朝です。 
 新しい朝が来た、希望の朝だなのです。 
 喜びに胸を広げたり青空仰いだりした挙句、ラジオの声に健やかな胸を開いたりする 
朝なのです。 
 もちろん挨拶は『おはよう小鳥さん』です。 
 それから、ぐっどもーにんぐまいまざー。 
 ……ですが、それはあくまで普通の人のお話で。 
 僕にとってみれば、今日も今日とてまた撲殺されてぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪される 
二十四時間が始まるという、あまり希望のない朝だったりするのです。 
 それはもう、並大抵の希望のなさではありません。 
 真剣十台しゃべり場に出場して、『いい加減にしてくれないと部屋の壁に「今日の 
撲殺者数」とか書いたパネル(交番の前に置いてある交通事故のアレみたいなの)を 
飾って、「撲殺ゼロで明るい未来」とかいう標語まで付けますよ!?』とか主張したく 
なるくらいです。 
 いえ、実は一度ドクロちゃんに向かって主張してみたこともあるのですが。 
 あのときは確か、頚骨が根こそぎぶち撒けられたんだったと思います。 
 ……そんな僕ですから、朝になっても素直に起きられるわけがありません。 
 そう、これは生存本能の激しい葛藤なのです! 
 断じて、僕が夜中まで悶々と妄想に耽ってるせいで寝不足だとか、そういうことで 
はないのです! 
「……う〜ん、むにゃむにゃ、あと五分」 
 とか夢うつつに口走ってるのも、そういう何か複雑な事情とかあって、裁判所だって 
情状酌量してくれるに違いありません! 
「ダメです」 
「じゃあ、あと三分……」 
「それも却下します。時間がないのです。早く起きてください、桜さん」 
 しつこく枕にしがみつく僕の耳を、柔らかな声がくすぐります。 
 それと同時に、ふにふにとした柔らかいモノが二つ、僕の背中に押し付けられて…… 
「……って、『桜さん』?」 
「おはようございます、桜さん」 
 目を開けた僕の耳元、息が直接吹きかかってくるぐらいの至近距離で、誰かが囁いて 
います。 
 視線を下ろせば、真っ白くて細い腕が僕の体を抱きしめています。袖に覆われて 
いない生腕です。柔らかくてスベスベしていて、思わず頬ずりなんかしたくなるような 
可愛らしい腕なのです。 
 そして、首を廻してみれば。 
「ザ、ザザザザザ、ザクロちゃんーーーーーーーーーーーーーー!?」 
「はい、ザクロです。おはようございます、桜さん」 
 僕は思わず、マッハの速度で後ずさっていました。多分、世界エビゾリ逆走法選手権 
とかあれば、このときの僕は金メダルだって狙えたに違いありません。ふと気がつけば、 
変な眼帯をしたインド人の顔が青空に浮かび上がって、指を立てて笑顔でキメていました。 
『そうだ、それでいいンダ、桜……オマエならできる! オレが果たせなかった夢…… 
 エビゾリの星を掴ムことがッ!』 
「マ、マハーディーンさん!?」 
『ごふごふっ!……くそっ、この錆びついちまった体が忌々しいぜ……せっかく、 
 オマエの晴れ舞台が見られるってのによぅ……』 
 マハーディーンさん(仮名)が病魔に蝕まれた体で、僕を応援してくれています。 
 僕はでろでろと泣きながらマハーディーンさん(インド在住。六十歳。エビゾリジム 
オーナー)の手を取って、 
「……えいっ、エッケルザクス」 
『ぶはーーーーーーーっ!』 
 横から飛んできた魔法濡れタオルに締め上げられて、マハーディーンさんはお空の 
星になってしまいました。 
「……何をやっているんですか、桜さん」 
「いや、あんまり驚いたもので、つい」 
 ザクロちゃんの左目が冷たく僕を睨んでいます。そして思わず謝ってしまう、小心者 
の僕なのでした。 
 そうやってぺこりと頭を下げると、これまで見えなかった色々な物が見えてきます。 
つまり、ザクロちゃんの腰から下……剥き出しの太股とか、縞々の可愛らしいパンツ 
とか……って、剥き出し!? 
「ザ、ザクロちゃん! その格好は!?」 
 そう! 
 ザクロちゃんのとても九歳児とは思えない豊満ボディを包んでいるのは、いつもの 
軍服ではなかったのです! 
 いえ、軍服は軍服なのですが、半分だけと言うのでしょうか。パンツ(白と水色の 
ストライプ)の上に上着だけを羽織って、足には黒いニーソックスだけ。襟元から 
見える谷間の感じでは、ブラジャーもしていないみたいです。Dカップくらいはあり 
そうな白くて丸い乳房が、窮屈そうに服の中で押し合いをしています。 
 僕がその胸の中にルパンダイブで飛び込みたい、という欲望と戦っていると、ザクロ 
ちゃんは恥ずかしそうに顔を伏せて、 
「その……夜這い、です」 
「ケゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーー!?」 
 僕の喉から奇声が飛び出しました。 
 ……落ち着くのです、僕! 
 なんだか事情はよく分かりませんが、ここで焦って飛びつくのは危険な気がします! 
