「夜魔の娘達は追い払いました、もう大丈夫ですよラハール。危ない所でしたね…。」
「…母上…」
「…どうしたのです?」
「…私は、母上に助けて頂かなければ自分ではどうする事も出来ませんでした…
あんなやつらにされるがままなんて…あのような情けない姿…母上にだけは、見られたくはなかったのに…」
「……そんなことで苦しまないで。私は貴方が無事で本当に良かった。…それともひょっとしてお邪魔だったのかしら?」
「そんな!助けて頂いたのは本当に嬉しかったです。…でも……母上は私の一番だから…その」
「ふふ、嬉しいことを言ってくれますね」
「もうこんな目に会うのはコリゴリです…なんだったのですか、あれは?」
「……知りたいのですか?」
「はい」
「……少々早い気もしますが……今後同じ状況に陥らぬとも限りませんし……そうですね……」
「取り敢えずまず城に戻りましょうか」