葵かりんの全身を衝撃波が走り抜けた。  
スーパーソニックアタック、テレポートを利用して生じる音速の衝撃波。  
傷一つ生じたことのないプロテクターが、その下に身を包む耐衝撃性スーツが、  
無残に砕かれ、裂け、所々に大穴を開ける。  
呻き声を上げて、かりんの身体が床に、スモークの立ち込める中に沈んだ。  
霞む視界に、DNAを喰らう怪物と化した菅下竜二の姿が浮かび、意識が途絶えた。  
 
「さっきはエライ目に合わせてくれたよな」  
「ああ、すげぇ痛かったぜ」  
「だが、こうなっちまうと可愛いもんだな」  
床に転がるかりんの周りに、男たちが集まった。十分ほど前、かりんにより打ち倒された  
竜二の配下、そのチンピラ達だった。胸には、陰気じみた復讐の念がある。  
胸部を覆う邪魔なプロテクターを剥いだ。その下には、全身を覆うスーツがある。  
「おい、ナイフ貸せよ。胸拝まなきゃ話にならないだろ?」  
だがナイフが通らない。刃先を通さず、ただ繊維が伸びる。  
ようやく、音を立てて避けた。一人が口笛を吹く。左右に立つ男で、裂け目から一気にスーツを  
開いた。胸部から口が大きく裂け、谷間から臍にかけて露になる。  
 
「おい、抜け駆けすんなよ」  
一人が、そこへ頭を突っ込み、乳首を露にさせてそれを舐めた。  
「やべえ、甘えよ」  
「マジか?俺にも舐めさせろよ」  
スーツは伸縮性があり、裂けつつも、乳房を挟むように押し出している。  
それをチンピラ達はよってたかって揉み下す。  
「うわ、柔らけえ」  
チンピラの数人がズボンのジッパーを下ろした。それを乳首や口に押し付ける。  
「ざまあねえぜ」  
「おい、噛まれねえか」  
「大丈夫さ、だってほら」  
髪を掴み上げた。意識はなかった。  
「少年漫画ならアレか?こういういい時に助けが入ってよ」  
「馬〜鹿。そんな都合よく邪魔が入るかよ」  
「そろそろ、こっち行こうや」  
指で、その箇所を突いた。再びナイフが取り出される。  
スーツを引き寄せ、ナイフを押し当てた。う、と呻き声が上がる。  
「・・・・・・畜生」  
「胸よりも頑丈か。よく出来てやがる」  
「そのまま押し込んでよ、入れちまったらどうだ?」  
「そりゃそれで傑作だな、オイ」  
 
「畜生」  
再びこぼす。  
「ダメか?」  
「ダメだ。引っ張って刃先当ててんだが、傷一つつかねえ」  
「じゃあよ、さっき言ったとおり、押し込んでみるか」  
反対の声はなかった。  
力を込めてナイフを押し込む。だが、ある程度凹むだけで、ナイフはそれ以上進まない。  
う、と力を込める度にかりんが呻きを上げた。  
「くそ、どうなってんだ」  
奥にある割れ目に、スーツを挟み僅かに食い込むだけだった。  
「力が足りねえんだよ、もっと力ずくで、こう」  
ぐい、と二人がかりで押そうとした時だった。力が入りすぎたのだ。  
かりんの目が、びくりとして開いた。  
「あ、あんた達!?」  
「や、やべ!」「気絶してるんじゃなかったのかよ!」「聞いてねえぞ!」  
起き上がるなり、かりんの脚が一人の急所を蹴り上げた。  
げっ、チンピラがもがく中、素早い動きで他の男に襲い掛かろうとした。  
その時、かりんの肩に気配もなく手が置かれた。  
「えっ」  
光が走り、かりんが絶叫する。脱力したように地面に倒れた。  
「やれやれ、君という子は随分と頑丈だね。僕のスーパーソニックアタックを  
受けてこんな短時間で回復するのは初めてだよ」  
かりんを倒した仮面の男、菅下竜二だった。  
 
数ヶ月前までは、普通の人間だった。が、今は違う。  
菅下竜二は、DNAを喰らう超人と化していた。  
手を触れただけで、離れても手から光を放って、力、つまりDNAを  
吸い取る。吸収することにより、戦闘用の知識として、時には、  
そのDNAを用いての肉体変異まで行うのだ。  
 
「ま、解説はいいとして・・・・・・手こずってるようだな、お前たち」  
殴り倒されたチンピラたちを見て、刃のこぼれかけのナイフと、  
スーツの股間の部位に刻まれた傷に、竜二は笑った。  
「・・・・・・な・・・・・・」  
力を吸われたせいか、疲労もあってかりんの言葉は重かった。  
「何を・・・しに・・・来た・・・」  
「そうだね、先ほどは君を倒すことばかり考えていてね。うっかり  
忘れていたことがあったのを思い出したのさ。それをしに、  
戻ってきた」  
竜二が、仰向けのかりんの元にしゃがみこむと、剥き出しの乳房に  
手を触れた。僅かに光が起こった。力が吸われている。  
「う、うぁああああっ?」  
「君のDNAは素晴らしい。足技の小癪さから、今立ち上がった体力、  
あくまでおまけだが、君の身体。その力を、もっと純粋なところから  
それこそ根こそぎ、吸い尽くしてやろうと思ってね」  
片手で胸を揉み下しながら、もう一つが身体の上を撫でて下へと降りた。  
ナイフ傷が僅かに残る股間の位置で、ぴたりと止まった。  
 
