こんにちは、品行方正がとりえの草壁桜です。  
授業が終わり、HRも終わった後の学生ライフのオアシスと名高い時間、放課後になりました。  
今日もドクロちゃんに撲殺され、南さん&田辺さんの毒舌攻撃にいたいけなハートを傷付けられ、クラスメートに冷たい差別を受けると言う、茨だらけの一日を過ごしました。  
僕にとっての、普通と安らぎと言う名の時間は、一体どこに行ってしまったのでしょう?  
 
「はぁっ……」  
「どうしたの桜君? 女の子へのいたずら計画がまとまらないの?」  
「まとめるどころか、考えてもいません! いきなり酷いよドクロちゃん」  
「桜君、また変な事するつもり?」  
「……南さん、またって何? 僕が何時そんな事したの!?」  
「桜君ならやりかねないからでしょ?」  
「2人とも僕に何か恨みでもあるの? ねえ、僕田辺さんや南さんにそこまで言われるような酷い事したの!?」  
「別に……」  
「そうだよね。分相応の扱いしてるだけ」  
 
……すでに反論する気力すら失われました。  
ドクロちゃんにこの2人のコンボは、人の優しさと言う物が、どれ程かけがえの無い大切な物だと思い知らされます。  
ああ、誰でもいいですから優しさを……出来れば、静希ちゃんからのが欲しいです。  
 
ガラッ!  
 
「失礼します!」  
 
扉が開き、聞き覚えのある声が教室に響き渡りました。  
 
「お、おおおおおお!!」  
 
男子諸君が、感激の歓声をあげています。  
その声の方を見てみると……  
 
「ベっベノムちゃん!?」  
「桜殿! お久し振りであります」  
 
以前、ドクロちゃん達天使の健康診断を行う為、未来から派遣された医療天使、ベノムちゃんが敬礼してました。  
即座に僕は、その子の元へと走って……  
 
「桜ああああああ!!!」  
 
行けませんでした。  
 
感動の再会を掻き消すかのような、何人もの怒号。  
次の瞬間、嫉妬と殺意でパワーアップしたクラスのヤロー勢に取り囲まれ、袋叩きにされてました。  
 
「テメー桜! またお前か!!」  
「ロリコンの分際でどうしてお前ばっかり!!」  
「僕はロリコンじゃねえって何回も言ってんだろ!!」  
「煩い!! どうせだ、俺達で未来を変えてやる!!」  
「未来の世界中の女性と俺達に死んで詫びやがれ!!」  
 
場所が場所だけに、まずかったかもしれません……。  
よく考えれば、天使が来たら僕は袋叩きにされるという図式が、僕の脳内演算装置で出来上がっているというのに……  
 
「桜殿! 桜殿!!」  
 
殴られている間、徐々に近付く必死な声。  
袋にしてる男子を掻き分け、ベノムちゃんが涙目になって僕を庇うように抱き締めました  
 
「皆様! 桜殿を傷付けるのはやめていただきたい!!」  
 
久し振りに感じる、暖かな優しさとぬくもり……そして、頭がぐるぐる回るような……  
……って、確かベノムちゃんって……!  
 
「が……か……」  
「桜殿……? 桜殿!! しっかりするであります!! 桜殿!! 桜殿!!!」  
 
これは、優しさに飢えた少年と献身的な医療天使が繰り広げる、愛と友情の毒まみれな物語。  
 
 
 
数分間気絶して、目覚めた時に僕の感覚が感じ取ったのは、泣き腫らした眼のベノムちゃんの顔。  
……そして、膝枕をして貰っているだろう、後頭部の柔らかくてあたたかい感触でした。  
 
「よかったであります……桜殿」  
「ありがとうベノムちゃん……優しさが文字通り身に染みるよ」  
 
気絶してる間にベノムちゃんが行った手当てと、静希ちゃんがもって来てくれた水で、何とか事無きを得ました。  
今現在、本っっっっっっっっっっっっっっ当に!! 久し振りに、心に余裕とゆとりを持てます。  
 