ていうか、多分濡れタオルの餌食です。 
 たしかに、もじもじしてるザクロちゃんは可愛いですが、ちょっと頬を赤らめて 
上目遣いってそれは反則だと思いますが、ああっ、だめです、そんなに足をもじもじ 
させたらパンツの裾がずれて恥ずかしいやわ毛が見えそうになってしまいますーーー! 
「……そして、これは桜さんの命を守るためでもあるのです」 
 と、急にザクロちゃんは真面目な口調になって言いました。 
「……僕の命?」 
「はい。つまり、姉のドクロの裏切りを受けて、神様は方針を変更されたのです。桜 
さんを殺すことで不老不死の発明を止めるのではなく……桜さんをロリコンでなくす 
ことによって、発明を止めさせようと」 
 それはありがたいのですが、僕がロリコンなのは神様の保証付きだということですか。 
 ……いや、たしかに『ふくらみかけ』とか『無毛』とか聞くとときめいてしまう僕 
なのですがッ! でもソレは健全な中学生としては当然のことだと思うのです、思い 
たいのです、思って下さいお願いだからーーー! 
「……って、僕をロリコンでなくすって、どうするの?」 
 ふと不安を覚えて、僕は尋ねました。 
 何しろ相手は天使で、しかもあのドクロちゃんの妹です。笑天を見ていて「歌丸さん 
よりこぶ平の方がいいよね」なんて言っちゃうドクロちゃんの妹なのです! 僕たち 
普通の人間には思いもよらない手段を採ってしまうかもしれません! 
 ていうか、多分そうです。だってこぶ平だし! 
「それは、その……」 
 そこまで言って、ザクロちゃんは恥ずかしそうに顔を伏せました。 
 柔らかそうな太股の間で両手をもじもじと擦り合わせながら、 
「……私の、からだで……」 
「え?」 
 両腕の間で寄せて上げられてスゴいことになってるザクロちゃんの胸に見とれていた 
僕は、妙な言葉が耳に届いた気がして、思わず聞き返してしまいました。 
 多分、そのときの僕は間抜けな顔をしてただろうと思います。 
「ですから……その、私の身体を使って、桜さんにロリコン以外の楽しみを……」 
 ザクロちゃんの声が段々小さくなって、聞き取れないくらいになってしまいます。 
「えぇと……その、それは、つまり……」 
 僕は思わず、ザクロちゃんの均整の取れた身体(僕より背が高いのです)をまじまじ 
と見つめてしまいました。白くて柔らかそうな肌、両手で掴んでも余りそうな胸、揉み 
応えのありそうな弾力感に溢れたお尻、すべすべの太股……これを使って、ですか? 
 胸もお尻もお口も、あんなトコロもそんなトコロも全部ですか? 
「くぱああああああああああああっ!」 
「ああっ、桜さんッ!? 鼻血が、鼻血がまるでナイアガラ大瀑布のようにーーーッ!?」 
 い、いけません、僕! 
 それ以上妄想しては出血多量で命の危険が大ピンチです! 
 いくら撲殺され慣れて血塗れ人生まっしぐらでも、これ以上の出血は大危険です! 
 心頭滅却、明鏡止水の心に目覚めろ僕! 
「え、えぇと、えぇと……こ、これです!」 
 ぐみっ。 
 ザクロちゃんが大慌てで、僕の鼻の穴に、鼻血止めを突っ込んでくれました。 
「……ありふぁとう、ばくろひゃん。おふぁげれたふかりまひた」 
「何を言ってるのかよく分かりませんけど、気になさる必要はありません。今は、桜 
 さんを守るのも私の仕事ですから」 
 そう言って、ザクロちゃんは安心したように、にっこりと微笑んでくれました。 
 その無防備な笑顔に、僕の胸がきゅぅんと鳴ってしまいます。 
 ……はっ! いえ、いけません! 僕には静希ちゃんという心に決めた人が……! 
 ああ、でも、ザクロちゃんの無防備な笑顔は破壊力が強すぎます! 
 僕の心の中の東部戦線は崩壊寸前です。必死で防衛に励むドイツ将校達が、遥か本部 
に向けて悲痛な通信を送ってきました。 
『我が前線は補給薄く、これ以上の防衛は不能と認む! 総統、どうか、どうか撤退 
 の許可を……ぎゃああああああ!』 
 ハ、ハインツ大佐ーーーッ!(五十三歳独身、生粋のゲルマン民族で好きな物は 
ビールとジャガ芋とハーケンクロイツ) 
『総統、自分はもうダメであります……せ、せめて子供たちには平和な世界を……がくっ』 
 分かった、分かったよ、ハインツ大佐! 貴方の尊い犠牲はけっして無駄にはしません! 
 僕は心の中のハインツ大佐に二階級特進の手続きをとってあげると、彼の犠牲を 
無駄にしない為に、決然としてザクロちゃんに向き直りました。 
「ザクロちゃん! とにかく早く部屋から出ていってよ! 大体ザクロちゃんは九歳 
 なんだから、僕が何かしたらそれこそロリコンじゃないか!」 
 そうです。身長とスタイルと落ち着いた物腰のせいで忘れがちですが、ザクロちゃん 
はドクロちゃんの妹で、まだ一人でお風呂に入るのも怖い九歳児なのです。いくら 
なんでも、そんなまだ年齢一桁の子供に何かするわけにはいきません。 
「そのことなら、問題ありません」 
 だけど、ザクロちゃんは平気な顔でした。落ち着いて魔法濡れタオル・エッケルザクス 
を構えると―― 
 
