地下牢に鎖で引き上げられた少女のうめきが響き  
薄暗い中蝋燭に照らされ、彼女の纏う最低限しか隠さぬレザーの生地が光る。  
両の手を拘束され僅かに地に付く脚には力無く、その瞳もいつもの輝きが宿ってはいない。  
「下がれ」  
深紅のマントをたなびかせた半裸の少年が一言命ずると  
少女を引き上げていた色とりどりのペンギンのぬいぐるみ達がそそくさと逃げ出していった。  
 
「何故だ、なぜあんな事をしたエトナ」  
その声は静かだが隠し切れぬ怒りに溢れている。  
だがエトナと呼ばれた少女は答えない、ただ俯き目を反らす。  
「掟は知っているな」  
その問いに、僅かに頷いた。  
「では選べ、魂の消滅か、それとも・・・」  
少年がエトナの顎を掴み顔を向けさせ言い放ち  
乱暴に彼女の尻から垂れ下がる尻尾を掴む。そうしてゆっくりと力を込めしごいていく。  
「く・・んあ!」  
途端、静かだったエトナの口から呻き声が上がった。  
彼女たち悪魔、取り分け妖魔は決して他人に尻尾を触れさせない。  
それは他の種族にくらべ感覚器官としてより発達し、自在に操るその代償。  
「ぐ、あ!ああっ・・・」  
エトナの体に駆け巡るのは、強い痛み。そしてほのかな快楽。  
彼女に選択の余地など残されてはいない、それでも少年は彼女がそれを口にするのを待った。  
「で、殿下の・・・にっ、して下さい・・・」  
喘ぎの中でようやく口にした答えに、少年は怒りの声で言い放つ。  
「ラハール陛下。だ」  
そうして尾にかかる手に更に力を込める。  
「わ、わたしを!ラハール陛下の。せ、性奴にしてくださいっっ!!」  
その叫びを聞いてラハールは、ようやく手の中で暴れる尾を開放した。  
「はあ、ハア、はぁ・・」  
胸を大きく上下させ苦しそうにうめく。だが息の荒らぐエトナから離れたラハールは休む間も無く命じる。  
「では、その覚悟を見せてもらおう」  
しばしの躊躇い、そののちにゆっくりとその長い尾を滑らせて行く。  
レザーのミニスカートから伸びる太ももをなぞり、お腹の健康的なへそをぬけ  
胸の間にあるファスナーの金具へ愛くるしいハート型の尾先を掛けると、ゆっくりと下におろしてゆく。  
これから行う行為に、エトナの頬は紅色に染まっていた  
いや、既にそこは尻尾に触れられた瞬間から火照りだしていたのかも知れない。  
だがそんな事はどうでもよかった  
今は僅かに燈った体の火照りを頼りに、その行為にのめり込めればそれでよいのだから。  
 
ジッ・・・ジ、ジーッ・・・  
 
ファスナーを下ろす音だけが地下牢に響く。  
下着など纏わぬその胸の先が痺れるような感覚を伴い勃起してゆくのを感じる  
それは、エトナの小さな張りのあるキャミソールにうっすらと浮き出ていた。  
ジッ!鋭い音と共に弾けてはだける  
「あっ・・・」  
冷たい外気に晒され、声を上げるがすぐに次の行為に没頭する。  
はだけたレザーのショートキャミソールから覗く小さな膨らみ、そこへ尾を伸ばす。  
その先端に軽く触れると全身にその感覚が駆け巡り、無意識に体がビクリと跳ねた  
そのまま膨らみをなぞるようにゆっくりと尾を絡めていく。  
「く、はん。んん・・っ」  
ゆっくりと締め付けながら、もう片方の頂点。  
痛いぼど主張をしているそこに尾先を伸ばす  
びくっ、びくっ。体は素直に反応する。  
「随分慣れた様子ではないか」  
その様子をそれまで黙って見ていたラハールの不意を付いた問いに、思わず声を上げた。  
「そ、そんな事ぉっ・・・」  
 
・・・  
 
『ない』  
そんな嘘はなんの意味も成さない  
「・・・はぃ」  
それに気付いたエトナはそう答えるしかなかった  
体が燃え上がるように熱くなっていくのが判る。  
「ああ、ん・・・はあぁ」  
一層激しく膨らみに絡め、締め付け、撫で上げる  
そうしながら無意識に内股を擦り合わせる少女の姿は  
ラハールを燃えたぎらせるのに時間はかからなかった  
むくむくと中で大きくなってゆく『それ』の大きさは、外からでも十分に主張をしている。  
「あ、・・・」  
一瞬、エトナの動きが止まる  
その視線はラハールの一部に注がれていた  
が、それに気付く前に  
いやそれに気付かれまいとして、次の行為に移って行く。  
自分の胸を弄っていた尾を、先程まで堅く閉じていた内股へ・・・  
「ん・・・」  
 
クチュッ  
 
小さな水音が秘部への到達を知らせた。  
屈辱に顔を背けながらも自らの尾は素直に動いてゆく  
 
くちっ・・・くちゃっ  
 
「はぁあっ・・・あっ!」  
エトナの口からは既に悦びの声が漏れている。  
暫くそれを黙っていたラハールだが、苛立たしげに言い放った  
「それでは面白くも何ともないぞ」  
その声にハッとする  
これはいつもの行為では無い、奉仕なのだ・・・と。  
暫く時間が掛かった、もしかしたらそんなに経ってはいなかったかもしれない  
だがエトナはその時が永遠に止まっていて欲しかった。  
覚悟を決めた  
股下から差し入れていた尾を下ろしてゆく  
徐々に、徐々にゆっくりと  
その可愛らしい尾先には純白のショーツが掛けられている  
まるで焦らすかのように、焦らされているかのように  
小ぶりなお尻を、可愛いしっぽを、左右にゆっくりと振り動かしながら下ろしてゆく。  
その純白の  
その一部は既にエトナが分泌した液で薄暗く濡れその純白を汚しているが。  
ショーツを膝まで下ろす、そして恐る恐る片足を上げてゆく  
くるぶしまでそれが達したその時、再び動きが止まってしまう  
背けたままの顔の唇を噛み締め、耐える  
ゆっくり、ゆっくりとその太股を開いてゆく  
脚が震えだした。  
 
ズズッ・・・  
 
穿いているレザーのショートミニが擦れる音にビクリと体がこわばる。  
内股を覆い隠していたそれが徐々にその役目を為さなくなって行く  
 
ズッ・・ズ  
 
もう少し、あと少し脚を開けば全てを晒してしまう  
その最中、無情な命令がエトナに下る  
「ここを向け、エトナ。俺様を見ろ」  
それには抵抗があった  
「出来ぬのか、それでは失格だな」  
だが『失格』の二文字を突きつけられ、あがらう事はできぬと悟ると顔を向ける。  
一瞬ラハールの燃え上がるような赤い瞳と目線が交わるが、すぐに逸らした  
そこは今エトナが目にしているマフラーよりも深い怒りの色を帯びていたのだ  
胸に痛みが走る、いつからかそれはそこに潜みエトナを揺り動かしていた。  
 
今もそうだ  
それを振り払う為、エトナは全てをラハールに晒した。  
 

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