「……して、何故雪丸と?」
ロザリーの怒った声。
…恐ろしい。答えたくねえ。
「………」
「答えろ、アデル」
「……すんませんでした」
「謝って済むものか!」
確かに、そうだ。
俺はこいつを愛しているのに、あんなことを…。
でも「男だから」とか「雪丸がエロいから」なんて言えるハズない。
…言えば殺される。
「アデルは……余の事が嫌いか?」
先程とは違い、声が震えている。
ヤバイ、もしかして泣きそう?
「違う!俺はただ…」
「ただ…何じゃ?」
再び、怒った声に戻る。
どうやら、墓穴を掘ったらしい。
いやこれは、図られたというのか。
考えろ、俺。何か良い言葉を…。
駄目だ。こんな状況で言い訳が出るのは、きっと浮気力+50%のジオシンボルが存在する時だけだろう。
とにかく、謝るしかない。
「すまん…ロザリー。もう、絶対しないって誓う」
「……信用出来ん」
そりゃそうだ。俺だって、もしそんな事言われても信用出来ない。
「じゃあ、約束破ったらお前の言うこと一つ聞くってのはどうだ?」
こいつの言うことはかなりえげつない内容が多かったりする。元々姫だし。
まあ、かのプリニー虐待魔人よりはマシだが…。
「……今回の分は、今聞いてもらうぞ?」
「ああ、分かった」
「では……余の気が済むまで抱け」
「は?それって…」
もう二発撃った。持つのか、俺。
すると突然、床を破壊してプリニーが現れた。
「プリニーっス!」
「うわっ!どこから出てきてんだ!」
「床っス!いやー、お二人さん、お熱いっスねー!
そんなお二人さんに、これプレゼントっス!プリニー特製、性力増強薬っス!」
「おい、これドクロマークついてんぞ…」
「エトナ様のご趣味っス!」
「丁度良いのぅ、アデル。お前もさっさと飲め」
ロザリーは既に飲んでいる。
俺も目を瞑って一気に飲み干す。
苦い。苦すぎる。
…あ、息子が蘇った。早いなぁ…。
「じゃ、自分はこれでオサラバっス!」
プリニーが床の穴に消えていく。
…床、後で直さなきゃな。
こうして俺の長い夜が始まった。
とりあえず、口づけを交す。
ロザリーの柔らかい金髪が俺の頬に触れて、少しくすぐったい。
愛を確かめるように舌を絡めていく。
本人としては、まだ許した訳じゃないんだろうなぁ…。
「んむ……ふっ……」
お互いの口腔を味わい、唾液を啜る。
何度も何度も、深い口づけを繰り返す。
そっと口を離すと、キラキラとした糸が引く。
ロザリーのドレスに手を掛けてずり下げると、雪のように白い肌と共に、豊かな乳房が姿を現した。
雪丸のそれとは違い、中々の大きさである。
「…アデルよ」
「ん、何だ?」
「その…雪丸と余の…胸…どちらが好みじゃ?」
「うーん……………ロザリーのかな……」
「な、何じゃ今の間は!」
「さぁ?」
「余を愚弄するかっ!」
「別にそんなつもりはないさ。俺は凄く綺麗だと思うけど」
「う……アデルはいつも…素直過ぎるのじゃ!」
顔を真っ赤にして騒ぐロザリー。
…お前は逆に素直じゃなさ過ぎる。まあそこが可愛いんだけどな。
「と、とにかく今夜は寝かぁっ…ん……こ、こら…アデル…いきな…きゃっ…」
ロザリーが言い終わる前に、たわわに実った果実を丁寧にほぐしていく。
まずは、全体を掴んで揉みしだく。
「っ……あぁ……はぁっ……」
次に、膨らみを手で覆い、回すようにして動かしていく。
手全体に響いてくる、胸の感触。
感じているロザリーに、ちょっとした意地悪な事を言ってみる。
