柾樹を追い出して、加賀美屋の実権を握った伸一は、加賀美屋を黒字にする為、伸一なりの経営改革を行った。  
それは、加賀美屋の離れにある宴会場に、ピンクコンパニオンを集めて、特別な「おもてなし」をする事だった。  
当然、周りからの反対はあったが、既に大女将は引退し、女将である環は、息子可愛さで反対しきれず、  
若女将の夏美を手篭めにしている伸一は強引に改革を進めていった。  
二ヵ月後、加賀美屋の経営は今までにない黒字となった。  
成果を出した伸一の発言力益々強くなり、最早、面と向かって反対する者もいなくなっていった。  
伸一は改革の第二案として、外部からコンパニオン派遣を止めて、夏美や加賀美屋の若い仲居を客の接待に使う事を決め、  
綾華を高給な条件で呼び戻し、夏美や佳奈と働かせる事にした。  
 
<宴会場>  
「失礼致します。」  
夏美、綾華、佳奈が宴会場に入ると、部屋の中から歓声の声が上がった。  
それもそのはず、昼間は礼儀正しく優雅な仕草で着物を着こなしていた三人が、  
ウエストの露出したツーピースのセパレートタイプのレースクィーンのコスチュームで現れたのだ。  
おまけにストッキングは着用していないので、丈が極端に短いマイクロミニのスカートからは、  
ムチっとした太股とスラリとした脚線の生足が曝け出されている。  
 
夏美はスカートの裾を気にしながら、綾華、佳奈と並んで客に向かって正座をする。  
正座をすると、元々、股下ギリギリしかないスカートの裾が、益々ずれ上がり、  
客の目には、夏美たち三人の太股の奥のパンティが丸見えになってしまう。  
(あぁ・・・お客様が、私のスカートの中を見ている・・・やぁん、そんな、じっと見つめないで・・・  
 はっ、恥かしい・・・あぁ、そんなに見られたら・・・)  
夏美は、客の熱い視線を股間に感じながらも、三つ指をついて、若女将らしく礼儀正しい挨拶をする。  
「本日は、加賀美屋をご利用頂きまして誠にありがとうございます。  
 私たちが精一杯のおもてなしをさせて頂きますので、どうか心行くまでお寛ぎ下さい。」  
 
「じゃあ、俺は佳奈ちゃんね。」  
三人の胸を品定めする様に見ていた客が、真っ先に佳奈を指名した。  
「あっ、ずるいぞ、お前。」  
「へへ、ばーか、世の中何でも早い者勝ちだよ。」  
「ちぇっ、じゃあ、俺は綾華ちゃんかな。」  
「ふふ、残り物には福があるってね。俺は夏美ちゃんでいいぜ。」  
「お決まりですか?・・・では、お相手させて頂きます。  
 今宵は、どうぞ加賀美屋の夜を楽しんでいって下さい。」  
 
「よしいくぞ・・・よーい、スタート」  
宴会も佳境に今はゲームで盛り上がっていた。  
客の一人が、おしぼりを投げ、夏美、綾香、佳奈の三人が競争で拾ってくるという単純なゲームだ。但し、立つ事、手を使う事が禁止されていたので、三人は犬の様に四つん這いになっておしぼりを取りに行き、口に咥えて持って来なくてはならない。  
「いいぞ、綾華、頑張れ!」  
「ほら、もっとお尻を振って!」  
「ひゅー、三人ともエロっぽい!」  
四つん這いの格好になると、股下ギリギリのミニスカートはまったく役に立たない。  
客達は、パンティ丸見えでお尻を振りながら歩く三人の姿を眺めながら下品な野次を飛ばす。  
(こんな・・・いやらしい格好で犬みたいに・・・・・・恥ずかしい・・・)  
下半身に集中するいやらしい視線に夏美は羞恥心を感じながらも男達に言われた通りに腰をくねらせながらおしぼりを取りに行く。  
 
 

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