僕は湯船の中に身を埋めていました。  
昼下がりに入る風呂というものもなかなか乙なモノで、普段お風呂場が見せる景色とは一味違う景色は僕に新鮮な感動を与えてくれました。  
「桜ぁ、入るよー?」  
お風呂の外からザクロちゃんの声が聞こえてきます。  
何を隠そう、僕は欲望の命ずるままにザクロちゃんの身体を汚した罪に問われ、この妹天使と湯浴みをするという普段なら嬉しい刑罰に処されることになったのであります。  
本当に「普段なら」喜んで受けるべきことなのですが、ザクロちゃんの年齢設定が19歳になってしまったらしく、僕と妹天使のパワーバランスが完全に逆転してしまったのです。  
 
がちゃり―  
 
ドアノブが回転して、ドアが押し出されると、妹天使が僕のいるバトルフィールドに侵入してきました。  
「おまたせぇ」  
「なんで姉ちゃんタオル持って来てないの!?」  
「いいじゃない、別に…。桜だって持って来てないし」  
「いや、ま、そりゃそうですけどねぇ…」  
ザクロちゃんはバスタオルすら持たずにお風呂場に入ってきました。  
当然、彼女を包むものは何も無く、彼女の芸術品のように儚くも麗しい身体を隅から隅まで観察できちゃいます。  
嗚呼、雪のように白いあなたの身体は今の僕には眩しすぎるよぉ。  
「それとも桜は姉ちゃんの裸を見て、何か邪なことを考えちゃう変態さんなの…?」  
ザクロちゃんは実に可愛げに首を傾げて僕の顔を覗き込むのでありました。  
いえ、姉上様がさようなことをなされるので、わたくしめに邪な感情が芽生えてしまうのです。  
「ほら、姉ちゃんも入るから少し空けて」  
妹天使はかけ湯を済ませて、湯船に入ろうとしていました。  
僕は幾分窮屈な体育座りをして、スペースを作ります。  
そういえば前にザクロちゃんと入浴したときには、このときザクロちゃんがすっ転んで、その後で散々嬉しい目にあったことが脳裏によぎりました。  
「はぁぁぁ…」  
ザクロちゃんは湯船に入るなり、オヤジ臭い台詞を口にしました。  
妙なトコロで抜けてるのは前の設定から受け継いでいるようです。  
「ねぇ、桜」  
「なに? 姉ちゃん」  
「昼間に入るお風呂ってのも、なかなかいいものだと思わない?」  
「うん、なんだか夜のプールに入ってるみたい…」  
「夜のプールかぁ、うんうん確かに桜の言うとおりかもねぇ。でも、桜って夜のプールに入ったことあるの?」  
「ううん、しにがみの出てくる小説に書いてあったから、たぶんこんな感じなんだろうって…」  
「ふうん、まあいいわ。桜って昔から想像力が逞しい所あったよねぇ、『1人交換日記』とか…」  
一瞬、確かに、世界いや全宇宙が1秒時間を進めることを躊躇いました。  
「エ? ナンノコトデスカ?」  
「だからぁ、『1人交換日記』」  
「ダカラァ、ナンデシッテオイデナノデスカ?」  
「ん〜、お姉ちゃんは桜のことなら何でも知ってますよぉ?」  
妹天使は笑みを浮かべて僕の頭を優しく撫で撫でするのでありました。  
 