 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ 
 
 ・――このSSに登場する人物は全て十八歳以上であることを、ソフ倫の名に賭けて誓う。 
 
 どこからともなく、変な声が聞こえてきました。 
「概念条文を展開しました。これで完璧です」 
「完璧じゃないよ! ていうか、『概念条文』ってパクリだよ! 川上稔とかその 
 信者に怒られたらどうすんのさ! 都市シリーズの信者って根深い人が多いんだよ!?」 
「完璧です。ソフ倫的には」 
「電撃文庫はソフ倫関係ないよ! そりゃ確かに、エロゲと見分けつかなくなってる 
 ような作品もあるけど……ってそれはともかく、これ以上こんなことしてたら、何 
 の間違いが起こらないともけぴううううううううううううううっ!?」 
 最後の変な音は、僕の鼻から再び鼻血が迸った音なのです。(小学校の頃の縦笛 
みたいな音でした。僕の心に『なめなめ』の悪夢がちらっと蘇ります) 
「ザ、ザザザザザクロちゃん! その、その足の間から覗いている割れ目というか筋 
 というか肉の谷間というか、ああ本当に一本の線みたいに見えるんだなあってそんな 
 ことに感心してる場合でもなくて、とにかくパンツはどこにっ!?」 
「え……そ、そこですが」 
 そう言ってザクロちゃんが指差したのは、さっきまで僕の鼻に詰まっていた鼻血止め 
でした。鼻血の勢いで噴出されたそれは、何だかイヤンな感じに真っ赤に染まって 
ますが、それはそれとして、見覚えのあるようなないような白い布の塊です。 
 ていうか、可愛らしい水色の縞々模様がついた白い布なんて、他にそうそうあるもの 
じゃありません。 
「……咄嗟のことでしたから、つい……」 
  
 ザクロちゃんのうっかりさんーーーーーっ! 
  
