私は、あんなものは見たくなかった。
桜くんと田辺さんが一つになるところなんて。
桜くんはあの時、私には手を出さなかった。
本当は、私は、私は・・・
桜くんを見ていると本当に楽しい。なんだか昔遊んでくれたおにいちゃんを思い出す。
おにいちゃんもちょっとドジなところがあって、でもにくめなくて・・・
今思うとあれは、初恋だったのかもしれない。
そして今、私は桜くんに同じような感情を抱いている。好きなんだって思う。
でも、桜くんは水上さんが好きらしい。
だって、幼馴染みたいだし、二人の間には何かただならない空気が流れてる・・・
お互い好きなのに、一歩前に踏み出せない。そんなかんじ。
だから、いつまでもモタモタしてるから、あの時田辺さんは桜くんを食べちゃったんだ。
私も・・・いいよね?
今日、桜くんを誘い出すことにした。
この間のことで脅せば簡単に連れ出せるだろう。
悪い事をしているみたいだったけど、なんだかワクワクする。
「桜くん、ちょっといい?」
「え?な、何か用?」
桜くんなんだかぎこちない。
「ちょっと付き合ってほしいんだけど、来てくれる?」
「今はちょっと・・・」
なにかあるみたいだ。でも、ここで逃げられるわけにはいかない。
せっかく勇気を出してきたのに、このチャンスを逃すわけにはいかない。
「いいから来るの。あの時のことをバラされたくなければ・・・」
「え?あ、ああああああの時って?」
すごい動揺の仕方だ。桜くんってわかりやすい。
「忘れたの?来年はパパになるかもしれないのに・・・」
もう一押し。桜くんは口をぱくぱくさせて天を仰いでる。
あとは、もう・・・
あとは、もう、押し倒しちゃえば・・・
でも、ここはダメか・・・誰かに見られちゃうかも。さすがに校舎裏は古典的すぎだ。
そういえば、なんで桜くんはこんなところにいるんだろう・・・
「さくらく〜ん、まだ〜?」
あれはドクロちゃんの声だ。
桜くん、また何かさせられてるんだ。
たしかにドクロちゃんは手強い相手だ。でも、なんとかして振り切らなきゃいけない。
決意が揺らがないうちに桜くんと・・・
私はドクロちゃんの声がするほうに向かう。
「あ、南さんだ!何してるの?」
「ドクロちゃんこそ何してるの?こんなところで。」
振り切るっていっても何も考えてなかった。
とりあえず、話の主導権を握るように話を進めた。
「ボクはねー・・・あ、そうだ南さん、桜くん見なかった?」
簡単な話だった。一言いないって言えば別の場所を探しに行くだろう。
「うぅん。こっちにはいないみたい。」
お願い、早く他の場所に探しに行って!
心臓がバクハツしそうだった。
「えー、でもこっちから桜くんのニオイがするよ?」
桜くんのニオイ!?ドクロちゃんって一体・・・?
「でも、いないのかぁ・・・南さんありがとう!」
よかった。思ったよりあっさり引いてくれた。
さて、あとは桜くん。とりあえずここから連れ出そう。ここは人目につく可能性が高い。
場所は・・・田辺さんと見つけた廃トイレにしよう。
あそこは立ち入り禁止だし、周りの人通りも少ない。
「さあ、ドクロちゃんは行っちゃったから、来て。」
私は、すっかり放心して変なものが色々出てきている桜くんの手を引いて学校を出た。
「桜くん、着いた。」
「え?つ、着いたってどこに?」
「・・・来て。」
「え?でもそっちは立ち入り禁止・・・あ、イエ、行きます行きます。だからそんな睨まないで下さい。」
私は桜くんを連れてトイレの一番奥の個室へ入る。
「えぇっと・・・何をするつもりなのかな?南さん。」
桜くんはなんとなく察しがついたようで、そわそわしている。
「わかってるんでしょ?桜くんをここに連れてきた理由。」
私は桜くんの手を取る。
「え?え?え?」
そしてスカートの中へ持っていく。
「ほら、ココもこんなに熱いの・・・鎮めてくれるよね?」
桜くんの手が触れただけで下着が湿ってくる。
「ちょッ・・・南さん!?」
「手を離さないで・・・」
そして私はゆっくりと服を脱ぎはじめた・・・
まずは上から、周りが静かなので衣擦れの音がはっきり聞こえる。
もう興奮してきた。落ち着かなきゃ。
見ると桜くんは恥ずかしそうに目をそらせている。
「私って魅力ない・・・?」
私は尋ねた。たしかにドクロちゃんに比べれば全然だけど、悪いほうではないと思っていた。
・・・けど不安だ。
「い、イイエ!?そんなことないよ?むしろ・・・」
「むしろ・・・なに?」
「・・・十分魅力的だと思うよ」
そのコトバを聞けただけで十分だった。でも・・・
「じゃあ、・・・なんで目をそらすの?」
「え・・・あの、いや、だって、い、イケナイよこんなの。僕たちまだ中学生だよ?」
この期に及んでまだ私を説得するつもりらしい。
少しからかってみよう。
「・・・私が十二歳じゃないから?」
「なんでそうなるのさ!?僕はまだそんな特殊な性癖に目覚めてませんっっ!!」
「まだ・・・?じゃあこれから・・・?」
私は後ずさりする。半裸で。
「そろそろわかってよ南さん・・・」
「わかってる。桜くんは将来・・・」
「将来何!?もう涙が出てくるよ・・・」
桜くんは半泣きになってる。いじめすぎた・・・?
