コトの終わりより数分後。  
「あの、桜さん…?」  
「あ。ザクロちゃん、もう出たの?」  
シーツを替えていた僕に、いつの間に部屋に入ってきたのでしょう、おずおずと話し掛けるのは、妹天使ザクロちゃん。  
「い、いえ…その…わたくし、一人で入るのが、こ、怖くて…」  
暗い視界、目を凝らし見れば、この部屋を出ていったトキの恰好…ツマリは裸の状態で…ッ!?  
「ちょ…ッ!?」  
すっきりとしたお腹まわりをベトつかせたままの妹天使は、片手で胸を、片手で秘部を隠しつつ、真っ青な顔で<ぶるぶる>。  
「は、入れないならもっと早くに言ってくれないと…!!風邪ひいちゃうでしょ!?いくら天使だからって…」  
「あ…す、すいません…ご迷惑になるだろうと思うと、言い出せなくて…」  
なんという健気さ…お姉さんであるドクロちゃんは、もう少し分けてもらうべきですよこれは!?  
「あの、い、一緒に入ってはいただけないでしょうか…?」  
「う、うーん…」  
今の家長はこの僕。オマケにドクロちゃんは寝てるのです。  
面倒をみてあげられるのは、僕しかいない…ッ!!  
そうだ!草壁桜ただ一人なんだゾ…!!!  
熱いシメイ感に衝き動かされた僕は、  
「じ、じゃあ、入ろっか…?」  
妹天使の申し出を承諾したのでした…。  
 
しん、とした深夜の浴室。  
水着を着るのもなんだか面倒なので、そのまま入ってしまったのですが、なるほどそこは、確かに一人で入るのは心細いものがありました。  
ましてやザクロちゃんは9歳の女のコ。そりゃ無理ってものです。  
そう。確かに彼女は、9歳の女のコ。  
なのになんですか、このカラダは!  
明るい浴室内で、生まれたままの姿の妹天使がより細かく観察できちゃいますよ…!!?  
ええい…ッ!落ち着け、草壁桜!!!<ぶんぶんっ!>  
「あの、桜さん?桜さんも早くカラダを流さないと、風邪をひかれてしまいますよ?」  
「はッ!?そ、そうだね!ぼーっとしちゃった…」  
僕は<わたわた>、ざっ、とカラダを洗い流し、湯舟に足先から肩まで浸からせます。  
「ふぅーッ…」  
既に冷え切っていた僕のカラダは、熱きお湯にて急速解凍。  
固まっていた筋肉が、ほぐれゆくのがわかります。  
ハカラズも、僕は脚を延ばしてしまい、二人でもやや狭い浴槽の中、つややかな妹天使の脚が<きゅっ>っと擦れました。  
そのこそばゆさに、思わず<びくんッ>と反応しちゃう僕…!  
「あの、桜さん…ありがとう、ございました…」  
「へっ!?」  
さっきから触れたり離れたりする、もどかしい脚と脚の感触に、すっかり気を取られていた僕は、なんとも間の抜けた声。  
 
「その…わたくしのお願いを聞き届けてくださった上に、一緒にお風呂にまで…」  
「ぅうんっ!?全然気にしないで!?僕の方こそいつもお世話になっちゃってるし…」  
そんなことは…、と恥ずかしがるザクロちゃん。  
その表情は、…ぁあッ!ついさっき、アンナコトしてしまったからか、とてもアデやかに僕の目に映ります…!  
途端、<むくむく>とおっきくなってきちゃう"僕"!  
「(ま、マズい…!!)ざ、ザクロちゃん?僕はもう出るね!?ゆっくりあったまっといで…!?」  
これ以上大きくなってしまったら、逆にお風呂から出られなくなるとみた僕は、<ざばッ>と立ち上がり、戦略的撤退を試みます!!  
と、その手を、不意に掴むのは妹天使の細く白い手。  
僕は妙に情けない中腰のまま、尋ねます!今は一刻も早く出たいのにッ!!  
「ど…どしたの?」  
「その…、…ホドは…しが…」  
「ぇ?な、何!?」  
僕はザクロちゃんが何を言っているのか、聞き取れズ。  
なぜか真っ赤なままの顔を<くっ>っと上げ、深緑色の片目で僕を見つめるザクロちゃん(<どきどき…!>)は、どこか意を決したように、再び言葉を紡ぎます。  
「その…さ、先ホドは…わたくしが、きもちよくして…いただいたので…今度は…わ、わたくしが、桜さんに…!!」  
 
……!!!?  
 
