―チュンチュン
世界の皆様、おはようございます。
今朝も小鳥のさえずりと窓から差し込む日光で目を覚ました草壁桜でございます。
僕は腕の中で眠っているはずのザクロちゃんの方を見ると、昨日の夜と同じように規則的な寝息を立てながら眠っていました。
ふと、僕は妹天使の枕になっている右腕を動かさないように身体を少し起こして、朝の日光で眩しく輝くザクロちゃんの銀色の髪に余った方の手の指をかけてしまいました。
妹天使のさらさらした髪の手触りはやはり心地よいもので、手櫛で髪を梳くように何度も触っちゃいます。
彼女の髪に触れるたびに甘美で危険な匂いが鼻孔をくすぐって、その度に(限りなく性的な意味で)身体がぞくぞくしちゃいます。
「ぅ……んぅ……、桜さん」
いきなり妹天使に名前を呼ばれて、ドキリとして手が止まってしまいます。
(……寝言かな?)
確かめるようにザクロちゃんの顔を見てみますが相変わらず、規則的な寝息を立てながら、眠っていました。
(……よかった、寝てるみたい)
僕が安堵のため息を心の中でついていると、彼女のきれいな手が伸びて僕の腕を掴んでいました。
「な……に……?」
突然の出来事に腕をなんとか動かそうとしますが、僕の左腕はザクロちゃんにがっちりホールドされているのか、ビクともしません。
僕の腕を握っている力は単に手を添えている程度にしか感じないのにです。
「んぅ…さくらさん」
僕の左腕をホールドしていない方の手も僕の左腕をホールドしにかかっていました。
こうなってしまうと、人間の僕が天使に力で勝つことは不可能となってしまいます。
ザクロちゃんの両手で完全に身動きが取れなくなった僕の左手は妹天使の口元へと誘導されつつありました。
(あ、朝からこれはまずいんじゃ……)
「桜さんの……何もしてないのに、こんなにもおっきくて……、すごくえっちぃ感じがします……」
(ザクロちゃんはいったいどんな夢を見ているというのだ……!?)
ま、まぁ実際問題ザクロちゃんの夢の中と同様に僕の波動砲は寝起きということも手伝って、制限時間一杯になっていたわけですが。
「わたくしの……お口で、その……いっぱい、気持ちよくなってくださいね?」
―はむっ……
「うっ……」
―これは人類の究極の夢を背負う(予定の)少年とそれを阻止するためにやってきた天使のお話。……って誰でもいいからこの状況をなんとかして―。
「んん……ちゅぅ、れろれろ……」
左手の先から感じる感触は紛れも無くザクロちゃんの舌が僕の指に絡み付いてくるもので、その騒ぎを聞きつけた僕の下半身に収まっている伝家の宝刀もいきり立ってきちゃいます。
「桜さんの……まだ、おっきくなるんですね……とっても素敵ですよ、桜さん」
寝言とはいえ、そんなことを言われてドキリとするのは若さゆえでしょうか、現実の世界でも僕の愛刀は更に大きくなってきましたけど。
「あふっ……んむっ、……あむっ、んちゅぅ……」
まずい、気持ちよすぎる―。
息子を愛撫されているわけでもないのに、快感で僕の背筋はゾクゾクと震えていました。
さらに快感を得ようと、辛うじて動く手首を動かして、ザクロちゃんが咥え込んでいる人差し指を上下に動かします。
「んん、ん…さくらさん、もっとうごかして……あふぅ、いいですよ……んっ」
僕が指を動かすと、ザクロちゃんの口の中に分泌された唾液が絡みついてきて、スムーズに指が動くようになります。
「ん、えっちなおしるがいっぱい……。んく、くちゅ……おいしいです、さくらさん……んんっ」
僕の指に付いてきた妹天使の唾液が彼女の口の周りに付着して、妖しく光っています。
「さくらさん……っん……今日も、んちゅ……ぢゅる……たくさん出してくださいね?」
ザクロちゃんの夢の中でいったいナニが起きているのか、できれば夢の中の僕と一時的に入れ替わりたいものです!
「んんっ、さくらさん……出してください。んちゅぅ、ぢゅぷ……せいえき、だしてください……」
「んふぅ、さくらさん、さくらさん…んんっ、ちゅぅ、ぢゅぅぅ……」
―びくっびくっ
(え……?ザクロちゃん!?)
思わず、出そうになった声を必死に押し殺しました。
身体を何回も痙攣させて、僕の腕を掴んでいた手にさっきまでの力は無く、腕をようやくひっぺがすことができました。
僕の指の先からザクロちゃんの唾液の糸が出てきて、途中でぷつりと切れてしまいました。
勿論、英国紳士である僕はその指を自分の口に咥えて、存分に「きれいにする」わけですがね!
