身に受け入れたからだろうか? と思ったりもした。
本当の理由がわかったのは、路上でトロイの毒を吸い取っている最中に、突然立ちくらみがして倒れ、病院に担ぎこまれたときだった。
診療にあたったのは、ちょっと歳を取った女の医者だった。星が爆発したような深刻な表情をして、エルーを個室へ呼び寄せた。
当然というか、エルーも嫌な想像をした。トロイが再発したのだろうか? それとも別の病気が発生したのか?
不安になり、エルーは、首に提げたロケットに入っている似顔絵を眺めていた。キリが描いてくれた絵だ。
この絵を見ると、キリと一緒の旅を思い出し、どんな苦境に陥っても頑張れる。
トロイの再発か何かであっても、悲嘆することなく向き合おうと構えていた。
「あの……どこか問題がありましたか?」
「実はねぇ〜」
医者がお気の毒そうに口を開いた直後、撃たれた! と勘違いするほど大きな破裂音が鳴った。
エルーは身を竦めて逃げ出そうとしたが、自分の頭に、何本もの紙が硝煙のにおいを漂わせて振ってきた。
「く、クラッカー?」
今の音源は、パーティーで使うようなおめでたいもの。立ちくらみで倒れた自分に使われるには、論理が合わない。
「あんた16歳ね?」
「はい。そうですけど」
今度は年齢をぶっきらぼうに訊ねてきた。患者がガンにかかっていようが、謳うように告げられそうな印象を受ける。
しかし、「ご懐妊〜〜〜〜〜〜♪」直後に医者から告げられた言葉は、無礼な振る舞いを反故させるに十分だった。
「え?」
エルーの思考が停止した。
しかし、頭の中は、広大無辺の平原のように鮮やかに色めいていた。
「あんた、妊娠しているわよ。大変ねぇまだ若いのに妊娠なんて」
「私が……母親になるんですか?」
「そ〜よぅ! あんたみたいな献身的な子はい〜い母親になるわよ!?
お土産に赤飯と母子手帳あげるから、後悔ないように頑張んなさいね!
それにちょっと詳しいことは分からないけど、お腹の中の子にはトロイが伝染してないみたいよ。
あんたはシスターなのに、不思議なこともあるものね。じゃ、アタシ次の患者が居るから、バーイ」
白衣をひらつかせる後姿を、エルーは手を振って笑顔で見送った。
近所のオバサンのような気遣いを見せる彼女の言葉は、どんな褒め言葉よりも嬉しかった。
ふと、手をお腹に当ててみた。ちっとも膨らんでいないお腹に。
自分とキリの一夜限りの恋愛の結晶が、自分に宿っている。
外からは鼓動も外見も分からない弱い生命でも、母体の中で必死に生きている。
それに、トロイに耐性を持っているようだ。自分の身体が軽く感じることから、父親の遺伝がしっかりと活きている。
「この子をシスター教会に連れて行けば」――エルーの夢に、再び光明が差し込んだ。
ロケットをきゅっと握り締めると、もうこの世にはいないのに、彼の存在をすぐ近くで感じた。
彼の姿、声、匂い……思い出が、優しく彼女の身体に染み渡っていく。
『エルーを一人にしたまま死ねるかって』
『俺がそのうち無事なようにしてやるって』
『いい母ちゃんになれよっ!』
あの夜に、微かに記憶に留めていたキリの言葉らが、ふいに脳裏を過ぎる。
彼と交わした言葉を思い起こす。一つ一つに、小さな胸が熱くなり、表情がほころぶ。
「キリさん……私、いいお母さんになります。キリさんのお母さんみたいに。
キリさんがいなくてもこの子を立派に育てるって、あらためて約束します」
エルーは小指をピンと空に向けた。
「確か、約束を破らないためにはこうするんですよね。
ゆーびきーり、げーんまーん……」
窓から覗く太陽はさんさんと輝いている。直視できないほど眩しい。
どんなロウソクの火よりも温かく、永遠に消えることの無い光は、雲にも夜にも遮られることなく、恵みの光を皆に分け与えている。
「ゆーびきった」
万物に、溢れんばかりの活気と幸福を込めるように。
終わり。