「ん……」
「あ、桜さん、おはようございます。起こして……しまいましたか?」
「いや、そんなことないよ。おはようザクロちゃん」
「はい、おはようございます、桜さん。もうお昼ですね……」
朝からお布団の中でチュッチュッしてたら、どうにも止まらなくなっちゃって、激しく愛し合ってしまって、
その反動から来る疲労で二度寝をしちゃった草壁桜とザクロちゃんです。
ザクロちゃんは僕の腕の中に収まってはいるものの、どこか落ち着きがなく、目線があっちにいってはこっちに戻ってきたりしてます。
密着してる状態で、そんないつもと違う態度を見せられたら、ドギマギしちゃうのが、男という生物です!
「……どうしたの?」
「……その、寝る前に桜さんがわたくしに言われたことを覚えてますか?」
「ちゃんと覚えてるよ? だから目つむって……」
「はい、桜さん……。ん……」
―ちゅ……
「これでいい、ザクロちゃん?」
「ふわぁ……桜さん……」
くちびるを離すと、ザクロちゃんがあまりにも名残惜しそうな顔をするので、もう一度くちびるを重ねてしまいます!
―ちゅ……
妹天使の柔らかいくちびるの甘美な味わいに思わずむさぼりたいという感情が芽生えてしまいますが、
二度寝をするまえに身体を重ねてしまった手前、理性で必死にガードします。
ザクロちゃんもそんなことを思っているのか、「深追い」はしてきませんでした。
その代わりに僕の背中に両の手を回して、ゼロに近い距離をさらに狭めにかかります。
2つの男の子の希望が詰まった膨らみが僕の胸板で自在に形を変えるときに発生する快感に心が折れそうになるものの、必死の我慢です!
「んん、はぁぁ……」
「起きよっか?」
「はぃ、さくらさぁん……」
「どうしたの、まだ眠たい?」
「うぅぅ……、そんな……ことはありませんよぅ」
いつもの凛々しさが影をひそめた、ボーっとしたザクロちゃんの顔もとんでもなく魅力的です!
しかし、ずっとこんな調子では一日中妹天使と布団の中で過ごすことになりそう(それはそれでいいか!)なので、妹天使の意識を現世に呼び戻します。
なんと、僕は30歳にはまだ半分以上の時間があるのに、誉れ高きチェリーボーイでもないのに、魔法が使えたりしちゃいます!
「さっきので汗かいちゃったからさ……、シャワーでも浴びない?」
「それはぁ……さくらさんと一緒にですかぁ?」
「もちろん、一緒のつもりだけど……、どうする?」
いまちょっとだけザクロちゃんの目に光が戻ったような気がするんだが…。
「洗いっこはするんですか……?」
「え……、いや、シャワーで汗を流すだけだから……、洗いっこはちょっと」
「んんう……、でしたらぁ、もう少しだけぇ……さくらさんとここで……」
この妹天使は新機能を搭載してしまったやうです。
「ごめん、やっぱり洗いっこしよっか……? うん! あと3秒で起きてくれたらそうs……」
@ようかって言い切る前に身体を起こす妹天使。上体を起こした時の衝撃で、机の上のプリントがあちこちに吹き飛んでしまいましたよっと。
そして、ザクロちゃんは僕を見て、いつもの凛とした顔で、
「桜さん、早くお風呂場に行きましょう……」
「え、あ、はい、ただいま」
言ったつもりなんだろうけど、頬が赤いし、片方の目は「何かを期待してる」のがはっきり分かってしまって……、それはそれで乙なものです!
「場所は脱衣所へと移る(王ムル談)」
「桜さんの服はわたくしが……」
「ん、ザクロちゃんの、脱がせてあげる」
お風呂プレイの醍醐味其の壱、脱がしっこ (英国屈指の変態紳士王ムルの著書より)
こういった場合、お互いに意図せず競争になるものだが、なぜか先に全てのボタンを外された方は、ボタンを外された衣類を完全に脱がなければならないというルールがある。
このルールは競技名こそ違うものの昔から世界各国で暗黙の了解として存在しており、後に「脱がしっこ」の名で世界に広める際、
協会がルールブックに載せるのを忘れたほどである(現在はお風呂プレイにおける脱がしっこの競技規則に関する国際協定第11条第1項に記載されている)。
相手の異性を半分だけ脱がす技術に勝る僕の方が素早くザクロちゃんのパジャマのボタンを外し切ってしまい、
「うぅ……負けてしまいましたぁ」
ちょっぴり恥ずかしそうにしながら、上のパジャマのパージにかかります! 布の擦れる音ってなんで、こんな魔力を持ってるの!?