僕が自分の指をきれいにし終わる頃、あることに気付きました。
さっきまでは、ザクロちゃんのなめなめに興奮して、気付きませんでしたが、隣で眠っている妹天使の身体が火照っているかのように熱くなっていたことでした。
それに加えて、妹天使の額には汗が滲んでいるのが確認できました。
「んん……」
「あ、ザクロちゃん、起こしちゃった……かな?」
「いいえ、そんなことは……。桜さん、おはようございます」
「んちゅ、おはようザクロちゃん……」
目を覚ましたばかりの妹天使の身体を抱き寄せて、そっと唇を重ねます。
予想通り、頬をカァッと紅く染めるザクロちゃんがやっぱり可愛いなぁと思ったしまったりするわけでして。
「人というのは、朝の挨拶でもキスをするのですか……?」
「うん、これも世界中でみんなやってることなんだよ」
「で、でしたら、わ、わたくしからも、その、き、キスを……」
「ザクロちゃんもやってみたいの? いいよ、ザクロちゃん、来て……」
「はい……んちゅぅ……」
妹天使のぷっくりした唇の感触に桃色の感情を煽られるのも、また当然であったりするわけでして。
「はい、よくできました……でもね、んんちゅぅ……」
「ふぇ……桜さん、今のは何ですか……」
「ザクロちゃんのキスの方が長かったから……、おかえしだよ」
「でも、桜さんはわたくしの唇を吸いました……ですから、おかえしです……」
妹天使が唇を重ねると、僕の指を弄んだ舌で僕の唇を舐め回してきました。
(ぐ……、ぬかった)
ザクロちゃんの舌によって「篭絡」された僕の唇はあっさりとザクロちゃんの侵入を許しちゃいます。
しかし、座して死を待つとあっては、かつて(←何時代だ)武家の名門と謳われた草壁家の恥さらしというものです。
僕も口内に入っていたザクロちゃんに「応戦」します。
僕の舌を伸ばして、ザクロちゃんの舌に絡ませます。
「しゃくらしゃん……あむっ!?……んんっ、ん」
(つかまえた)
(つかまってしまいました)
お互いに目で会話をしながら、何度も舌を行き来させます。
「はぁ、んっ……ちゅぅ、……れろれろ……」
舌を絡ませて湧き出てくる唾液を一滴のこらず、ザクロちゃんの口に流し込みます。
「ぢゅぅ……あむぅ、んんっ……んん、ぴちゅ、んっ……ぴちゅちゅ……」
妹天使は僕と彼女の唾液を口の中でまぜまぜして、僕に送り返してきました。
「んんっ……んくんく」
僕は戻ってきた唾液を少しずつ嚥下していきます。
まるで、度数の高い酒を飲んだかのように、喉の奥が熱く感じました。
そして、僕と妹天使は、キスを再開させました。
……
…………
………………
いつしか、「おはようのキス」は「激しいキスの応酬」へと発展している事は傍から見れば明らかな事である(王ムル談)。
一旦、ザクロちゃんと重ねていた唇を離して、距離をとります。
ザクロちゃんがすっかり「出来上がって」いることが、彼女の表情やしぐさから一目でわかりました。
「ねえ、ザクロちゃん、朝からだけど……しよっか……?」
「はい、桜さん……おねがいします」
僕が上体を起こして、妹天使の足元の方に移動して、彼女の下のパジャマに手をかけると、ほとんど抵抗もなくザクロちゃんの綺麗な脚が現れました。
そんな妹天使の綺麗な脚に見蕩れていると、上の方から声が飛んできました。
「さくらさん……、その……恥ずかしいですから」
「ごめんね、ザクロちゃん。ザクロちゃんの脚がすごくきれいだから、見とれちゃってた」
「……もうお上手なんですからぁ、桜さんは」
「ぱんつも下ろしちゃうよ……?」
「はい、桜さん……」
「今日もすごくきれいだよ、ザクロちゃん」
「桜さん、そんなに見ないでください……すごく、はずかしいですから」
「ザクロちゃんのここ、もう濡れちゃってるね……。そんなにキスで興奮しちゃったの?」
「はい、だって……桜さんがあんなことをされるから……」
「僕もザクロちゃんに『あんなこと』されて、もうこんなになってるよ?」
僕はここで、長きに渡って出番を待っていた伝家の宝刀を取り出しました。
「んっ……桜さん、わたくし、もうがまんが……」
「いいよザクロちゃん、今日は僕がザクロちゃんを天国に連れてってあげるからね……」
―グチュルッ……グチュッ……
「ああん……、さくらさん……」
僕の息子がザクロちゃんの中を少し進むたびに身体をぴくぴくと震わせて、声をわななかせるザクロちゃんが可愛らしく感じられて、ゆっくりゆっくりと息子を前へと移動させます。
妹天使のヒダヒダが僕の息子を奥へ奥へと引き込もうとしますが、それを僅かな理性で弾きながら、彼女の痴態を楽しんでいました。
「さくら、さん……、あぁぁ……もっとはやくぅ……」
「ザクロちゃん、もう少しで全部入るから……、じっとしててね……?」
ひとりの少年とひとりの天使はひとつになりました。
「んっ……、やっと桜さんの、奥まで入りました」
「全部入っちゃったよ、ザクロちゃん……。今日も凄く締め付けてくるね。そんなに我慢してた?」
「はい、だって桜さんが……じらすから、わたくしだって……がまんが」
「ちょっとずつ動くから、ザクロちゃんはちゃぁんと感じててね?」
「はい、桜さん……。いっぱい気持ちよくしてくださいね……?」
と、口にしてはみたものの、ザクロちゃんが僕の息子を根元からギリギリと凄まじい力で締め付けてくる上に、熱く十分に潤ったヒダヒダがいやらしく絡み付いてきちゃって、気を抜くとすぐに達してしまいそうです!