竜二の指が静かにそこを弄ぶ。  
かりん、それに身をよじらせた。弱っている身体がしきりと揺れる。  
「髪の毛、皮膚、果ては唾液に至るまで、その中から出させ、DNAを  
取ることは出来る。だが、その純粋さ、つまり、種の保存を目的とした  
強いDNAはね、自ずと限られてくるのだよ」  
ぐい、と股間を厳重に守るスーツを引っ張り上げる。容赦ない力に、あれほど  
抵抗を示したスーツがいとも容易く破られ、薄い陰毛の生えた秘部を晒した。  
「ヒュウ〜」「ご開帳〜」後ろから声がかかる。  
かりんは、顔を赤らめて脚を閉じようともがいた。だがその脚を竜二が、他に回りに  
いたチンピラ達が一斉に押さえ込む。  
「やれやれ、相変わらず元気な脚だ。少し黙るといい」  
腿の内側に手を宛がう、光が起こり、力を吸われてがくりとかりんの身体が沈んだ。  
「や・・・・・・やめろ」  
「おや、これからだよメインディッシュは」  
「これ以上DNAを吸収し続けたら、・・・お前の身体の許容量を超える・・・  
無理な吸収は身体を崩壊させて・・・・・・」  
うわっ、甲高い喘ぎ声でかりんの台詞は中断された。露になった秘部を竜二の  
指が責め立てている。指がその周囲を撫で、閉じかけの穴に静かに忍ばせるたびに、  
かりんの身体が小さく上下した。  
「おや、敏感だねえ。戦いではあれだけのしぶとさを見せたのに、ずいぶんとヤワだ」  
 
屈辱的な表情をかりんは浮かべている。  
格下、そう考えていた男であり、それ以上に男に弄ばれる自分に。  
少なくとも自分を弄んでいいのはこんな男ではない、その思いがある中で、  
口を縛り、零れ落ちそうな喘ぎ声を抑えている。  
「・・・さて、入り口ばかり責めてもアレだ。そろそろ、頂くとしよう」  
そう言いつつ、竜二の指は、挿入されたままだった。  
何をする気、と赤らめた顔でかりんは見上げた。  
と、竜二の腕、かりんの秘部を弄ぶ手に、異変が起こった。  
どろりと音を立てて、表面が溶けたように流動的な形状に変化したのだ。  
まるで、アメーバか何かで形成された触手の亜種のように。  
「貴様、それは・・・・・・!」  
「いやあ、人間だけでは飽き足りなくてね。このような微生物もたまに吸収することが  
あるのだよ。戦闘には役に立たないが、狭いところに入るのには重宝する。  
正直に言うと、今回が初めてだよ。これが役に立つのは」  
ずぶ、ずぶと音が鳴った。腹部に不快な感触が走った。  
膣から、かりんの身体に、竜二の細胞が侵入していく。  
あ、あ、あああっ、半ば溶解した竜二の腕が突き動くたび、かりんが悶えた。  
腹部が僅かに盛り上がり、か細い道を通って竜二の細胞がかりんの体内を、  
子宮や卵巣を侵していく。  
「う、うあ、うあぁあああっ!!」  
「いや、素晴らしい。やはり女性は神秘の宝庫だね。生命力に溢れるDNAが  
集まっているじゃないか。指一本動かせないぐらい、吸い尽くしてやろう」  
竜二の顔が笑うと、皮膚越しにかりんの腹部が淡く光った。形状を流動的にした  
細胞から、力を吸い出しているのだ。  
「あ、ああああ、・・・やめて、あ、ああああっ!!」  
 