 ていうか、人間は(天使ですけど)ついうっかり、でパンツを脱いでしまえるもの 
なのですか!? 
 むしろ狙われてますか僕!? 
 誘われてますね僕! 
 据え膳喰わぬは男の恥ですよね荒木先生! 
 ロケットで突き抜けろ! 
 ……僕の頭の中で、何かがぷちんと弾ける音がしました。 
「ザ、ザクロちゃんっっっ!」 
「え……きゃあっ!」 
 可愛らしい悲鳴を上げて、ザクロちゃんがベッドの上に倒れこみます。僕はその上 
にのしかかって、体重をかけてザクロちゃんの身体を抑え込むのでした。 
「さ、桜さ……ん、んむぅ!?」 
 何か言おうとしたザクロちゃんの唇に口を押し付けて、無理矢理言葉を塞いでしまい 
ます。そのまま唇を割って舌を入れようとすると、ザクロちゃんは嫌々をするように 
首を振って逃げようとしました。 
 ……往生際の悪いザクロちゃんです。僕はザクロちゃんの髪を掴んで、こちらに 
引き付けるように思いっきり引っ張りました。 
「ん、んんぅっ!」 
 くぐもった悲鳴が、ザクロちゃんの口から漏れそうになります。だけど、その唇は 
僕の口でぴったりと塞がれているわけで。可哀想に、ザクロちゃんの悲鳴は誰にも 
聞こえることがなく、それは結局僕に対して唇を開いてみせただけのことなのでした。 
 開いた隙間から、僕の舌がぬめぬめとザクロちゃんの口腔に侵入していきます。 
ザクロちゃんの口の中は暖かで、なんだかいい匂いがしました。その匂いをたっぷり 
味わうように、僕は舌でザクロちゃんの小さなお口の中を隅から隅まで舐め回します。 
綺麗に並んだ歯だって、一本一本丁寧にしゃぶってあげるのです。 
「んっ……ん、んぅ!」 
 髪の毛を引っ張られたのがそんなに痛かったのか、ザクロちゃんはぐったりして 
しまって、もう抵抗しませんでした。それをいいことに僕はザクロちゃんの口腔を 
ねぶり回し、柔らかい舌を見つけて、それに自分の舌を絡めてあげます。柔らかい肉 
の触感をたっぷりと味わったら、今度は吸い上げて、僕の歯でザクロちゃんの舌を 
軽く甘噛みもしてあげます。 
「んふっ……」 
 びっくりしたように、ザクロちゃんが甘い鼻息を漏らしました。だけど、その声は 
単に嫌がってるだけじゃなくて、少し媚びが混じっていたような気がします。それが 
嬉しくなって、僕は何度もザクロちゃんの舌を噛んだり吸ったりしてザクロちゃんを 
鳴かせるのでした。 
「んぅ、ん、んっ……んんむっ!」 
 たっぷり楽しんでから、最後に舌に唾液をたっぷりと絡ませて、ザクロちゃんの喉 
の奥に流し込んであげます。急に喉を刺激されてザクロちゃんはむせましたが、そう 
やって涙目になっているザクロちゃんは、また普段よりもずっと可愛らしく見えるの 
でした。 
「さ、桜さん……」 
 やっと解放されて、息を荒げながらザクロちゃんが僕の名前を呼びます。助けを 
求めるように、瞳に涙を浮かべて。 
 ……だけどザクロちゃん。それは逆効果なのです。特に僕のような、リビドー溢れる 
若者に火が点いてしまったときには。 
「ザクロちゃんが悪いんだよ……? そんなに可愛らしい声で誘うんだから」 
「わ、私、誘ってなんか……!」 
「だって、ザクロちゃん言ったじゃない。『私の身体を使って』って。だから、僕は 
 ザクロちゃんの言うとおり色々やらせてもらってるだけだよ?」 
 僕がそう言うと、ザクロちゃんは黙ってしまいました。 
 ザクロちゃんの身体は小さく震えています。怯えているのでしょうか? それとも、 
躊躇っているのでしょうか? 
 けれど、ザクロちゃんはやっぱりマジメでした。黙っていたのは少しの間だけで、 
諦めた様に自分で軍服のボタンを外しながら、 
「わ、分かりました……ですが、どうか優しくして下さい。初めて、なんです……」 
「……ダメ」 
 僕はザクロちゃんの手を押さえて、まだボタンを外し終わっていない軍服の前を 
思い切り開きました。ぷちぷちとボタンが千切れ、窮屈に閉じ込められていた乳房が 
解放されてふるふると震えます。 
「い、いやぁっ!」 
 ザクロちゃんは慌てて胸を隠そうとしましたが、そんなことをされては面白くあり 
ません。僕の手が先に動いて、ザクロちゃんの両手首を掴んで頭の上に持っていって 
しまいます。哀れザクロちゃんは、バンザイをしたような格好で、僕の目の前に生まれた 
