曰く、メロン。  
曰く、スイカ。  
曰く、制覇しがいのある山。  
曰く、全てを包み込む母なる海。  
 
 
なんだかんだで、例えには大きかったり丸かったり柔らかかったり包容力ありげだったり、まぁそんな表現が使われるのが、僧侶リナリーの大きな乳房だったりする。  
生まれつき大きかったその乳房は、同性から羨みと戯れに揉まれたり、幼い悪魔の子供らが母性欲しさにじゃれついたり、なんといってもアーチャーのヒューイットによる寵愛によって、今や壮絶な大きさになっていた。  
 
同性や幼子はともかく、いい年の男はヒューイットの(口に出すのも恐ろしい)報復を恐れて近づかないため、リナリーはもはや容姿や性格も相まってあらゆる意味で高嶺の花となっている。  
その「高嶺の花」を性的に独占し、蹂躙する事を許された唯一人の男、ヒューイット。  
背筋を震わせるような優越感に溺れることはない。  
その優越感さえも喰らい、ヒューイットは今日もまた、その美麗な花を思うさま愛でていた。  
 
 
「パイズリがしたいんですか? だらしないおねだりもマゾらしくていいですけど、ちゃんと濡らしてくださいね」  
爽やかな笑みでドぎつい単語を並べつつ、ヒューイットはリナリーの艶やかな長髪を梳くように撫でる。  
「うん、濡らすんだよ、ね・・・・私の唾で、ヒューイット君のおちんぽ、べとべとに」  
リナリーはうわごとのように呟き、情欲に蕩けきった顔でヒューイットの巨根に唇を寄せた。  
「あ、んぅ・・・・」  
赤い舌にたっぷりと唾液を湛え、赤黒い亀頭を情熱的な口付け。  
次第に、すぼめた唇で包み込むようにして、肉棒がリナリーの口腔へと呑みこまれていく。  
「んむ、ちゅぶ、じゅ・・・・ん、はぁ」  
フェラチオのように吸うのではなく、舌を使ってサオ全体に唾液をまぶす、視覚的にも相当に刺激的な口の愛撫。  
ヒューイットの巨根によって顎をむりやり開かれているような状態のため、リナリーの表情は、頬はすぼまり鼻の下は伸びるというだらしない――そして、それ以上に淫靡なものとなっていた。  
 
――ぐぼ、ぶちゅ、ぐぷぐぷ、べちょり・・・・  
   
下品な水音がヒューイットの耳朶を撫ぜた。  
あまりにも入念な唾液の愛撫により、リナリーの口の端からは唾液がデロデロと垂れ落ち、糸を引きながらヒューイットの肉棒を伝い、自身の爆乳にぼたぼた落ちている。  
あくまでもパイズリのための準備だったのだが、リナリーはそれを忘れ、ヒューイットを口で愛する行為に没頭してしまっていた。  
夢中でヒューイットの肉棒を愛でていたリナリーだったが、頭をぽんぽんと叩くヒューイットによって我に返り、口腔に収めていた巨根を開放した。  
「あ、ご・・・ごめん、なさい・・・・ヒューイット君のぶっといちんぽ、好きで・・・我慢できなくて」  
「いいんですよ、リナリーさんはどうしようもない淫乱マゾなんですから」  
「あぅ・・・・」  
ショックを受けた、というよりは羞恥で顔を伏せるリナリー。  
ヒューイットはその様を見て満足そうにクツクツと笑いながら、天を衝く巨根でリナリーの乳房を突付いた。  
「で、おしゃぶりだけで終わっていいんですか? リナリーさんの節操のないおっぱいは満足してますか?」  
静かに放たれた一言だったが、リナリーはそれでも面白いように反応してみせた。  
弾かれたように顔を上げ、駄々をこねる子供のように――しかし、子供が決して口にすることのない卑猥な言葉をぶちまける。  
 
「いや・・・おっぱいでもするの。おっぱいでヒューイット君のおちんぽズリズリして、チンポ汁いっぱい貰うのぉ。」  
リナリーは、愉しむような笑みで自分を見下ろすヒューイットに嘆願し続ける。浅ましく、淫猥に。  
「おっぱいの次におまんこ犯してもらうの! ヒューイット君のぶっといちんぽでおまんこゴリゴリ擦られて、子宮に白い精液、ドバドバ注いで飲ませてほしいの!」  
「じゃあ、まずはその牛みたいなおっぱいで奉仕してくださいね。そしたら、いくらでも犯してあげますから」  
返すヒューイットの言葉に、リナリーの表情が一気に回復した。  
うん! と力強く頷く勢いそのままに、あまりにも豊かな乳房を自ら鷲掴みにして持ち上げ、愛しいヒューイットの肉棒を、その深い谷間に添える。  
「ヒューイット君専用のおっぱいまんこで、いっぱい感じて・・・・」  
 