「それにしても、天使って救いようの無い変態が好きなものなのかしら?」  
「南さん、桜君なんかどうでも良いけど、そんな事言ったらドクロちゃん達に悪いじゃない」  
 
いつもの冷たい毒舌攻撃も、今の僕にはあまり効果がありません。  
ベノムちゃんのぬくもりが、強固なイージスの盾になってくれてるのです。  
 
「桜……あの野郎、許せん」  
「ああ、今すぐぶん殴って入れ替わりてえ」  
「でもよ、ヘタすりゃまたあの子に泣かれちまうぜ」  
「くそ……ロリコンのくせに、何てうらや……じゃない、いやらしい奴だ」  
 
周りも、ベノムちゃんに泣かれては手を出す事も出来ないでしょう。  
まあそれよりも、幾分からだの調子も戻ってきた所なので、起き上がる事にします。  
……正直、あと一時間はそうしたい所ですが、あまりベノムちゃんに心配はかけられません。  
 
「それで、どうしたの今日は?」  
「はい、新しい職務内容が追加されましたゆえ、戻ってまいりました」  
「そうなんだ……その新しい職務って?」  
「最近『天使の憂鬱』等、天使が病気にかかる事が増えましたゆえ、対処法として自分達スーヴェリージュで常にサポートせよとの事であります」  
「そうなんだ……じゃあ」  
 
ベノムちゃんは表情を引き締め、敬礼をしながら凛々しく言いました。  
 
「はい、三塚井ドクロ殿と三塚井ザクロ殿、そして三橋檎サバト殿の健康保全任務、全うして見せます」  
「うん、頑張ってね」  
 
ドクロちゃんのいた方向を見ると、すでに逃げ出したらしくて陰も形もありませんでした。  
 
「あの、ドクロ殿は?」  
「……また逃げたみたい。ごめんね」  
「いえ、気にしないでいただきたい」  
 
……っと、気がつけば殆どの皆はいなくなってました。  
教室に残ってるのは、僕とベノムちゃん以外では静希ちゃんだけ。  
静希ちゃんは約束まで時間あるらしいので、折角だから、ちょっと色々話をする事にしましょう。  
 
 
それからベノムちゃんは、以前通り静希ちゃんの家に住む事になり、結果的には元の鞘。  
……こっそり、ベノムちゃんと交代したいと思った事は内緒です  
 
「そろそろ時間だね、それじゃバイバイ静希ちゃん」  
「うん、バイバイ桜君。ベノムちゃん、遅くならないようにするから」  
「了解であります。それでは静希殿、頑張っていただきたい」  
「うん」  
 
静希ちゃんは、最上の表現でも足りない位の笑顔で、教室を後にしました。  
……ちょっと惜しいけど、仕方ありませんね。  
 
「それじゃ、静希ちゃんが帰るまで僕の家で遊ぼうよ、ベノムちゃん」  
「いえ、その前にサバト殿にご挨拶をしなければならないので……」  
「それじゃ一緒に行こうよ。サバトちゃんには用があったから」  
「はい」  
 
(桜君、君はまだわかっていないよ。夜までの時間は長いと言う事を byおうムル)  
 
ちょっと寄り道をしながらも、目的地のアバランチ公園に着きました。  
そして、ちょっと歩いた場所にあるダンボールハウスの側に、目的の女の子を発見します。  
 
「あ! 桜君ですぅ。それに、ベノムちゃん! お久しぶりですぅ」  
「はい、お久し振りであります」  
「やあ、サバトちゃん。これ差し入れ」  
「わあっ! ありがとうですぅ」  
 
先程買ったコンビニ弁当を渡すと、喜んで食べるサバトちゃん。  
……不幸度では、僕に負けず劣らず……と言った所でしょうか。  
 
「もぐもぐ……美味しいですぅ」  
「心配しなくても、それは逃げたりしないよ」  
「もぐもぐ……ところで、もう健康診断は終わった筈なのに、どうしてベノムちゃんが居るですかあ?」  
「実はでありますね……」  
 