ままの姿を晒すことになったのでした。 
「ザクロちゃん、可愛いよ……おっきなおっぱいも、つるつるのアソコも、全部今 
 から使ってあげるからね……」 
「い、いや……や、やめて下さい、桜さん……」 
 ザクロちゃんが泣きながら僕に懇願します。いくら身長が高くても、元々細身の 
ザクロちゃんでは、男の力に敵うはずもありません。こうやって押さえ込まれて 
しまっては、泣いて許しを請うくらいしか出来ないのでしょう。 
「やめてほしいって、何を? ザクロちゃんは神様の命令で、僕をロリコンじゃなくす 
 ために来たんじゃなかったの?」 
 そう意地悪く訊くと、ザクロちゃんは、 
「は、はい。それは、そうですけど……お願いですから、乱暴にしないで下さい……」 
「うーん……」 
 どうしたものでしょうか。 
 このまま力づくで押し倒して、僕の高まりまくったリビドーと白い液でザクロちゃん 
を汚しまくる、というのは魅力的な案です。ていうか、僕の好みとしては、その上で 
お尻の穴もお口も汚してザクロちゃんに『ザクロは桜さんの精液奴隷です……ザクロ 
の身体は全部、桜さんに楽しんでもらって汚してもらうためにあるんです……』とか 
言わせてあげたいところです。 
 だけどよく考えたら、それはちょっと残酷かもしれません。 
 いくら僕がドクロちゃんに毎日撲殺されまくっていたとしても、いくら脳漿とか血膿 
とかぶちまけるのが日常茶飯事になっていたとしても、いくらドクロちゃんのせいで 
静希ちゃんとの将来設計(僕の脳内で六十年先まで決定済み。最後は二人縁側に並んで 
大往生の予定)がピンチにさらされていたとしても、いくらそれが全部ザクロちゃん 
たちの上にいるらしい神様の命令のせいだとしても…… 
 ……。 
 ……やっぱり、そんなに残酷ではないかもしれません。 
「それじゃあ、こうしようか。ザクロちゃんが僕を満足させてくれたら、乱暴にしないで 
 あげるよ」 
「満足……って、どうすれば……?」 
「うーん……とりあえず、その大きなおっぱいでしてもらおうかな」 
「は、はい……」 
 僕の言っていることが分かったのか、ザクロちゃんはおずおずと頷くと、元気爆発 
120%勇気なマイサンに可愛らしいお口を近づけました。そして先っぽを咥えながら、 
改めて見るとDカップどころじゃない乳房を両手で寄せて、茎の中ほどを挟んでしまい 
ます。 
「ん……ん、ちゅ……」 
 そうして、先っぽをぺろぺろと舐めながら、身体を少しずつ上下に揺すり始めます。 
ザクロちゃんの白い身体が動き、おっぱいがふるふる揺れる度に、僕のモノは柔らかい 
肉の間で擦られて甘い刺激を味わいます。ザクロちゃんの胸は柔らかくてすべすべで、 
まるで絹みたいに気持ちいい触感でした。 
「ん……ちゅぱ、んむ……ん」 
 お口いっぱいに僕のモノを頬張っているせいで喋れないザクロちゃんが、様子を 
窺うように上目遣いで僕の顔を見ています。僕はその頭を撫でて気持ちいいよと伝え 
ながら、 
「ザクロちゃん……もっと、速く……」 
 ザクロちゃんが身体を一層激しく揺すり立てます。ザクロちゃん自身の両手に挟まれた 
乳房が、隙間がなくなるくらい強く僕のモノに押し付けられて、ぐにぐにといやらしく 
形を変えていきます。 
「んむ……ぷは、ちゅ、んちゅ……ん……」 
 口元を零れた涎と先走りの液で汚しながら、ザクロちゃんは一所懸命にモノの先っぽ 
を吸ってくれます。唾液の線は鈍く光りながらザクロちゃんの胸元にまで降りていって、 
そこで胸の谷間に落ちてちゅくちゅくと湿った音を立てているのです。 
「ちゅ……ん……ちゅる……ん」 
 ザクロちゃんの舌使いは別に上手ではないのですが、見た目のいやらしさとザクロ 
ちゃんのひたむきさとで、僕はもう限界寸前でした。 
 ……だからと言って、ここで出してしまうわけにはいきません。たしかにザクロちゃん 
の綺麗な顔や豊満な胸(クラス一巨乳の田中さんより大きいと思います。ちなみに、 
田中さんは体重だけならザクロちゃんの倍はありそうな『ちょっとぽっちゃり気味 
(本人談)』な女の子なのですが)をべたべたに汚してあげたいのは山々ですが、 
折角ならザクロちゃんの中にぶちまけてあげたいと思うのが、思春期の少年として 
当然ではないでしょうか! 
 
