「……さん…桜さん…」  
「ん…、あ、ザクロちゃん」  
僕は妹天使によって夢の世界から現実の世界に引き戻されました。  
僕はあの後―ザクロちゃんといろいろあった後―僕は肉体的な疲労からか、眠りの世界に入ってしまいました。  
周りに目をやると、暗くなってしまいました。  
「あの…お食事の用意ができましたので」  
「うん、今行くよ」  
僕は身体を起こすと、食卓の方へ向かいます。  
食卓には2人分の食事しかありませんでした。  
「あれ…?2人分?」  
「はい、おねえさまは『キングダムへの潜入に成功』したと仰られまして…」  
「あ、そうなんだ…」  
1日中パワフルな天使がいない食卓というのはなんとも平和で静かでした。  
やっぱり時計が時を刻む音が部屋に響くだけです。  
 
僕はおフロを沸かしました。ザクロちゃんに先に入るかどうか尋ねましたが、妹天使が桜さんどうぞと言ったので、僕がおフロに入っているところです。  
僕は朝から、歩き回り、昼間にはいろいろあって、疲れ切っている身体を浴槽の中に沈めていました。  
頭を浴槽の中に入れると、息を少しずつ吐いて、ブクブクやったりしていました。  
僕が酸素を求めるクジラのように、水面から急浮上してプハーとやった瞬間に外から声がしました。  
「桜さん…」  
「ん?…ザクロちゃん……?どうかした?」  
はて…?着替えの服がもう無かったのでしょうか?シャンプーは…昼間に詰め替えましたよね?  
「桜さん…その……わたくしも入ってよろしいですか?」  
「はぇ…?」  
「…今日はおねえさまがいらっしゃいませんので……」  
妹天使の発言にやっぱり、拍子抜けになってしまう僕でした。  
それは、僕だってザクロちゃんとおフロに入ったことが無いわけではありません(6巻参照)けれど、あの時と違っておフロに入っているのは僕だけ。ザクロちゃんが入ってきても、2人きり…なわけで……。  
「ぼぼ、僕は…ぜんっぜん構わないけど」  
うわぁ、口がすべった!なんで思考する前に口が勝手にしゃべってるの!?  
「そうですか…」  
 
「桜さん…失礼します」  
ザクロちゃんは身体にバスタオルを巻いて入ってきました。  
でも!彼女の豊満すぎる身体を包み込むにはバスタオルが小さすぎて、ザクロちゃんの胸が今にも飛び出しそうでした。  
…って、バスタオルの下はハダカなんですか!?これはこれで嬉しいような…。  
「あ、あの…ザクロちゃん?」  
「心配なさらないでください…わたくしは別にそんなつもりで、入ったのではありませんので…」  
「え…?そんなこと聞いてないけど…」  
 
「僕がザクロちゃんの髪を洗ってあげるよ!」  
「…すみません、桜さん」  
「いいって!いいって!ザクロちゃんにはいつもお世話になってるから」  
「はい…」  
僕は詰め替えたばかりのシャンプーを手にとると、ザクロちゃんの長い髪を撫でるようにしてシャンプーを馴染ませていきます。  
2回目とはいえ、長い髪の洗い方は僕にはよくわかりません。  
「ザクロちゃん…これで……いいかな…?」  
「はい…桜さん、ありがとうございます」  
 
「桜さん、ありがとうございました。あとはわたくしでやりますので…」  
「あ…うん、分かった」  
僕は逃げるように浴槽に入りました。  
僕は水面に浮かぶ、木の葉のような感じで仰向けになって、浴槽に入っていました。  
「あの…桜さん……わたくしも入ってよろしいですか…?」  
「え…あ、うんいいよ。…って、ええ!?」  
また僕の頭が思考をする前に口がしゃべっていました。どの口がしゃべったんでしょうか?  
「桜さん、失礼します…」  
妹天使の足はもう浴槽に入りかけていました。とりあえず、体勢を立て直さないと…。  
僕は1人で浴槽を占領するように入っていました。ザクロちゃんの入るスペースを作らないと…。  
「きゃぁっ!」  
「ザ、ザクロちゃん!?ちょ、ちょっと…」  
 
―ザッパーン!  
 
僕が体勢を直そうと、手を浴槽のへりにかけようとした瞬間に、ザクロちゃんの足をひっかけてしまって、ザクロちゃんは浴槽に転げ落ちるように入ってしまいました。  
どんなことが起きれば、こんな風になるんですか?物理的におかしいですよ!?  
僕はというと、ザクロちゃんの身体に押し潰されています…。頭が湯の中に入ってしまって、呼吸すらできません。それにザクロちゃんの身体が僕の口と鼻を完全に塞いでいるんですけど…。  
「きゃぁ、あの…桜さん…あの桜さん…、頭を動かさないでください」  
僕の反論はあぶくとなって、水面に浮かんでくるだけです。  
「んん、桜さん…やめてください」  
ザクロちゃんは今、僕が置かれている状況を理解できていないようです。  
そして僕の意識はこのあたりでどこかに…。  
 
