くちゅ…くちゅ…
「はぁっ…『 』…」
部屋の中は卑猥な水音と荒い呼吸に満ちていた。
「『 』、『 』…あ、あぁあっ!」
その中で、私は一人、自分を慰めていた。
『ひぁ、ふあぁっ、す、ごいよぉ、『 』!』
想い人の名前を呼ぶ。想像の中の『彼』は、私を激しく攻め立てていた。
「ひゃあぁあっ!らめっ、そこらめえぇぇっ!」
『彼』の攻めは時が経てば経つ程、叫べば叫ぶ程、激しくなっていった。『彼』は私の勃ってしまった乳首とクリトリスを乱暴に愛撫する。背筋から痺れるような快感と甘い痛みを感じる。
「やあぁあぁぁっ!もっと優しくしてぇ…あひぃっ、ひぃあぁ…」
でも『彼』は許してくれない。『彼』の容赦ない攻めは、私を絶頂へと導いていく。
「あぅ、イッちゃ、わた、イ、ひゃうぅっ!あっ、ふああぁあぁああぁっ!」
ビクビクンッ!ビクン!
「あ…『 』…」
絶頂を味わった私は眠りにつく。明日、『彼』に告白しよう。『彼』に好きな人がいるのは知っている。その人も『彼』が好きなのは知っている。
でも。
この想いを告げずに、終わってしまいたくはないから。そんな決意と共に。
もう僕と静希ちゃんの性別が変わってしまってから数日が経ちました。これは皆がその変化に少しずつ馴れていった時に起こった、かなりエッチで、ちょっとだけ切ない恋物語―
「むぅ…んふっ…ふむぅっ…」
「ああっ!さ、さくらくぅん…」
静希ちゃんが切なそうな顔で僕の名前を呼びます。ここは学校、人気のない屋上。時は昼休み。
今、僕は静希ちゃんにお口でご奉仕しています。
先日、そのぉ、は、初体験をして以来、一日として静希ちゃんが体を求めに来なかった日はありません。いえ、そっ、それは良いんですよっ!?それだけ愛されてるって証拠ですから!
で、ですけど…
いや、えと、い、嫌じゃないんですよ?むしろうれし…
じゃなくて、その、前も後ろも今ではもうすっかり静希ちゃんのを覚えこむほど挿入れられ…
じゃなくてっ!た、ただですね?
…静希ちゃんが想像以上に絶倫だったのは計算外でした…
静希ちゃんは一度挿入れると、その、ぼ、僕が気を失っちゃうまで何回も…
…多分、失ってる時も何回も…その間に静希ちゃんも膣中とか、ぁぅ、ぉ、ぉ尻に出したりしてるのに。
故に、学校では二回まで、そのうち一回は必ず、お口ですることにしているのです。か、カラダがもちませんし!
え?なんで学校限定?
…ぇと、僕たちの関係、ナゼか双方の親に知られていまして。
ナゼカ、双方ノ親ガ初孫ヲ熱望シテオリマシテ。
絶対、ドクロちゃんがなんかしたに決まってます。でも、今回だけはドクロちゃんに感謝しても良いかな、と思ったり。
ですから、僕たちは互いの家に泊まり、その、イタしている訳です。
え?内容?…最低5回、です。その、両方に…
閑話休題。
僕は静希ちゃんのモノをくわえ込みながら、舌を使ってカリを刺激します。それと同時に手で静希ちゃんの性感帯を刺激。
「あふぅっ、さ、さくらくぅんっ!」
「ひむひふぃふぃ?ひひゅひひゃん」
「だめぇ…しゃべっちゃだめぇ…」
静希ちゃんが顔を真っ赤にしながらそう言います。口の中の静希ちゃんはピクピクと動いているので、もう限界近いのです。
僕は案外フェラが好きだったりします。だって、静希ちゃんを一方的に攻められますから!
…静希ちゃんの大きいから、ちょっと大変ですけど。
じゅぼおぉぉっ!
トドメとばかりに僕は静希ちゃんを吸い上げます。
「あぁっ!さくらくっ。そんっ、で、でちゃ…!あっ、ああぁぁああぁぁぁっ!」
ビュルビュルッ!ビュビュッ!