 ・――このSSに登場する人物は全て十八歳以上であることを、ソフ倫の名に賭けて誓う。 
 
 ……。 
 ……十八歳以上の少年として当然ではないでしょうか! 
 そんなわけで、僕は冷たい口調でザクロちゃんに言いました。 
「もういいよ、やめてくれ」 
 びくっ、と震えて、ザクロちゃんは身体を揺するのを止めました。おそるおそる僕 
を見上げる目には、はっきりとした怯えの色があります。その様子を楽しみながら、 
僕はこう告げるのでした。 
「やっぱりダメだったね。しょうがないから、やっぱり他に色々と使わせてもらおうか」 
「ほ、他に……?」 
「うん」 
 と言いながら、僕はザクロちゃんの肩に手をかけて、 
「ザクロちゃんの一番大切なところ……お腹の中を、僕の精液で汚してあげるよ!」 
「きゃああ! い、いや! いやです、乱暴なことは……!」 
 じたばたと暴れるザクロちゃんを押さえつけ、両手をさっき脱がせた軍服の袖で 
後ろ手に縛ってしまいます。 
「いや、いやです……!」 
 それでも、ザクロちゃんはおとなしくなりません。足首を掴まれてるのに、剥き出し 
のお尻を必死で揺すって少しでも逃げようと足掻いているのです。これではさすがに 
ドッキング不可能、コンバトラーVも立ち往生です。 
 僕はカッとなって、手近にあったエッケルザクスを拾い上げると、ザクロちゃんの 
お尻をそれで思い切り叩いたのでした。 
「おとなしくしてよ、ザクロちゃん!」(びしっ!) 
「んあっ!」 
 ……おや? 
「今の声、なんだか変だった気が……もう一回!」(びしっ!) 
「ん……あんっ!」 
 今度こそはっきりと、ザクロちゃんが甘い声を上げました。間違いありません。 
ザクロちゃんはエッケルザクスでお尻を叩かれて、気持ちよくなっているのです。 
 ……そう言えば、以前にエッケルザクスに襲われた保険委員の木村も気持ちよさそう 
に悶えていました。 
(まさか、これがエッケルザクスの魔法の力……!?) 
 「痛い」とか「辛い」とかいう感覚を、「気持ちいい」に変えてしまう魔法の力… 
…なんて都合がいい、いやいや、恐ろしい魔力なのでしょうか! 
 僕は恐ろしさのあまり、身震いしてしまいそうでした。 
 もちろん恐ろしい物なのですから、こんな恐ろしい物を持ち歩いているような悪い 
子には、お仕置きが必要です。僕は心を鬼にすると、魔法の濡れタオルを持ち直して、 
ザクロちゃんの白い背中やお尻をそれで滅多打ちにしたのでした。 
「うあっ! ……ん、あんっ! や、やめて……ひあっ! いや、もう……やああっ、 
 んんっ!」 
 ぴしっ、ぴしっ、と綺麗な肌に赤く打撃痕が付けられる度に、ザクロちゃんは身体 
を振って身悶えします。だけどそれだけじゃなくて、ザクロちゃんの太股は、いつの 
間にか自分で出したえっちな汁でべたべたになっていたのです。 
 頃合やよしと見て、僕はザクロちゃんを叩く手を止め、代わりに大切な割れ目を 
乱暴に擦りあげました。 
「んあっ!……や、やぁぁ……」 
「あれ? ザクロちゃん、大切なところがぬるぬるになってるよ?」 
「そ、それは……」 
 僕が耳元で囁いてあげると、ザクロちゃんの顔は、茹ですぎたトマトみたいに真っ赤 
になりました。 
「濡れタオルで叩かれるのが気持ちよかったんだ? いじめられるのが好きなんて、 
 ザクロちゃんってマゾヒストの変態だったんだね」 
「! そ、そんなことありません……!」 
「じゃあ、これは何だよ!?」 
 ザクロちゃんの割れ目のすぐ上、まだ皮を被ったままの肉芽を指で押しつぶすと、 
ザクロちゃんはショックに耐えかねて、大きく仰け反りました。 
「ひあぁっ!」 
 それから、がっくりと力をなくして項垂れます。……どうやら、肉芽をいじめられた 
ショックで、軽くイッてしまったみたいです。 
 こうなっては、もうこれ以上準備してあげる必要もないでしょう。 
 僕は力をなくしたザクロちゃんの身体を抱えるとうつ伏せに寝かせて、腰を持ち 
上げて四つん這いの体勢にしてあげました。もちろん両膝の間は大きく開いて、 
ぐしょぐしょのアソコも可憐なお尻の穴も、恥ずかしいところが全部丸見えになる 
ようにします。 
 ザクロちゃんのアソコはさっきまでただの割れ目だったのに、いつの間にかぱっくり 
