「ミ、ミリアさん、オレもう」  
「あっ、はぁ、も、もう少しまって」  
魔界ラハールの城の某所。  
戦士グルカと僧侶ミリアが騎上位でまぐわっていた。  
 
(あッ、んぁ、こ、この子筋がいい、ンぁ)  
ラハールの一番弟子として戦場では癒し手、  
城では年長者として皆の世話するミリアだが  
夜は夜で男の戦士たちを癒している。  
それでも今日は特に誰かに呼ばれたということもないので  
静かに寝ようかと思っていたら、侍に呼び出された。  
彼女の相手をするのもひさしぶりねと出かけてみれば  
そろそろ弟子にとった戦士グルカを食べようかと思うがどうも奴は経験がないらしい。  
ここで私との交わりでトラウマを抱えられても困る。  
ミリアの方が経験豊富だし上手に相手をしてくそうだから  
グルカの初体験の相手になってくれないか。  
等という事を聞かされた。  
まぁ、初心な男の子というのも嫌いではないので引き受けた。  
 
「あっ、いいわ、私も、私も―――――」  
「ミリア、さん、オレ、うぁ」  
 
予想に反してグルカは中々うまかった。  
こちらが感じる所を見つけ出すのがうまいというか  
声が変わったとこを上手に責めてくる。  
気づけばミリアの方が我慢できなくなってグルカの上に乗っていた。  
 
「あ、んぁアァァァァァァ―――――」  
 
そして最後はどくどくと自分の中に注がれるグルカの精を受けてミリアは果てた。  
 
「あなた本当に始めて?」  
「あ、はい、ミリアさんが初めてです」  
それから三回ほどこなした後に寝物語に問いただしてみたがホントに初めてだったらしい。  
真っ赤になって答える様子が可愛らしかった、とミリアは寝る直前に思った。  
 
後日、朝侍の部屋を覗いてみれば弟子と師匠が枕を並べ気持ちよさそうに寝ていた。  
仲間の役に立てたなら幸いとそっとミリアはドアを閉めた。  
 
 
魔界の僧侶(女)が目を閉じていることについて一つの俗説がある。  
癒し手である彼女たちは癒した相手と恋に落ちやすい。  
けど特定の相手だけ癒すのはよくない。  
だから恋する乙女の瞳を、自分を含め誰にも見せないため目を閉じているという。  
 
 

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