ここからは、仕事の話です。  
話が終わったあと、サバトちゃんが青くなったのは別の話。  
 
「そっそうですかあ……よっよろしくお願いしますですぅ」  
「はい、任せていただきたい」  
「あっ! もうこんな時間ですぅ」  
「時間?」  
「はい、新しいアルバイトを始めたんですぅ」  
「そうなの? 頑張ってね」  
「はいですぅ」  
 
サバトちゃんは、急ぎ足で公園を後にしました。  
 
「さて、それじゃ帰ろうよ」  
「いえ、その前に……」  
 
ベノムちゃんは、急に真っ白な布を取り出します。  
 
「どうしたの?」  
「桜殿は何やら疲れているようなので、ちょっと精神のケアをするであります」  
「え!?」  
「失礼」  
 
そう言ってベノムちゃんは、白い布を広げ僕と自分の体を包み込みます。  
……そして気がつくと、周りには静寂しかないと言う位に、何もない静かな空間でした。  
 
「……ここは?」  
「スーヴェリージュに所属する天使のみが使えるアイテムの一つ、即席無菌治療空間作成布リフレクターで作られた空間であります」  
「無菌治療空間?」  
「はい、ここではあらゆる毒を浄化できますゆえ、落ち着いて治療が出来るであります」  
 
なる程……あらゆる病気に瞬時に対応させる為ですか。  
……待てよ。  
 
「ベノムちゃん、ごめん」  
「はい、なんで……さっ桜殿!?」  
 
……危険な賭けですが、僕はベノムちゃんの手を掴みました。  
ベノムちゃんの話が確かなら、ミーミングもきっと……  
 
「……何ともない……」  
 
どうやら、賭けには勝ったようです。  
ほっと一息つくと、ベノムちゃんが顔を赤くしてるのが見えました。  
 
「さっ桜殿……あの……」  
「あっ……ああ、ごめん。それより、ここって随分と静かだね……まるで何もないみたい」  
「はい、集中して治療が出来る空間を前提としておりますゆえ、治療中は絶対に誰も立ち入れません」  
「手術室と同じ様な物なんだね」  
「それに……ここなら大丈夫であります」  
「大丈夫って……っ!?」  
 
ベノムちゃんの方を向くと、手が顔に重なると同時に、すぐそこにベノムちゃんの顔。  
そして、僕の口に何かが重なっている感触。  
……僕の脳内コンピュータが光速をはるかに越えたスピードで、今の状況を推測。  
答えが割り出されたと同時に、ベノムちゃんが顔を離しました。  
 
「べっ……ベノム……ちゃん?」  
「勝手な振る舞い、申し訳ないであります……ですが……っ!?」  
 
『物語の序章は君が作るんだ』というおうムルの助言が聞こえ、とっさに僕は今ベノムちゃんがした事をやりました。  
ベノムちゃんは思いっきり目を見開き、さっきの僕と同じ様な状態に陥って居るのがわかります。  
そして、徐々に落ち着いた雰囲気になると、目に涙が溜まるのが見えたのと同時に、ゆっくりと僕の背中に手を廻してくれました。  
 
十分堪能すると、名残惜しいですが一旦離します。  
ベノムちゃんは、満たされた顔で涙を拭いました。  
 
「桜……殿?」  
「ありがとう……すごく嬉しいよ」  
「桜殿……」  
 
それからベノムちゃんは積極的に口付けをし、柔らかい舌を僕の口内に入れました。  
僕も負けじと舌を絡め、唾液の交換等諸々の事を堪能します  
そして、唾液の糸のみが繋ぎとめる絆であるかのように口を離し、ゆっくりとベノムちゃんを横たえ、そっと覆い被さります。  
 
「桜殿……自分は」  
「ここからは僕に任せて」  
「はい……できれば、優しくしていただきたい」  
「心配しないで、ベノムちゃんを傷付けたりしない……約束するよ」  
 