「・・・ふう、ご馳走様」  
竜二が笑った。ぬつ、と糸を垂れて指を引き抜いた。  
かりんは脚を広げ、ぐったりと倒れている。唇は震え、指を微かに  
動かす力しか残っていなかった。  
スーツは隠すべき箇所を全て隠さず、胸や腹部に秘部が、露になっている。  
へへ、と竜二の背後に立つチンピラ達が笑った。イキの良すぎた得物は今、  
丁度熟れ、食べ頃に成り下がったのだ。  
「さて、かりん君」  
「・・・・・・・・・」  
竜二の言葉に、返す気力がなかった。  
「私ばかりが君のDNAを吸収しては不公平だろう。礼、という訳ではないが、  
お詫びに、私のDNAをくれてやろう。  
もっとも、君の来た時代に比べれば、随分と原始的な方法だがね」  
薄い意識が、驚きで思わずはっとした。  
竜二のそこから現れた逸れは、あまりに大きすぎたのだ。  
「い・・・・・・嫌!」  
途中から、覚悟はあった。ある程度なら止むを得ない、とでも。  
だがこれは問題だった。こんなものを入れたら、壊れ・・・  
「い、嫌ぁあああ!」  
ずぐっ、鈍い音を立てながら竜二のそれが突き入れられた。  
膜や膣壁を強引に押し広げ、容赦なくかりんの子宮口を叩く。  
かりんの身体を持ち上げ、半ば強引に上下させた。  
突き入れられる度に、弱ったかりんの意識が飛びかけた。  
それを繋いでいるのは、巨根故の痛みなのかもしれない。  
「どうかね、かりん君。余計なことだが言っておくよ。  
散々DNAを吸っているが、顔とこれだけは正真正銘オリジナルさ!」  
どっ、精液が吐き出される。体内に熱の飛沫が走り、あ、とかりんが呻いた。  
 
「あ・・・・・・」  
声を震わせてかりんが漏らす。  
「膣内に・・・・・」  
絶望的な顔のかりんに、竜二が優しく告げた。  
「かりん君、・・・・・・見えるかな?」  
二つの身体の、「繋ぎ目」である。竜二のそれは、未だ半分ばかり、  
外に出ているのだ。  
「余ってしまっているのだよ。いつもそうだ、根元まで入れたことがない。  
そこでだ。今日は記念に、それをきちんと奥まで入れてみようと思うんだ」  
え、とかりんの顔が青ざめた。  
ぐぐぐ、と力強く子宮口がペニスに突き押される。  
「い、嫌!・・・・・・痛い!痛い!痛い!そ、そんなの!入るわけないじゃない!」  
「入る?違うなあ、言葉が。入る、のではない。入れる、のだよ」  
ゴキッッ、鈍い音がかりんの体内で鳴り響く。  
子宮口をこじ開け、竜二のそれが根元まで入れられている。  
「あ・・・・・・・・あ・・・・・・・・」  
極太のペニスを体内に銜え、ほとんど放心状態のかりんを、竜二の手が静かに抱き締めた。  
「素晴らしいDNAだ。かりん君、君は最高だ・・・」  
竜二の腕の中で、かりんが弄ばれた。体内に深く埋め込まれたそれは容易に外れることなく、  
それがようやく外れた時には、かりんの意識はほとんど薄れ、膣内は白濁した粘着駅に満たされていた。  
地獄は、終わらない。  
「お前たち」  
「は、はい!」  
「桃生が来る。その見張りだけは忘れるなよ」  
そう言って竜二は去り、手元には葵かりんという名の玩具が置き捨てられた。  
 
チンピラが数人。玩具はその中で踊った。  
「お前、後ろ。俺前な」  
「穴に二本入れてやろうか?」「竜二さんも、好き放題やってくれてよお」  
胸を座れ、歯形が残るほど乳首を噛まれる。  
スーツに寄せられた二つの乳房の間をペニスで擦らせる。  
股にある二つの穴を同時に侵す。  
玩具と成り下がった未来の戦士は、最早かつての見る影もない。  
バタンと大きな音が鳴った。  
「ん?」「なんだあ?」  
「・・・・・・かりんちゃん」  
「かりんちゃん、ならここだぜぇ」  
男たちが、少年の声のするほうへ、玩具を、見せ付けた。  
白濁液に塗れて、腕を支えて持ち上げると、露になった秘部から  
隠しようのない白い液体が止め処なく流れ落ち、床を汚した。  
「なんだ、小僧?」  
「少年ジャンプの主役張るんならな、五分前行動でもしておけや」  
「ってか、その前に、絵コンテみたいな原稿落とすなって、ハハ!」  
「・・・・・・貴様らああ!」  
 
桃生純太の怒りの前に、彼らは呆気なく倒れた。  
その間、実に2秒。  
純太は、倒れるかりんをそっと腕で抱き上げた。  
 
「かりんちゃん」  
男たちに蹂躙され、陵辱の限りを受けた葵かりんを痛々しげに純太は見つめた。  
 
かりんが、静かに目を開く。そこには我の強く、逞しい目はなかった。  
虚ろな弱った目。そして男たちに犯され、自尊心も粉微塵に砕かれた目。  
「純太」  
何度膣内出しされたか、竜二に、そしてあの男たちに。  
腹部や、秘部を擦り、如何にそこが汚されたかを知った。  
自己嫌悪があった。汚れを、新たな汚れで流したいと、思った。  
「・・・メガプレボーイ、抱いてくれ」  
言葉に、純太の髪が輝いた。  
その独特の力が持つオーラに、かりんの弱った意識が折れる。  
かりんは、メガプレボーイに抱かれた。  
その不思議な魅力の中で、眠りについた。  
 
その後、純太は、竜二に勝利を収めた。  
が、かりんがどうなったかは、不明である。  
 

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