「ねぇ、桜。そっち狭いでしょ?」  
「ううん、大丈夫だよ…」  
「もっと、こっち来てもいいんだよ…」  
ザクロちゃんがかすかに頬を紅く染めて僕を見つめていました。  
「で、でも、大丈夫だから」  
「あーっ、もうっ!こっち来なさい」  
ザクロちゃんは僕の右足を左手で、左足を右手で掴むと、そのまま自分の方へ足を引っ張り始めました。  
僕の両足は妹天使の体を挟むような格好になりました。  
「どう? これで少しは広くなったでしょ!」  
「う、うん、そうだけど…」  
確かにさっきと比べて閉塞感は無くなりましたが……、  
結果として、女の子の前で股を開いているわけで、なんだかドキドキしちゃいます!  
それに足がザクロちゃんの体に触れぬ様にと、普段使わぬ神経を張り巡らせてしまうので、僕のピュアなハートが熱暴走しちゃいそう!  
「それじゃあ、姉ちゃんも…」  
ザクロちゃんが僕の両足のスペースに足を割り込ませてきました。  
真横からのシルエットだけを見れば、睦み事の真っ最中にも見えなくは無い構図になってたりします。  
「実は姉ちゃんも狭いと思ってたの…。それに、こうでもしないと一緒にお風呂に入ってる意味無いでしょ☆」  
「『意味無いでしょ☆』ってねえ、あなた。意味ってどういうこと? それに最後の☆は何なの?」  
「本当は分かってるくせにぃ、お姉ちゃんにそんなこと言わせたいの?」  
「いや、ほんとにわからないよ!意味って何ですか、ザクロせんせ――」  
「はいはい、男の子が細かいこと気にしないのぉ」  
ザクロちゃんが僕の唇にそっと指を添えてきました。  
 
さっきまでは緊張とかそんなのしか心に無かった僕でしたが、長い時間同じ状況下に置かれると人は慣れてしまうものです。  
しかし、平穏な時間というのは長くは続きませんでした。  
 
―ふにゅり  
「はぅっ!?」  
突如現われた下半身への感触に平穏を奪われます。  
「姉ちゃん…!?」  
「あらら、ごめんね。桜のが大きいから足が当たっちゃったみたい☆」  
なんてことを言いながら、ザクロちゃんは下半身への足でのマッサージを続けていました。  
「とりあえず、足止めて! 姉ちゃん謝罪する気全然無いでしょ?」  
「はいはい、わかりましたよぉ。じゃあ、桜もその大きくしたの、元に戻してよ」  
 
僕は息を止めて、印を結び始めました。  
臨兵闘者皆陣列在前―  
「あれ〜、桜の全然小さくならないよぉ?」  
「なぜだ…!? なぜ効かぬ…」  
ふと、妹天使の方を見ると彼女の頭上で輝く金属の輪がいつもより一段と輝いて見えます。  
「おのれぇ、計ったなぁ!?」  
以前にも僕に使われた人の性欲を増進させる魔法が今僕に使われていることに気がつきました。  
天使の魔法の前では中学生が修行で体得した忍術など児戯に等しいシロモノでした。  
魔法の毒が回ってきたのか、性欲が加速度を上げて上昇していきます。  
胸の鼓動がいつもの半分の間隔になっていました。  
ザクロちゃんはというと、目を閉じてまた何かブツブツと唱えています。  
金属の輪が光ると、優しい光を帯びた風がザクロちゃんの身体に巻きついていきました。  
「さっき桜にかけた魔法、自分にもかけちゃった…」  
「ザクロ姉ちゃん、魔法はきっとこんな私的なことで使っちゃいけないんだよ…」  
「いいの。おしゃべりはこれでおしまい…。姉ちゃん、ドキドキが止まらないよぉ…」  
ザクロちゃんは頬を紅潮させて、僕の目を大きな瞳で見つめていました。  
「ねぇ桜、続き…してもいい…よね?」  
「うん…」  
 