――ふに・・・  
 
この際、擬音はどう表現しても構わないだろう。  
ともかく、人がおおよそ考えうる限りの柔らかさ、優しさでもって、リナリーの爆乳が、ペニスを包み込んだ。  
形容することさえ難しい、滑らかで柔らかな、しっとりとした乳肉が、ヒューイットの巨根を吸い付くように覆っているのだ。  
「相変わらず、極上のおっぱい・・・ですね」  
余裕が少し無くなってきたのか、ヒューイットが息を詰まらせながら賞賛を告げる。  
リナリーは嬉しそうに愛しそうに、ヒューイットの肉棒を自分の乳房ごと抱きしめるような、情熱的なパイズリを披露し始めた。  
   
――ぬっちゅ、ぬち、ずっちゅずっちゅ・・・・  
 
リナリーの入念な下準備により、多分に潤ったヒューイットの極太シャフト。  
それを迎え入れるリナリーの爆乳も、自分自身の唾液とヒューイットの精液でドロドロになっており、ほどよい熱と滑りによって、双方になんともいえない快楽を与え始める。  
「すごいのぉ・・・ヒューイット君の、デカチンポ・・・包みきれないぃ・・・・・」  
リナリーが悲鳴とも嬌声とも取れる声で訴える通り、常識外れのフォルムを誇るヒューイットの巨根は、リナリーの爆乳でさえ完全に覆いきることが出来ず、赤黒い先端を乳房の狭間から除かせていた。  
並の女性の乳房では包むことはおろか、挟むことさえできないヒューイットの男性器ではあったが、これまた常識外れの大きさの爆乳を持つリナリーには申し合わせたかのように都合が良かった。  
適材適所、大きいことは良いことである。  
 
――じゅ、ずっちゅ、ぬりゅぬりゅ、ぬちゅ  
 
身体ごと上下し、抱きしめた乳房の圧力でヒューイットの巨根を扱きあげるリナリー。一方的な奉仕にも見えるそれは、しかしリナリー自身にも、乳房に熱や摩擦を与え、静かに、しかし確実にリナリーの官能を引き上げていく。  
「あ、あぁ・・・おっぱいが、おっぱいが熱いよ・・・ヒューイット君のおちんぽで、犯されてるぅ」  
「く、はは・・・・どこまで淫乱で、どこまでマゾなんですか・・・・!」  
次第に余裕の無さが表れてくるヒューイットだったが、それも仕方のない事だろう。  
あまりにも柔らかく、しかし中身のみっしり詰まった極上の肉の果実で情熱的な奉仕を受けているのだ。  
強烈な視覚刺激に始まり、タプタプと波打つ乳肉は、その震える動き全てを快楽へと変えて、ヒューイットの性器から脳髄へと叩き込んでいるのだ。  
肉の幹を乳圧で締めつつ扱かれ、谷間から突き出た亀頭には愛情の込められまくったフェラチオの連携。  
先走りの液全てを舐め取られ、それでも足りないとばかりに唇をすぼめて、身体ごと上下する動きで反り返しから先端までを丁寧にしゃぶり扱く。  
 
そして訪れる決壊。  
「っく・・・出ますよ!」  
ヒューイットが短く告げた。  
それを聞いたリナリーは身体を上下に揺することをやめ、代わりに乳房を抱える両腕にさらに力を込めた。  
(いいよ、出して・・・・ヒューイット君の濃いザーメン、私の口にぶちまけて・・・・お口、妊娠させて!)  
先端を唇で強く包み込み、一滴も逃さぬよう窄ませる。  
 
次の瞬間、堰をきって、ヒューイットの精液が放たれた。  
遠慮なくリナリーの口腔内へ進入し蹂躙し、強制的に飲み込まれていく白濁液。  
リナリーも最初は喉を鳴らして飲み込んでいたが、先に一度多量の精液を飲んでいることもあり、限界が訪れるのは早かった。  
ヒューイットも最初のようにリナリーの頭を押さえる事はなかったため、リナリーの唇はすんなりと亀頭を開放する。  
大きな亀頭が傍若無人に脈打ち、受け止める場所の無くなった精液はリナリーの美しい顔へ遠慮なくぶちまけられた。  
射精は二度目ではあったが、それでも見劣りせぬ量――否、その量と濃さは、むしろ一回目よりも増しているようでさえある。  
ヒューイットの射精は、リナリーの美貌を存分に汚し、顔から滴り落ちた白濁が、受け皿となったリナリーの谷間へ溜まり、さらにそれが溢れて床に垂れ始めた頃に、ようやっと止まった。  
 