は……はい?  
 
驚愕する僕の返事も待たず、律義すぎる妹天使は、お湯の中でさっきからおっきくなっちゃってた"僕"にかろく触れ、遠慮がちにさすります…!  
「ざ…ザクロちゃん…!!?」  
「桜さん、湯舟のふちに腰掛けてもらえませんか…?」  
「…?」  
ただもう呆然と、ザクロちゃんの言う通りに動いてしまう僕。  
腰掛け、一息ついたその時、<つつッ>とイキナリ妹天使の舌が"僕"の裏をなぞり、  
「くゥッ…!!?」  
声が漏れてしまいました…ッ!!?  
「桜さん…もうこんなに…」  
いくら容姿は19歳とは言え、まさか9歳の女のコに、コンナコトが出来ちゃうなんてぇえェエェッッ…!!!  
知ってか知らずか、なんだか凄く上手な舌づかい…僕はこんなえっちな子に育てた覚えは…!!  
<ちゅくちゅく>と、妹天使の口内で、アツくヤワラかく玩ばれてしまう"僕"は、もはや爆発寸前です…ッ!!  
この快楽の渦から逃れる為、僕は手を延ばし、執拗に、綺麗なピンク色をした胸の先端部分を弄りまわしました。  
「んっ…くふぅゥ…ッ…」  
<ぴくんッ>とスバヤく反応した感度良好な妹天使は、ますます舌づかいをヒートアップ!!  
僕の攻撃は、なんだか裏目に出ちゃったようです…!  
 
ッていうか……も…もう…ダメェぇえぇー…!!  
 
「ゥくぅッッ!!」  
妹天使が<きゅぅ>とか頭をスライドしながら吸引したせいで…果てちゃいましたー…!!  
<びくびく>震える度に溢れる欲の権化、その醜悪な味に顔をしかめちゃうザクロちゃん。  
けほけほ、とムセて背けたその顔を、流れを止める術もない僕は、まっしろにペイントしてしまいます。  
その白き欲望のアートは、紅く上気した妹天使の肌のアデやかさを際立たせました。  
「っはぁッ……はぁっ……はぁっ…」  
放出が収まったのもつかの間、眼前の光景にずぴん、とそりたつ"僕"!  
僕の中で膨れ上がるリビドー、それスナワち、"性的衝動を発動させる力"っ!!こないだ図書室で借りた偉人伝『フロイト』に記述されていました!!  
そして、欲は、さらなる欲望を生むのです。  
「ざ、ザクロちゃん…湯舟から出て…」  
「え、あ、はい…」  
従順にも、お湯の中から姿をアラワす妹天使。  
「そこのふちを掴んで…なんて言うか…こう、四つん這いっぽく座ってみて?」  
…………我ながら何て言葉足らずなものかと、がっかりきます。  
それでも言われた通りにしちゃうザクロちゃんは、やっぱり9歳の女のコ。  
僕は、その9歳の女のコにこれからしようとしている行為に対し、深く強い罪悪感を覚えました。  
 
目の前には、浴槽のふちに手をつき、膝を落としたカタチで四つん這いのゴトく座る妹天使ザクロちゃん。  
その姿を見た途端、罪悪感より歪んだ欲望に心の天秤が傾いてしまっている僕は、やっぱり酷い男のコなのでしょう…。  
そうやって逆に開き直りが出来る自分を、呪いたくもなる気分な僕は、情欲を満たす為、ふっくらと曲線を描く妹天使のおしりに手を伸ばしました。  
「ぁ…!さ、桜さん…何を…!?」  
「ザクロちゃん、言ったよね?僕をきもちよくしてくれるって。それとも、やっぱり…ダメかな…?」  
返事も待たずに、手に力を込めザクロちゃんの腰を持ち上げます。  
「そ…それが、さ、桜さんのご要望でしたら…」  
「いいんだね?」  
念を押す僕の顔を、黒いベルトに覆われていない方の瞳でうるりと見つめ、<こくり>と、頷きました。  
すかさず、僕は"僕"の先端で、天使のソコが入れるに足るホド濡れているのか、確かめます。  
さほど愛撫すらしていないのですから、大して期待はしてなかったのですが、まさに予想外。  
ソコは、"僕"の頭を押し付けるやイナや、<ぐにゅり>とアツい天使の蜜が絡まり、飲み込もうとするのです。  
 
