僕の名前は草壁桜。容姿端麗にして、心は清廉潔白、純真無垢な中学2年生です。
外では桜が満開で、こないだの日曜には草壁家恒例のお花見を「グロリアス川」の公園でしていました。
今日は日本晴れな土曜日。
久しぶりの休みで3度寝をしていましたが、起きた瞬間にドクロちゃんのバットで頭だけが場外ホームランでした。
ドクロちゃん曰く、「オチアイ監督がティーバッティングがいいって言ってた」だそうです。
いつから、スポーツ番組観るようになったんでしょうか…。
朝ごはん兼昼ごはんを平らげると、体中を暇という電気信号が走りました。
…というわけで久しぶりに「ひとり交換日記」の更新をすることにしました。
部屋に一人籠もって、ネタが無いことに焦りながらも日記を書き始めます。
そんなとき、下からドクロちゃんの声が。
「さくらくーん、『ひとり交換日記』の更新をしてるさくらくーん!静希ちゃんから電話だよ〜?」
僕は声を聞いてドクロちゃんの言葉を光速で処理すると、光速で階段を駆け下り、光速でドクロちゃんから受話器をひったくりました。
声には出さず、「静希ちゃんに聞こえたらどーすんの?」という口パクをドクロちゃんに作ると、神経を受話器に集中します。
「お待たせ、静希ちゃん?(僕)」
「桜君、…その…今から家に来てくれないかな…?あ、ダメだったらいいんだけど…。(静希ちゃん)」
体を流れていた暇電流が一気に吹っ飛びました。
代わって、頭の中で僕の姿をした天使たちがトランペットを吹き始めています。
僕は心を落ち着けて、冷静に言葉を紡ぎだします。
「うん、いいけど。どうして?(僕)」
「ええと…一緒に勉強でもしたいなって思ったの(静希ちゃん)」
静希ちゃんの「一緒に」というところに反応しそうになる僕でしたが、また心を落ち着けて、言葉を発します。
「いいよ、それじゃあ、これから行くからね。(僕)」
「うん、待ってるからね。(静希ちゃん)」
ガチャリ!
「桜君、どうしたの?体中から光が溢れてるよ?」
ドクロちゃんの言葉で僕は正気を取り戻します。こんなことをしてる場合ではありません。
僕は光速で身だしなみを整えると、教科書・ノート・筆記用具の三種の神器を持ち、あっというまに玄関を飛び出していきました。
まるで僕は静希ちゃんの家までの道が下り坂になっているかのようなスピードで走ります。
自己ベスト記録を更新する見事な走りで、静希ちゃんの家の玄関にゴールインです。
荒くなった息を整えて、深呼吸を5回して、チャイムに手をかけます。
ピンポーン、ピンポーン…
中から、静希ちゃんの声が聞こえました。僕は心の中で深呼吸をしまくりです。
スーッハー!スーッハー!スーッハー!スーッハー!ス…
ちょうどその瞬間にドアが開きました。そのとき僕はなんともマヌケな顔をしていたに違いありません。静希ちゃんもクスクス笑い出してしまう始末です。
「ごめん、だって桜君が変な顔してたから…フフッ…あがっていいよ。」
「おじゃましまーす。」
でも中から、返答はありません。
「あれ?誰もいないの?」
僕が尋ねると静希ちゃんが少し笑いながら「うん」と言いました。何かを企んでいるのは明らかでしたが、敢えて気付かないフリをすることにしました。
「お父さんとお母さんは温泉旅行に行ったから」
静希ちゃんの言葉にドキリとする僕。若い男女が一つ屋根の下で二人きり…。
「間違い」が起きる確率は草壁人類学研究所のデータでなんと87%です!
静希ちゃんに言われるままに居間に入ろうとすると…
パァーン!パァーン!
突然、背後から襲い掛かってきた乾いた音に思わず体を伏せてしまった僕。
すると、誰かが現われました。
「み、宮本?」
宮本だけではありません。南さんと田辺さんまで現われました。僕はこの時、何かが起こる(悪い)予感がしました。
「ハハハハハハッ、どーだ、桜!驚いただろう!?」
宮本が自信満々に言います。驚いたどころか、腰を抜かしそうになったよ、バカ宮本!
