僕は今静希ちゃんと行為の真っ最中です。  
「はぁ……桜くんっ!ああぁ!」  
静希ちゃんが痛くないようにゆっくりと動きますがそれでも痛そうにしています。  
そのことが顔に出ていたのでしょう。静気ちゃんが微笑みながら言います。  
「桜くん、もう大丈夫だから。動いて。ね、桜くん」  
静気ちゃんの微笑みをスイッチに腰の動きを速めます。  
「ああぁ!桜くん、いいよぉぉ……。私、もうだめ。なんかくるの、なんかくるよぉ」  
「くっ、僕もそろそろ」  
「ああああぁぁぁ……」  
「うああぁぁぁ!」  
 
――ん。くらくん。さーくらーくん。桜くん桜くん桜く――――ん!  
 
僕はゆっくりと目を開けました。現在土曜日の朝11:00です。  
おかしいです、さっきまで僕は静気ちゃんとあんなことやっていてもうすぐで2人して一緒に果てるところだったのです。  
なのに何故か僕は布団の中にいてそして起こしてくれたのは静希ちゃんではなく。  
「桜くん起きてよっ!朝だよ!8時間以上ちゃ駄目だって前も言ったでしょう!脳がしめじになってもいーの!!」  
ドクロちゃんだったのです。くりっくりのロリータボイスで僕を起こそうと必死です。  
「ごめんごめん、今起きるよっぇうっぇぇぇぇえええげげがぐぉ!」  
体を起こそうとしたときドクロちゃんがお腹の上に撲殺バットエスカリボルグを<どしんっ!>とおきました。  
「どけてぇ!どけてよドクロちゃん!僕は起きたから!この通りさ!だからお願い許してぇ!」  
僕は何も悪いことをしていないのに涙目で謝るとエスカリボルグを持ち上げ  
「おはよう桜くん!おそいよ起きるの。今何時だと思ってるの?」  
 
ば!」をいい終ったのを合図にエスカリボルグをメジャーの野球選手のような打ち方で僕の頭を吹き飛ばしました。  
胴体を離れ一人単独で頭は部屋の窓ガラスを割って飛んでいきました。  
満開サヨナラホームランです。さすがドクロちゃん、打率も天使並ってうわぁぁぁぁぁぁ!  
僕は声無き悲鳴をあげました。だって首はどこかへ飛んでいってしまったから。  
90度に体を起こしていた僕の胴体の首がつながっていた部分からはぴゅくぴゅくと血を噴水のように出しながら周りを真っ赤に汚しています。  
そろそろ体中の血がなくなりそうな気分がしてきました。血の噴水をやめない僕の胴体を見たドクロちゃんが我に帰り、おなじみのあの呪文を唱えました。さぁ皆さんご一緒に。  
 
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪  
 
<ぎゅおおおおっ>と僕の頭が戻ってくる間、沢山出した血が掃除機で吸い取るかのごとく<ずごごごご>と戻っていきます。  
赤い液体を全て吸い終わったあと頭が装着。僕は晴れて復活となりました。  
「ごめんね桜くん。でも桜くんも悪いんだよ。ボクの話を聴かないから」  
――これは天使と人間がはじめていろんな意味で繋がる物語  
 
 
「あれ?桜くんJrが元気いっぱいになってるよ!」  
一瞬何のことだかさっぱりわかりませんでしたがそれが僕の自慢の未使用の綿の棒ということが分かりました。  
「うわぁ!?」  
僕はさっと布団で隠しました。しかしドクロちゃんに完全に見られてしまいました。  
「あれぇ?桜くん、もしかして変な夢でも見てたの?」  
僕はドキリとしましたがあえて平然と首を振りました。  
それきりドクロちゃんは何にも話し掛けてきません。どうしたのでしょうか。  
いつもならここで「桜くんのえっちぃ」とか言って僕を自慢の鉄の棒で撲殺するはずです。  
しかし今の彼女はふるふると小刻みに震えています。顔も真っ赤です。恥ずかしがっているようにも見えますがそれは違うと思います。  
僕には分かるのです。  
「どうしたの、ドクロちゃん」  
僕は耐え切れずドクロちゃんへと話し掛けます。  
「桜くん……。ボク、ボクなんだか……」  
 
最後の言葉を切り、ドクロちゃんは僕の唇と自分の唇を重ね合わせてきました。  
ドクロちゃんの唇はぷっくりとしていてやわらかでした。  
ドクロちゃんが唇を離し  
「桜くんがいけないんだよ。ボクにあんなのを見せるから、ボクなんか変になっちゃたよ」  
えぇ〜!?服の上から見ただけでですか!?  
そんな僕の心のツッコミをまたドクロちゃんの口付けにより阻止されました。  
「……ぁはぁ、ん……。」  
今度は僕の口へと舌を入れてきます。半開きになっていた僕の上の歯と下の歯の間を舐め開けて欲しそうに動かします。  
歯の扉を開け僕もドクロちゃんの舌を舐めあいます。  
「はぁ……、んむぅ……ちゅっ、あぁ」  
唇を話すとドクロちゃんの舌と僕の舌の間に銀色の糸が伸びましたがすぐに切れてしまいました。  
「ド、ドクロちゃん。だめだよ、何やってるんだよ……」  
さすがにこれは僕だってまずいと思ってます。しかしドクロちゃんはそんな僕の気を知らず、寝巻きのジャージを腰からするすると下着ごと脱がせていきます。  
 
