デジタルワールドでの冒険を終え、人間界に戻ってきた子供たちは、  
それぞれ充実した日々を送っていた。  
そしてもうすぐバレンタイン。織本泉もチョコをつくった  
テーブルの上には5つのラッピングされたものがある。  
どれも繊細に丁寧に包まれていることには変わりないが一つだけ  
他のよりさらに可愛く包まれている。  
「輝二・・喜んでくれるかな・・」  
泉の瞳から雫が零れ落ちる。  
輝二と連絡が取れないのだ、元々父親の仕事の関係で転校が多かった彼。  
今どこにいるかも分からない、彼の双子の兄の輝一に聞くも  
『こちらから電話番号が分からないようにセットされてる』  
ただ、輝一の話によるとは輝二は元気らしい  
「そ・・よかった・・」  
とりあえず、泉は輝一にバレンタインのプレゼントを渡した  
 
「泉さん??」  
「友樹!久しぶりね〜どうしたの」  
「ママと買い物、泉さんは??」  
「あなたが泉さんね、友樹がおせわになりした」  
友樹の母親は泉に深々と頭を下げる  
「初めまして、お世話になんてそんな大げさですよ。そうだこれ友樹に」  
それをみて友樹が無邪気な笑顔を浮かべる  
「ありがと、泉さん」  
「どうもすみません」  
 
「なんだそれ?」  
こういうことには無縁(・・ということは無いだろう)の拓也は  
泉からバレンタインのプレゼントをもらってもなんだ〜??と言う顔をしさらに  
「おい・・これって毒入りじゃ・・」  
「た〜く〜や〜・・」  
泉は器用に逆立ちをし脚を左右に開き  
バキィ!!ドゴォ!!ゲシィ!!  
フェアリモンに進化していたことで体が自然と覚えたのだろう  
泉はなんと逆立ちからの高速回転蹴りを拓也の顔に何発も喰らわせる  
勿論、生身の拓也にはかなりのダメージとなった  
「し・・信じらんね・・・・・・・(気絶)」  
 
「泉ちゃんが俺にチョコをvv」  
「純平、開けてみて」  
チョコレートにかかれてた文字は『義理』  
純平崩壊・・そりゃそうだ幾らなんでもそれはひどい  
「いずみちゃァァァァん・・(号泣)」  
 
 
泉は日が暮れてもう人もほとんどいない公園のベンチに座り込んでいた。  
「やっぱり渡せないのかな・・」  
泉はポツリとこぼした  
 
頑張って作ったって居場所が分からなかったら渡せられないじゃない  
ねぇ、輝二・・どこにいるの??輝一君にも居場所を伝えないで・・  
逢いたい・・逢いたいよ・・  
「輝二・・・」  
そんな事しても逢えるわけない、なのに  
「輝二ぃ・・・」  
「俺が何だって??」  
「輝二!?本物・・・輝一君の変装じゃなくって?」  
「はぁ?んなわけあるかよ、何なら確認しろ」  
輝二は携帯電話を取り出し輝一に電話をかける  
「輝二!!泉さんがお前を探し回っていたぞ!!!!!」  
電話の向こうから輝一の(デジタルワールドで共に冒険をした時には想像もつかない)怒鳴り声  
「ああ、ちゃんと逢えたよ」  
ピッ  
「本当に??本物なのね!!」  
「ああ、それよりなんで俺の名前呼んでたんだ・・・?」  
泉はそれに対しては答えない代わりににこっと笑い  
「これ、輝二に・・これは特別だから」  
特別・・・その言葉に輝二も心が温かくなった・・  
 
 
 

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