「どうして、みんな集まってるの?」
僕の質問に宮本が4人を代表して答えます。
「それはだな…、静希ちゃんがお前のために誕生日会を開いてやりたいって言うから、俺たちが協力したってワケだ。」
「み、みやもとぉ…。」
僕は美しき友情に涙を流しそうになりますが、必死に堪えます。
友達(と好きな人)に誕生日を祝ってもらえるなんて、こんなに嬉しいものだとは今日まで知りませんでした。
「それじゃあ、早速始めましょうか」
南さんの一声で会は始まりました。
僕は主賓の席に座らされると、他の4人も席につきました。
各自、手元のコップにオレンジジュースを注ぎ終わると乾杯の準備ができたというものです。
「それでは、我が悪友の草壁桜の誕生日祝って、乾杯!」
宮本が高らかに叫ぶと、カンパァーイとなって、会のボルテージは最高潮です。
「みんな、桜君のためにプレゼントを用意してくれたんだよ…。」
静希ちゃんの言葉にまた涙を流しそうになりますが、グッと堪えます。
宮本・田辺さん・南さんからプレゼントの包みを貰います。
「あの、開けてもいいかな?」
僕の言葉に一同は首を縦に振ります。
ガサガサ…
まずは宮本のプレゼントを…って、これはどの角度から見ても野球の球にしか見えません。
「野球のボールだ。家の隅に転がってて、捨てるの勿体無いから持ってきた(宮本)」
「最後の一言が余計だよ!そこで止めておけば良かったのに、なんで踏み込むの!?(僕)」
「桜くん、そんな言い方ないんじゃないの?宮本君だって桜くんのために要らない物を一生懸命探したと思うよ?(田辺さん)」
「なに…、その宮本の肩を持つような発言は!?まるで僕が悪人みたいじゃないか…!(涙目の僕)」
「社交辞令とはいえ、宮本君も大変ね…(南さん)」
「なんで?今日は南さんと田辺さんの役分担が代わってる…。(立ち直った僕)」
やはりこの2人にかかっては、不肖草壁桜など塵も同然です。ああ、自分が情けない…。
次は田辺さんのプレゼントですが…。なにやらノートや下敷きです。
まあ学生の誕生日会で無難なアイテムですが、少し古びています。
「まさか、田辺さんも…?(失意の僕)」
「ええと、桜くんの喜びそうな物が分からなかったから、とりあえず小6のとき使ってた文具を持ってきた。桜くんは12歳の女の子が好きなんだよね?(田辺さん)」
「違うよ!絶対に違う!だから僕は女の子を12歳で止めるような薬は作らないよ!なんで誤解を解いてくれないの!?今日だけは…今日だけはいい人だと思ってたのに…(涙目の僕)」
「社交辞令とはいえ、田辺さんも大変だったでしょう?(南さん)」
「………(燃え尽きた僕)」
脇にいる静希ちゃんも僕に対して、同情とも侮蔑とも取れる表情を向けています。ああ、自分が情けない…。
とうとう肩透かしのまま、南さんのプレゼントを開けようとしますが、立派な箱に入っていて、なにかワクワクさせてくれます。
でも!さっきからこんな具合ではヘタに期待しないほうがよさそうです…。
箱を開けてみると…、そこにはショートケーキが入っていました。それを見て一同は大いに驚いています。
「すごい…、南さんが作ったの?(僕)」
「ええ。正真正銘私が作ったものよ(南さん)」
南さんって料理できるんだなって感心しながら、みんなで食べることにしました。
ケーキをテーブルの真ん中に置いて、静希ちゃんが綺麗にケーキを5等分していきます。
そして切りおわった刹那…
シュゥォォォオ!
謎の物体が衝撃波を出して、テーブル上をスライディングしながら、こちらにやってきます。
その物体は南さん特製のケーキに衝突すると、物体はテーブルの端、ギリギリで停止しました。カーリングなら金メダルです…。
ようやくそれが、何かの箱ということを視神経が認知しました。しかも結構大きいです。
ケーキはというと、僕の顔に着弾しました。
視界が急に奪われましたが、ケーキの隙間から苦笑いを浮かべる南さんの顔が見えました。
ある意味、貴重なショットです。僕はこの顔を一生忘れないでしょう。
物体を音速を超えるスピードで発射できる人など、この町には1人しかいません。
「…ドクロちゃん?こんな危険な技を繰り出すのはドクロちゃんでしょ!?」
僕が言うと、部屋の扉の陰から1人の天使が恥ずかしげに姿を現しました。
「桜くん、ボクもプレゼントをあげる!」
「うん、すごいプレゼントだったね…。アリさんがすごく喜びそう…。(僕)」
「ドクロちゃん、この箱開けてもいいかな?(僕)」
「ダメ!まだ開けちゃダメ!絶対に開けちゃダメ(ドクロちゃん)」
そういうとドクロちゃんは逃げるように出て行きます。壁を突き破って、出て行きました…。
僕の顔がケーキだらけという「オチ」を迎えたことで、誕生日会は大団円で終了です。
時はもう夕暮れ。宮本・南さん・田辺さんがそれぞれ帰途に着きます。
田辺さんが帰り際に言った「社交辞令って本当に大変ね」という言葉が少し気になりましたが。
僕はアホ天使のせいで、汚れてしまった壁やらを掃除するのを手伝っていました。
そして、ふとアホ天使の持ってきた箱を思い出し、開けてみようと思いました。
ダメだダメだと言われると、やってみたくなるのがホモサピエンスという種です。
「静希ちゃん、ドクロちゃんの持ってきたプレゼント、開けよっか?」
「うん。私は構わないけど…。」
早速、僕は箱のリボンを解いていきます。
パァーン!
