ドクロちゃんが
―――ここからおかゆさ……ってあんた誰だよ。続きを書く?そういうのはチラシの裏かネットでしなさい。
いました。僕はとっさに叫びながら土下座の体勢になりました。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!っていうかこのままだと僕とドクロちゃんと静希ちゃんと
サバトちゃんとザクロちゃんが血とソースとマヨネーズの海の藻屑になっちゃうから!!
元ネタは回避したけどこの作者谷川流以上にアホだから『エロパロ板だとグロOKだよなー』とかいって
田辺さんや南さんも殺してバラバラに切り刻んで硫酸で溶かしきるつもり満々だよ!!
人物は違うけどそんな内容のSSを谷川スレに投下すると予告して実際に書いてる最中の大アホなんだよ?
草壁桜の絶望だーだとか言って僕たちを殺して谷川スレで無視される傾向にある他作品ネタを
ドクロちゃんスレでやろうとしてるんだよ??だから今回は殺さないで殺さないでころさないで」
しかし、僕を気にする様子も無くドクロちゃんはパジャマを脱いでいきます。
「だから駄目だってドクロちゃん!」
前回以上に今回はヤバイです。作者が「谷川は黒い方が本物だよなー」とか言ってるんです。
黒い谷川のSSなんです。バラバラに殺されて硫酸で溶かされて廃棄処分された後に延々メタなボクの世界をまもるヒトSSを
書きまくるに違いありません。
でも、ここはドクロちゃんスレなのでそれだけは絶対に避けて谷川スレへ投下させるようにさせるしかないのです。
「桜くん何言ってるの?」
このボケ天使は事の重大さを分かっていません。ドクロスレなのにスレ違いのSSを書かれる恐ろしさを知らないのでしょうか。
「だって桜くんは世界を救った英雄だよ?英雄に裸を見られても恥ずかしくないよ。ううん、うれしいって方が大きいよ。」
確かに僕は世界を救いました。
しかし、日ごろ僕を撲殺しているドクロちゃんが僕に従順になるはずがありません。
何か裏があるはずです。きっとそうです。
そんなことを考えてしまったそのときです。
ビュウン!という音と共にエスカリボルグが僕の顔の横ギリギリをものすごい速さで通過して、壁にぶち当たりました。
こんなの食らったら絶対に死にます。でも今回は絶対に死ぬわけには行かないのです。
殺されて犯されて硫酸で溶かされて
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜
の呪文も無いまま放置して一本足の蛸はどーたらこーたらとわけのわからない文章が続くに決まっています。
「どどどどど、どうしたの?ドクロちゃん」
僕はおそるおそるドクロちゃんにエスカリボルグを投げた訳を問いただそうとしました。
「桜くん、据え膳食わずは男の恥だよ?」
何を言っているのかわかりません。
そりゃ普段のこのスレの僕だったら喜んでルパンダイブを決めているでしょう。
「女の子に恥をかかせちゃ、駄目だよ…」
そう言いながらドクロちゃんは僕に抱きついてきます。下着姿のままで。