ディス2ED直前、アデルとロザリーの連携相性率が一瞬10%まで下がった時期を狙って。
「んっ、ああっ…あっ!」
「あんたの選択は正しいよ、姫君。そうさ、人間なんて短命な生き物…っ、何千年も何万年も生きる悪魔には…はっ…」
部屋には断続的な水音、派手な衣擦れ、髪の揺れる気配……そしてロザリーの喘ぎとアクターレの囁きが続く。
「大切にするぜ、姫君。ずっと、ずっと大事にな…。今のオレ様なら、あんたを……前みたいな宮殿に、住まわせてやれる…っ」
「あっ、あっ…あああはぁっ!」
背後から抱く自分を見ようともせず、ただ快楽だけを貪るロザリー。
付着した朱は処女の証だ。しかし、何処か投げ遣りな気持ちが内在する情交であることは確かで、与えれば乱れるが、それだけだった。
「判ってる、一人にはしないさ…。いつだってそばにいて、退屈もさせない」
「う、んんん!…あはぁっ…」
白く美しく、零れるほどの豊かな乳房を、柔らかく捏ね、丹念に愛撫する。
「…悪魔に一生を約束出来るのは、やっぱり悪魔なんだ。お前も、そう思うだろ?……アデル」
「!?」
ロザリーはドアを振り返った。そこには、愕然とした顔のアデルが立っている。
「や…あっ…アデル、これは!」
「おっと」
アクターレは腰をねじ込み、ぐちゃぬちゃと、湿った淫猥な交合音を響かせた。
耐えられず、アデルは無言のまま、部屋に背を向ける。
「や、嫌っ!アデル、待つのじゃ、アデルッ!!」
泣き叫ぶロザリーを、アクターレは強く抱く。だが、それは拘束に近いものだった。
「すぐに忘れさせてやるぜ、姫君。ほら、こうするとイイだろう…?」
「ん、んふぅ!あッ、ああああっ!!」
ロザリーに喜悦を加えながら、アクターレは密かに嘲笑う。
潔癖なアデルは、ロザリーを許さないだろう。もう二人の間に恋愛は有り得ない。
(バカだな姫君、こんな甘言に騙されて。折角…アデルに愛されてたのにな?)
自分が女なら。同じ立場なら。けして手放したりしないのに――。
(どうせオレ様にアイツは得られない。けれど、アデルも何も得られなければ…実質オレ様がアデルを手に入れたのと同じことだ!)
「あ、あっ、ふぁ…ああああ――っ!!」
「…くっ!」
白濁でロザリーの体を服を汚しながら、アクターレは嗤った。
【終わり】