「…さん、桜さん……」  
「……ええっと、ここはどこ…?」  
周りを見ると、ここは…おフロ場の浴槽の外です…ね?  
「よかった…。目を覚まされたのですね…」  
「ええっと、どうなったんだっけ」  
「桜さんが、水中で意識を失っておられましたので…」  
「そうだっけ…」  
「はい…どうして、あのような……」  
僕は記憶の回路を呼び起こしています。  
「あ、そうだ!…ザクロちゃんが!」  
「わたくしが…ですか?そうなのですか…なんとお詫びしてよいやら…」  
とたんにザクロちゃんの顔が曇っていきます。…僕も気まずくなってしまいます。  
「ザクロちゃん…いいっていいって!…僕は現にこうして生きてるでしょ?」  
「え…でも、わたくしは……」  
「気にしないで、ザクロちゃん…」  
「でも…わたくしの気がすみません。…何かお詫びにできることは…ないですか?」  
「ええっと、そうだ!ザクロちゃん胸で僕のを綺麗にしてもらうというのは…どうかな?」  
え?また、僕の意思に反して、口が動きましたよ?  
「はい、わかりました…わたくしでよろしければ……」  
なんだか僕の知らないところで、物事が進行していく…。でもこれはこれで嬉しいことですが…。  
 
「桜さんは、そこに腰掛けて頂けますか?」  
「あ、うん…」  
ザクロちゃんは僕に浴槽のへりに腰掛けるように促しました。  
僕は彼女の言葉に従って、腰掛けていました。  
彼女は僕の足をゆっくりと開かせていきます。  
僕の分身はというと、これから起こるであろうことに、期待を募らせているようです。  
「桜さん……もうこんなに…」  
「ザクロちゃん…」  
「桜さん……始めますよ…?」  
「う…うん、ザクロちゃんに任せるよ…」  
妹天使は唐突にボディソープのボトルを取り出しました。  
彼女はボディソープから3回分の量の液体を取り出すと、それを胸の谷間に塗りたくっていきました。  
「あの…ザクロちゃん?」  
「桜さん……もう少し…待っていただけますか…?」  
ザクロちゃんは妖しい手つきで、ボディソープを塗りたくっていました。  
その姿はどこか艶やかで、それだけで十分興奮に値するものでした。  
「桜さん…いきますよ……」  
「うん」  
 
ザクロちゃんは天に向かってそそり立っていた僕の分身を豊満なバストで包み込んでいました。  
「んんっくっ!…すごいよ、ザクロちゃん」  
胸に包まれた瞬間、僕の息子は敏感に反応しました。  
「ふぅ…桜さんの…熱いです……火傷しそう…」  
妹天使は慣れない手つきで自身の胸を円を描くようにゆっくりと動かしています。  
「んひぃ…ザクロちゃん……んんくぅ…すごいよ」  
「んんはぁ…桜さんのも……すごいです…」  
彼女の胸の谷間のボディソープは潤滑油となって、さらなる快感が僕の分身を通って脳髄を激しく刺激していました。  
「んんっ…ふぅ……あぁぁ…桜さん……身体が…熱いです…」  
「ザクロちゃん、僕だって…溶けちゃいそうだよ…」  
ザクロちゃんの胸はただ大きいだけではなく、とても柔らかくて、僕の分身にぴったりとくっついてきます。そしてそれは、僕に射精をねだっているかのようです。  
「ザクロちゃん…出ちゃいそうだよ」  
「桜さん…はぁ…もう少し……待ってください」  
ザクロちゃんは僕の分身を胸で包み込んだまま、ゆっくりと身体を上下に動かしていきます。  
「うぅ…んぅく……ザクロちゃん…熱い…すごい」  
「…んんっ、桜さん……わたくしも…熱いです…身体が……疼いて…しまって」  
妹天使は身体を上下に動かしながらも、自分のバストで僕の分身を撫で上げるようにこね回すのを忘れたりはしません。  
ザクロちゃんの動きも心なしか速くなってきて、息も荒くなってきていました。  
「んんぁあ…桜さん……もっと…我慢してください……」  
「ぅぅ…そんなこと…言ったって…」  
ザクロちゃんは僕の分身を搾り上げるように、下から上へと分身を撫で上げていました。  
「んんっ…桜さん……気持ちいいですか?」  
「う、うん……ザクロちゃん……もう我慢できそうにないや」  
「いいですよ……わたくしの…顔にたくさん…かけてください」  
「ザクロちゃん…」  
「桜さん…いきますよ…」  
ザクロちゃんは身体を動かして、僕の分身を上下に激しく扱いていました。  
僕は腰の甘い痺れにどうすることもできません。  
「あぅぅぅ…ざくろ…ちゃん……僕、もう」  
「うぅん…出るのですね……いいですよ…わたくしに…一杯かけてください」  
「あぁぁ…ザクロちゃん…出ちゃうよ……出ちゃう」  
「うぅん……桜さん…」  
「あぁぁぁ…ザクロちゃん…ザクロちゃん!」  
 
勢いよく発射された僕の白濁液が次々と妹天使の顔に向かって飛んでいきました。  
「あぁぁ…桜さん……熱いです…」  
「ごめん…ザクロちゃん…」  
「はぁぁ……こんなに一杯…わたくしは……しあわせです…」  
「ザクロちゃん…」  
 
ザクロちゃんはシャワーを出すと、僕の分身に付いた泡をすすいでくれました。  
続いて、自分の胸の谷間に付いていた泡をすすいでいました。  
僕はまださっきまで続いていたことの余韻に浸りっぱなしでした。  
「桜さん…?」  
「え、なに?ザクロちゃん…」  
「これで…綺麗に…なりましたか?」  
「う、うん…きっと綺麗になったよ…」  
「そうですか…よかったです……」  
 
 
このあと1人の人間と1人の天使がどうなるのかは次回のお話  
 
続く???  
 

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