「恥ずかしいです、桜さん……、あぁ、桜さんの頭から久しぶりに変な液体が出てます!!」
「ごめん、大丈夫だから……、1年半ぶりだから、いろいろフラッシュバックしちゃって……」
「1年、半ですか?」
「大丈夫、筆者にもきっと都合があったんだよ……、ほら早く脱がせて」
「はい、桜さん……あ、桜さんの胸板、前よりずっと厚くなってます……」
「え、本当に?」
「はい……、ぺたぺたぺた……、すごく硬くて、素敵ですよ? 桜さん」
人の息子を愛でるような言い方は是非に避けて頂きたいものです。
競技者どちらか一方のボタンまたはそれに付随する留め具の付いた衣服が競技者の身体から無くなった時点でゲームは終了する。
ゲームが終了した時点でそれらの衣服を着用している競技者が勝者となり、他方が敗者となる。
勝者は敗者の着用するすべての衣服を脱衣させる、もしくは敗者の一部または全部の衣服を脱衣させずに入浴させる権利を有する。(お風呂プレイにおける脱がしっこの競技規則に関する国際協定第11条第2項)
「ザクロちゃん、足上げて……」
「はい……うぅ、恥ずかしい……」
「ぱんつに染みがついてるね、えっちな匂いがする」
「はぅぅ、匂いをかいではだめですぅ……」
「このぱんつについてるの、もしかしなくても、僕の朝一番のせいe……」
「中を検めるのも禁止ですよぉ……」
ああまずい! なんか癖になっちゃう! ザクロちゃんの恥ずかしそうでたまらない顔が見たくてしょうがない!
「桜さんのぱんつを脱がせますからね……」
ずりずりずり―
ネズミ捕りの仕掛けが動くがごとくバチーンってなるな! きっと。
「はぅ……!」
僕の息子(80%くらい)が妹天使を見事にクリーンヒット!
「わたくしのえっちなおつゆの匂いがしますぅ……、ちょっとだけ精液の匂いもする……」
息子を鼻に近付けて、目を瞑って鼻をヒクヒクさせて匂いを吟味するザクロちゃん、……………………すごく………………エロいって!
妹天使は意識してか、無意識かはわかりませんが、赤い舌を出そうとする予兆が見えたので、ザクロちゃんが目を瞑っていることをいいことに、浴室に逃げ込みます。
「…………? あぁ、桜さん、わたくしも」
舌が空振りに終わったことに気付いたのか、数秒してから妹天使も入ってきました、タオル無しで。
お風呂プレイの醍醐味其の弐、洗いっこ
洗いっことは相手の身体を洗ってあげるという名目で、浴室の外で行えば即逮捕されるレベルのボディタッチを実施する行為である。
他の技への発展も期待でき、身体を清めるという本来の目的も達成できるため、多くの競技者は洗いっこを実施する。
桜さん……、すごく恥ずかしいです」
「朝えっちしたから、いっぱい汚れちゃってるでしょ? 全部舌で掻きださなきゃ……ね?」
「それに、そこ汚いですよぉ……」
「ザクロちゃんだって、いつも僕のなめなめしてるでしょ?」
「だって、それは……桜さんだから」
「僕だって、ザクロちゃんのだからなめなめするんだからね……」
「あんっ、わたくしだって……んんっ……ちゅっ」
「ザクロちゃんはじっとしてていいから……」
「んんっ、あぁん……、わたくしだって」
「あうっ、ザクロちゃん、手は反則だって……」
「桜さん……あんっ、んんっ、気持ちいいです……」
「透明なおつゆが出てきたね……、これは朝のかなぁ、それとも今出たやつかなぁ?」
「そ、それは……」
「ザクロちゃんは綺麗にしてるのに、汚しちゃうのかなぁ」
「だってぇ、あっあぁぁあ、桜さんの舌が……んんっ、気持ち、あぅぅ、いいから……」
「このままお掃除しても仕方ないから、1回イカせてあげるね」
「あぁんっ、さくらさん……あぁぁあ、わたくしだって、んんっ、すごいぃ……さくらさん……」
「いっぱいヒクヒクしてるよ……、イキたいんだよね?」
「んんんっ、はいぃ、さくらさぁん、あんあぁあ、そろそろイキそうですぅ」
「いいよ、いっぱいイッて……、ザクロちゃん」
「あぅぅ、イクぅ、桜さん、イッちゃうぅぅ……あん、あぁぁあ、あぁぁん!」
「あ、あぁぁ、さくらさん……、ん、ふぁあ……」
身体を支えていた力を失ってしまったかのようにぐったりしてしまった、ザクロちゃん。
「さくらさんが、まだぁ……まだイッてないのに、わたくしだけ感じてしまって……」
「そんなこと気にしなくていいよ、ザクロちゃん。感じてるザクロちゃんすごくかわいかったから……」
「でもぉ、わたくしは……桜さんにも気持ちよくなってほしいです……桜さんのためなら、ちょっとぐらいきついことだって……」
ザクロちゃんは僕の事が好きで、僕もザクロちゃんの事が好きって言ったから、これは正式に男と女のお付き合いを始めたも同然。
ならば! さらに上のレベルのプレイをやったって、問題無いはず!(シャキーン)
パラパラパラパラ―
昔空港の飛行機の便の表示に使っていた機械のように、脳内で回転する「エロプレート」
―パタン、よしこれだ!