「あ、ふああぁ…」
いつもは僕の体を散々弄ってイカせるイジワルな静希ちゃんですが、この時は別。イッちゃった顔はいつにもましてカワイイのです。
「んふっ、んく、んむ…」
舌に広がる青臭く濃厚な味。それを僕は少しずつ飲んでいきます。ぶっちゃけ不味いのですが、静希ちゃんが喜んでくれますし、なにより僕がしたいのです。
だって、静希ちゃんのですし、ねぇ?(赤面)
「ん…イッパイ出たね、静希ちゃん」
「あ…さくらくぅん…」
「静希ちゃん…んっ」
フェラが終わった後の深いキスは僕らの間のヤクソクゴト。最初は断っていたのですが、構わず静希ちゃんは舌を絡めてくるし。おまけに「桜君は私とキスしたくないの…?」と上目使いに言われたら断るスベなどありません。
「んふっ、ふぅ、ちゅぷ、ぷはっ…静希ちゃん」
「んぅ…なに…?」
「んむ…昼休み、ちゅっ…あと20分あるけど、このままする?」
「んっ…いいよ…それより桜君はまだイッてないよね?」
そう言うと同時に静希ちゃんは僕のショーツの中に手を入れてきました。
「んあっ、し、静希ちゃぁん…」
「わ、すごい、もうびしょびしょ…私の、してる時からこうだったの?」
「うぅ…」
うぅ、図星さされました…でもこんなカラダにしたのは静希ちゃんんあぁっ!?
「うわぁ、クリちゃんも乳首も、もうすっごい勃っちゃってる」
静希ちゃんは僕の体を後ろから抱き締めながら僕のビンカンな所を攻めていきます。無論、僕の体はものすごく正直に反応しちゃうわけで…
「んんぅ、んむ、ふっ、くぅっ!」
「相変わらず敏感だよね…それに、とってもエッチだよ、桜君♪」
「んやっ、あ、はぅあ、し、しじゅきひゃっ、ぼく、ぼくぅっ!」
「ん、イッちゃっていいよ♪」
「んぁっ、ん、っっっっ〜〜〜!!!」
プシャッ!プシャアァッ!
「わ、すごい、潮吹いちゃったね、桜君」
「んあぁぁ…あ…」
「もう何も考えられないかな〜?んふふ、カワイイよ、桜君♪」
チュッ…
「ん…しずきちゃん…」
ぼぉっとした頭で静希ちゃんからのキスに答えます。イッちゃった後はいつも頭がハッキリしないっていうか…なにも考えられません。
「でも、ショーツまでビショビショ。これじゃ履けないね♪」
「……へ?」
〜時は過ぎ、六時間目終了間際〜
今日一日、厳密に言えば午後から、『彼』の様子がおかしかった。
まるで、何かをこらえている様な…調子が悪いのだろうか?だとしたら、告白は明日にしたほうが良いのだろうか?
…いや、今日告白するともう決めた。こういうことはその決めたうちにしてしまわないと、そのままずるずると延びていってしまう。
それは嫌。少し心配だけど、やはり今日の内に言ってしまおう。そう決めて、私は『彼』に小さなメモを送った。
―――
キーンコーンカーンコーン…
「よし、それでは今日も気をつけて帰るように」
「起立、気をつけ、礼!」
『さようなら〜』
や、やっと終礼です。下着一枚無いっていうの、すっごい恥ずかしい!いつバレルか冷や冷やしたしなんか下半身スースーして頼りないし!
極めつけは時たま見てくる男子共!僕が女になった途端に視姦してくるとはいい度胸だ。ていうかネットリとした視線で僕を見ないでください!あなた達のやってることは立派なセクハラですよ?
特に西田なんて身の危険を感じるほどにハァハァしてるし!
でもなによりキツかったのは時折見せてくる静希ちゃんのニヤリ笑い。
あのころの純真な静希ちゃんはいったいどこへ?サド方向に才能開花しちゃってますか?静希ちゃんがこうしたくせにぃぃぃぃっ!
なんですかその『イケナイ子だね、桜君』っていう目はっ!うぅ、家に帰ったら見てなさい!今日こそ逆襲してあげますから!
