こんにちは、今日も笑顔が可愛い美少女中学生、草壁桜です。…なぜかこの姿になってから、容姿についてツッコミがありません。  
代わりに僕と静希ちゃんは立場逆転しちゃったわけですが。  
−今回は、そんな僕らの新しい日常と、新しいココロミの、血が飛び散らない物語−  
朝です。されども今日は月曜日。昨日のような早起きは早起きと呼ばれない仁義無きブルゥ・ムワァンデェイなのです。僕と静希ちゃんが結ばれたのは昨日の事。そう、今日は僕らが変わってから初めての登校!  
ちなみに制服その他は静希ちゃんと交換しました。  
そう、今この身を包んでいるのは静希ちゃんの服、静希ちゃんのショーツ…(ブラはダメでした。どうせ胸が小さいですよっ)  
そう考えるだけで僕は…僕はぁっ!!  
って妄想してる時じゃありません。正直、クラスの皆の反応が心配です。いきなり変わっちゃった二人を受け入れ…られるよなぁ…天使とか、動物に変わった奴とか、平気で受け入れたし…  
まぁ、それはそれです!案ずるより産むが安し。その意気です、僕っ!  
え?昨日三時までヤッてたことをどうごまかしたって?  
…フッ、昨日、親は群馬行き故ばれてない(と思う)ものの、ドクロちゃんには妊娠検査薬を渡されましたよ、えぇ。いや、確かに全部中に出されたけどさぁ。それでも  
『これで桜くんもお母さんだねっ!』  
て渡す時に言うのはどうかと思う。  
ザクロちゃんの  
『もしかしたらショタコンになる可能性がありますから、このまま監視を続けよ、とルルティエから…』  
と言われたのもなかなかにショックでしたが。閑話休題(それはともかく)。  
学校です。学校なんです。教室のドアは目の前。  
僕は意を決してトビラを開きました。  
「おはよう、皆!」  
しん…  
静まりかえる教室。その中で僕は自分の席に向かい、荷物を置いて椅子に座りました。まだ教室は静かです。そしてさらに。  
ガラッ  
「おはよう、皆」  
僕と少し時間差をつけ入ってくる静希ちゃん。  
〜時間よ、止まれ!お前は美しい!〜  
 
あ、クラスの皆の時間が止まりましたね。されどその中をDIO様のように動く僕、静希ちゃん、ドクロちゃんの三人。そう、最っ高にハイッてヤツだあぁぁぁぁ!  
「あ、おはよう、静希ちゃん」  
「おはよー静希ちゃん」  
「おはよう、桜君、ドクロちゃん」  
 