ぽたぽたと、浴室の床を汚すのは、目の前にいる9歳の天使の、愛液。  
その果てしなく背徳的な事実が、僕の胸を、カラダを、熱くアツく高ぶらせるのでした。  
 
先ホド味わったばかりとはいえ、ザクロちゃんのソコは癖になりそうなくらいに、"僕"を柔らかく締め上げ、それはザクロちゃんの武器である濡れタオル『エッケルザクス』を彷彿させます。  
違うことと云えば、その柔らかさは凄まじい肉感を持っていること。そして、脳髄がトロけるが如きアツさを伴っていることです。  
あぁ…!!コレになら毎日でも締め上げられたいッッ…!!!  
「さ、桜さん…ッ!」  
ふと、もはやおねだりのような声色で呼ばれ、僕は意識を現実に集中させます。  
僕の手は、柔らかな妹天使のおしりの上。しっとりとした暗銀色の髪から薄桃色にほてったカラダの背面までが一望できる、我が立ち位置。  
これが俗に"バック"と呼ばれる体位であることぐらい、僕だって知ってます!べ、勉強しましたからッ!!  
ぐッとカラダごと、ザクロちゃんの中に前進。  
「はぁッ、ァアっ!!」  
途端のけぞる妹天使は、実に感度が良好ですね?  
その反応に気を高ぶらせた僕は、だんだんと突く深さと回数を増していきます。  
<ちゅぐちゅぐ>と、やや狭い浴室にナントモえっちな音が響くのが聞こえたのか、既に紅く上気した顔をさらに真っ赤にし、さらりと横に流れた髪の間から同じく真っ赤なうなじが覗きました。  
 
「ぅあアァッ、ハっ、はァっ…」  
突く度に上がる嬌声。僕は、おしりに置いたままの手を、そのワレメの間、僕の差し込んでいる口の上にある、もうひとつの穴に伸ばしました。  
そこに親指で軽く触れると、<びくんッ>とカラダを震わせこちらを振り仰ぐザクロちゃん。  
僕はにっこりと笑顔を造り、溢れる愛液を掬い上げ<くにゅう>と人差し指の先を、押し入れました。  
「ァアぁッッ!!さ、桜さん!?そ、そんなトコロを触られては…!!わ、わたくし…オカしくなってッ、しまいます…っ!!!」  
<ひくひく>と震えながら必死に紡ぐ言葉をスルー致しまして、おしりの穴で遊ぶ僕。ここまでの反応を見せられると新鮮な驚きを感じます。  
その新しい愛撫に応え、妹天使のソコが<きゅうきゅう>締め上げ始めましたァっ!?  
引くより突く方が簡単になった今、突く早さも自ずとペースアップ!!  
「ぁアッ、あっアアァッ、はァアっ、アぁッ!!」  
凄い締め付け…と言うか吸い付きです!吸われるッ!!"僕"の中身が…す、吸われちゃうぅぅゥゥゥッッ…!!!  
「ご、ごめんザクロちゃん!!」  
「桜さんッー…!!」  
 
 
<どくんどくん>と、白く脈打つ"僕"は、未だにザクロちゃんの、中。  
 
 
もはや動く気力も無く、今宵だけで四回も放出して疲労コンパイの中学二年生ボディを、浴室の冷たい壁に預けます。  
視界には、昇りつめた余韻に浸り<びくっびくッ>とカラダを痙攣させる妹天使。  
彼女のアツいソコから溢れ出す自分の欲望を見た途端、残酷な罪悪感が僕を染め上げました。  
遂にやってしまいました…!!本当に…本当にこんなことで、自分はいいのでしょうか…。  
独りとぼとぼと、不意に目の前へアラワれた罪悪感の道を歩いていると、  
「桜さん」  
「は、はい…?」  
突然の妹天使の呼びかけ。怒られるのだろうかと、オソルオソル瞳を上げました。  
そこにはまだ上気した妹天使、しかしいつもと変わらぬ春先のような笑顔。  
「ありがとう、ございました。桜さんさえよろしければ、また…その…お、お願い致します…」  
ザクロちゃんの声は最後の方になるにつれ小さくなり、よく解らぬままぼぅっと見やる僕を残して、あっという間にカラダを流し終え<からから>ドアを開け浴室から出ていきました。  
その後ろ姿を見送りながら、なんとなく僕は思ったのです。  
僕の行為は、決して正しいことじゃないかも知れない。でも、病気である彼女たちの為になるのなら、それはそれでイイコトなんじゃないかな、などと。  
 
偽善に満ちた心を映すかのゴトく、湯舟に浮かんだ僕の顔が、落ちた水滴の波紋に揺れました。  
 
天使たちとの宵は、続くのです。  
 

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