突然の乾いた音の後、何かが飛び出しました。
「ゴホッゴホッ…!なにこれ…?」
なにやらパウダー状の物が部屋中に飛び散ってしまったようです。まるで、植物が花粉を飛ばすかのようです…。
「あの、アホ天使めぇ…。」
僕は怒りにも似た感情を覚えましたが、静希ちゃんがいる手前、必死にこらえます。
部屋中に飛び散った謎のパウダーのせいで、もう一度掃除しなおしです…。
僕はなんとか、心を落ち着けると、静希ちゃんにフォローを入れます。
「僕が一人で掃除するから。静希ちゃんは少し休んでていいよ。」
「でも…、それじゃあ桜くんに悪いし……。」
「心配要らないって!僕は『ドクロちゃん係』なんだから!静希ちゃんは休んでて。」
「ふふっ、そうね。それじゃあお願いしようかしら。」
僕は雑巾を持つと部屋中を拭き上げていきます。幸い、パウダーはただのパウダーだったので、よかったです。
水に触れた瞬間、巨大化するような物じゃなくて、本当によかった!
床・天井と拭き上げて、今度は窓を拭きにかかります。その瞬間に僕は体の異変に気付きました。
「ねぇ、桜くぅん…。」
気がつくと、静希ちゃんが後ろから抱き付いていました。
「ねぇ、桜くぅん…。」
予想外の出来事に手の雑巾を落としそうになる僕。
僕の心臓は生まれて以来、最高の回転数で鼓動を始めています。
僕はなんとか心を落ち着けます。そして静希ちゃんの腕を振りほどき、振り向いて静希ちゃんと正対します。
静希ちゃんは瞳を潤ませて、心なしか頬を紅潮させています。
それだけで僕のピュアでロンリネスなハートはどうにかなってしまいそうでしたが、必死に手綱を締め上げます。ここで暴走させては、元も子もありません。
僕は興奮軍を理性隊での鎮圧に成功すると、ゆっくりと確実に言葉を紡ぎだします。
「ど、ど、どうしたの?静希ちゃん…」
「桜くん……好き…だよ……!」
僕は自分の耳を疑いました。僕は彼女をただの幼馴染から恋愛対象として捉えるようになってから、何度も何度も夢に描いた光景が目の前に広がっていました。
静希ちゃんが告白してくるというのは、まさにセイテンノヘキレキですが、この際そんなことはどうでもいいです。
ここで告白の返答をしなければ、紳士では、いや男ではありません。
心臓バクバクの4乗の中、返事の言葉を必死に捻り出します。そして意を決して静希ちゃんの言います。
「……、僕だってずっと大好きだったよ、静希ちゃん!」
「桜くん…」
気がつくと、僕と静希ちゃんは抱き合って互いの唇を重ね合わせていました。
静希ちゃんのぷっくりした、柔らかい唇の感触に僕の意識は地の果てまで吹っ飛びそうになりますが、意識に杭をぶち込んで抑えます。
しばらくすると、ただの接吻は互いの唇を貪り合うような、舌を絡めるような激しいものに変わっていました。
最初は突然の侵入者に顔をしかめた静希ちゃんでしたが、次第にこちらのペースに合わせてきているのが分かりました。
舌がくっ付いては離れるぴちゃぴちゃという淫靡な音が部屋中に響き渡ります。
どのくらい続いたでしょうか。実際には1、2分でしたが、僕と静希ちゃんの間ではもっと多くの時間が流れていたように感じました。
互いの口を離すと、空気を求めて必死に喘ぎます。
「はぁはぁ……、もう、桜くんたら長いって…」
「…ごめん、こういうのってダメかな?」
「ううん、嫌いじゃないよ、…気持ちよかったし……」
「え…、何か言っ……」
静希ちゃんは僕の言葉を封じ込めるように唇を重ね合わせてきました。
今度は静希ちゃんが僕の口を責め立ててきます。呆気に取られた僕は歯を噛み締めて、舌の侵入を拒もうとしますが、静希ちゃんの舌が歯茎を優しく舐め上げていくと、僕の歯達は自分の使命を忘れ、易々と侵入者を通してしまいました。
「んふ……しゃくらくぅん……」
そして僕の舌は静希ちゃんの舌に易々と絡め取られてしまいました。
ぴちゃぴちゃという唾液と唾液がぶつかり合うようなイヤラシイ音が、さっきよりも一段と大きく聞こえます。