ザクロちゃんは足での愛撫を再開させます。  
妹天使は足の親指と人差し指を息子に引っ掛けて、上下に足を動かしていました。  
「あぁぁ、ねえちゃん」  
「桜のビクビクってしてる、それに熱いよぉ…」  
「ねえ、先っぽの方も…」  
「ふふ、まだ我慢なさい。いきなり感じるところを責めるなんて野暮じゃないの…」  
今度は踵を使って、息子をすりつぶす様に弄ってきました。  
「うっ、ちょっと痛いよ…」  
「でも、それが気持ちいいんでしょ?」  
「…うん」  
「もぉ、変態なんだから…」  
ザクロちゃんは足裏を使って、裏筋を丁寧に擦り上げます。  
彼女の足が往復するたびに、快感の電気が身体を突き抜けていくのでありました。  
「桜の、すごく硬くなってる…、それにビクビク震えてるね。そんなに姉ちゃんの足がいいの…?」  
「うん、もう最高です…」  
「ありがと、桜…。今度は両足でしてあげるね」  
ザクロちゃんの足によって息子を完全包囲されると、息子全体から快感の波が押し寄せてきました。  
「あぅぅっ…」  
「女の子みたいな声出して…、ほんとにかわいいなぁ、桜は。それそれぇ!」  
「だって、姉ちゃんの足が気持ちよすぎて…」  
「先っぽの方もいじめてあげるね…」  
妹天使の足が亀頭を絡め取ると、容赦の無い刺激を送り込んできます。  
「もうぬるぬるのお汁が出てきてるねぇ…、お風呂の中でもすぐにわかっちゃうよぉ」  
「うぅぅ、だって…」  
「もっと強くしてほしいよね?」  
「え…えっと」  
「どっちなの? もっと気持ちよくなりたいの? それともこのまま終わってもいいの?」  
「もっと…もっと気持ちよくなりたいよ」  
ザクロちゃんは妖艶な笑みを浮かべていました。  
それは年端も行かぬ男の子を弄ぶかのような笑みでありました。  
「いいよ、もっと気持ちよくさせてあげる…」  
妹天使は右足で分身を鈴口を責め、左足でサオを扱き上げていきます。  
「あぁぁぁぁ、ねえちゃん…」  
「すごいビクビクしてる、イキそうなの?」  
「ねえちゃん、イキそうだよぉ!」  
「いいよ、濃い精液たくさん出してぇ…」  
「ねえちゃん、イク…ねえちゃん!」  
「ほらっ、早くイキなさい! 精液出るところ、姉ちゃんに見せて…」  
「うぅぅぅ、ねえちゃん! ねえちゃん! あぁぁああぁっ」  
「すごい暴れてる! イクんだね、桜」  
「あぁぁぁぁあぁあ!」  
 
白濁液がお風呂のお湯の中に放射されていきます。  
「すごい、2回目なのにこんなに出るなんて…。桜は絶倫だねぇ」  
「ねえちゃん、すごい気持ちよかったよ…」  
「そっかぁ、よかった。かっこいいよぉ、桜ぁ」  
ザクロちゃんが僕を抱き寄せて、頭を撫で撫でしてくれました。  
嗚呼、幸せです。  
 
僕が幸せのぬるま湯に浸っていると、お風呂場の外からお昼の12時を告げる時計のチャイムの音が流れてきました。  
そのチャイムが鳴るや否や眩い光に視野が奪われました。  
その光の発光元は目の前にいる妹天使でありました。  
眩い光が収束するとザクロちゃんは目をパチパチさせて、顔をカァーッと紅くさせました。  
「ど、ど、ど、どうしてわたくしが…は、はだかで…、桜さんと…」  
ザクロちゃんがどうやら1つのステータス異常を回復させたものの、また新たなステータス異常を獲得してしまったようです。  
「あ、桜さん…ごめんなさい! すぐ離しますから…」  
妹天使は丁寧に僕をさきほどの位置に戻しました。  
「あ、あの…桜さん……。わたくしは、いったい何を…?」  
「ザクロちゃん…ここじゃあ、あれだから…とりあえず、上がって落ち着いてから話そう、ね?」  
ひとまず、この戦場から退却して、相手と距離を取り、講和に持ち込むことにしました。  
ザバァという音とともに僕は立ち上がり、お風呂場から出ることにしました。  
 