以上、草壁桜の内心でした。
と、そんなやり場の無い感情を表情に出ないようにしながら僕は一人で廊下を歩いています。
そう、Be Cool、Be Coolだ…僕は落ち着いている。
え?なぜ静希ちゃんと一緒じゃないかって?静希ちゃんは図書委員の仕事があるそうです。なんでも急に入ったものらしく、仕事へと行ってしまいました。
まぁ、今日は僕にも用事があります。静希ちゃんがいるとちょっとまずそうですので、ちょうどよかったかもしれません。さて、僕も向かうとします。
心臓がバクバクと鳴っている。それもそのはずだ。あと少しで『彼』が来る。そしたら、想いを告げるんだ。きっと、『彼』は『彼女』が好きなんだろうけど。この気持ちだけは伝えたい。何も言えないまま終わるなんてイヤ。だから、私はこの想いを告げる。だから、大丈夫…
がらり
約束の時間。『彼』はちょうどの時間に、待ち合わせ場所に来た。
「用って何、南さん」
『彼』が核心に触れる。体が震える。心が締め付けられる。でも、言わなきゃ。
「私は――」
息をゆっくりと吸い込んで。
「あなたのことが――」
目を『彼』のほうに向けて。
「――好きです」
その言葉に、『彼』は少し驚いて、でも、すまなそうに。
「ごめんなさい」
と言った。でも、それはわかっていたことだから。『彼』が『彼女』を好きなことはわかっていたことだから。だから、これから言うことは卑怯なこと。本当は、許されないこと。ごめんなさい。『 』。でも、本当に好きだから。本当に、好きになってしまったから。
「…だったら、一回だけで良い。私のこと、抱いて」
僕、草壁桜は大変動揺しています。ここは理科準備室前。その教室の中にいるのは、南さんと、僕の恋人の、静希ちゃん。静希ちゃん、アナタ図書委員の仕事じゃなかったの?いやつっこむところはそうでなく!南さんあなた静希ちゃんのことが好きだったの!?
え?なんでお前がここにいるのかって?偶然通りかかっただけですよ?いや、ホントに。
「桜君には秘密にする。もう、頼まない。だから、お願い」
聞こえてくる南さんの声。まさか承諾なんてしないよね?静希ちゃん。
「…そんなところにいないでこっちに入ってくれば、桜君」
「え…?桜、君が?」
ば、ばれてる!?いや落ち着け、落ち着くんだ草壁桜!敵は気配を読み取るなんて高等スキルは持っていな
「ドアが少〜しだけ開いてるから、こっちから見ると窓ガラスに写ってるよ、桜君。あ、まだ来ないようなら家に帰ったあと24時間耐久ね♪」
「只今参上いたしました!」
不穏当なこと言われて出てきました。だって、つらいんです、24時間は。しかも静希ちゃんの場合そこに『イキっぱなし』が加わる為いくらなんでも身がもたないんです。
…ちょっとイイかもなんて考えてませんよ?
「なんで、桜君が…」
「あの、ぐ、偶然通りかかって、ほ、ホントだよ?」
ヤバイ!この状況どうすれば良いのですか!?南さんに向かって『絶対渡さないんだからぁ!』と言えば?いや静希ちゃんに『あなたの選択はDOTTCHI!?』と言えば?閃け、灰色の脳細胞!助けて、名探偵王ムル!
『無理、閃かん』
そんなこと言わないで!頑張れ脳細胞!王ムルは!?
『桜君、人間、自分で解決しないといけないものがあるのさ。いつまでも私に頼っていてはいけない』
もっともだけどそれは逃げだよ王ムル!
「あ〜、桜君、そんな顔してると襲いたくなって仕方なくなるんだけど」
「な、なんで?私、桜君のことを…!」
ハッ!いけない!男の時は黄金の汁が垂れたりピンク色のもやもやがでるこの一連の思考も女性となった今では男女問わずに惹きつける顔になっちゃうのでした!てへっ、うっかりものだなぁ、僕。
「ってなんで僕のことを呼んだのさ、静希ちゃん」
「ん〜とね、まずは、さっきの答えなんだけど。南さん、二つ条件つければ別に良いよ?」
「ちょっと静希ちゃん何無視をしてさらにOKしちゃってるんですか!」
静希ちゃんはそんな僕の叫びをさらに無視し。
「じゃ、まずは三人で楽しもっか♪」
少し、静寂。
「へっ!?」
「んふぅっ、あゃっ、ふぅぁあっ!」
私は桜君に重なって、桜君の胸を愛撫している。桜君は最初、静希ちゃんの「三人でしよ?」という言葉に戸惑いやめさせようとしていたけれど、静希ちゃんが桜君の体を少し愛撫しただけで、たちまちとろけてしまった。