さっきの倍以上の間、続いていたかもしれません。静希ちゃんの舌はとても甘い味がして、体が芯からとろりととろけていきそうな快感に襲われます。
息苦しさを感じますが、口を離すなんて勿体無いことはできません。ずっとこの快感に体を任せていたい、僕の中にそんな思いが走っていました。僕の口は抵抗することもなく静希ちゃんの舌の為すがままになっていました。
長い長い口付けからようやく解放されると、今度は僕だけが空気を求めてゼェゼェ呼吸をします。
2人の口の間にに一本の糸がかかっていて、それがまた興奮を掻き立てます。
「桜くん…、気持ち…よかった?」
「え?…あ、うん……」
「ふふっ、桜くんの口元、ベトベトになってるよ?」
「静希ちゃんが悪いんじゃないか…」
必死の抵抗を見せますが、僕はさっきから静希ちゃんのペースに翻弄されっぱなしです。
「ねぇ、桜くん」
「なに…?」
「わたし、…桜くんが欲しいの。桜くんとひとつになりたい…。」
「静希ちゃん…いいの?」
静希ちゃんは紅潮させた顔をコクリと縦に振って言います。
「でも…その……わたし、初めてだから…」
「うん…分かってる……」
―そんなわけで僕と静希ちゃんはベッドの上です。僕の方は戦闘態勢万端で、静希ちゃんの方はこれから起こるであろうことに不安と期待の入り混じった顔をしています。
そして、僕の方から「…じゃあ、始めるよ…?」と言うと、静希ちゃんは静かに「うん…」と答えました。
まず、静希ちゃんのブラウスのボタンを1つずつ丁寧に外していき、フロントホックのブラを取り去りました。
僕は初めて見る静希ちゃんの身体の美しさに思わず、感動して見とれてしまいます。こんなに美しいものを僕は生まれてから、見たことがありません!理性も地の果てに吹き飛んでいきます。
「そんなに見ないで……恥ずかしい…から……」
静希ちゃんは顔を赤くして言います。
「ごめん…、その……すごく綺麗だから…」
僕の謝罪も謝罪になっていません。そして僕は「次の段階」に歩を進めます。
僕は静希ちゃんの胸に指を付けます。押しても戻ってくる感触を楽しみながら、胸全体を揉んでいきます。
「…んんっ…!」
僕は気付かれないように、少しずつ手に力を加えていきます。
「さくらくん……あぁ気持ちいいぃ…」
静希ちゃんが僕の愛撫に感じている。その事実が僕をさらに後押しします。
僕は、硬くなってきている桃色の突起に指をかけます。
「んあっ…さくら…くんっ…!」
その瞬間、静希ちゃんの身体がビクンと跳ね上がったように見えました。声も一段と大きくなってきていることに気付きます。
我慢のできなくなった僕は静希ちゃんの乳首を口に含むと、丁寧にゆっくりと舐め回していきます。
「ああっん…やだ……さくらくぅん…んあ…だめぇ……さくら…くん……」
静希ちゃんにやだとかダメと言われて、やめるわけにはいきません。今度は乳首を吸いながら、お留守にもう片方の頂を摘まんでみました。わざとじゅるじゅると、きたない音を出しながら桃色の突起を吸っていきます。
「ああん…!もう…だめぇ……かんじすぎ…ちゃう……!」
静希ちゃんの上半身制圧に完了した侵略軍はさらに下の方へと侵攻するのであります。
僕は静希ちゃんのスカートに手をかけると、一気にスカートをおろします。
突如として、現われたデルタゾーンが湿り気を帯びていることが、1枚の布を隔てていても、はっきり確認できました。
「静希ちゃん…、ここ濡れてるよ…?感じてたんだね…」
「バカ…、言わないで…恥ずかしいんだから…」
静希ちゃんは顔を真っ赤にして言いますが、瞳の奥にはもっとしてほしいと訴えるような光を宿しているように見えました。
「じゃあ……いくよ?」
「…うん」
僕は下着に手をかけると、ゆっくりと下ろしていきます。もう彼女の身体を包むものは何もありませんでした。下ろした瞬間、静希ちゃんの身体の匂いがむわっと僕の鼻腔をくすぐっていきました。
