さわやかな日曜日の朝、ふとんの中で目を覚ました僕は  
「ぬおあぁっっ!?」  
となりに添い寝するピンクのモヒカンを発見、即座に蹴り飛ばしました。  
「ぎゃぴいっ!なにするザンスか桜くん!」  
「黙れ変態モヒカン!なぜ僕のふとんで寝てるんだっ!!」  
吹き飛んだ変態天使は一言、  
「落ち着くザンス桜くん!これにはちゃんとした理由が・・・!」  
「言い訳は見苦しいぞ変態嗜好天使っ!」  
僕が広辞苑の角でピンクモヒカンの後頭部に殴りかかろうとした瞬間、  
「ちょっとまって、桜くん・・・」  
押入れから聞こえる寝起きなロリータボイス。  
「ド、ドクロちゃん?」  
「ザンスのいってることは本当だよ?」  
眠たげに目をこすりながら畳に降りる天使の少女。現在は午前9時、本来なら  
この天使はまだまだ眠っている時間帯です。  
「今日は早起きだねドクロちゃん?それより、あの変態モヒカンが  
僕のとなりで眠っていた理由って・・・?」  
「うん、それはね・・・」  
 
もったいぶるような天使の少女。そして一言。  
「桜くんに『げい』になってもらうための訓練なのっ!」  
・・・はい?  
「・・・なんだって、ドクロちゃん?」  
「だからっ、これはルルティエの計画でね」  
状況が良くわからない僕を置き去りにして、楽しそうにドクロちゃんは言います。  
「いつまでたっても小さな女の子好きから抜け出せない桜くんのために、  
いっそ桜くんを『げい』にしようっていうのを・・・」  
「な、なんでそんな方向に・・・?」  
「・・・ザンスが提案してね?」  
「なにっ!?ちょっとザンスさん・・・いない!未来に帰りやがった!」  
ザンスの嗜好が変化したのでしょうか?いや、むしろ以前より危ない方向に  
向かってますよ?  
「とにかくドクロちゃん!僕はそんな趣味にはなりたくないよ!?」  
とりあえず全力で訴える僕にドクロちゃんは、  
「・・・実はね、もうひとつ案があってね・・・」  
なぜか顔を赤らめています。  
「もうなんでもいいよ!まったくルルティエはろくなコトしないんだから・・・」  
「ボクが、桜くんを満足させてあげるって案が・・・」  
・・・はい?  
 
 

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