今日はとても不吉な波動を感じます。  
この日、僕は今までためてしまった宿題を一気に片づけ、気が付いたら朝の6時が既に5時  
予定としては12時頃に終わる予定だったのですがそれを邪魔するドクロちゃんの襲撃を避けるので  
かなりの時間と体力を消耗してしまいました。  
流石、夏休みの殆どを北斗神拳を極めるのに費やしたと豪語するだけの事はあります。  
その拳一つ一つに重みとクジャクのような美しさ、エレガントさを感じます。  
しかし、僕だって夏休み中ずっと遊んでいた訳ではありません。  
僕は夏休みのはじめの方に宿題を終わらせようと奮闘したのですが、  
ドクロちゃんの妨害が激しすぎて思うように進みませんでした。  
そこで僕は夏休みの最後の一日以外全てを修行に捧げ、  
最後の一日で決着を付けると言う作戦に決め込んだのです。  
お陰で拳銃の扱い、シチリアナイフ戦、帝王学、白兵戦、兵法、剣術、棒術、拳法、空手、  
キックボクシング、極真空手、サバイバル術、家庭の医学、アマゾネス免許一段  
そのほか全ての格闘技、技術、知識を身につける事に成功しました。  
そして今日、僕はドクロちゃんと互角に渡り合いながら、ドリルや習字を進めて行ったのです。  
 
こうしていく時間かたって遂に残すところ読書感想文ただ一つです。  
僕は文字を一つ書いては攻撃、一つ書いては防御を繰り返していました。  
ドクロちゃん「早く…その…ペンと紙…降ろし…てぇ!桜くん!」  
疲弊したキューティクルボイスは僕の決心を揺らがせようと右耳に進入  
しかし、僕はこれまで静希ちゃんとの連絡をたちきって、ここまで辿り着いたのです。  
その努力を気泡のごとく破滅させるなんて…僕としてはそんな事ありえないのです。  
ドクロちゃんはエスカリボルグを上から下へとひとふりします。  
僕はバックステップで回避、振り下ろされたエスカリボルグは畳を<バキィ…>  
と破壊させると天使によって素早く引き抜けられます。  
その隙に二文字、僕は鉛筆を走らせます。やった!大きな進歩だ!  
と、エスカリボルグを突き出ます。  
僕は横への斬撃だとばかり思っていて…  
しかし、この程度で殺られる草壁桜ではありません。  
 
僕は腰まわりのベルトからぶら下がっているカノンを取り出します。  
ドクロちゃん「!」  
ドクロちゃんは素早くエスカリボルグを引き、盾のように構え、銃弾を弾きました。  
チカラを失った銃弾は僕の部屋のフスマのスキマに吸い込まれゆきました。  
いっしゅん、ドクロちゃんが硬直します。そこが狙いです。  
僕は空いている左手からナイフを取り出し肩からドクロちゃんに接近します。  
もうドキがムネムネなんて言ってられません。  
僕はナイフを構え、そして…  
ドクロちゃんはフスマの中へと逃げてゆきました。  
この時、僕の勝利が決まったのです。  
え…?勝った?僕…勝ったの?あの、極悪非道のドクロちゃんに…白兵戦で…!  
僕の頭の中で真っ白い雪の精霊達が片手を挙げてばんざーいばんざーい  
そして戦場で負けた女がどうなるか知ってるよなぁ…?ぐへへへへ  
みんな一斉にヨダレを垂らします。うヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ  
うヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘ  
うヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘ  
うヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘ  
うヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘうヘ  
 
…一体どれだけの時間、うへうへしていたのでしょうか。  
いつの間にやら天使が僕の隣に居ました。  
ドクロちゃん「どうしたの?桜くん。」  
僕「いや、なんでもないよ…」  
そこにはさっきまでの戦闘の疲労は全く無いといった瞳が僕に『?』を訴えかけます。  
どうやらカノジョは早くも回復してしまったようです。  
流石天使、ここは修行しても縮められない差なのでしょう、  
僕の体はすっかり疲労困憊。先ほど一撃を決められなかった事を後悔してなりません。  
ドクロちゃん「ところで…桜くん?夏休みの宿題、ボクもまだ終わってないんだ…」  
僕「へぇ…それじゃあ僕はうすぐらい屋根裏で読書感想文を書いてくるね」  
僕はサワヤカな笑顔を浮かべつつ天井を打ち破る為、  
ぼろぼろの体から数少ないエナジーを集結させ…  
ドクロちゃん「イッショニ ヤッテ クレルヨネ…?(命令)」  
エスカリボルグからオレンジ色のオーラが漂います。  
僕「はい、どこまで、ご一緒に(服従)」  
抵抗なんて無駄です。服従です。  
宿題の為に命は捨てられません。命有っての物だね。  
これに限ります。『秋葉原でのサバイバル』にだってそう書いてありました。  
 