僕は太ももの内側をやさしく撫で上げて、両脚を開かせていきます。
初めて見る静希ちゃんの秘所に僕は興奮を超越したものを感じています。
小さくて綺麗な桜色をした割れ目に僕のすべての情欲の炎は吸い込まれていくかのようです。
秘所には蜜が溢れ、すでにお尻を伝ってシーツにまで滴り落ちていました。
「そんなに…見ないで……恥ずかしい……」
静希ちゃんは何度も同じ事を言って、恥ずかしさを紛らわそうと身体をよじりますが、よじるたびに漂ってくる「牝の匂い」に僕はトリップしそうです。
意識を戻すと、僕は秘所への愛撫を開始します。僕は割れ目を丹念に舐めていきます。
「え…!?んんん…あぁん……そこっ…きたない…よ……んんんっ!」
今までに感じたことのない快感に驚いてしまう静希ちゃんでしたが、すぐに身体が快感を取り込んでいきます。
「汚くなんかないよ…、静希ちゃんのここ、すごく綺麗だから……」
「…バカ、言わないで…んんっあぁ……ずるいよ……さくらくぅん…」
静希ちゃんの口を塞ぐように愛撫を再開します。舐めれば舐めるほど、蜜は止め処となく溢れてきます。
「んんっ、くぅんっ…あうっ…あぁぁっ!」
静希ちゃんの声がさらに大きくなります。これが秘豆に違いありません。侵略軍は何度もアタックを仕掛けます。
「あああぁ…、なんかビリビリ……ビリビリする…んんっくぅん…」
僕の舌は小さな突起を幾度も責め立てます。
「…なにか……きちゃう…!もう…だめぇ……さくらくぅぅん!あぁぁ…!」
静希ちゃんの中から、熱い物が間欠泉のように出てきて、僕の顔にかかります。でも僕はそれを拭おうとはしません。
「静希ちゃん…イッちゃったんだね…?」
「…はぁはぁ、すごい……こんなの…はじめてだよ…」
気付くと、二人とも大粒の汗をかいていました。
「もう、僕我慢できない…。静希ちゃんにもっと気持ちよくなってほしい…だめかな…?」
「うん…いいよ。桜くんなら…わたしの初めて……あげてもいい…」
僕は自分の分身を取り出します。静希ちゃんは想像を超える大きさとその形に驚いたようですが、どこか嬉しそうな顔をしています。
「これが、桜くんのなんだ…。凄く大きい…これがわたしの中に……」
「大丈夫…、きっと優しくするから…ね?」
「うん。きて…桜くん」
僕は静希ちゃんの秘所に分身をあてがうとゆっくりと分身を入れていきます。こういうときは一気に入れたほうがいいという風の噂にしたがって、意を決して一気に貫きます。
途中でブチブチと何かが切れる感触がして、分身は静希ちゃんの中の最深部に到達しました。
僕は静希ちゃんの痛みを和らげようと、静希ちゃんの唇を奪います。
「静希ちゃん、全部入ったよ…」
「…もうこれで、わたしは桜くんのモノなんだね……嬉しい…」
「痛みは大丈夫なの…」
「うん…、痛いの…引いてきたから…動いてもいいよ…」
静希ちゃんの中は狭くて、熱くて、動かさなくてもどうにかなってしまいそうですが、動かすとさらにどうにかなってしまいそうになります。
僕は暴れ馬を手綱で御すると、ゆっくりと動かしていきます。急に射精感がこみ上げてきて、それを抑えこむのに必死です。
「んんっ、さくら…くんっの…!熱く…て…きもち…いい……きもちいいのっ…!」
「ぼく…も、僕も…イッちゃいそう…だよ!」
「桜…くん、きて…わたし…の中に…きて!」
僕は我慢の限界でした。理性のタガが完全に外れ、暴れ馬にステッキが入ると、ラストスパートを促します。
「んんああぁ…、さくらくぅん……はげし……はげしぃよぉ……イッちゃう……イッちゃうよぉ…ああぁぁん…さくら…くぅん!」
「しずき…ちゃぁん、ぼくも……ぼくももイッちゃう…」
「きて…わたしの中に!…さくらくぅん!」
その瞬間、僕は白い欲望を愛しい彼女の中に放出していました。
鳥のさえずりが聞こえます。どうやら、僕は眠ってしまっていたようです。時間は…ゲッ8時!?