〜そして時は動きだす〜  
 
「(×無数)えぇえぇぇぇええ〜〜〜!!!!」(×無数)  
あ、復活した。その時、クラスを代表して我が心の友、宮本が問い掛けてきます。  
「桜っ、これは一体どういう事だっ!?お前がとうとう女装に目覚めたわけじゃ無いんだな!?」  
「とりあえず詳しく説明する前に宮本お前そういう風に僕を見ていたのか?先に一発殴らせろ」  
実際に殴りはしませんでしたが、とりあえずこうなった経緯をはしょりながら説明しました。ついでに元に戻らない事も。  
「という事はマジで女になったのか?」  
「だからそうだって言ってるだろ」  
「そうか…まぁ、いいか。桜だし」  
「ひどっ、ていうか僕の人生どうでもいいと!?本当に泣くぞそれは!」  
「だって…桜くんだし…ねぇ?」  
「そういう事はせめて本人のいない所で言ってよ田辺さん!」  
「いいじゃない、ね?桜くん」  
「うぅぅぅうぅ、皆がいじめる〜静希ちゃぁぁん」  
「は〜い、泣かない泣かなっ!!??!?!!」  
なんでしょう?何故か静希ちゃんの顔が赤く染まっています。一体なにがおきたというのでしょう?  
「どうしたの?顔が赤いよ、静希ちゃん」  
「っっっっっ〜〜〜!!!!さ、桜君っ!?」  
「な、なに?」  
「そんな顔、しちゃだめっ!!」  
「ふぇっ!?」  
一体どうしたんでしょう?ふと、まわりが静かだったのが気になったので見回してみれば…  
『ハァハァハァハァハァハァハァッ!!!!』  
「んなっ!?なんで皆顔を赤くして息を荒くしてるのっ!?ていうかなんで女子の皆もハァハァしてんのさ!?それにヤローどもテメェらなに前屈みになっていやがるっ!?」  
いろいろ問題はありましたが、僕たちはこうしてクラスに受け入れられたのです。  
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  
時は過ぎ今は放課後。二人を除くクラスの性別男が  
『なんで俺らは十二歳じゃないんだああぁぁぁあぁぁあああっっ〜!!??』  
と叫んだ以外はナニゴトもなく時は過ぎました。どういう意味だ、それは。  
今、僕がいるのは図書室。そう、恋人たる静希ちゃんと一緒に帰る為に…!!  
あぁ…恋人…なんて甘美な響きなんでしょう…!  
「あ、桜君」  
「静希ちゃん、お仕事終わったの?」  
「ん、後はこれらを運ぶだけ」  
そう言って静希ちゃんが指指したのは結構な量な本。僕は迷わず手伝いを申し出ました。  
「えっ、でも悪いよ」  
「いいって。だって、僕だって静希ちゃんと一緒に早く帰りたいし…」  
「桜君…ありがと」  
見つめ合う二人の顔には朱がさしています。  
「さ、さぁ、速く運んじゃお?」  
「う、うん、そうだね」  
僕と静希ちゃんは少しぎこちない雰囲気の中、大量の本を図書準備室へと運びました。  
「静希ちゃん、これはどこに置いておけばいい?」  
「あ、そこの棚の横に置いといて」  
「うん。わかった」  
僕が棚まで行き、その横の床に本を置いたその時。  
「うわひゃっ!!??」  
突然後ろから静希ちゃんに抱きすくめられました。  
「ちょ、し、静希ちゃんっ!?」  
僕は一体何がなにやらわかりません。  
「さくらくぅん…」  
こ、この声…!静希ちゃんたら発情しちゃっています!  
「だ、だめだよ静希ちゃん!ここは学校だよ?それにいくら放課後っていっても、誰か来ちゃったらひゃうぅっ!!?」  
「大丈夫…鍵、かけたから…」  
そう言いながら静希ちゃんは僕の胸をやわやわと揉みます。そのタッチは乳首に触れそうで触れない、官能を中途半端に、しかし逃れられない程起こさせて…  
「や、やぁ、んぅ、ふ、くうぅ!」  
「桜君、気持ちいい?」  
 
くぅ、本当はこんな中途半端な刺激じゃ生殺しって知ってるくせに…!静希ちゃんがいじわるです!  
「ん、あ、やぁっ、静希ちゃん、いきなりなんでぇ…?」  
「ごめんね、私、朝に桜君あの顔見てからずっと我慢してたんだけど…もう我慢出来ないの」  
「やぁ…そんなぁ…あふぅっ、くうぅんっ、やあぁぁ…」  
「でも、桜君も気持ちいいでしょ…?」  
「やあぁ…静希ちゃぁん…これ…これぇはぁ…」  
「なぁに、桜君」  
静希ちゃんは僕の耳たぶを甘噛みしながら聞いてきます。  
「静希ちゃん、僕こんなんじゃ足りないよぉ…」  
「じゃあ、どうして欲しいの?」  
「…触って…」  
「どこを?」  
「乳首…乳首触ってぇ…もっと僕をキモチヨクさせてぇ!」  
「いいよ…」  
「ひうっ!や、はぁっ、んうぅぅ!」  
静希ちゃんの指が僕の胸の上を走ります。その刺激は頭が真っ白になっちゃいそうな程でっ!  
「んんぅっ!ふっ、はあぁぁぁっ!んやっ、や、ふあぁぁあぁあぁぁぁっ!」  
その刺激に耐え切れず、僕は胸への愛撫だけでイッてしまいました。  
…昨日も胸だけで何回かイカされたので、初めてじゃありませんが。  
「桜君、また胸だけでイッちゃったの?桜君、感度いいからね…」  
「はぅう〜…だってそれは『ユールの雫』でぇ…」  
そうです、僕らは魔法のアイテム、『ユールの雫』で性別が変わったのですが、そのもう一つの効果。  
『好きな人の体の事がわかってしまう』で互いにどこが感じちゃうのかわかってしまったのです。  
ですが僕の方から攻めた覚えがありません。まさか、本当に僕って受けキャラ…?  
「桜君、可愛い…♪」  
「んにゃっ!?、だめ、まだイッちゃったばかりなのにぃ…」  
「桜君、今日はこっちの方でやってみない?」  
そう言って静希ちゃんが下着の中に手を入れ、触ったのは僕のお尻の穴。  
「え…や、そこはぁ…」  
 
