注:エロなしです。
―魔王城第3訓練場
魔王城は屋外に第1(南方向)、第2(東方向)、
第3訓練場(西方向)、屋内訓練場は1ヶ所存在する(北方向)。
ちなみにそれぞれの訓練場の出入り口がある
廊下の向かい側には自動販売機が3種類あり、
訓練を終えた悪魔たちはここで喉と体の乾きを癒す。
またその近くにはシャワールームもあり、
悪魔たちは訓練後に必ずと言っていい程利用する。
「・・・・・・。」
エトナはフロンと手合わせをしていた。
しかしエトナは右手に手合わせ用の棒を持ったまま
右肩に乗せていらいらしている。
「エトナさん、どうしたんですか?
ここ最近いらいいらしぱなっしですけど?」
「・・3日前にM−1見たでしょ?」
「? はい、エトナさんと一緒に見ましたね。」
「・・優勝したの、ブラックマヨネーズってコンビだったわね。」
「はい。」
「・・・・なんで。」
「え?」
「なんでブラックマヨネーズなのよ!
そりゃアタシもあのコンビは何度か見たことはあるけどさ、
あんなどこのぽっと出かわからんような
コンプレックスだらけのコンビが優勝したのよ!!
アタシは笑い飯の方が優勝して欲しかったのに!!」
「しょうがないですよ、笑い飯はいつもと違うテンポだったから、
笑いが取れなかったんですよ。
1回戦のいつものダブルボケの方が面白かったですからね。」
「わかってはいるけどさ、4対3はあんな爆笑オンエアバトルの古株より
笑い飯のほうがなるべきだったのよ!!」
「まあまあエトナさん、エトナさんの気持ちもわかりますよ。
私も笑い飯ファンですし、というよりこのお城の8割が笑い飯ファンですから、みんないらいらしてますよ。
私もあまりにいらいらしたものですから、翌日アイテム界で悪魔を30匹ほど殺しました。素手で。」
「・・・・道理であの日のフロンちゃんの赤い服がいつもより鮮やかだと思ったら・・・・。」
「大丈夫ですよ、来年がありますから。」
「・・・・うん。」