乱暴にならないようにベノムちゃんを抱き締め、ゆっくりと首筋に口付けをしました。  
多少身動ぎをしつつ、ベノムちゃんは少しでも僕と繋がるように、ギュッとしがみついてます。  
 
「あたたかい……」  
 
精神的に、サバトちゃんにも負けない位にボロボロの状態の今、人の温もりはそれ以上ない特効薬です。  
嬉しさで堪らなくなり、口付けの雨をベノムちゃんの首筋に降らせます。  
 
「ん……さっ桜殿っ!? あ……」  
「嫌だったかな……?」  
「いえ、続けていただきたい……自分は、桜殿になら……」  
 
その言葉で僕の枷は半壊し、僕はベノムちゃんの上着と装飾品の骨を脱がせました。  
そして胸当てをずらすと、天使特有の抜群に大きな胸が顔を出しました。  
 
「うわぁっ……」  
「なっ何かおかしいでありますか?」  
「ううん、やっぱり大きいし綺麗だなって」  
 
そっと手をそえ、少しずつ指を埋めていきます。  
ドクロちゃんのには、結構事故で触ったりはしてますが……思い出すと、一緒に撲殺された痛みが蘇りますので、本能と恐怖の戦いになります。  
相手はベノムちゃんですが、落ち着いた状態での感触はやはり違い、手にも心地良い触感が伝わります  
 
「柔らかい……」  
「そうでありますか……?」  
「うん。嫌だったら遠慮なく言ってね。ベノムちゃんが嫌なら……」  
「嫌ではないであります……桜殿がやりたいのなら、自分はして欲しいであります」  
 
乱暴にはならないよう、ゆっくりと指を埋め、粘土で遊ぶかのように揉んでみます。  
時折振るえ、顔を真っ赤にしてる様子を見ながらの愛撫……僕の心は、一緒に気持ち良くなって欲しいという願望のみで、大暴れしている野獣を抑えています。  
その内、手で触るだけじゃ足り無くなり、僕はベノムちゃんの胸の谷間に顔を埋め、頬擦りをします。  
 
「柔らかくてあたたかい……」  
「桜殿……意外と甘えん坊でありますね」  
「そうだね……」  
 
母親が子供を慈しむかのように、僕の頭を撫でてくれます。  
それがなぜか嬉しくて、僕は薄桃色の部分に吸い付きました。  
 
「さっ桜殿!? ん……ああっ! はぁあん!!」  
 
唾液に運ばれ、口の中にほのかな懐かしい甘さが広がっていき、それが  
ベノムちゃんは、僕が吸い上げるタイミングで可愛い嬌声をあげ、常に痙攣するかのように震えて居るのに、腕だけは僕の頭を抱きこんでくれて、受け入れてくれています。  
 
「んっ! ……はぁっ! ……ああぁん!!」  
「ん……ちゅううっ! ちゅばっ! ん……美味しいよ、ベノムちゃん」  
「ああんっ! はぁっ! ああっ! うっ嬉しいでひゃんっ! あっあります……ああっ!!」  
 
母乳が出るわけじゃないのはわかっていますけど、安心すると言うか安らぐと言うか……なんとなく、こうしているとすごく落ち着きます。  
優しさに飢えた心と、雄の本能も後押しして、僕はただ一心に吸い付いています。  
 
「さっ桜殿……っ! じっ自分は……あっああぁあっ!!」  
 
大きな嬌声をあげながら仰け反ると、ベノムちゃんはそのまま何の反応もしなくなりました。  
……どうやら、いっちゃった様です。  
ちゅぱっと音をたて口を離すと、ベノムちゃんは意識が遠のいているのか、息をしているだけで何の反応も見せません。  
 
「はぁっ……はぁっ……」  
 
……もっとやりたいと言う欲望が湧きあがりますが、今はベノムちゃんの鎮静を優先にする事にします。  
僕は陵辱や鬼畜の趣味はありませんし、絶対に傷付けないと約束もしたのですから。  
 