そこは昨日から弄られているといっても(その時はその…ま、前に挿入れられていたとはいえ動かずに弄られただけで達してしまいました)、まだ静希ちゃんを受け入れた事はありません。  
「ね…?いいでしょ?」  
「でもぉ…あふぅっ、や、ふっ、お尻の穴弄らないでぇ…」  
「それに、ちょっと触っただけで桜君、びしょびしょだよ…?」  
「やぁ…は、恥ずかしいよぉ…」  
そう、もう僕の下着は、静希ちゃんの愛撫でその機能を果たしていません。すでに僕のオツユが靴下まで浸食しています。  
「ううぅぅ〜…」  
「ショーツ、ぬがすからね」  
静希ちゃんはそう言って、元自分の下着を下へと下げていきました。  
「桜君、やっばり可愛い…♪」  
くちゅり…  
「あふぅ…」  
静希ちゃんは自分のモノに僕の愛液を塗していきます。そして僕のアナルもほぐし、濡らしていきます。  
「すごい…もう指が二本も入っちゃったよ?」  
「やぁ…言わないでぇ…」  
「ねぇ…もう、入れるよ…?」  
その言葉に僕は、初めて静希ちゃんと一緒になった時のように、小さく頷きました。  
ずにゅう…  
「う…ああぁあぁぁ…」  
本来ならば排泄以外に使われる事のない場所で受け入れるという背徳感。  
そして、愛しい人と一つになっているという充足感。何より、背筋を走り抜ける絶大な快感。  
僕の中にはいろんな感情がぐちゃぐちゃに混じりあっていました。  
「ふうぅ…桜君、全部入ったよ…」  
お尻での快感は前とは違って、ビリビリと痺れるような感じで…  
「しずきちゃん…」  
「イッちゃいそう…?私も、桜君の中、すごくきもちいいから…」  
そう言う二人の言葉に偽りはなく、すでに目がとろんとしています。  
「動く、よ…」  
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ…  
響くのは肉を打ち付ける音と、二つの嬌声。  
「ん、くぁ、さくらくっ、ふぁ、これ、でっ、んふっ、ぜんぶ、わたしのだよっ?んあっ!」  
静希ちゃんのモノはさらに堅さと熱さを増し、さらに僕を突き上げます。  
「あ、しずきちゃ、もっと、あふぅっ、もっとめちゃくちゃにしてぇっ、くひゅぅっ、僕をしずきちゃんのにしてぇっ!」  
僕は上と下の口からよだれを垂らしながら、はしたなくオネダリをしました。  
「さくらくぅん、すごい、よぉ、そんな、にぃ、しめつけたらぁっ!」  
腸内で静希ちゃんがひくひくと震えています。絶頂が近い合図です。しかし、やはり体の相性が良いのか、僕もイキそうになるのを堪えている状況です。  
 
「し、しずきちゃっ、いっしょに、いっしょにイこ?あ、ひゃうぅっ!」  
「さくらくぅん、わたし、もう、もうイッちゃう、はあぁあ、でる、でちゃうよぉっ!」  
「しじゅきひゃっ、らしてぇ、僕のなかにいっぱい、僕ももう、イッひゃ、イク、ひぁ、イッひゃうよおおぉぉおぉっ!!」  
もう僕は快感にノックアウト。呂律もろくにまわりません。静希ちゃんも腰の振りを速め、二人で共に絶頂へと上り詰めます。  
『イク、イッちゃ、イ、あああぁあぁぁあぁぁぁっ!!!』  
ドクドクと僕の腸内に静希ちゃんの白濁が注ぎ込まれます。体の内側から浴びるそれは、とても熱い感じがしました。  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  
「もうっ、静希ちゃん、無理矢理なんてひどいよっ!」  
今、僕らは帰り道。そして僕は怒ってるわけで…  
「うぅ…ごめんなさい」  
反省しているのでしょう、しおらしげな静希ちゃんの顔と声。そんな風にされたら惚れたヨワミ、怒る気があっという間に無くなってしまいます。…それに、気持ち良かったし…  
「もぉ、今度から気をつけてよねっ」  
「うん…」  
「…無理矢理じゃなくっても、言ってくれればいいんだからさ」  
「え…?」  
「だって…僕はもう静希ちゃんのものなんだよ…?」  
「桜君…」  
二人の顔が赤いのは、いたずらな夕焼けのせいに違いありません。  
「私も…桜君のものだよ?」  
「静希ちゃん…」  
二人の距離は少しずつ縮まり、その距離がゼロになって…  
チュッ…  
軽く、ただ触れるだけのキス。だけど、その時、僕らがその日で一番どきどきしたのは言うまでもありません。  
夕日が街を染め上げる中、僕らは手を繋いで家路へとつきました。  
 
続く  
 

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