それは静希ちゃんと桜君がそういう関係で、もう何度も体を重ねているという証拠。少し、嫉ましい。でも、そんな嫉妬も、先程の桜君の表情を見た時に沸き起こった『押し倒したい』という劣情を増加させるスパイスとなる。
「乳首を強めに弄ってあげたら桜君もっと喜ぶよ?」
「ひぃあっ!あふっ、い、いっちゃらめぇっ!」
言われたとおり、桜君の乳首を甘噛みする。
「ひあぁっ!らめっ、かんじゃらめなのぉっ!」
桜君の体が跳ねる。桜君の体は、本当に敏感だ。先程から静希ちゃんの指示に従って攻めているが、もしかしたら普通に攻めてもこんな風に感じるのでは、と思うくらいに。
「ふぁっ、や、んうぅっ!」
その目尻には涙が浮かんでいる。それは快楽による歓喜なのか、それとも、痴態を見られる羞恥によるものなのか。ただ、確かなのは。桜君をもっと鳴かせてみたい。
「桜君はエッチな子だね。ほら、桜君のここ、もの欲しそうにぴくぴくしてるよ?」
「やぁぁ、いわないでぇぇっ、んあっ!」
私は執拗に桜君の胸を攻める。桜君の声に。桜君の痴態に。桜君の匂いに。私はもう、完全に興奮していた。
「あは、もう我慢できないかも。私も参加するね」
静希ちゃんはそう言って、重なった二人の間に、自分のものを突き入れた。
『んふぁっ!』
私と桜君、二人そろって声が出る。そう、これが静希ちゃんの出したもう一つの条件。『私の膣内に挿入れない』ことだ。
すちゅっ、にちゅっ
静希ちゃんの腰が前後して、私たちの性器に静希ちゃんのものがこすられる。自慰とは比べ物にならない快楽。まるで、三人ともが本当に繋がっているような快感。
「んっ、んふっ、ふぁっ!」
私は喘ぎを漏らしながらも、桜君に対する攻めの手を緩めない。静希ちゃんへの想いは変わらない。だけど、桜君の喘ぐ顔を。感じてる顔を。快楽に染まった顔を、もっと見てみたい。そんな思いもある。
「ふぁっ、ひぅ、ひゃうぅぅっ!」
「桜君、すごく、いやらしい顔、してるっ!」
「ひやぁっ、ひわないれぇっ!」
胸を攻めながら指摘する。桜君はもう呂律が回っていない。口から涎を、あそこからは愛液をだらだらと流している。
「おかひくなっひゃう、ぼきゅ、おかひくなっひゃうよぉっ!」
あまりの快感からか、桜君が涙を流しながら告げる。今、私は桜君を苛めてるんだ。静希ちゃんの恋人を静希ちゃんと一緒に感じさせてるんだ。可愛い。そんな思いが、静希ちゃんのものから伝えられる快楽と相まって、私を絶頂へと近づける。
「あはっ、二人ともっ、気持ちいいよっ!私、もう、イッちゃいそうっ!」
「ふぁっ、私、もっ!イキそうっ!」
「ひあぁっ!んひゃぁっ、くあぁんっ!」
静希ちゃんのものが私たちのあそこをこするスピードが速くなる。三人そろって、絶頂へと昇りつめる。
「んふっ、さんにん、いっしょにっ!」
「んくぅっ、私、もうっ、イッちゃ!」
「きゃぅっ、ひはっ、ふあぁぁぁん!」
『んはっ!ふああぁぁぁっ!』
ビュクンビュクンッ!
「んあぁぁ…あつぅ、い…」
「んぁ…あくっ、ひあぁぁ…」
頭の中が真っ白になる感覚。理性も何もかも溶けて、快楽以外何も認識できなくなる程の、初めて味わう絶頂。私の下では桜君が、あまりの快楽によるものか、虚ろな顔をしていた。
「…ぁ、…ぅぁぁ、ぁ…」
その顔は劣情をそそり、無理やりにでも犯したくなる暴力的な感情を呼び起こすのに充分なほど淫らだった。
なるほど、たしかにこんな顔されたら誰でも我慢できない。私は余韻を楽しんでから、桜君の上から体をどかした。私と桜君のお腹には、静希ちゃんの精液が大量に浴びせられていた。
「んふふ、気持ちよかった?桜君、南さん」
「…すごく」
「…ぅ、はぅ…」
「あ…桜君、トンじゃったかぁ。しょうがないなぁ」
そう言って静希ちゃんは桜君の分も後始末を始める。妙に手馴れている。やはり、二人はそういう関係、なのか。
「はい、南さん。自分でできる?」
「ん…」
静希ちゃんの差し出すウェットティッシュを受けとって、私は身を清める。清めながら、ふと思った疑問を静希ちゃんに問う。
「良く、我慢できるわね」
そう、静希ちゃんのものはまだ張り詰めている。きっと、桜君の顔を見たからだろう。
あの顔は、女である私でさえぎりぎりで理性を保てているというくらいだから、今の静希ちゃんにしてみれば生殺し、というところだろう。
「う〜ん、桜君トンじゃったあとの顔とか、イキ顔も少しは慣れてきたから…それに学校じゃ二回までって決めてるし」