と大きく口を開けて、中の真っ赤な肉をさらけ出していました。透明なおツユが垂れて 
いて、お尻の穴や太股までが濡れていやらしく光っています。 
「それじゃあいくよ、ザクロちゃん?」 
「お願いです、桜さん……それだけは……」 
 この期に及んで、ザクロちゃんはまだ何か言っています。 
 それを無視してモノをアソコにあてがうと、僕はゆっくりと体重をかけて腰を前に 
進めました。 
 暖かい肉襞に包み込まれていく感覚。ぷちぷちと何かを引き剥がすような感触と 
いっしょに、僕のモノはザクロちゃんの中に飲み込まれていったのでした。 
「うああああああああっ!」 
 ザクロちゃんの泣き声が、僕の耳元で響きます。でも、僕はそれどころじゃありません 
でした。……それぐらい、ザクロちゃんの中は気持ちよかったのです。 
 初めてということもあるのでしょうが、狭い膣は僕のモノを痛いぐらいぎゅうぎゅう 
に締め付けてきます。その癖暖かくてぬるぬるしていて、腰を動かしていなくても、 
襞が絡みつくように僕のモノにまとわりついて刺激してくれるのです。 
 下手に動くとすぐにイッてしまいそうで、僕はザクロちゃんの奥まで入り込んだまま、 
しばらくザクロちゃんを抱きしめていました。 
「ぃ……痛い、です……」 
 ザクロちゃんは泣いています。初体験で一気に奥まで挿入されたんですから、無理 
もありません。……でもこれはお仕置きなので、手加減は無用なのです! 
 少し落ち着いたところで、僕は思い切りよく腰を動かし始めました。 
「! ……うあっ、やっ、痛いぃ! ……お、お願いです! もっとゆっくり……!」 
 ぱん、ぱん、と肉を打つリズミカルな音に合わせて、ザクロちゃんの悲痛な声が 
上がります。処女をなくしたばかりの膣を乱暴に擦られて、ザクロちゃんのアソコは 
出血で真っ赤になっていました。充血して腫れ上がった肉の間を、これも真っ赤に 
染まった僕のモノが勢いよく出入りしていきます。 
 ザクロちゃんの中は狭くて、奥に突き入れるときには、まるで僕を追い出そうとする 
みたいに強く締め付けてきます。その癖、抜こうとすると肉襞が僕のモノに絡み付いて、 
まるで咥え込むみたいに絞り上げて離そうとしないのです。 
 その独特の肉の動きに、僕はすっかり翻弄されてしまいました。他に何も考えられず、 
ただもっと気持ちよくなりたい一心で腰を強く、速く振り続けます。 
「さ、桜さん……桜、さんっ! 奥、もっと奥まで……!」 
 気づいてみれば、いつの間にかザクロちゃんの口から零れる声が、悲鳴からおねだり 
に変わっていました。これもエッケルザクスの魔力なのでしょう、痛みを全部快感に 
変換されて、ザクロちゃんは普段のきりっとした様子からは想像もつかないくらい 
だらしない顔になっていました。 
 涎を垂らしながら自分でも腰を振って、僕のモノを少しでも深く飲み込もうとお尻 
をくねらせる姿は、天使というよりただの雌犬です。 
「もっと、もっと強くぅ……」 
 そんな雌犬ザクロちゃんの膣内を、僕のモノが激しく行き来します。 
 ぐちゅぐちゅと濡れた音が部屋の中いっぱいに響いて、僕の頭に霞がかかったよう 
な痺れが広がっていきます。いつしか僕たち二人の繋がった部分からは血の色が流れ 
去ってしまって、ザクロちゃんのアソコがめくれ上がる度に白い小さな泡が立つばかり 
になっていました。僕もザクロちゃんも、腰から太股にかけてどろどろに濡れてしまって 
いました。 
「ザ、ザクロちゃん……僕、もうそろそろ……」 
「は、はい、桜さん……私も……私も、もうっ!」 
 ラストスパートに向けて、僕は腰の動きを一層速めます。ザクロちゃんもそれに 
合わせて、腰を大きくくねらせました。 
「さ、桜さん……もう、もう私……んんんんん――っ!」 
 背骨が折れそうなくらいに仰け反って、ザクロちゃんが一際激しい声を上げます。 
それといっしょに、ザクロちゃんの膣が僕のモノを全力で締め上げました。 
「ザクロちゃん――っ!」 
 それが僕の限界でした。 
 我慢を重ねていた堰が溢れ、僕はザクロちゃんの一番奥までモノをねじ込みながら、 
お腹の中いっぱいに欲望の証である白い獣液を吐き出したのでした…… 
 