「ちょっと!本当にまずいよ!やめてよ」  
「そんなこといってもここはやりたいって言ってるよ」  
僕は自分が情けなくなりました。言葉とは裏腹にさっきのドクロちゃんとのキスで僕の綿の棒は元気いっぱいに大きくなっています。  
そしてそれをドクロちゃんは咥えます。  
「ん、んんん。……んっんん、ちゅっ、ん」  
頭を動かして抽送させます。2、3度動かした後、先っぽをチロチロと舐めたり裏筋を下から上へと舐めたりしてきます。  
「んっ、くあ。ド、ドクロちゃん。も、もう!」  
僕は我慢できずに今までためてきた子孫繁栄のための真っ白い淫猥な液体をドクロちゃんの顔へと放出させました。  
今までずっと溜め込まれていた精液は大量に飛び出し、ドクロちゃんの顔をベトベトに汚しました。  
「あ、ゴメン!ドクロちゃん!」  
しかしドクロちゃんは  
「ううん、へーきだよ。それよりもねぇ桜くん、ボクももう我慢できないよ」  
ドクロちゃんは来ていたハーフパンツのホックを外しジッパーを下ろしました。  
「桜くんお願い、ちょうだい」  
僕の理性はそこで切れてしまいました。気がつけば僕はドクロちゃんを今まで僕が寝ていた布団へと押し倒しドクロちゃんのしましまパンツの上からドクロちゃんのクレバスをなぞっていました。  
「はぁ、桜くんいいよぉ。もっとさわってぇ」  
何度かラインにそって擦っていると湿ってきたのでパンツをおろすことにしました。  
 
ドクロちゃんのアソコはもうビショビショに濡れていました。これならもうスムーズに挿入できるでしょう。  
僕は自分の綿の棒をドクロちゃんのアソコへと押し当て、なぞる様に上下にスラストさせ  
「いくよドクロちゃん」  
「うん、きてぇ桜くん」  
ぐっと一気に腰に力をいれドクロちゃんの中へと入れます。  
「ん、あああぁぁぁ!はぁはぁ……あっあっあああ!」  
正常位で腰を動かすとドクロちゃんがいままでだしたことないような可愛い声を発しました。  
「ドクロちゃん気持ちいい?」  
「うっ、うんいいよ桜くん。……もっと、あぁ……もっと突いてぇ。あっ、んんあぁ」  
ドクロちゃんの喘ぎ声は僕の性欲を更に駆り立てます。  
さっきよりも腰の動きを強くします。途中、上着も脱がせながらやったのでペースは前よりも落ちています。  
体と声と脳みその栄養分を吸い取っているんじゃないかと思うほど不釣合いに成長しているドクロちゃんの胸を優しく揉みながら腰を動かします。  
「桜くん、おっぱいいいよぉ」  
腰を動かしたままドクロちゃんの乳首を吸ったり舐めたりして刺激を与えます。  
「ダメッ!桜くん、ボク……ボク、もうっ」  
僕もそろそろ限界です。強さをそのままに速さをフルスロットル!!  
「あっあっあっあぁぁああああああぁ!」  
 
ドクロちゃんが果ててしまった後  
「くっ、ああぁ!」  
僕もドクロちゃんの中へと射精しました。ここで問題発生です。  
僕は快楽を求めるあまりにドクロちゃんの中へと放ってしまったのです。  
「ああ!ゴメンドクロちゃん!僕我慢できず中に」  
「大丈夫、だよ桜くん。天使は人間の子供を産むことができないから、中に出しても大丈夫。心配しないで」  
つまり、人間の精子と天使の卵(もしくはその逆)は受精できないということでいいのかな。  
とにかくよかったです。そのことは免れました。  
でも、ドクロちゃんとその場の流れでやってしまいました。  
僕は後処理をした後  
「ごめんねドクロちゃん……。僕、あんなことやっちゃって」  
さっきから謝ってばっかりです。情け無いです。しかしドクロちゃんはそんな僕へと優しく微笑みながら  
「いいよ。ボクがさせちゃったんだし。桜くんは気にしなくてもいいんだよ」  
やっぱり彼女は天使でした。僕とドクロちゃんは余韻を楽しむため一緒に布団へ入ろうとしたそのときです。  
<ガチャリ>と僕の部屋のドアを開けて  
「お姉さま、桜さんもう朝ですよ。朝ごはんできてますからっ……」  
ザクロちゃんが僕たちを呼びに来ました。  
 
この光景は9歳のザクロちゃんに早すぎたでしょう。だって裸の男女2人が仲良く布団の中へと入ろうとしているからです。  
<バタンッ>とドアを勢いよく閉めて  
「ごめんなさい!私、まさかそんな。本当にごめんなさい!」  
タタタッと階段を下りる音が聞こえました。  
「違うよザクロちゃん!誤解だよ、待って待ってよぉ」  
俊足の速さで服を着ながら下へと下りていこうとしましたが下りるに下りれませんでした。  
「あ〜あザクロちゃん泣かしちゃった」  
「そこ!他人のフリしないで!君もだよ、君も原因だよ!」  
「無理やりやったくせに……はじめてだったのに」  
「逆でしょ!僕だって初めてだよ!あー、確かに悪いとも思ってるけどさ。それよりもザクロちゃんの誤解を消さなきゃ」  
 
「桜くんは私とえっちしたのいやだったの?」  
急にドクロちゃんが切なげな声で聞いてきました。  
「いや、そうじゃないけど……」  
逆に僕は嬉しいくらいです。  
「ならいいじゃん、もう!いつまでもくよくよしてたらはじまらないよ!」  
ドクロちゃんらしいまとめ方です。もう反論する気すらなくなっていました。  
でも、せめてザクロちゃんとの誤解は解きたいです。  
「桜くん!またやろうね!」  
迷惑天使が太陽のような輝きで星のような優しい光を発しているような笑顔で言いました。  
もう正直勘弁して欲しいです。  
でも、あと1回くらいならいいかな。と思っていました。  
 

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