『では、これより第一回草壁桜×虚ヰベノム性交大作戦会議について、これから桜君がやらねばならぬ事を議題しよう。議長はこの私、おうムルが勤めよう』  
『無理矢理はNG。ここは紳士らしく振舞うべきだ』  
『その通り! 彼女は癒してくれている、それを仇で返すような事はあってはならない』  
『ならば、ずっと抱きかかえて置くと言う方向は?』  
『しかし、彼女は疲弊している。楽な体勢を取るべきでは?』  
『そうだ、ならば腕枕をしてあげると言うのは?』  
『ふむ……その方向で行く事を、この私おうムルも勧めよう。では、それで良いな?』  
『異議無し!』  
 
僕妖精&おうムルの大会議が0.1秒にも満たない時間で可決され、僕はベノムちゃんをそっと寝かせ、大会議の結論を実行しました。  
そして徐々にベノムちゃんの息が整い始め、焦点の合わない瞳が徐々に戻りつつあります。  
 
「……ん……桜殿」  
「気がついた? ごめんね」  
「いっいえ、自分も気絶なんて……」  
「気にしなくて良いよ。お互い初めてなんだし、至らない所があるのは仕方ないよ」  
「桜殿……ですが、このまま自分ばかりでは悪いであります」  
「じゃあさ、一緒に気持ち良くなろうよ」  
 
……僕の秘蔵の聖書の中で、やってみたいと思っていた事を実行に移します。  
 
 
「こっ……これで良いのでありますか?」  
「うん、ベノムちゃんは今日は白なんだね」  
「さっ桜殿!」  
「ごめんごめん、でもベノムちゃんには一番似合うよ」  
「……怒るべきなのか、喜ぶべきなのか、よくわからないであります」  
 
僕の出した案……それは、俗に言うシックスナインです。  
目の前に見える、普段ベノムちゃんのミニスカートの中にある、白い布に包まれた秘所。  
僕の紳士は、すでにその存在を強調してる事でしょう。  
 
「はっ恥かしいであります……」  
「ごめんね……でも、一緒に気持ち良くなるならさ、やっぱりこの体勢じゃないと」  
「わかりました……では、失礼」  
 
そう言って、ベノムちゃんは多少手馴れた手付きで僕のズボンのチャックを下ろします。  
そして、いざ僕の紳士の姿が現れるのを感じると、僕が触れている脚の体温が上がっているようです。  
 
「こっこれが……桜殿の?」  
「うっうん……ベノムちゃんって、男性のに慣れてないの?」  
「いっいえ……意外と大きくなりましたゆえ……」  
「あ……そっそうだね。ごめんね、驚かせちゃって」  
「気になさらないで頂きたい。それでは、失礼」  
 
ベノムちゃんはゆっくりと僕のを舐め、咥えました。  
拙い動きですが、初めての僕にはそれだけで十分の刺激になります。  
 
「ん……ちゅぷっ……」  
「くぁっ……」  
「! ぷはっ……桜殿、何か至らないところが?」  
「え? ……ああ、ごめん。気持ちよかったから、つい声が出ちゃって」  
「そうでありましたか……では、続けますゆえ、失礼」  
 
そう言って、おしゃぶりを再開しました。  
僕も負けじと、ベノムちゃんのお尻にそっと触れます  
 
下着の手触りもさることながら、やはり柔らかくてとても手にも心地良いです。  
震えが来るお尻に手を這わせながら、僕はゆっくりと秘所に吸い付きます。  
 
「ひゃっ!」  
「あ、ごめん。驚かせちゃったね」  
「いっいえ……」  
 
気を取り直して、ベノムちゃんも僕も暫く互いの秘所への愛撫に専念します  
ベノムちゃんはベノムちゃんで、医者としての勘なのか、コツを把握してものすごい快感を与えてくれます。  
僕も負けじと下着を脱がして、露になった秘所を見詰めます。  
 
「へぇっ……これがベノムちゃんの……」  
「ちゅぱっ……さっ桜殿っ!……その……」  
「やっぱり綺麗だね……」  
「……」  
 
何も言えなくなったのか、ベノムちゃんはおしゃぶりを再開しました。  
ベノムちゃんのフェラの快感に酔いしれつつ、ビデオ等の知識を総動員して、敏感な部分に刺激を与えつつ舌を挿れてみます。  
 
