「うーむ……ここは持ち上げ&投げをするしかないか?」
「そのようですね、私の弓も届きませんし」
「よし、それでは行くぞ」
「はい―って、あわわわっ 魔王さまっ! 待ってくださいっ!」
「ん? どうした?」
「う、上を見ないでくださいっ!」
「あ……」
べちゃっ
「いたたた……」
「す、すまん」
「……見ました?」
「い、いいいやぜんぜん何も見てないぞ」
「……えくっ」
「な、泣くなっ! しましまなぞ記憶に無いぞっ!!」
「しっかり見てるじゃないですかぁ……」
「それではお前が俺様を投げるか?」
「そうですね、その方が良いと思います」
「やれやれ、では頼むぞ」
「はいっ」
「……よし、ではあの木の横に―」
「きゃっ、下を見るのもダメですぅっ!」
どさっ
「……どーしろと言うのだ」