「お前…やらしい胸してんよなぁ。何かこう、揉んでくださいって感じの」
「ぁ……に……やぁ…アデ…ルの…ばかぁ……はぁ……っ」
息を荒げながら、ロザリーが弱々しく怒る。
予想通りの反応。
俺はたまらず、乳房に吸い付いた。
頂点の周囲を舐めていく。
段々と、その頂点に向かって。
「んん……ふぁ……んぁ…あぁっ…」
そして俺の舌が乳首に到達した瞬間、
「ひゃぁっ!」と、ロザリーの一層高い喘ぎ声が薄暗い部屋に響き、体を反らせる。
そのまま乳首を唇で挟み、舌で刺激すると、どんどん固くしこってゆく。
「あぁっあっ…やぁぁっ!はぁっ……あぁ!」
ロザリーは、目を瞑って快感に身を委ねている。
「なぁロザリー…胸でしていいか?」
口で十分に堪能してから、ロザリーに問い掛ける。
それも、服を脱いで男根を握らせながら。
「…え……なにを…?…あっ……や…アデルの……かたぁい……」
先程の薬のせいだろうか。
俺のそれは、たった数十分前のように猛っている。
俺は仰向けのロザリーに馬乗りのように跨り、固くなったブツを深い谷間にうずめ、両手で胸を押さえ付けて腰を動かし始める。
先程の愛撫で既に谷間は汗ばんでおり、それが潤滑油の代わりとなっている。
「あぁ……あっ……やぁ…アデル……あん…余の胸……きもち…っ…よいか……?」
「……あぁ、良いよ」
次第に、腰の動きが激しくなる。
「あっ……なら…良い……んんっ……」
手の力を少し強めるだけで、陰茎を覆う快感は凄まじいものになる。
動かしているだけで、どうにかなってしまいそうだ。
それにしても、こいつの胸は本当にやらしい。
早くも限界が近付いてくる。
「くっ……もう出る…」
「んあぁ……あぁ…よいぞ……余の……胸に出せ…っ!」
頭の中が真っ白になり、俺はロザリーの胸に思いっきりぶちまけた。
「あぁ…アデ…ル……こんなに……」
驚いた顔で、ロザリーは白い液で包まれた自分の胸を見つめている。
俺はティッシュで、それを拭き取っていく。
しばらくして、ロザリーが小さな声で呟くのが聞こえた。
「アデル……余も……良くなりたいのじゃ……」
「あぁ、今度は俺が感じさせてやるよ…」
俺はそう言って、ロザリーのドレスを全て脱がす。
そして下半身に目をやると、ショーツがびしょびしょに濡れている。
抵抗もしないロザリーのショーツを丁寧に脱がせて、目の前に持っていく。
「おい、こんなに濡れてるぞ」
それからは、透明な蜜が滴り落ちている。
「や、やめろ……そんなもの…見せるでない、馬鹿者!」
そう言って恥ずかしそうに目を瞑り、両手で真っ赤な顔を隠すロザリー。
こっちとしてはこれ幸いに、ロザリーの泌所に指を伸ばして、中をかき回し始める。
「ひぁ…ちょっ…と……あんっ!…いきなり……あぁっ!」
俺が指を動かす度に、ロザリーの中がひくひくと動く。
さらに指を進め、上の肉壁を丹念に擦っていく。
「や、あぁ…そっ、そこっ……はあぁっ!」
中指を入れたまま、親指で陰核に刺激を与えると、さらに激しく体を震わせる。
…あの薬、何が入ってたんだろ。
「はあぁ…ん……やぁ…も、もう……だめ…あぁっ!」
俺は左手で泌部を押さえ付けながら、右手と口を両の乳房に持っていき、三カ所同時に攻める。
「んんっ!あっあっあっ…はぁっあぁっ!んぁあ…くっ…っああぁぁぁ!」
ロザリーが嬌声を上げながら、絶頂に達する。
腰がガクガクと震えており、半端ない快感を味わっているようだ。
