「ふぅ、危ういところであったな」
「殿下〜、だから無茶だって言ったじゃないですか。アベレージ50レベルしかないのにアイテム界なんて」
「ばかもん、魔王は何ものも恐れたりせんのだ」
「まぁ、生きて帰れたからよしとしときますか…ところで殿下。最前線で戦ってたサキュバスが死にそうです」
「それがどうした?医者に連れて行けばよかろう?」
「お金がありません」
「なっ…ゼニスキーから奪っただろう!あの金はどうした?」
「あのあとゼニスキー仲間にしたじゃないですか。あいつの食費に消えました」
「…」
「どうします?サキュバス、ほっといたら今にも死にそうなんですけど」
「…ゼニスキーに責任を取らせろ」
「と、言いますと?」
「サキュバスにゼニスキーのサウズフェリマを吸わせろと言っとるんだ」
「なるほど。可愛い夢魔に薄汚い成金豚野郎のザーメン啜らせてみたいってことですね、わかります」
「ちょっ…俺の性癖みたいに言うな!」
「わかってますって。ちゃんと隠し撮りしておきますから」
「………頼む」