放課後。僕はできるだけコッソリと教室を出ます。  
ゆっくり……あせらぐばらっ!?  
 
「ボクを置いて、一人で帰ろうとするなんてひどいよっ!桜くん!」  
 
ちょうど僕の体の心臓のあたりに突き刺さったエスカリボルグを、いじけたようにグリグリしながらドクロちゃんは問いつめます。  
「ぎゃ〜〜〜〜〜!お、お願いだから!ドクロちゃんお願いだから抜いてぇ〜〜〜!」  
エスカリボルグがだんだん下にさがってきて、僕の体はこのままでは秘孔を突かれたがごとく真っ二つです!  
 
「…もう、一人で帰ったりしない?」  
クリクリのロリータボイスで、上目遣いに聞いてくるドクロちゃん。  
「わかった、わかったから早く抜いて〜!」  
 
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪  
 
はぁ……  
 
ブルーです。今、僕はすごくブルーです。  
今日は、できればドクロちゃんと一緒に帰ることなく家に早く帰りたかった……  
 
今日は、両親が共に家にいません。  
母は町内のカラオケ大会で夜中まで帰ってきませんし、父は接待で遅くなるそうです。  
 
つまり!!  
 
今日、家にいるのは僕一人なのです!!(ドクロちゃん除く)  
 
何故こんなにも力説するかというと……  
日頃、溜まりに溜まった若い欲望を発散できるチャンスだからです!!  
 
あいにく、僕の部屋にはテレビが設置されていません。  
 
なので、僕の広辞苑の中のコレクション(ドクロちゃんに見つかったので隠し場所は移動済み)を見るためには、必然的に、居間に降りる必要があります。  
 
しかし、あのお気楽アホ天使がいたのではナニもできません!  
なので、一人で先にコッソリ帰ろうとしたら先ほどの撲殺……  
 
しかし!今日の僕はひと味違います!  
もう次の手は打ってあるのです!  
 
「ねえ、ドクロちゃん?」  
学校からの帰り道、何気なくドクロちゃんに話しかけます。  
「うん?なーにー、桜くん?」  
 
案の定、なんの疑いもなく反応してきたドクロちゃん。  
「今日ね、前にパーティーを開いた喫茶店で【第一回世界マヨネーズ選手権大会】が開かれるらしいよ。」  
 
「本当!?桜くん!」  
ドクロちゃんの目が輝きます。  
 
「僕は一人で先に帰るから、ドクロちゃんは大会に行ってきなよ。」  
「うん!ありがとう、桜くん!」  
会話が終わると、ドクロちゃんは猛スピードで喫茶店へと、走っていきました。  
 
 
やった……僕は、あのドクロちゃんに勝ったんだ……  
 
 
家に着き、素早い身のこなしで二階へ上がると、広辞苑からコレクションを探り出します。(この間10.27秒)  
 
もう気分はウキウキ。家には誰もいません。そう!この家は今、僕の支配下に置かれているのです!  
 
今の僕なら時だって止めてみれそうです!!  
 
居間へ着き、早速ビデオをセットします。  
ああ、手が震えます。落ち着くんだ!僕の手!  
 
うぃ〜〜〜ん  
がっしょん  
 
再生ボタンを押します。  
始まりました。  
 
僕はもう、すでに下半身にはなにもつけていない状態でスタンバイOKです。  
 
もちろん、イヤホンなどはつけません。なにせ今、家には誰もいませんから!そう!誰もいないのです!  
 
 
「あ〜〜!桜くんが耳から緑色の液体を出しながら、うへうへしてるぅー!」  
 
 
……今、何か聞こえませんでしたか?  
 
「もぉ!桜くんの嘘つき!マヨネーズ選手権大会なんか、やってなかっ……」  
 
ドクロちゃんの目が、僕の下半身とテレビの間を2.3回往復します。  
 
「あ、あ、ドクロちゃん?これは違うんd…」  
 
 
 
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪  
 
 
 
「もう!桜くん。びっくりしちゃたじゃない!」  
 
魔法の擬音で僕を戻した後に、頬を赤らめながらドクロちゃんは言います。  
 
「……はい。」  
 
もう、僕は穴があったらさらに深く掘って入り、上に石で重しをしたいくらいです。  
 
「いくら一人になれたからって、そこまではしゃいじゃだめでしょ。」  
 
万年はしゃぎまくりのドクロちゃんに言われたくありません……  
 
「……着替えるから部屋でといてよ……」  
 
まだ僕は、下半身になにもはいていない状態なので、ドクロちゃんには部屋から出てもらうようにお願いします。  
 
もうちょっとで、今まで溜まっていた欲望を発散できていたのに…  
 
気分は先ほどよりブルーです。  
 
ペロペロペロ…  
 
そう、ドクロちゃんが僕の息子をナメナメしてくれたとしても気分はかわ……  
 
ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?  
 
な、なんでドクロちゃんが僕の息子を舐めているんてすか?  
 
「うふっ。桜くんの大きいね♪」  
 
と、言って裏筋の部分を、つーっと舐めあげます。  
 
き、気持ちよすぎる!  
 
「……っ!じゃなくて!なんでドクロちゃんが僕のを舐めているの?」  
 
「えへへ〜。」  
ちゅっ。と、先っぽにキスをしながら答えます。  
「桜くん、溜まってたでしょ?だからボクが手伝ってあげる。」  
「い、いらないよ!ドクロちゃ…うぁぁ!」  
 
ドクロちゃんが僕のを口の中に入れます。口の中で、舌がカリの部分を丁寧に舐め回します。  
 
「ひぃもひぃいい?しゃくりゃくん?」  
上目遣いに僕に聞いてくるドクロちゃん。  
「ど、ドクロちゃん…っ!あっ、くっ、き、気持ちいいよ…」  
 
もう、理性が吹き飛びかけています。  
僕の頭の中では、すでに僕妖精達がラッパを高らかと鳴らして今の状態を祝っています。  
 
「うむ…ちゅ…ちゅく…ふっ…」  
ドクロちゃんが頭を振って、僕のを口でシゴき出しました。  
 
こ、これはやばいです!!  
 
「ど、ドクロちゃん!も、もうでちゃうよ…!」  
決して、僕が早漏なわけじゃないです。全部この天使の舌使いのせいです!  
 
「ちゅく…ふっ…さくらくん…出していいよ…?」  
さらにスピードを上げるドクロちゃん。  
 
もう限界です!!  
 
「あっ!あっ、でる!でるよドクロちゃん!」  
「…うぅん!?」  
どくん、どくん、どくん。  
僕の分身達がドクロちゃんの口の中を駆け回ります。  
こくっ、こくっ、こくっ。  
ドクロちゃんはそのすべてを飲み干そうとしますが、何せ、今まで溜まっていた分の精子です。収まりきらずに、口の端から垂れてしまいます。  
 
「……ぷはぁ!…桜くん…いっぱい出たね。」  
口の端から白いものを垂らしながら微笑むドクロちゃん。  
 
僕は、一滴残らずだしてしまったのかクタクタです。  
 
 
 
「どうして、ドクロちゃんはあんなことをしたの?」  
 
後始末を終えた後、僕はドクロちゃんに質問します。  
「え〜。それはね〜。」  
えへへっ、と照れるドクロちゃん。  
 
 
 
「ボクは、桜くんのことが大っ好きだからだよ♪」  
 
 
 
    〜fin〜  
 

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