八神家の自宅にて。  
 太一たちの買い物中の留守番を言い渡されたパルモンとテイルモン。  
 二人は昨日の戦いををすっかり忘れたように退屈を潰しあっていた。  
「ねえ、パルモン。これは何をやってるの?」  
 そういってテイルモンがパルモンに手渡したものは、太一がミミとヒカリにこっそり隠していた成年雑誌だった。  
「せっくすだよ、テイルモン」  
「せっくす?」  
 はて? せっくすとは何か?テイルモンはデジモンなので人間の性的知識はまるでなかった  
「せっくすってなんなの?」  
「きんもちいいんだよー」  
「気持ちいい?」  
「うん! する?」  
「う〜ん……」  
 テイルモンは悩んだ。未知に対する不安もあったが、せっくすとらやらがどれほど気持ち良いのかも興味が沸いた。  
「しようよ!」  
 パルモンが顔を突き出して誘ってくる。そんなにせっつかれなくてもテイルモンの心は決まっていた。不安より興味の方が打ち勝ったのだ。デジモンにも好奇心旺盛な心があるのだから当然といえよう。  
 何より雑誌を見てからというもの、やたらに身体が火照って落ち着かなかったから調度良い。なんでも良いから身体が動かしたかった。  
「する!」「パルモン超進化ー!リリモン!」「テイルモン超進化ー!エンジェウーモン!!」  
 こうと決めたら即行動するのがリリモンとエンジェウーモンだった。二人は寝室に行くと、すぐにすっぽんぽんになった。  
「これからどうするの?」  
「ベッドにねっころがって」  
リリモンの言うとおりにベッドに寝転がり、せっくすの気持ち良さを早く味わいたくて今か今かと待ちわびる。  
 自然と股をもじもじと擦り合わせてしまうことがエンジェウーモンは不思議でしょうがなかった。  
「よいしょっと」  
「ってちょっと待て!」  
「なぁに?」  
「ものスゴく屈辱的よ、これは」  
 エンジェウーモンは憤慨した。リリモンに顔を跨られ、眼前には彼女の花弁と臀部が広がっているのだ。  
「これはね、二人が一緒に気持ち良くなれるすぐれたたいいなんだよ」  
「そ、そうなの?」  
「エンジェウーモン、もっと脚開いて、がに股みたいにさ」  
「こう?」  
 両腿を大きく広げ、リリモンの言うとおりにする。  
 二人はお互いの裸を見られることははじめてだったので、エンジェウーモンは羞恥に頬を朱に染め、とてもいけないことをしているように感じた。  
 ぬるり。  
「きゃっ」  
 思わいもよらぬ感覚にエンジェウーモンは声が自然と出てしまった。  
 生暖かく、ぬるぬるとしてざらついた感触、何度もそれをスリットに感じる。  
 エンジェウーモンはようやくリリモンが自分のアソコを舌で舐めていることに気づいた。  
「汚いよ」とリリモンに言おうとしたが喉から出るのは荒い息と小さな喘ぎ声。  
 そして「も、もっと……」という自分でも思ってもみない言葉だった。  
「わかったよ。でもエンジェウーモンもわたしの舐めてね」  
「うん。リリモンの真似をすればいいんだな」  
 秘部に伝わる甘い刺激に合わせて、目の前のリリモンの秘所を弄繰り回し、自分がされてるように両手の親指を使って膣口くつろげる。  
 ピンクの粘膜がぬらぬらとテカリ、複雑な形をした果肉がヒクヒクとうごめいている。  
(こんな形をしているの……?)  
 間直でみる女性器のアップに感心しながら、ちろちろと小さな肉ビラに舌を這わせる。  
「リリモンのここ濡れてる」  
「エンジェウーモンも濡れてるよ。せっくすがしたかったり気持ち良いとぶんぴつされるんだって」  
「そうなの……」  
 次第に二人の舌の動きは大胆になり、ぴちゃぴちゃという音が室内に響き始める。  
 興奮で火照った身体からは汗が噴き出し、蛍光灯の光を反射する。  
『なんだか自分のを舐めているみたい...恥ずかしい...。』  
 二人のリンクした動きと性感がエンジェウーモンにそう錯覚させた。  
 リリモンが肉襞をついばめば、エンジェウーモンもついばみ。  
 エンジェウーモンが膣口に口を着けて中の果肉を吸いたてればリリモンもじゅるじゅると音を立てて吸いたてた。  
 
「せっくすってこんなに気持ち良かったんだ」  
「ね! して良かったでしょ?」  
「うん!」  
「もっと気持ちよくなろっか」  
「うん、うん!」  
 リリモンはエンジェウーモンから一旦離れると、脚を交差するように股間同士を密着させて来た。  
 気持ちが一段と昂ぶる。  
『リリモンがどうするのかわからないけど、気持ち良いとこ同士をくっつけながらするんだ! きっとすごく気持ちが良いんだ!』  
 そう思う内にリリモンが襞ひだを押し付けて擦り始めた。  
 秘部に感じるぷにぷにと柔らかな恥丘や、くにくにとした肉唇、こりこりとしたクリトリス、それら全てが心地よかった。  
「エンジェウーモン、もっと強く擦り付けるの」  
「こ、こう?」  
 きめ細かい肌に汗の雫が浮かぶ。二人は髪を額に張り付かせて腰を振りたくりまくった。  
 擦り合わせる度に飛ぶ愛液の飛沫。太腿を汚し、ベッドのシーツに染みを作っていく。  
「エンジェウーモン、一緒にいこう! 一緒にいこう!!」  
「わかってるわ、リリモン! 一緒にいこう!」  
 エンジェウーモンには「いく」という言葉の意味は良く分からなかったが、とても甘美な事だとは本能的に悟っていた。  
 くちゅくちゅという音を室内に響かせるほど、陰部を密着させて腰をグラインドさせる。特にエンジェウーモンは無意識にクリトリスを重点的にすりつけた。  
 リリモンが顔を紅潮させ、だらしなく口から涎を垂らしている。腰部を動かすたびにその勢いでぽたぽたとベッドに滴らせる。  
『わたしもきっとあんな顔をしてるんだ』何故か胸がドキドキした。  
 快楽に没頭するリリモンに深い愛情を感じたその時、目の前が光に包まれ真っ白になった。  
 身体が弓なりに反り、身震いする。喉からは「あぁぁぁー!」という自分のものとは思えない甲高い声が吐き出されていた。  
 それはエンジェウーモンが始めて感じるオルガスムスだった。  
 絶頂に達したのはエンジェウーモンだけではない。リリモンもほぼ同時にいき、嬌声を上げていた。  
 
がちゃ  
「ただいまあ!パルモン、テイルモンお留守番ご苦労...ってええええ!!!。」  
なんと買い物から帰ってきた太一が全裸のエンジェウーモンとリリモンを見た瞬間  
鼻血を噴き出したのである!  
「お兄ちゃん!見ちゃダメ!!!」  
ヒカリが太一にアッパーをすると、太一は空まで吹き飛ばされてしまった  
 

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