「はっ……はぁ…はぁ…はぁ…」
「おい、大丈夫か?」
指を抜いて、力無く倒れこんだロザリーに声をかける。
「だいじょ…はぁ…ぶ…じゃ…はぁ…はぁ…」
息も絶え絶えに、ロザリーが答える。
「それじゃ…もういいか?」
「え…?」
こんな淫らな姿を見せられて、世の中の男どもが黙ってるはずがない。
俺は、ブツの元気な様をロザリーに見せ付けた。
「お前のせいだからな」
「なん…で……もとはといえば……」
そんな事言っときながら、やはり体は正直だ。
俺がそれを入り口に当てると、
「やっ…!」という、ロザリーの甘い声が耳に届く。
「じゃ、入れるぞ」
「しょうがない…奴じゃな………んんっ…あ…あぁ…!」
先端がどんどん沈んでいき、すっぽりと埋まる。
愛液の量が半端ない。
…何て薬だ。
「ふぁぁ……う…動いてぇ…」
ロザリーの要望に素直に応じ、口づけをしながら腰を動かし始める。
「んぐ……んっ…んん」
口の中から、ロザリーの息遣いが伝わってくる。
さらに舌を絡ませ、一段と卑猥な姿で俺達は感じ合う。
「んんんっ!……んむ…ぷはっ…くるし…あはぁ…っ!」
息苦しさに、たまらずロザリーが口を離す。
しかし、その代わりに自ら腰を動かし始め、俺のそれを激しく刺激する。
部屋に響くのは、淫靡な結合音と、肌の当たる音、そして甘い喘ぎ声。
「あっ!あんっあぁぁ!…は、あっあぁっ!はぁっ…いい…ああぁっ!」
ロザリーの腰に手を回し、押さえ付けて何度も打ち付ける。角度を変えて、深く突く。小刻みに腰を動かす。
その度にロザリーは全身を震わせて、快感に溺れていく。
「おい…もう…やばい」
別に俺が早い訳じゃない。
こいつの締め付けがすごいだけだ。
「あぁっ……もう…な…なかに…だしてぇっ…んっあぁ!」
俺は渾身の力を込めて、激しく交じり合う。
そしてついに絶頂を迎え、俺は全てを放った。
「っぁあ…………あぁ!や、ああああぁぁぁぁっ!!!」
今までとは比べ物にならない快感が俺を襲う。
四度目なのに、これでもかと言うほどの白濁液がロザリーを汚していく。
「はっ……あっ……はぁ……すご……まだ…出てる……あぁ…っ」
中で俺のブツがビクンと動くのに合わせて、ロザリーの体も跳ねた。
射精が終わり、俺が引き抜こうとすると、ロザリーの細い腕がそれを引き止める。
「……何だ?」
「はぁ…はぁ…今夜は……寝かさぬと……言ったはずじゃぞ……このまま……もう一度……」
「…分かった、とことん付き合ってやるよ」
というのも、薬の影響で俺の息子もまだ満足していなかったからである。
「ふあぁぁぁっ!あぁ!あ…んっんっ…んあぁ!」
俺が腰を動かすと、ロザリーの陰唇から、白い液体が溢れてくる。
先程の行為の名残。
それを指につけ、挿入したままロザリーの陰梃に押し付けてこねくり回す。
「んはあぁぁっ!あぁ!やっ……んんっ!あんっ!」
何度も絶頂に達しているにも関わらず、ロザリーの感度はさらに増していく。
これは…本当に寝れなさそうだなぁ…。
頑張れ、俺の息子よ。
――そして俺達は、朝日が昇るまでこの淫行を繰り返すのであった。
―完―
おまけ
「ねープリニーちゃん、この薬って何が入ってんの?」
「ふふ…企業秘密っス!あ、でも自分は飲みたくないモンっスね!」
「へぇー……そう言われると、飲ませたくなっちゃうもんじゃん?」
「え、エトナ様!?待……ぎゃああああああああああ――」