「姫さまぁ〜ぼく嬉しいですー!」  
「タ、タロー…ちょっと待て、待つのじゃ。いいい一体そのサイズは…くはッ」  
満面の笑みで。涙さえ浮かばせながら、タローはロザリーに正面から抱きつく。  
勢いで、簡単にベッドに押し倒され、焦るロザリー。  
「ま、待…」  
「わぁすごいなー。黒スパッツの下は、白のレースなんですねー」  
タローは丁寧に、しかし迅速にロザリーの下着を脱がせていく。  
「こ、こら聞いておるの…やっ!?」  
「何処だろう? あ、ここかなー?」  
タローは、ずるムケ凶悪ペニスをアナルではなく、ヴァギナにあてる。  
「ちっ、違うタロー! そこは…ぐぅっ」  
「え、ここは? ここは…何ですか?」  
「いっ、痛…!そ、こ…ぅ、痛ああ、あッ!!」  
否定しようと開けたロザリーの唇から、出てきたのは悲鳴ばかりだ。  
 
「うぅ…姫さまの中、キツイかも」  
「…ひ……ぃ、…タろー…ッ止……ッ」  
激痛のため、言葉もろくに話せないロザリー。  
乱れた髪に涙が染み、それが彼女の頬へ張りついた。  
「…す、すごいや姫さま、この感じが『絡み付く』って言うんですねー」  
止む事無く腰を打ちつけながら、少年は感嘆する。  
その声は屈託なく、無邪気そのものであり、純粋に行為を楽しんでいるように思われた。  
「じゃあ今度は、ぼくの肩に足を乗せてください」  
「……な、何じゃと…?」  
しかしタローは、問いに答えず、ロザリーの左膝の内側を手に取ると、自分の肩へ上げる。  
片足だけ持ちあがった彼女の体は、腰でねじ曲がり、脚部は、大きく広げられた。  
「っ、…ぐ…っ…っつ!」  
「あ、やっぱり思った通りだ。斜めに入ってくと、違いますよ。姫さま…」  
 
ロザリーの悪夢は続く。  
 
 
「背後からだと、こんなに早く出来ますよ。姫さま」  
 
「まんぐりがえしって、これで良いのかな。姫さま」  
 
「大丈夫です、ぼく下から動かしますから。姫さま」  
 
…そして。驚愕と苦痛で、意識が遠くなりかけていたロザリーの耳に、驚くべき言葉が告げられる。  
「…姫さまぁ…ぼ、ぼく…」  
「…まさ、か…ダメじゃタロー!中に出してはダ…!」  
「…っく…ふ!」  
「い、いやっ…!!」  
いつもは不遜な表情をしている顔は恥辱に歪み、色白の頬を赤く染め、身を震わせるロザリー。  
そんな彼女に、タローはにこやかに言った。  
「出してないですよ、姫さま。てゆうか、出ないです」  
ほら、と自らの下半身を指差すが、見えるはずも無い。  
「始まる前に、自分で根元、縛ったんです」  
えへへと笑った後、姫さまには沢山楽しんで欲しくて、とタローは続ける。  
ロザリーは少しだけホッとしたが、すぐに、自分はまだ窮地に立っている事に気付いた。  
「姫さま!ぼく、まだまだ頑張りますー!」  
「いやぁ――!!アデルっ、助け…アデル!」  
 
その頃、当のアデルはというと。  
「斧雪……雪丸やプリニーだけじゃなく、オレもお前をアニキと呼ばせてくれねぇか――ぐはっ!」  
「帰れ!気色の悪い!」  
気持ち良く、斧雪にぶん殴られていたそうな。  
 
【めでたし、めでたし】  

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