―ガシッ  
湯船から出ようとした僕の右手をザクロちゃんが掴んできました。  
「待ってください、桜さん…」  
「どうしたの? ザクロちゃん」  
「な、何故だかわからないのですが、身体が、疼いてしまって…桜さんに鎮めて頂きたいのです…」  
ザクロちゃんは瞳を潤ませ、頬を紅くして、僕の視覚に直接的に訴えてきました。  
そういえば、元に戻る前のザクロちゃんが自分にも性欲を増幅させる魔法をかけたとか言ってたっけ…?  
「桜さん…、わたくしではダメですか…?」  
うあぁぁあ、全然ダメじゃないよ! ザクロちゃん! 全然大丈夫だよ、ザクロちゃん!  
ザクロちゃんの可愛いおねだりに息子も調子を取り戻してきちゃいました。  
「ううん、ダメじゃないよ、ザクロちゃん。一緒にえっちなことしようか?」  
「はい、桜さん」  
僕は再び、先ほどのポジションに戻りました。  
「ザクロちゃん、今日は僕に任せてもらってもいい?」  
「はい、桜さん。お願いします…」  
僕はザクロちゃんを抱き寄せて、妹天使の抱き心地を味わいます。  
ザクロちゃんも僕の背中に手を回してきました。  
「あぁ、桜さん、あったかいです…」  
そんなザクロちゃんの髪を撫でて、髪に隠れていた可愛らしい耳に息を吹きかけます。  
「ひゃぅぅ、桜さん…」  
 
顔を上げて、僕を見つめてきた妹天使と目が合うと、ザクロちゃんはその大きな瞳を閉じて、唇を近づけてきました。  
僕もザクロちゃんのリクエストに答えるように唇を啄み始めます。  
妹天使の唇の甘美な感触に頭の中が桜色に染まっていきます。  
僕はバードキスをやめて、ザクロちゃんの上唇を貪るように愛撫します。  
妹天使の身体がピクッと反応しました。  
僕はそれが嬉しくて、口に含んだザクロちゃんの上唇をクニクニと愛撫してます。  
「ふぁっ、ん……んん」  
ザクロちゃんの口から漏れてくる切なげな喘ぎ声が僕をますます昂ぶらせてしまいます。  
僕は彼女の口に舌を忍び込ませて、ザクロちゃんの口腔粘膜を舌先でくすぐるように舐め回します。  
「しゃくらしゃん…あむ、んっ!」  
僕の焦らす様な舌使いにもどかしさを感じてしまったのか不意にザクロちゃんが舌を僕に伸ばしてきました。  
僕がザクロちゃんの舌を受け止めると、ザクロちゃんは舌を僕のに巻きつけてきました。  
二枚の舌が複雑に絡み合って、1人の少年と1人の天使はさらなる高みへと上がって行きます。  
「はぁ、んっ…んんぁ…、くぅ…ふぁぁ」  
ザクロちゃんは顔全体を紅く染めて、甘くて熱い吐息を振りまきながらも、夢中になって舌を絡めてきます。  
僕も頭の芯が痺れるほどに甘美で危険な刺激をさらに求めるように深く深く舌をザクロちゃんの中に入れていくのでした。  
妹天使も自身の舌を僕の舌の腹に激しく擦り付けてきます。  
2人の舌が激しく動けば動くほどに多量の唾液が湧き出てきます。  
あふれそうになった唾液をザクロちゃんの口に少しずつ流し込みます。  
「んんんっ…んむ…、んくっ、んんっ、んく」  
ザクロちゃんは何のためらいも無く僕の唾液を飲んでしまいました。  
僕は静かに唇を離しました。  
妹天使がどこか焦点のあっていない瞳で僕を見ていました。  
 
「ザクロちゃんはキスが好きなの…?」  
「はい、なんだか…桜さんと1つになってるみたいで…」  
「もう1回…しよっか…?」  
「はい…」  
 
僕たちは再び口付けを再開させます。  
さっきまであった興奮が覚めやらないのか、ザクロちゃんは積極的に舌を絡ませてきます。  
僕も妹天使の熱にほだされるように舌をザクロちゃんの中に深く深く挿入します。  
僕たちはさらに激しく舌を往復させます。  
ぐちゅぐちゅと唾液が弾けるような音が狭いお風呂場に響いて、それがさらに興奮を引き出します。  
「はぁ、あっ…んぁ、んんっ、んぅぅ」  
ザクロちゃんが僕の口の中に入ってきて、さっき僕がやったように粘膜を舌で愛撫しています。  
妹天使の情熱的な舌使いで身体の芯がとろりと溶けそうな感覚が身体を支配して、次第にザクロちゃんのペースになってきてしまいました。  
僕に任せてなんて言ったのに、ザクロちゃんのペースに翻弄されるなんて思いもしないことでした。  
でもザクロちゃんのなすがままにされて、身体が溶けそうなほどに熱くなっている今の状況を変えるなんて勿体無い事はできません、いやしません。  
「んっ、んんぅ…んむぅ…、んふぅ…ふぅ」  
ザクロちゃんが唾液を流し込んできました。  
僕はその生暖かくてほんのり甘い唾液を味わうように飲み込んでいきます。  
なんだか身体が芯から熱くなってくるような感覚が僕を包み込んでいました。  
ザクロちゃんが口を離すと僕と妹天使の間に一本の糸の橋ができていました。  
「ザクロちゃん、すごくよかったよ…感じちゃった」  
「桜さん…わたくしも、身体が熱くなってきちゃいましたぁ…」  
 