「最高、ですよ・・・・リナリーさん」  
射精の後の余韻に浸ることさえなく、ヒューイットが呟いた。  
あまりにも常識外な射精を2度も披露したにも関わらず、ヒューイットの巨根は萎える気配を見せない。  
むしろ、ようやく調子が上がってきたと言わんばかりにきつく反り返り、攻撃的なまでに脈動していた。  
「あー・・・・・ぅ」  
一方、リナリーはその精液に酔いしれ、あっちの世界から戻ってくる気配がない。  
その様子を見たヒューイットはクスリと笑うと、リナリーの脇に手を入れて持ち上げた。  
「リナリーさん、起きてますか? ・・・というか、起きて下さい。これからが本番ですよ」  
ヒューイットの問いかけに、しかしリナリーは朦朧としたままで反応を返さない。  
だらしなく蕩けた表情で「せーえきぃ・・・」だの「あー」だのと呟くだけだった。  
 
だからこそ――  
 
リナリーは、いつのまにか下着をずらされ、脈打つ肉の凶器が自らの膣口にあてがわれてる事に気付けなかった。  
 
「起きて下さいってば・・・・全く、仕方ないですね」  
仕方ない、と言いながらもヒューイットの口元は薄く笑っていた。  
もとより、彼女はどのような状況で「事に至って」も、それを悦び受け入れるのだから。  
顔に浮かべた笑みに嗜虐性を混ぜたヒューイットは、リナリーを持ち上げ支えていた両腕の力を、ふと緩めた。  
 
――ずぐ、ずぶぶぶ・・・!  
 
「あ、ぅ? あひぃ、来てる、来てるきてるぅ、チンポきてるぅ、あぁあ゛あ゛あ゛あぁぁ・・・・・」  
先端の侵入から一秒足らずでブチ込まれたヒューイットの巨根に、余韻に浸るばかりで心の準備など出来るはずもなかったリナリーは・・・、  
 
「んおっォォ・・・イクっ、イクイク、チンポきただけで、イくゥゥ・・・・・・・」  
 
自らの体重で根元まで飲み込まれ、子宮口を強引に突破した凶悪な巨根に為す術もなく・・・、  
 
「んお゛お゛お゛ぉぉぉ――あひっ♪」  
 
最後の身体をビクンと震わると、清楚な美貌など見る影もなく消え去った――白目をむき、舌を突き出すという極上のアヘ顔を晒し、本日最高の快楽絶頂を迎え、失神した。  
そのだらしない淫らな表情を見やり、ヒューイットは静かに笑った。  
   
「おやおや、失神してるヒマなんてないです・・・・よっ!」  
 
――ズパン!  
 
「あぎぃっ!?」  
強烈な気付けの一撃。  
快楽によってそのまま昇天するはずだったリナリーの意識が、それをはるかに上回る超級の快感によって強制的に覚醒させられる。  
失神などというつまらない解放など許さない――壊れないのだから、もっともっと味わい尽くせるのだから・・・・。  
目眩するような快感で明滅する視界の中、リナリーはヒューイットの眼を認めた。  
嗜虐性、愛情、その他あらゆるものが渦巻く、悪魔にふさわしい感情を抑えない狂気を湛えた瞳。  
(あぁ、私は・・・ホントにヒューイット君が遠慮しなくてもいい女なんだ、いっぱい愛してもらえるんだ)  
快楽に酔い、歪んだ愛に酔い――普段、清廉な癒し手は、心底幸せそうにアヘ顔を晒し続けた。  
 
「あぁ、イイよ、チンポいい・・・・イク、まんこイク、イグう゛う゛ぅぅぅぅ♪♪」  
 
 
 
 
 
――数時間後、  
 
ヒューイットは疲れなど微塵も感じさせない表情で、変わらずソファーに身を預けていた。  
そして、その両脚の間には・・・・ヒューイットに心行くまで愛され犯され尽くしたリナリーが、股間からボトボトと濃厚な精液を垂らしながら、一心不乱に彼の巨根を舐め清めている。  
膣から溢れる精液の量は尋常ではなく、床に垂れ落ち続けてどこまでも白濁を広げていく。  
 
うっとりとした表情でペニスをしゃぶるリナリーを見るともなしに見ながら、ヒューイットはぽつりと呟いた。  
 
「つい熱くなっちゃいましたけど、『あっち』は上手くいってるんでしょうかね・・・・?」  
自分の股間に跪くリナリーの艶やかな金の長髪をいじりながら、ヒューイットは、姉である魔法剣士と、親友である重騎士の動向に思いを巡らせる。  
『マオの配下一の外道』と悪名高い自分には似つかわしくない、と自嘲しながら、それでも彼は、姉と親友が上手く恋仲になるよう、静かに願っていた。  
 
 
 

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