「んっ!……ちゅっ……はぁっ……」  
 
愛撫に夢中になるにつれ、射精感が込み上げてきました。  
ベノムちゃんも、ラストスパートと言わんばかりに刺激を強くしてきます。  
 
「べっベノムちゃんッ! もっもうっ!!  
「んっ……んふっ……んんっ!!!」  
 
液体が顔に降りかかると同時に、僕は日頃持て余している物を放出しました。  
……出し終えたと同時にすごい疲労感に襲われますが、先ずやらなければならない事があります。  
 
「だっ大丈夫? ベノムちゃん」  
「ケホケホッ……だっ大丈夫であります」  
 
体勢を崩し、向き合う形になった時に僕が見たのは、顔を真っ白なドロドロの液体でベタベタになってるベノムちゃんでした。  
慌てて制服からティッシュを取り出そうとしましたが、ベノムちゃんは指で液を掬い取り口に運びました。  
 
「これが桜殿の味でありますね……」  
 
満面の笑顔で言うベノムちゃんに、僕は笑いかけます。  
まるで、一緒に行こうというように……そう、もう二度と戻れない領域へと  
 
「ベノムちゃん……ここで止めなきゃ、止められないよ、もう」  
「桜殿、何度も言っているであります。自分は桜殿となら……」  
「ごめん……じゃなくて、ありがとう」  
 
そっと、ベノムちゃんを横たえ、ベノムちゃんの唾液と僕の精液でべとべとの僕の紳士を、これも僕の唾液でべとべとの秘所に近づけます。  
そして紳士を当て、そっと推し進めます。  
 
「んっ……ああ!」  
 
初めての感触に戸惑うベノムちゃんを見下ろし、何とか少しでも負担が減るようにしようとします。  
とても狭い道を紳士が進んでいくと、何やら障害物に当たりました。  
お互いが、今までの自分に別れを告げ、新しい自分に旅立つ為の境界線……処女膜です。  
 
「ベノムちゃん……君の純潔、貰います」  
「はい、桜殿……是非受け取っていただきたい」  
「うん……」  
 
出来る限りの力を込めて、腰を推し進め……ぷちんと肉列が弾ける感触が、紳士を通して伝わりました。  
ベノムちゃんは喉を反らし、悲鳴に限り無く近い声を上げた後……ただ、僕にしがみついていました  
 
「はあっ……はあっ……」  
「くっ……はっ入ったよ」  
「そうで……ありますか? ……はあっ……はあっ……」  
「ごめんね、痛かったでしょ?」  
「でも……それ以上に嬉しいであります」  
 
涙を流しつつも、ベノムちゃんは変わらない笑顔を見せてくれました。  
破瓜を終えたばかりの膣内は、とても狭く刺激が強い為、今すぐにでも達しそうです。  
 
「桜殿……動かないのでありますか?」  
「そうしたいけど、ベノムちゃんが落ち着いてから……」  
「この痛みは、桜殿と繋がっている証であります……そんな大切な物を苦痛に思う等、もっての他であります」  
「そう言って貰えて嬉しいよ……でも僕は、ベノムちゃんにも気持ち良くなって欲しいから」  
 
その言葉に感激してくれたのか、ベノムちゃんは微笑みかけてくれます。  
 
「桜殿……自分は、桜殿を選んでよかったであります」  
 
ゆっくりとではありますが、僕は腰を動かし始めました。  
 
1人でやるのとは違う、強烈な締め付け……これが本番なのかという衝撃がこみ上げて来ます。  
 
「はぁっ! ああっ!」  
「べっベノムちゃん、すごく良い、気持ち良いよ!」  
「じっ自分も……ああっ! ……桜殿が……満足して頂き、嬉しいで……あっあります!」  
 