僕はザクロちゃんの秘所にそっと指を這わせます。  
「ひゃぅ!桜さん…」  
「ザクロちゃん、すごく濡れてるね。ザクロちゃんのここ」  
ザクロちゃんの下の唇は僕の指を容易くくわえ込んでしまいます。  
「はぁ…指が、あぁ、桜さんの指が…入ってくる」  
「何もしてないのにこんなに濡らすなんて…ザクロちゃんはえっちだねぇ」  
僕は妹天使の耳元で囁き、妹天使は紅い顔をさらに紅く染めてしまいます。  
「だってぇ…んんっ、桜さんが…あぁぁん、桜さんがぁ…」  
ザクロちゃんの熱く湿った吐息が僕の顔に当たるたびに僕も新たな興奮を憶えます。  
僕の指が新しい所を擦るたびにザクロちゃんは身体をビクビクと反応させます。  
もうそろそろかなと考えて、僕は指をザクロちゃんから引き抜きました。  
「あぅぅ…桜さん」  
「今度は僕もザクロちゃんがほしくなっちゃった…」  
「え…?」  
「だからぁ、僕もザクロちゃんと一緒に気持ちよくなりたいなぁ…」  
「……ですよ」  
ザクロちゃんがボソッと呟くように言いました。  
「桜さんと一緒なら…わたくしは…いいですよ」  
「いいの? ザクロちゃん」  
「はい、わたくしも…桜さんが欲しいです」  
妹天使が熱っぽい上目遣いで僕を見つめています。  
なんでアナタは僕のストライクゾーンにばかりボールをコントロールしてくるのですか?  
ザクロちゃんを抱きかかえるようにして、腰を持ち上げると、自分の息子が入るように照準を合わせます。  
妹天使の中に入ることを確信すると、腕の力を少しずつ抜いてザクロちゃんの腰をゆっくりゆっくりと下ろさせます。  
 