じゃあ、そろそろいい思いさせてあげよう。
桜くんの股間にはテントが張ってる。やっぱ男の子だ。
「・・・桜くんごめんなさい。」
私は謝った。股間に。だってこんなにパンパンになってるし・・・
「え、あ・・・別にそんなに気にして・・・ってドコに謝ってるの!?あっ・・・そんな・・・」
軽くさすってみると、桜くんはぴくりと反応する。桜くんはこうすると気持ちいいんだ・・・
なんだか私の手によって悶えてる桜くんを見ていると嬉しくなってくる。
私も興奮してきた。桜くんのモノをさする手つきが早くなってくる。
ガマンできなくなって、私はゆっくりと桜くんのズボンを脱がそうとベルトに手をかけた・・・
ベルトは思ったより簡単に外れた。桜くんもあんまり抵抗しない。
ホックを外してファスナーを下ろし、パンツごと一気に脱がせた。
そこで桜くんは我に帰ったようだ。
「えっ、あっ、南さん、ちょっ・・・っっっッ!!!」
しかし私はそんなことはかまわない。むき出しになったそれを咥えてチロチロと舌を動かす。
今思えばなんでそんなことをしたのかよくわからないけど、
桜くんのそれを見たときには無性にそうしたくなった。
「はむ・・・んむむ・・・」
そんなにおいしいモノでもないのだけれど、何故かやめられない。
「は、ひゃっ!!?南さんっっ!?そんな刺激、僕・・・た、耐えられない・・・!!!」
なるほど、こうするといいんだ・・・そろそろ私もやってほしくなってきた。
ちょっとたのんでみよう。
「桜くん、私にもしてくれる?」
「えっ?なにを?」
「ホラ、こうして・・・」
私は桜くんの手を自分のパンツの中に入れた。
「もっと下・・・んっ・・・そこぉ・・・もっと、いじって・・・」
桜くんの手がモゾモゾと私の恥部を動き回ると自然に声が出てくる。
「あっ・・・あぁん・・・んんん・・・」
くちゅくちゅといやらしい音がしてきて、溢れてきているのがわかる。
頭がボーっとしてきて、自分でも何をしているのかよくわからなくなってきた。
「あっ・・・桜くぅん、はひっ・・・い、挿れてぇ!!」
桜くんももはや桜くんではなくなっていた・・・ケモノ?
「い、いくよ、南さん。」
一瞬で私の下着を剥ぎ取った桜くんは、私を押し倒し、そして遂に・・・
そして遂に私と桜くんは一つになった。
ずぶずぶと私の中に桜くんが入ってくる。結構痛いんだけど・・・?
今は桜くんのためにガマンしよう。そのうちこの前の田辺さんみたいに気持ちよくなった来るんだろうし。
「あっ、あっ、あっ・・・はっ、はぅぅぅぅぅああぁぁぁぁぁ!!?」
だんだん痛みに慣れてくると、今度はいじられている時とは比べ物にならないほどの快感がこみ上げてきた。
奥に当たってる・・・。
「あぁっ、奥にぃっ、子宮にっ、桜くんのがあたるのぉ・・・!!」
「ココがいいの?南さん?」
「あっ、イイっ、そこぉ・・・」
なんだか私すごく恥ずかしい事言ってる気がするんだけど?
でも、それどころじゃない。もう・・・ダメ。
「み、南さん?僕、もう・・・」
「私も、イきそうぅっ、はぁっ・・・あぁぁぁぁっっっ!!!」
目の前が真っ白になって体中の力が一気に抜ける。
桜くんは寸前で抜いたらしい。暖かい液体が私にふりかかる。
「はぁ、はぁ・・・」
桜くんはその場に座り込んでいる。体に力が入らないみたいだ。
「南さんはホントによかったの?初めてみたいだったし。」
私の膣から流れている血を見て、私を気遣う。
その気持ちが嬉しい。
でも、中学生のクセに何そのプレイボーイみたいな口のききかた。
「私は・・・桜くんがよかったの」
正直な気持ちを伝えよう。叶わない恋なのは知っているけど、何もしないで終わるのは嫌だ。
「え、あ、その、南さん?それって・・・」
「私は、桜くんが好き。」
「な、えぇぇぇぇぇぇ!!?」
「でも、桜くんは水上さんが好き。」
「な、なんでそれを・・・?」
本当はクラスメイトのほとんどが知っているんだけど、それはさすがに言わないでおこう。
水上さんの気持ちも・・・
「でも、私は桜くんの邪魔をするつもりはないの。ただ・・・ちゃんと断って欲しい。」
「え・・・でも・・・」
「これは私のケジメ。お願い。私をふって。」
「ご、ゴメン・・・僕は静希ちゃんが・・・」
「それで・・・いいの。ここで断らなかったら私は桜くんが嫌いになっちゃうから」
・・・アレから数日が過ぎたけど、実は桜くんとのカンケイは続いている。
桜くんは私の気持ちを知ってから少しやさしくなった気がする。元々やさしかったけど。
ただ、水上さんとは相変わらずのようだ。私の気苦労はまだまだ続きそうだ。
〜fin〜