顔が痛みに歪んではいても、言葉には感情を込めてベノムちゃんは答えてくれます。  
僕の存在を、苦痛を伴ってでも受け入れてくれる……初めての行為と言う物の価値を、僕は今まで何であんな軽く見すぎていたのでしょうか。  
 
「さっ桜殿っ! もっと早く……していただきたい……気持ち良くなってきたであります」  
「本当? なら、一緒に気持ち良くなろうよ。僕は今はもうベノムちゃんしか考えられない!!」  
「じっ自分も……桜殿以外は……あっ! かっ考えられませんゆえ……はあっ! ……桜殿の……好きな様にっ! していただきたい!!」  
 
ベノムちゃんの顔が、本当に苦痛ではなく快楽に変わるのを確認すると、野獣から『一緒に』という名の鎖一本を残して、縛っていた鎖がちぎれました。  
もう、快楽を貪る事しか頭に無くなり、ただ腰を打ちつけ続けます。  
 
「うああっ! くうっ!」  
「ああっ! はぁっ! ふぁあっ!」  
 
静寂の空間に、ただ響く僕達の声……そして、腰を打ち付ける音。  
僕の視覚はベノムちゃんの裸体と快感に酔いしれた顔。  
触覚は全て紳士に齎される快感に集中し、聴覚はベノムちゃんの喘ぐ声……そして、嗅覚は性行為独特の匂いが完全に占めています。  
 
「うああっ! ベノムちゃん! ベノムちゃん! 好きだあっ!!」  
「桜殿っ! 自分も……自分もであります!! 桜殿、好きです!!」  
 
お互い本能に支配され、別の事が考えられなくなってしまっています。  
ただ、お互い自分達が男と女であると言う自覚……それだけが、残った理性が感じた事です。  
 
「べっベノムちゃんっ! 出る!!」  
「はあぁっ! はいっ! 出していただきたい……中に……全部っ!」  
「ぐぅう! くっ、はぁああああああああ!!!」  
「あ、あぁあ……くぅっ……ふぁ……あぁああああああああ!!!」  
 
許容オーバーレベルの快感に僕達は同時に達し、僕はベノムちゃんの子宮に一滴残らず精を放出しました。  
精と一緒に、体のエネルギーまで全部放出しきった僕は、紳士を抜く事も出来ずベノムちゃんの上に倒れました。  
 
 
暫くして目を覚ますと、目の前には満たされた表情のベノムちゃん。  
さっきの腕枕が気に入ったのでしょう……僕の腕を枕に、寄り添ってくれてます。  
 
「お疲れ様です……桜殿」  
「ありがとうベノムちゃん……なんだか、すごく満たされた気がする」  
「そうでありますか?」  
「うん……なんだか、今まで心がすごく飢えていたのに、今はすごく満たされてる」  
「……嬉しいであります」  
 
まだ余韻が残っている体を寄せ合い、僕達はただ新しい自分に酔いしれていました。  
 
 
リフレクターを解除すると、周りはすでに日が沈んでいて、夜と言う時間になっています。  
そのまま急いで家に帰ると、途中で静希ちゃんと会い、そのままベノムちゃんと別れました。  
……先程の感触が蘇り、少々名残惜しいですが仕方ありません。  
 
「……今日でお別れって言う訳でもないしね……さて、帰ろう」  
 
僕は清々しい事この上なしを表現するかのように、家のドアを開けました。  
 
「ただいばふぅあっ!!!」  
 
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜  
 
「桜君遅いー!!」  
 
即座にエスカリボルグが僕を真っ二つにしてしまうと言う惨事も、今までよりかは大分気にする事もなくなりました  
これからは、きっと飢える事は無いでしょう……癒してくれる人が居る限りは。  
 
 
それから数日後  
 
「桜殿、本日の検診の時間であります」  
「うん、今日もよろしくね、ベノムちゃん」  
「任せていただきたい……では、先ずは胸からであります」  
 
あれ以来ベノムちゃんは、こっそり僕限定での特別な健康診断をしてくれます。  
そう……秘密の健康診断を。  
 
 −−完−−  
 

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