「…学校じゃないところではいったい何回してるの?」
静希ちゃんは少し首を傾げて。
「…最低十回?」
と言った。あの快楽を、十回以上。羨んでいいのか、同情するべきなのか、自分でもよくわからない。
「ぅあ…ぅ?」
桜君の瞳の焦点が戻ってくる。
「しずきちゃん?みなみさんも…」
「あ、気づいたね、桜君」
「うん…」
まだ完璧には意識が戻ってないのだろう、少しぼやけた声で桜君が返事をする。
「そう、南さんは、これからどうする?」
「え?」
私はいきなり問いかけられて、混乱する。
「二つ目の条件、これからもつけるなら、また三人でシテも良いよ?」
二つ目の条件。静希ちゃんが、私の膣内には挿入れないこと。でも、それさえ承諾すれば、あの快楽が。あの快感が。…そして、桜君のあの顔がまた見れる。
「桜君も気持ちよかったよね?」
「うん…」
まだ半分は夢の中なのだろう、桜君がおぼろげな声で答える。その姿をみて、背筋がゾクゾクした。静希ちゃんから与えられる快楽。桜君に対する乱暴なまでの衝動。あれが、また…
「…ええ、また、しましょう」
「えへ、じゃあ決まりだね。それじゃあ今日はここまでにしよ?また明日、南さん」
「ええ、また明日」
「ほら、桜君、一緒に帰ろ?」
「ん…」
静希ちゃんはまだ夢心地な桜君をつれて帰っていった。
「また、明日…」
もし、私の予想が正しいならば。明日も。もしかしたら、これから、毎日。
どくんっ
そう思うだけで、体が熱くなる。耐え切れずに、溜め息を漏らす。
…きっと、明日から、学校が楽しみになるだろう。
そう確信して、私も家路へとついた。
ここは草壁家の一人息子(今は娘)草壁桜の部屋。そしてその部屋の持ち主、僕こと草壁桜はただいま大変怒っております。
そりゃ気持ちよくはありましたけどっ!さ、3Pだなんてっ!そりゃぁもう古き良き道徳観を持つマジメな僕としてはそう簡単には許せませんっ!
「静希ちゃんっ!な、なんであんなことしたのっ!」
「やっぱり新しいプレイがしてみたくって」
そ、そんな理由で3Pしたんですかこの人はっ!確かに南さんには挿入れてませんでしたけどっ!
「大丈夫だよ、桜君以外には絶対に挿入れないから」
「そういう問題じゃなくっ!な、なんでOKしたのっ!」
「だって、桜君が見られてると気持ちいいって感じてるの知ってるし。南さんなら巻き込んでいいやって思ったし?」
「んなっ!!!!あっ!!!!なぁっ!!!!」
「なんで知ってるのって、この前外でシテみた時『誰かに見られてるかもよ?』って言ってみた時、すごい締まり良くなったでしょ?」
「っ!!!!!!!」
「やっぱり桜君はマゾっ気と露出癖あるのかな?今日だって、南さんに見られてるって感じて、すごい気持ちよかったでしょ?いつも以上にいやらしい顔してたよ?」
「うぅ…」
くっ、反論できないっ!いや違うのですよ?確かに見られてるって思うといつも以上に意識しちゃいましたけどっ!でもそれはあんな特殊な状況であったからして
「それに思い出しただけでこんなに濡らしてる桜君に説得力は無いなぁ♪」
「んにゃあぁっ!」
静希ちゃんはいきなり僕の体を抱きすくめるとまだ制服のままだった僕のスカートの中に手を入れました。
つまり、僕はまだ履いていなかったわけで…うぅ、だって、まだ余韻がぁ…
「気持ちよかったんでしょ?」
「うぅ…」
「南さんに攻められて、私にも、二人がかりで攻められて。いつも以上に」
「ぁう…」
「どうだった?桜君」
「き…」
「なぁに?」
「気持ち、よかったです…」
「桜君は本当に淫乱だね♪」
「ぅう、こんな風にしたのは静希ちゃんだよぉ…」
言葉で嬲られているだけで、もうすでに僕のあそこはとろとろです。もう自分がそうなんだって、認めないわけには…うぅ、でもやっぱり認めたくない…
「桜君には初めからそういう気があったんだよ♪」
それを言うならそういう静希ちゃんだってそのSな気質があったに違いありません。じゃなきゃこんなことできるもんですかっ!
「桜君、可愛い♪」
「はうぅぅ…」
でももう僕はそんな静希ちゃんに首ったけ。もう、他の誰かのことなんか考えられません。うぅ、でも見てろよ、い、いつの日か仕返ししてやるんだからっ!
「桜君、私もう襲うからね♪」
「えっ、ちょ、待っ、ふあぁぁんっ!」
そ、そう、い、いつの日かっ!