ドクロちゃん「それじゃあ、読書感想文から!」  
読書感想文…希望が見えてキマした。  
作文が嫌いなドクロちゃんが書くスピードは必然的に僕より劣ります。  
そんなドクロちゃんが書いている間に僕が書き終わります。  
その後だったらいくら時間を費やしても構いません。  
ラッキーです。非常にラッキーです…ッ!  
ドクロちゃん「それじゃあ、ボクこれからいろんな事したいから桜くんよろしくね!850枚!」  
ドクロちゃんはそういってエスカリボルグをぶんぶん振り回しながらお庭に出ようとします。  
僕「だめだめだめだよー!なんでドクロちゃんはランランとした眼で一般のおじさんを見つめて  
いるの?!エスカリボルグを振り回しながら!いや、それはいいんだよ…よくないけど!だから  
攻撃に行っちゃだめ!催涙弾水平射出攻撃もだめだって…ば!それより850枚という  
数の多さはなんなんですッカッ?!」  
ドクロちゃん「だって…超大作書いて芥川賞狙いたかったんだもん…」  
僕「じゃあ自分でかきなよ!僕はそんなもの書かないからね!というか宿題やんなきゃ、  
しゅ・く・だ・い!二枚でも良いから早く書こうね?」  
エスカリボルグが突き出ます。  
が、僕はそれをかわします。  
ドクロちゃん「しかたないなぁ。それじゃあやろっか?」  
僕「え?…あ、うん!それじゃあ早くやろっか?」  
ドクロちゃん「うん!」  
ここまで素直になってくれるなんて  
…僕は今保護者としての感動を十分に味わったようなぶへぇ  
 
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴる〜♪  
 
そんな可愛らしい天使と僕とザンスがおりなす官能まみれたストーリーなのです…っ!  
 
僕「えええ?!!違うよ!違うってば!こんなんじゃないよ!ゼッタイニ!」  
ザンス「ミィだって参加したいザンスよう!」  
どこからともなくショッキングピンクのモヒカンを揺らしながら、  
ザンスが僕の部屋に入り込んでキマした。  
肌の上に直接かぶせられた革ジャンは汗でしっとりとしていて、  
蒸気する汗はどこかエロスを感じます。  
不吉な波動って…この事だったのか。  
僕「うるさい!こんな変な言葉を文中に記載しやがって…今日こそは生かしておかんぞ!  
大体ザンスさん。あなた、性交というのは普通二人で行うものなのですよ?!」  
ザンス「でも…でも!よくゲームだと三人プレイでも女の子は喜んでいるでザンショ?」  
僕「おたくが出るのは間違ってるんだぁよぉぅう!  
ザンスさんはクーラーの効いた部屋でななこのABCでもやっていて下さい!」  
「ああっ、そんな事言われると…ミィ…感じちゃって…ああぅうっ…  
もっと、もっと言ってくれザンス!罵声を!中傷を!ミィに、ミィにぃ!」  
ザンスさんはとても艶やかな声をあげます。  
すると徐々に薄い赤み帯び、勃起してゆくピンクのモヒカン  
「はしたない所を見せてしまったザンス…」  
「えええ?!ザンスさんってば…何を勃起させてるのさ!」  
「これがミィのエナズィザンス!早くこの魂の叫びを沈める為、ミィも参加させ…ッ(バチーン)」  
 
僕はザンスのモヒカンをまっぷたつにしました。  
ばらばらと髪の毛いっぽんいっぽんが空気中に散布し、  
一つのかたまりが<バサッ>とたたみの上に落ちます。  
ザンス「おおおォォォおおおおおお^−−−えきおkぅうウウううへうあらんsんzふじこ」  
それを皮切りにザンスは悶絶し、ごろごろごろごろ転がり、  
ごろごろごろごろ階段を転げ落ちてゆきました。  
「ふっ…名刀サクラガンバギディアスの名の下に、全ての竜は倒されたのさ…」  
僕はマンガ本の平積みに足をかけ、夕日を仰ぎ見ます。  
ドクロちゃん「桜くん、なんで宇宙人みたいな格好してるの?」  
僕「し、してないよぉ!どこからどうみても『海の男』じゃないか!」  
ドクロちゃん「うぅん、宇宙人なの」  
僕「断じて違うよ!『海の男』そう、ドラマとかでよくあるじゃん!  
海のなんだか灰色っぽい金属のあれに足をかけて夕日を見てる人!」  
ドクロちゃん「違うもん、金星にやってきたウルトラマン・ナムロスだもん!」  
僕「そ、そんなのいないよ!いやそれはわかんないけど……え、え?気になる!」  
 

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