「ギルトぉ…痛いよぅ…やめてよぉ……」
組伏せられて悲痛な声をあげる盗賊、シャル。
「駄目だ。お前は罪を償う必要がある」
咎人、ギルトは聞く耳を持たない。
「…もうしないからぁ…許して…」
許しを乞うシャル。端から許す気などない。無言で答えてシャルの深くに己が凶器を突き立てる。
「痛ッいた…いよぉ…やめてぇ…」
ろくな前戯もなしに強引にこじ開けられたシャルの秘部が悲鳴を上げる。
純潔の証で紅く染まるそこに強引に何度も腰を打ち付けられ、その度にシャルの苦悩の声が漏れる。
とてつもなく長い(ように感じた)、苦痛の時間の後、ギルトが口を開いた。
「お前…月の日は?」
束の間の苦痛からの解放に安堵する。と同時にシャルはおそるおそる疑問を口にする。
「…そんなこと聞いてどうするの…?」
「なに、それによっては勘弁してやらんこともないからな」
確か先月は…と、すぐにシャルはそれに思い至る。今日は……危険日だ。
「…そうかそうか」
シャルの顔を見れば誰でも予想が付いたであろう。にやりと笑うギルト。途端にシャルは血の気が引いていくのを感じた。
「…ギ、ギルトぉ…さっき勘弁してやる、って…」
「安全日なら見逃してやろうかと思ったが…運が悪かったな」
「ひどいよ…だめだよお願いギルトぉ…あぅッ!」
再びシャルの未発達な体に不釣り合いなギルトのモノが叩き込まれた。大きすぎるそれはシャルの中に収まりきらない。シャルの体を引き裂く度に一番奥をえぐられる痛みに、苦悩の息が漏れる。
「たっぷり注いでやるよ…フゥハハハハハハァーーッ!」
「…いたいよぉ…やだよぉ…やめてぇ……」
もはや心身共に限界のシャルは抵抗する気力もなくただ涙を流すだけだった。
シャルの涙にさらに嗜虐心を煽られたギルトの快楽も加速度的に増していく。入り口まで引き抜き、一気に突き立てる。それに呼応してシャルが力なくうめく。
狭すぎるシャルの中はギルトが達するのには十分すぎた。ギルトがシャルの一番奥に押し当て、動きを止める。
「お前が孕むまで何回でも犯してやる…いくぞ」
勢いよく熱いなにかが流れ込んでくる。
「…あ…ぃ…嫌…嫌嫌イヤイヤいやいやぁぁぁぁっ!」
泣き叫ぶシャルをよそに最後の一滴まで奥にあてがったまま白濁を吐き出し続けた。
「…ぁ…あぅ…ぎるとぉ……」
ゆっくりシャルの中から自身を引き抜くと僅かに紅の混じった白い汚液がゆっくり流れ出してた。
放心するシャルを尻目にギルトはその場を後にした。
後日談
これでシャルも「罪」を償えたことだろう。「俺が残しておいたコーヒーゼリーを盗み食いした」という罪を。
あの次の日、シャルがしばらくパーティから抜けるということを聞いた。
それから数日…
なんだか釈然としない日々が続いた。
大体あいつはいつも俺にひっついてイタズラばかり……そう、俺は悪くない。自業自得だ。
グギッ!
嫌な音がして視界が青空から地面に切り替わる。
前にもこんなことがあった。あれはいつだったか…
「俺の頭に飛び付いたバカはどいつだ」
「ボクだよギルトぉ〜久しぶり〜」
頭の上から少しだけ懐かしいシャルの声が響いた。
人様の頭上から挨拶する非常識なバカ猫を振り落とし、自分の首の安否を確認する。
「あやうく死ぬところだった。そんなにまた犯されたいのか?」
「…………………うん」
…きっと最近耳掃除をしてないから幻聴が聞こえたんだろう。そうに違いない。
「……だってギルトはボクに子どもができるまで…その…するんでしょ?ボク…ギルトのこと好きだから…いいよ」
「……は?」
「それにしてもギルトの『心』を盗んだのは良かったのに…ある程度は覚悟してたけどまさかギルトがあんなに激しいなんて…」
「…………は?」
これは夢だ、夢。そうだ隠しとっておいたヨーツンヘイム限定食神パフェでも食べて落ち着けば……
「……ない」
「あっ…………」
「………………」
「……シシシ!」