 
 
「あーーーーーーーーーーーーーーっ!」 
 一仕事終えた後のアンニュイな気分に浸っていると、部屋の入口からどこかで聞いた 
ような声が聞こえてきました。 
 ……いえ、何も言わないでください。分かってるんです。僕にだって、『どこかで 
聞いたような』なんてのが言い訳だってことは分かってるんです! 
 分かってるけど、認めたくない現実だってあるんです! なんでセンセイはそんな 
ことも分かってくれないんですか!(逆ギレ) 
「桜くんとザクロちゃんが裸で抱き合って、あまつさえイカ臭い匂いを撒き散らし 
 てるーーーっ!」 
「イカ臭いとか言わないでっ!」 
 ……はっ! 
 つい叫んでしまってから、僕は自分の失策に気づいて愕然としました。どうせなら、 
寝たふりをしてやり過ごすべきだったのです。こんな風にツッコんでしまったら、 
逃げ場がなくなってしまいます! 大ピンチがモストデンジャラスコンビです、僕! 
「桜くぅん……」 
「は、はぃぃぃぃぃぃぃぃ……」 
 魔法の撲殺バット・エスカリボルグを構えたドクロちゃんの殺気に、すっかり逃げ腰 
になってしまう僕なのです。ドクロちゃんの背後には、なんだか黒くてドロドロした 
オーラが見えています。 
 ドクロちゃんは、大きくエスカリボルグを振りかぶって―― 
「――待ってください、おねえさま」 
「ザクロちゃん!?」 
 不意に聞こえた一言が、ドクロちゃんの動きを止めてくれました。 
 いつの間に目覚めていたのか、ザクロちゃんは冷静にドクロちゃんを諭します。 
「おねえさまもご存知でしょう。これはカミサマの命令なのです。たしかに桜さんは 
 スーパーフリー級の変態でロリコンじゃないにしても拘束しておいた方がいい気が 
 する危険な倒錯者であることが判明して私としてもエッケルザクスに活躍してもらい 
 たい気分ですが、それはそれとしておねえさまが怒る必要はありません」 
 ……なんだか微妙に物騒かつ失礼なことを言われている気もしますが、命が助かり 
そうなのでよしとしましょう。 
 ザクロちゃんに諭されて、ドクロちゃんは頭に上っていた血がすっかり落ち着いた 
様子でした。 
「そ、そうだったね……ごめんね、ボク、びっくりしちゃって」 
 そう言って、寂しそうに目じりの涙を拭うドクロちゃんです。 
「でも、ザクロちゃんがこんなに急に始めるなんて思ってなかったから……ボク、 
 一人だけ除け者にされたような気がして」 
「おねえさま……」 
「ねえ、桜くん……ザクロちゃんだけじゃ不公平だよ。ボクも、これから……その、 
 いいかな?」 
 顔を赤らめたドクロちゃんが、ボクに訊ねます。 
 ……いいかなって言うのは、その、この状況では一つしかないわけで。 
「も、ももももちろんです! よろしくお願いします、ドクロちゃん!」 
「うんっ!」 
 ドクロちゃんは嬉しそうに頷くと、僕の剥き出しの下半身に身を寄せました。それ 
から腰を抱えると裏返しにして、僕のお尻を自分の方に向けさせます。 
「え? ねえ、ドクロちゃん、なんだか体勢が変……って、何かが僕のお尻に当たってる!? 
 いや、何かっていうかむしろ黒くて固くて太いモノが! ていうかトゲがッ! 
 バットがっ! エスカリボルグがっ! ねえドクロちゃん、何か変だって思わない 
 っていうか普通逆でしょっていうか何そういうことなの僕が受けなの責められる 
 喜びなの!? ダメだよドクロちゃん、僕『ウホッいい男』とか言いたくないし 
 そもそもそれなら『やらないか』って誘ってくれないと、っていやダメそこはよして 
 本気でやめてえええええええええええっ!」 
 
 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪ 
 
 とても大変なことになっていた僕の下半身が、魔法の光に包まれて戻っていきます。 
 大切なものを失った悲しみに涙を流しながら、僕はドクロちゃんを静かに諭すの 
でした。 
「いいですか、ドクロちゃん。覚えておいて下さい……エッチなマンガではよく 
 アナルレイプとかやってるけど、実際にやるのはお尻にとても危険なのです。 
 ていうか、バットを初体験でねじ込まれたら、普通の人は死んでしまうのです……」 
「うん、今度から気をつけるねー!」 
 
 ……今度なんて無くていいです。さようなら、ピュアだった子供時代の僕。 
(心の中で失った貞操に別れを告げつつ) 
 
 
 
 レイプ、かっこわるい。 
 
 
 
 

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