「あぁぁ、さくらさん……もっと、はやくぅ……」
「うぅ、ザクロちゃん……、締め付けすぎだよ……、これじゃすぐにイッちゃう」
僕は悪あがきにザクロちゃんと唇を重ねて、上の口を蹂躙しながら、腰をゆっくりと動かします。
「んんっ……しゃくらしゃん、もっろ……あむぅ……しゃくらしゃん」
(ごめんザクロちゃん……、これ以上速くしたら、僕だけ先にどうにかなっちゃう!)
―くいくい
急にパジャマの袖を引っ張られました。
震源を見ると、顔を真っ赤にした妹天使がパジャマの両袖を引っ張っていました。
「えっと、ザクロちゃん……もっと、激しくして欲しいってこと……?」
僕が尋ねると妹天使は恥ずかしそうにコクリとうなずきました。
「ごめんね、ザクロちゃん……。なんか格好悪いよね……、さっきあんなこと言ったのにね……」
「そんなことはありませんよ、桜さん……。桜さんはいつも優しくて、わたくしのために一生懸命で、ときどき凄くえっち……ですけど、
いつもわたくしの前を歩いてわたくしを導いて下さるとても大きな人です。わたくしはまだ子どもですから、よく分かりませんが、
こういうことはきっと、桜さんがお相手だから……できるのだと思っております。桜さんと初めて、えっちなことをした時だって、
凄く痛かったですけど……、本当はそれ以上に嬉しくて、それを隠すのに精一杯だったんですよ……?」
「ザクロちゃん……」
「今だって、こうしてわたくしの心配ばかりされて……、でも大丈夫ですよ……。天使の力を使えば、このくらいのことは……」
ザクロちゃんの頭に付いている天使のわっかが輝いて、その光が妹天使の身体に収束していきました。
「ザクロちゃん、今の何……?」
「企業秘密ですよ、桜さん☆ 桜さん、激しく動いても大丈夫ですよ……。一緒に気持ちよくなりましょうね……(小さい☆)」
「う、うん……」
僕は息子をギリギリまで引いて、ザクロちゃんにアイコンタクトを送ります。
(いくよ……)
(はい、桜さん)
僕は目一杯、息を吸い込んでスパートをかける決意を固めました。
「あぁぁぁぁ、……桜さん……んんあぁぁぁ……わたくしも……ぁぁんん」
ザクロちゃんも僕の動きに合わせて、腰を前後に振り出しました。
「んはぁ……すごい……です、さくら……さん……あぁぁぁん……もっとぉ」
その間も絶え間なく僕の息子は締め付けられて、気を抜けば果ててしまいそうになるものの、雑念を振り払い、一心に腰をぶつける少年。
「ねぇ、ザクロちゃん、もうダメ……かも」
「はい、さくらさん……あぁぁ、いっしょにぃ……んんんあぁぁ」
妹天使は僕の腰に両足を巻きつけて、中での射精を催促していました。
僕も最後の力を振り絞り、一番深いところを何度も突き刺します。
「あぁぁ……さくらさん、んんんっ……だいすきです……んあぁぁ、さくらさん」
「うぅぅ、ぼくもだよ……ザクロちゃん、好きだよザクロちゃん……」
「さくらさん、イッちゃう……ぁああぁんん、さくらさん、さくらさん、あぁあぁあああっ!」
息子が痙攣して、ザクロちゃんの中に子孫の種を何度も撒き散らしてしまいました。
「あぁぁぁ、さくらさん……今日も、あついの……たくさん」
「うぅぅ、ザクロちゃん、ザクロちゃん」
僕が腰を引こうとすると、それを制止する声が飛んできました。
「桜さん、待ってください……」
「どうしたの、ザクロちゃん?」
「今は、ちょっと……イッたばかりですから、もう少しの間だけ……」
「うん、ごめんねザクロちゃん……んちゅぅ、れろれろ……」
「しゃくらしゃん……んんっ、んちゅ……ふむぅ」
「ねぇ、ザクロちゃん、今日はどうしようか?」
「今は、ちょっとだけ桜さんの隣で眠っていたいです……」
「僕もザクロちゃんの隣で昼まで眠っていたいかな……」
「はい、それでは桜さん、おやすみなさい……ちゅぅ」
「な……」
「おやすみのキスですよ……」
「やったなぁ、ザクロちゃん。おかえし、んちゅ」
「それではお休みなさいませ、わたくしの大好きな桜さん」
「うん、おやすみ、僕の大好きなザクロちゃん……」
心地よい疲労感に包まれながら、2人は眠りの世界へと歩みを進めます。
そして2人ともこれが夢の世界での出来事でないことを祈りながら、まぶたを閉じるのでありました。
続く???