「まずいまずい、遅刻だぁ!」
と叫んで、ベッドから跳ね起きた瞬間、ドアが開きました。
「おバカさん!」
「え…?」
静希ちゃんが入ってきました。静希ちゃんはエプロンを身に纏っていて、慌てふためいていた僕を見て、クスクス笑いながら、言います。
「今日は日曜日だよ」
「ふぇ…そうだったっけ?」
「ふふふ…、大丈夫ですかー?」
そう言いながら、静希ちゃんは僕の頭をコツンコツンとノックします。でもそんな光景がとても楽しいです。
「朝ごはん、できたから。…起こしに来たの」
「え?でも…それじゃあ悪いし…」
僕が断ろうとすると、静希ちゃんは頬を膨らませていいます。
「えぇ?彼女の料理が食べられないってこと!?」
「違うってば…、そういうことじゃなくて…」
茶目っ気一杯に怒る静希ちゃんと必死に弁明しようとする僕。突然、互いが互いの顔を見て笑い出します。
「それじゃあ、ご馳走になります」
静希ちゃんは僕を食堂の方へと通します。
料理はご飯に味噌汁、卵焼きに焼き魚と純和風です。
「いただきまーす!」
僕は早速、味噌汁を口に含みます。昨日は昼から何も食べてないことや、静希ちゃんが作った料理ということも手伝って、とてもおいしく感じられます。朝ごはんがこんなに美味しいものだとは知りませんでした。
「どうかな…?桜くんの口に合うといいんだけど。」
「うん!すごくおいしいよ、静希ちゃん!」
「そう、よかった。」
静希ちゃんも嬉しそうです。静希ちゃんが続けていいます。
「なんか…こうしてると…、夫婦みたいだね。」
僕は味噌汁を噴き出しそうになり、むせ返ります。
「ゴホッゴホ…、静希ちゃん、冗談は…」
「冗談なんかじゃないもん!」
僕は急いで、全ての物を平らげます。
「ごちそーさま。ちょっと家に戻るね。」
「どうして…?」
「昨日、帰ってなかったじゃないか、忘れたの?」
―家に猛ダッシュで帰ると、裏口から静かに入ります。まだこの時間は両親は寝ていますからね。
そぉーっと、そぉーっと階段を上ります。そして静かにふすまを開けます。
「お帰り!桜くん!」
いきなり、ドクロちゃんが待ってましたとばかりに声を上げます。
「しー!静かに!お父さんたちが起きちゃうでしょ!」
「おじ様たちなら、昨日ぐんうまに行ったよ!」
「へ?」
「お爺ちゃんが風邪をこじらせたんだって!」
「そうか、風邪なら…」
僕は安堵のため息をつきます。
「ところで、桜くんはプレゼント受け取ってくれた?」
「え?…ああ、あの変なパウダーみたいなの?まったくなんなのあれ?その掃除で大変だったんだからね!」
「あれはね…、ボクが調合して作った、ほれぐすりなんだよ」
「え?惚れ薬ってあの惚れ薬…?」
「うん!正確には女の子が想っている男の子に心を開いちゃう薬なんだよ!」
「そうだったの…。ありがとう、ドクロちゃん」
「まさか、桜くん、ずっと静希ちゃんの家に居たんだね!?もうふたりはラブラブなんだー!」
昨日、アホ天使、アホ天使と言ったことは今取り下げます。ありがとう、ドクロちゃん!
「あれ?胸のへんが痛いよ、桜くん。なんかチクチクする」
「ええ?でも僕は医者じゃないに、第一患部を見ようとしたら撲殺するじゃん…」
「でもでもでも!痛いんだもん!なんかチクチクするもん!」
「待って、なんでバットを出すの!?僕を殺しても、胸の痛みは…ぐごぱぁ…!」
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
巫女の格好をして、泣き顔でわら人形を打ち付ける南さんの姿があったことは当の本人・南さん以外、誰も知らない。