転生前の戦士な彼と彼女の話
「私、次の転生で侍になることになったんだけど」
「ちょ、お前、侍って男じゃねーか」
「仕方がないでしょ。あんたが斧を極めるって言うから私が剣を極める役にされたんだもん」
「そうかもしれないけどな……。お前の事は好きだけどさすがに男とイチャこくのは無理だ……」
「何言ってるの? 私が侍になっても今のままちゃんと付き合ってよ」
「無茶言うなよ。俺が男でお前も男になったらさすがにキツイだろ色々と」
「あんたもマナだいぶ溜まってるんでしょ?」
「だから何だよ」
「魔物型けっこう入れたしビーストテイマーが必要かなってアデルさんが」
「待て待て待て待て! 何となく次に飛び出す言葉が予想できたぞ!?」
「もっと胸大きかったら挟んだりして楽しめるのにって言ってたし、ちょうどいいんじゃない?」
「それは俺が楽しみたいって意味であって俺が楽しませるって意味じゃない!」
「一度認めた相手には、どこまでも忠実に従うって言うのがビーストテイマーらしいから色々と楽しみだね」
「あああああ、何が楽しみなのか聞きたくねぇー…」
「いいじゃん男女入れ替わったらお互いに感じる所が把握しやすくて。きっと気持ちいいよ?」
「お前本当にポジティブシンキングだな」
「うん」
「でも、今は俺が男だからな?」
「…………うん?」
「今度の転生で女にされるんなら今のうちに男としての思い出をたっぷり作っておくって事で」
「わ、ちょ、待っていきなり胸のベルト外しに」
「お前にも女としての思い出をたっぷり作っておくって事で」
「……もー…、たっぷりって言ったんだからちゃんとしないと転生してから酷いよ?」
「…オッケー分かった心得た」