「ザクロちゃん、もうちょっと、頑張れる?」
「はい……、桜さんのためなら」
「あぁ、指が入ってくるの分かります」
妹天使をもう一度、四つん這いにさせて「もう一方」の穴に中指を入れる僕がいました。
「指がどんどん入ってくよ、今どのくらい入ってるかわかる?」
「は、半分より入ってる感じがします……よ、4分の3くらいですかぁ……?」
「正解だよ、ザクロちゃんはおしりの感度もいいんだね……」
「はいぃ、桜さん……桜さんの指が気持ちよくて……」
「もうちょっとほぐすからね、ザクロちゃん」
「あぁ、すごいぃ……はじめてなのにぃ、んっんん、いっぱい桜さんを感じて……」
一度指を引き抜いて、再度挿入しても、何の違和感もなく受け入れられてしまいます。
本当にこの妹天使は天才的な適応能力にはいつも驚かされます。
「さくらさん……んっ、あぁ、さくらさん……」
声も甘く蕩けたものになってきちゃいました。し、辛抱たまらぬ!
ここで、もう一度指を引き抜きます。
「んん、桜さん……」
妹天使の鼻にかかった名残惜しそうな声がすさまじい興奮を与えてきます。
「これからが挿れるけどさ……その、無理だったらすぐに言ってね?」
「やっぱり桜さんはお優しい。大丈夫です、桜さんのためなら……」
「んんっ、くぅ……さくらさん、だいじょうぶです」
「すごい、思ったより入りそう……」
「あぁ……んっ、さくらさん、まだいけます……」
「今、いちばん太いところ入ったからね……」
「はい……さくらさん、わかります……おっきいところ、入ってくるの……」
「もうちょっとで全部入るから」
「桜さんが……入ってくる、すごいぃ……」
「ん……、全部入ったよ……、こっちも凄い締めつけてくるね……」
「はい、桜さん……動いても、いいですよ……」
「ちょっとずつ動くね、ザクロちゃん」
「はい、桜さん……んんっ、さくらさん……もっと、うごいても……あぁ」
「凄い、ねっとりしてて……、気持ちいいよ、ザクロちゃん」
「はいぃ……わたくしも……あぁぁ、いっぱい、んんんっ、感じて……もっと……」
「ザクロちゃん、腰が勝手に動いちゃうよ……」
「桜さん、桜さん……すごいぃ、さくらさんっ……」
「ザクロちゃん、そろそろスパートしていい……?」
「はい分かります、んんっ、さくらさんのすごく辛そうなの……」
「イクよ、ザクロちゃん?」
「はい、さくらさん……んんっ、あん、あっ」
「あぁ、すごいザクロちゃん……すぐにでもイキそう」
「ふあっ……はっ、あぁぁ、さくらさん……きもちいいです……あぁぁあ、さくらさん」
「ザクロちゃん、もうイッちゃう!」
「さくらさん、んんぅ、もっとあぁあ、はげしくしても……んんっ!」
「出すよ、ザクロちゃん……ザクロちゃんの中に!」
「はいぃ、あっあ、さくらさん……んん、あぁ……さくらさん!」
「ザクロちゃん、ザクロちゃん!」
「はっ……あついぃ……、んん、さくらさんが、いっぱいぃぃ……」
「ザクロちゃん……大丈夫?」
「んん、だいじょうぶですぅ、っ!……さくらさん、見ないで……」
「え?」
「あぁぁ、だめぇ……桜さん……あっあああ、桜さんが、みてるのにぃ……」
ザクロちゃんが身体をぴくんとさせると同時に、ザクロちゃんの足の付け根から勢いよく出てきた黄金色の飛沫―。
「さくらさん、みないでぇ……ください」
そんな妹天使の願いを受け入れられるはずもなく、バッチリ見ちゃいました、すいません。
「さくらさん……、申し訳ありません」
「いや、ザクロちゃんが謝ることなんかないよ、その……すごく可愛いと思う」
「桜さんは……見たんですか……?」
「いや! 見てない! 見てませんよ!?」
「だったら、どうして、おしりの中でさっきより、おっきくなってるんですか……!?」
「違います! あれは事故なんです! 不可抗力です! 待って、ザクロちゃん! まさか、括約筋で千切ろうとしてない!? タイムタイム!」
この後、膨れてしまったザクロちゃんをなだめるのに多大な労力を使うことになるのでありました。
「ザクロちゃん……大丈夫」
「おしりがジンジンして歩けそうにないです……桜さんに『愛してる』って言ってもらえたら治るかもしれないです」
「分かったよ、ザクロちゃん、愛してる」
「むぅ、気持ちがあまりこもってないです……」
「……んちゅぅ……愛してるよ、ザクロちゃん」
「はぅぅ……、桜さんはいつもそうやってわたくしを惑わせますね……」
「これでザクロちゃんが元気になるなら、何度でもしちゃうんだけどなぁ」
「そうですねぇ、あと50回くらいで元気になれそうです」
「50回くらいなら……ザクロちゃんは僕の彼女さんだからね」
「はい、桜さんはわたくしの彼氏さんですから」
―ちゅっ
お風呂場に口づけの音が何度も何度も響いたことは言うまでもありません。
こっそりカウントをしていましたが、80回を越えたあたりで数えるのをやめたので、何回くちびるを重ねたかもわからなくなってしまいました。
つづく???