「あぁぁ、桜さんの先っぽがぁ、当たってます…」  
ザクロちゃんの媚肉が僕の息子の先端をぎゅっと包み込んでしまいました。  
「ザクロちゃん、すごく気持ちいいよぉ…」  
お風呂の中だからか、いつもよりもすんなりと入っていきます。  
僕の息子が入っていくたびにザクロちゃんは甘い吐息を吐いて、身体を震わせます。  
「ふぅぅ、はぁあ…気持ちいいですかぁ…?」  
「うん、すごくいいよ…。ザクロちゃんの中、ぬるぬるしてて…すごい締め付けてくるよぉ…」  
とうとう僕の息子がザクロちゃんのいちばん深いところを捉えました。  
「あぁぁ、桜さんの…いちばん奥に当たってます…」  
「ザクロちゃんの、また締め付けてくるね…」  
「だって…桜さんと、1つになってると思うと…すごく嬉しくて、つい…」  
僕とザクロちゃんはそのまま今を楽しむように身体の動きを止めます。  
身体を動かすのを止めているのに、身体の芯からなんとも言えない充足感が溢れてきます。  
「ザクロちゃん、僕…動いてないのにすごく気持ちいいよ…」  
「はい、わたくしも…同じ気持ちですよ」  
「もっと気持ちよくなろっか…?」  
「…はい」  
僕は下からザクロちゃんを突き上げます。  
しかし、お湯の抵抗があっていつものようにはいきませんでした。  
それでもザクロちゃんがいつもよりも感じているように見えます。  
「あっ、はぁぁ…桜さん、あぁん…」  
「ザクロちゃん、そんなに気持ちいいの…?」  
「はぁ、うぅぅぅん…!」  
ザクロちゃんも自ら腰を振り始めました。  
そんな妹天使が可愛過ぎて、僕は思わず妹天使の唇を奪ってしまいました。  
ザクロちゃんも僕の口付けに応えるように、キスを返してきました。  
その間も腰を振るのを忘れたりはしません。  
妹天使が腰を振るたびに僕の息子を何度も何度も凄まじい力で締め付けてきます。  
「あぁぁん、桜さん…んんっ、ふぅうううん…桜さん!」  
「ザクロちゃん、すごく気持ちいいよぉ…」  
地上戦と違って、快楽の波がじくじくとせり上がってきちゃいます。  
妹天使は僕に腰をぶつけると、息子を根元まで咥え込んでいるのに、それでも足りないのか腰を擦り付けてきます。  
「はぁぁ、桜さん! あぁぁん、はぅぅ」  
「ザクロちゃん…すごくいいよぉ、もっと気持ちよくしてぇ」  
妹天使は快楽を貪るように激しく腰を振ってきました。  
僕もそれに応えるようにさっきよりも強く腰を打ち付けます。  
「あぁぁ、桜さん! んぁああ、桜さん、きちゃいます!」  
「ザクロちゃん、僕もそろそろ…」  
じわじわと押し寄せる快楽の波が津波の如き速さで僕に迫ろうとしていました。  
自然とザクロちゃんを抱きしめる手に力が入ってしまいます。  
「あぁぁ、ザクロちゃん…。僕も限界だよぉ」  
「あぁぁあ、さくらさん…イッちゃう…あぁぁぁん!」  
ザクロちゃんは絶頂が近いのか僕の息子を情け容赦無く締め付けてきます。  
「さくらさん、んぁあぁ!イッちゃいますぅ…、桜さん! あぁぁぁあ!」  
「ザクロちゃん…中に…中に出すよ」  
「はいぃ、あぁぁぁ、桜さん! きてください…、わたくしのなかに! あぁあああん…」  
「あぁぁ、ザクロちゃん!」  
息子が痙攣すると、白濁液を9歳の天使に容赦なく発射していました。  
「あぁぁぁ、熱いのが…奥に当たってます」  
白濁液がザクロちゃんの最深部に当たる度に小さい絶頂に達してしまったのか、妹天使は何度も身体をビクビクと痙攣させていました。  
 
僕とザクロちゃんは繋がったまま、抱き合って、性交の余韻に浸っていました。  
「はぁぁ、桜さん…」  
「どうしたの? ザクロちゃん」  
「なんだか、すごく幸せな気分です…」  
そんな妹天使が可愛くて、頭をなでなですると、ザクロちゃんはどこか安心したように僕に身体を預けてきました。  
 
僕がお風呂場から上がると同時にドッと疲労感が襲ってきました。  
多分、気苦労からくる疲労感です。  
僕はパジャマに着替えて自分の部屋に戻りました。  
押入れから布団を出して、寝ようとしたところ、妹天使が部屋に入ってきました。  
ザクロちゃんはいつかのように大きな枕を抱きかかえるように持っていました。  
「桜さんは、これからお休みになられるのですか?」  
「うん、そうだよ。なんだか眠たくて…」  
「そうですが…。わたくしも少し眠たくて…。ですから、その…」  
「一緒に寝よっか?」  
僕がそう聞くとザクロちゃんは顔をぱぁっと明るくさせて  
「はい」  
と嬉しそうに答えました。  
 
1人の少年と1人の天使が1つの布団の中に入っていました。  
ザクロちゃんはもう規則的な寝息を立てて、僕の腕を枕にして寝ていました。  
僕もそんなザクロちゃんの可愛らしい寝顔に癒されながら、眠りの世界に入ろうとしていました。  
 
続く???  
 

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